JP-2026076520-A - 帯状金属薄板の接合継手製造方法
Abstract
【課題】 引張強度及び曲げ強度を向上させる帯状金属薄板の接合継手製造方法を提供する。 【解決手段】 第一の帯状金属薄板1の切断された端縁形状は、一方の側縁1aから第一幅方向中間点1cまで延びる第一端縁1dと、第一幅方向中間点1cから第一の帯状金属薄板1の長さ方向に所定距離離れた第二幅方向中間点1eまで延びる中間縁1fと、第二幅方向中間点1eから他方の側縁1bまで延びる第二端縁1gと、を有し、第二の帯状金属薄板2の切断された端縁形状は、第一の帯状金属薄板1の切断された前記端縁形状と合致する形状を有し、第一幅方向中間点1cを中心としてスポット溶接するとともに、第二幅方向中間点1eを中心としてスポット溶接する。 【選択図】 図1
Inventors
- 村田 彰久
- 村田 唯介
Assignees
- 株式会社ムラタ溶研
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (2)
- 第一の帯状金属薄板の端縁を切断する工程と、 第二の帯状金属薄板の端縁を切断する工程と、 前記第一の帯状金属薄板の切断された端縁と前記第二の帯状金属薄板の切断された端縁とをスポット溶接する工程と、を含み、 前記第一の帯状金属薄板の切断された端縁形状は、前記第一の帯状金属薄板の一方の側縁から第一幅方向中間点まで延びる第一端縁と、前記第一幅方向中間点から第一の帯状金属薄板の長さ方向に所定距離離れた第二幅方向中間点まで延びる中間縁と、前記第二幅方向中間点から第一の帯状金属薄板の他方の側縁まで延びる第二端縁と、を有し、 前記第二の帯状金属薄板の切断された端縁形状は、前記第一の帯状金属薄板の切断された前記端縁形状と合致する形状を有し、 前記スポット溶接する工程は、前記第一幅方向中間点を中心としてスポット溶接するとともに、前記第二幅方向中間点を中心としてスポット溶接する、 帯状金属薄板の接合継手製造方法。
- 前記第一の帯状金属薄板及び前記第二の帯状金属薄板が、所定間隔毎にパイロット孔が形成されたキャリアであり、 前記中間縁が前記パイロット孔を横切る、第一幅方向中間点及び前記第二幅方向中間点の其々が隣り合うパイロット孔の間に位置する、 請求項1に記載の帯状金属薄板の接合継手製造方法。
Description
本発明は、帯状金属薄板をスポット溶接により接合する接合継手の製造方法に関する。 従来、電子部位品のコネクタ、半導体のリードフレームやコンデンサのフープ材等の帯状金属薄板を延長するために、一方の帯状金属薄板の端縁と他方の帯状金属薄板の端縁とが溶接により接合される。溶接方法としては、端縁同士を重ね合わせてスポット溶接する重ね溶接や、平行に切断した端縁同士を突き合わせて突合せ溶接が利用される(例えば特許文献1等)。 国際公開2020/137949、図26 本発明に係る帯状金属薄板の接合継手の製造方法の一実施形態を示す工程説明図である。本発明に係る製造方法により製造された接合継手の他の実施形態を示す平面図である。本発明に係る帯状金属薄板の接合継手の製造方法の他の実施形態を示す工程説明図である。従来のスポット溶接を用いた突合せ接合工程を示し、図4(a)は突合せ前、図4(b)は突合せてスポット溶接した状態を示す工程説明図である。 以下、本発明の一実施形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、従来技術を含め、同一又は類似の構成要素には同符号を付して図示している。 図1(a)には、接合されるべき第一の帯状金属薄板1と第二の帯状金属薄板2が示されている。第一の帯状金属薄板1及び第二の帯状金属薄板2は、其々、平行な一対の側縁1a、1b、2a、2bを有する。 第一の帯状金属薄板1の端縁、及び、第二の帯状金属薄板2の端縁は、其々、図1(b)に一点鎖線で示す位置で切断され、切断後は図1(c)に示す端縁形状を有する。第一の帯状金属薄板1の端縁、及び、第二の帯状金属薄板2の端縁は、図1(b)の一点鎖線のダイ形状をした切断用の金型を用いて切断することができる。 図1(c)を参照して、第一の帯状金属薄板1の切断された端縁形状は、第一の帯状金属薄板1の一方の側縁1aから第一幅方向中間点1cまで延びる第一端縁1dと、第一幅方向中間点1cから第一の帯状金属薄板1の長さ方向に所定距離離れた第二幅方向中間点1eまで延びる第一中間縁1fと、第二幅方向中間点1eから第一の帯状金属薄板1の他方の側縁1bまで延びる第二端縁1gと、を有する。 第二の帯状金属薄板2の切断された端縁形状は、第一の帯状金属薄板1の切断された端縁形状と合致する形状を有する。即ち、第一の帯状金属薄板1の切断された端縁と第二の帯状金属薄板2の切断された端縁とを突き合わせた時に、幅方向及び長さ方向にズレや隙間が生じないような形状とされる。第一の帯状金属薄板1の切断された端縁と第二の帯状金属薄板2の切断された端縁は、何れも長さ方向に延びる突片を有するステップ形状とされている。 