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JP-2026075714-A - 難燃性ポリカーボネート樹脂組成物

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Abstract

【課題】PFAS規制をクリアし、環境に配慮された材料でありながら、極めて高度の難燃性を有する難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 【解決手段】粘度平均分子量10000~25000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)30~60質量部、粘度平均分子量が50000~90000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)10~30質量部、および粘度平均分子量が25000~40000の分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)20~60質量部を含有するポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、フッ素原子を有さない有機スルホン酸系難燃剤(B)を0.04~0.7質量部含有することを特徴とする難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。 【選択図】なし

Inventors

  • 加藤 亮太

Assignees

  • 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社

Dates

Publication Date
20260511
Application Date
20241023

Claims (9)

  1. 粘度平均分子量10000~25000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)30~60質量部、粘度平均分子量が50000~90000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)10~30質量部、および粘度平均分子量が25000~40000の分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)20~60質量部を含有するポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、フッ素原子を有さない有機スルホン酸系難燃剤(B)を0.04~0.7質量部含有することを特徴とする難燃性ポリカーボネート樹脂組成物。
  2. パーフルオロアルキル化合物(PFAS)を含有せず、燃焼イオンクロマトグラフィにて測定したフッ素含有量が100質量ppm未満である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 樹脂組成物中にフッ素原子を含まない請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  4. フッ素原子を有さない有機スルホン酸系難燃剤(B)が、パラトルエンスルホン酸またはその金属塩、フェニルスルホニルベンゼンスルホン酸またはその金属塩のいずれか1種または2種以上である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  5. さらに、シリコーン系難燃助剤(C)を、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.1~2.0質量部含有する請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  6. 1.5mm厚でのUL-94がV-0である請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物。
  7. 請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物のペレット。
  8. 請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物の成形品。
  9. 請求項7に記載のペレットの成形品。

Description

本発明は難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、PFAS規制をクリアし、環境に配慮された材料でありながら、高度の難燃性を有する難燃性ポリカーボネート樹脂組成物に関する。 ポリカーボネート樹脂は、耐熱性、機械的物性、電気的特性に優れた樹脂であり、例えば、車両用部品、電気・電子機器部品、住宅用部材、その他の工業分野における部品製造用の材料として幅広く利用されている。特に、難燃化されたポリカーボネート樹脂組成物は、車両用部品、パソコン、携帯電話、バッテリーケース等の電気・電子機器部品、プリンター、複写機等のOA・情報機器等の部品等として好適に使用されている。 近年は難燃志向が高まりポリカーボネート樹脂にも高度な難燃化が要求されるようになり、UL-94試験法上のV-0品が要求される場合が多くなってきた。ポリカーボネート樹脂に難燃性を付与する手段としては、ハロゲン系難燃剤やリン系難燃剤が使用されてきている。 しかし、リン系難燃剤でV-0難燃性能を発現さすためには比較的大きな添加率が必要で、ポリカーボネート樹脂材料の機械性能を低下させやすい。ハロゲン系のブロム系または塩素系難燃剤を用いた難燃化は、有害ガスの発生による毒性および環境問題により使用禁止規制が強化されている。 特に特許文献1、2で提案されたパーフルオロアルカン金属塩に代表されるフッ素系難燃剤は、比較的少量の配合で高度の難燃性を可能にする。 また、このような難燃剤は、滴下防止剤としてのPTFE等のポリフルオロエチレンと共に配合することで、垂れ落ちを抑制し難燃性をより向上させることができる。 しかしながら、近年、フッ素化合物は、日本や欧米等を筆頭に国際的にも規制の対象となり、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物に対するPFAS規制がEU及び米国を中心に進んでおり、ポリフルオロエチレン等も対象となる。PFAS規制はさらにより国際的に強化されつつある。 特公昭47-40445号公報特開昭49-88943号公報 以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明する。 なお、本明細書において、「~」とは、特に断りがない場合、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。 本発明の難燃性ポリカーボネート樹脂組成物は、粘度平均分子量10000~25000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)30~60質量部、粘度平均分子量が50000~90000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)10~30質量部、および粘度平均分子量が25000~40000の分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)20~60質量部を含有するポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、フッ素原子を有さない有機スルホン酸系難燃剤(B)を0.04~0.7質量部含有することを特徴とする。 [ポリカーボネート樹脂(A)] 本発明の(A)成分であるポリカーボネート樹脂(A)は、粘度平均分子量10000~25000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)、粘度平均分子量が50000~90000の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)、および粘度平均分子量が25000~40000の分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)を含有する。 <直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)> 芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)は粘度平均分子量(Mv)が10000~25000の直鎖状の芳香族ポリカーボネート樹脂である。粘度平均分子量(Mv)は、好ましくは11000以上、中でも12000以上であり、特に好ましくは13000以上であり、好ましくは24000以下、より好ましくは23000以下である。 芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)は、1種であってもよく、2種以上のポリカーボネート樹脂を混合して用いてもよい。Mvが異なる2種以上を混合して用いる場合、Mvが上記範囲内にあるポリカーボネート樹脂を混合することが好ましいが、Mvが上記範囲外のもの(ただし、ポリカーボネート樹脂(A2)のMv50000以上のものは除く)を加えてMvを上記範囲になるように調整して用いることもできる。ただし、Mvが上記範囲外のものを加える場合、その量は芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)100質量%中、好ましくは15質量%未満、中でも10質量%未満、7質量%未満、5質量%未満、特に3質量%未満とすることが好ましい。 [直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)] 芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)の粘度平均分子量は50000~90000の直鎖状の芳香族ポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネート樹脂(A2)の粘度平均分子量(Mv)は、好ましくは55000以上であり、より好ましくは60000以上、中でも61000以上、特には62000以上が好ましく、また、好ましくは88000以下であり、中でも86000以下、85000以下、83000以下、82000以下、81000以下、特には80000以下が好ましい。 ポリカーボネート樹脂(A2)は、1種であってもよく、2種以上のポリカーボネート樹脂を混合して用いてもよい。2種以上を混合して用いる場合、Mvが上記範囲にあるポリカーボネート樹脂を混合することが好ましいが、Mvが異なる2種以上を混合する場合、Mvが上記範囲外のもの(ただし、ポリカーボネート樹脂(A1)のMv25000以下のものは除く)を加えてMvを上記範囲になるように調整して用いることもできる。ただし、Mvが上記範囲外のものを加える場合、その量はポリカーボネート樹脂(A2)100質量%中、好ましくは15質量%未満、中でも10質量%未満、7質量%未満、5質量%未満、特に3質量%未満とすることが好ましい。 