従って、第二の帯状金属薄板2の切断された端縁形状は、第二の帯状金属薄板2の一方の側縁2aから第三幅方向中間点2cまで延びる第三端縁2dと、第三幅方向中間点2cから第二の帯状金属薄板2の長さ方向に所定距離離れた第四幅方向中間点2eまで延びる第二中間縁2fと、第四幅方向中間点2eから第二の帯状金属薄板2の他方の側縁2bまで延びる第四端縁2gと、を有し、第三端縁2dは第一端縁1dと合致し、第二中間縁2fが第一中間縁1fと合致し、第四端縁2gが第二端縁1gと合致する。第三端縁2dは第一端縁1dとは同じ長さであり、第二中間縁2fと第一中間縁1fとは同じ長さであり、第四端縁2gと第二端縁1gとは同じ長さである。なお、図示例では、第一端縁1d、第二端縁1g、第三端縁2d、第四端縁2gは、何れも同じ長さである。 図1に示す例の如く、第一中間縁1fは側縁1bと平行に延び、第二中間縁2fは側縁2aと平行に延びることが好ましいが、図2に示すように、側縁1b、2aに対して斜めに延びてもよい。また、第一端縁1d、第二端縁1g、第三端縁2d、及び第四端縁2gは、図1に示す例の如く、側縁1a、2bに対して直角に延びることが好ましいが、図2に示すように、側縁1a、1b、2a、2bに対して斜めに延びてもよい。 図1(d)を参照して、上記端縁形状を有する第一の帯状金属薄板1と第二の帯状金属薄板2の端縁同士が突き合わされると、第一幅方向中間点1cは第三幅方向中間点2cと突き合わされ、第二幅方向中間点1eが第四幅方向中間点2eと突き合わされ、第一端縁1dと第三端縁2dとが長さ方向に突き合わされ、第二端縁1gと第四端縁2gとが長さ方向に突き合わされ、第一中間縁1fと第二中間縁2fとが幅方向に当接して突き合わされる。 こうして突き合わされた状態で、図1(e)に示すよう、第一幅方向中間点1cを中心としてスポット溶接(S1)するとともに、第二幅方向中間点1eを中心としてスポット溶接(S2)する。具体的には、スポット溶接装置(TIG溶接装置)の電極棒の先端を第一幅方向中間点1c上に配置してスポット溶接し、更に、前記電極棒の先端を第二幅方向中間点1e上に配置してスポット溶接する。 上記スポット溶接により、第一幅方向中間点1cを中心として第一端縁1d及び第三端縁2dの少なくとも一部と第一中間縁1f及び第二中間縁2fの一部を含んでスポット状(円形状)に溶接されるとともに、第二幅方向中間点1eを中心として第二端縁1g及び第四端縁2gの少なくとも一部と第一中間縁1f及び第二中間縁2fの一部を含んでスポット状(円形状)に溶接される。スポット溶接後、溶接個所を圧延ローラにより圧延して溶接個所(S1,S2)の膨らみを平坦化する。 上記のようにして製造された帯状金属薄板の接合継手は、図1(e)を参照して、引張方向Fが作用した場合には、切断されていない部分1h、2hで引張応力を受けることができるため、溶接個所への引張応力の負荷が軽減される。そのため、図4に示されているような従来の突合せ溶接のスポット溶接に比べて、引張応力に対する強度が向上する。同様の理由から、撓みによる曲げ応力に対しても、図4に示された従来の接合継手に比べて強度が向上する。図4の従来の接合継手では、引張応力や曲げ応力が全て溶接部分S3,S4に掛かるため、本発明により製造された接合継手より強度が劣る。 また、従来のように突き合わされる端縁が平行な直線状であると、突き合わせる際に、帯状金属薄板の幅方向の位置合わせのためのジグ等が別途必要であるが、本発明によれば、突き合わされる際の端縁形状が異形状で合致するため、端縁を合わせるだけで幅方向の正確な位置合わせが可能となる。 図3は、本発明の他の実施形態に係る溶接方法の溶接工程を示している。図3の実施形態では、接合される帯状金属薄板1,2の形状が、図1に示したものと異なっている。図3に示された帯状金属薄板1,2は、コネクタ端子のキャリアである。キャリアは、コネクタ等の電気接続端子3をチェーン(連鎖)状につなげている部分であり、そこにはパイロット孔4が形成されている。パイロット孔4は、キャリア部に設けた孔でプレス時及び圧着時等に端子の位置出し案内を行う孔である。 図3(b)、(c)から判るように、第一中間縁1fがパイロット孔4を横切り、第一幅方向中間点1c及び第二幅方向中間点1eが、其々、隣り合うパイロット孔4,4の間に位置する。同様に、第二中間縁2fがパイロット孔4を横切り、第三幅方向中間点2c及び第四幅方向中間点2eが、其々、隣り合うパイロット孔4,4の間に位置するように、其々の帯状金属薄板1,2の端部が切断される。 この種の電気・電子部品のキャリアは、一般的に数mm程度(1cm未満)である。そのような細幅の場合、従来の平行に切断された端縁同士の突合せ接合では、スポット溶接の溶融幅がキャリアの幅寸法の半分以上を占め、突合せ部にスポット溶接を一か所しかできない場合が多いが、そのような場合に、本発明によれば突合せ部に2カ所のスポット溶接(S1,S2)が可能であるため、引張強度が向上する。 本発明は上記実施形態に限定解釈されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。