なお、本発明において、ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)は、溶媒としてメチレンクロライドを使用し、ウベローデ粘度計を用いて温度25℃での極限粘度[η](単位dl/g)を求め、Schnellの粘度式、すなわち、 η=1.23×10-4Mv0.83から算出される値を意味する。また、極限粘度[η]とは、各溶液濃度[C](g/dl)での比粘度[ηsp]を測定し、下記式により算出する値である。 芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)、(A2)は、直鎖状のポリカーボネート樹脂であるが、直鎖状ポリカーボネート樹脂は、好ましくは、分岐剤を使用せずに芳香族ジヒドロキシ化合物と塩化カルボニルとの界面重合法により得られるポリカーボネート樹脂であり、分岐剤を使用するもの、あるいは溶融法(エステル交換法)によるポリカーボネート樹脂は分岐状であり、好ましくない。 [分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)] 分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)は、粘度平均分子量が25000~40000の分岐状芳香族ポリカーボネートポリカーボネート樹脂である。 分岐状芳香族ポリカーボネートを製造する好ましい方法の例としては、特開平8-259687号公報、特開平8-245782号公報等に記載の方法のように、溶融エステル交換法によりジヒドロキシ化合物と炭酸のジエステルとを反応させる際、触媒の条件または製造条件を選択することにより、分岐剤を使用することなく、分岐構造を有するポリカーボネート樹脂を得ることができる。 また、分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)を製造する他の好ましい方法として、ポリカーボネート樹脂の原料である、ジヒドロキシ化合物とカーボネート形成性化合物の他に、3官能以上の多官能性化合物(分岐剤)を用い、界面重合法又は溶融エステル交換法にて、これらを共重合する方法が挙げられる。 3官能以上の多官能性化合物としては、例えば、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン(フロログルシン)、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ(4-ヒドロキシフェニル)ヘプテン-2,4,6-ジメチル-2,4,6-トリ(4-ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,6-ジメチル-2,4,6-トリ(4-ヒドロキシフェニル)ヘプテン-3、1,3,5-トリ(4-ヒドロキシフェニル)べンゼン、1,1,1-トリ(4-ヒドロキシフェニル)エタン等のポリヒドロキシ化合物類;3,3-ビス(4-ヒドロキシアリール)オキシインド-ル(即ち、イサチンビスフェノール)、5-クロロイサチン、5,7-ジクロロイサチン、5-ブロムイサチン等が挙げられる。中でも1,1,1-トリ(4-ヒドロキシフェニル)エタンが好ましい。 多官能性芳香族化合物の使用量は、原料の全ジヒドロキシ化合物に対して、通常0.01モル%以上、好ましくは0.1モル%以上であり、また、通常10モル%以下、好ましくは3モル%以下である。多官能性化合物は、1種を用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。 分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)は、構造粘性指数N値が好ましくは1.20以上、より好ましくは1.25以上、さらに好ましくは1.28以上であり、また、好ましくは2.0以下、1.9以下であることがより好ましい。 なお、直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)、直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)の構造粘性指数N値は、好ましくは1.20未満であり、1.15以下がより好ましく、1.10以下がさらに好ましく、1.05以下が特に好ましく、通常1.0以上である。N値がこのように小さいということは、ポリカーボネート樹脂の分岐の程度が小さく直鎖状であることを意味する。このような分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)は、前記したように、好ましくは界面重合法によって製造される。 構造粘性指数N値は、溶融体の流動特性を評価する指標である。通常、ポリカーボネート樹脂の溶融特性は、数式:γ=a・σNにより表示することができる。ここで、式中、γ:剪断速度、a:定数、σ:応力、N:構造粘性指数を表す。 そして、例えば特開2005-232442号公報に記載されているように、上記の式を誘導した、Logηa=〔(1-N)/N〕×Logγ+C によって表示することも可能である。ここで、式中、N:構造粘性指数、γ:剪断速度、C:定数、ηa:見かけの粘度を表す。 分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)の粘度平均分子量Mvは、前記の通り、25000~40000であるが、好ましくは26000以上であり、より好ましくは26500以上であり、好ましくは39000以下、さらに好ましくは38000以下、特には37000以下であることが好ましい。 分岐状芳香族ポリカーボネート(A3)は、1種であってもよく、2種以上のポリカーボネート樹脂を混合して用いてもよい。Mvが異なる2種以上を混合して用いる場合、Mvが上記範囲内にある分岐状芳香族ポリカーボネートを混合することが好ましいが、Mvが上記範囲外の分岐状芳香族ポリカーボネートを加えてMvを上記範囲になるように調整して用いることもできる。ただし、Mvが上記範囲外のものを加える場合、その量は芳香族ポリカーボネート樹脂(A2)100質量%中、好ましくは15質量%未満、中でも10質量%未満、7質量%未満、5質量%未満、特に3質量%未満とすることが好ましい。 芳香族ポリカーボネート樹脂(A1)、(A2)の種類は特に限定されず、炭酸結合に直接結合する炭素がそれぞれ芳香族炭素である芳香族ポリカーボネート樹脂である。 芳香族ポリカーボネート樹脂の原料となるモノマーのうち、芳香族ジヒドロキシ化合物の例を挙げると、 1,2-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシベンゼン(即ち、レゾルシノール)、1,4-ジヒドロキシベンゼン等のジヒドロキシベンゼン類; 2,5-ジヒドロキシビフェニル、2,2’-ジヒドロキシビフェニル、4,4’-ジヒドロキシビフェニル等のジヒドロキシビフェニル類; 2,2’-ジヒドロキシ-1,1’-ビナフチル、1,2-ジヒドロキシナフタレン、1,3-ジヒドロキシナフタレン、2,3