JP-2026076538-A - 車両の路面エアバッグ装置
Abstract
【課題】車両の歩行者保護を改善する。 【解決手段】車両の路面エアバッグ装置は、車両の車体の側面または底面から下向きに展開する第一気室と、第一気室の外周面に設けられ、第一気室の周囲において展開する第二気室と、を有する第一袋体を有する。第一気室は、車体の側面または底面から下方へ展開して、展開中に車体の車幅方向の外側の路面と接するように展開する。第二気室は、路面と接している状態の第一気室の外周面から、第一気室より外側へ広がって路面の上に展開する。 【選択図】図6
Inventors
- 長澤 勇
Assignees
- 株式会社SUBARU
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (5)
- 車両の車体の側面または底面から下向きに展開する第一気室と、 前記第一気室の外周面に設けられ、前記第一気室の周囲において展開する第二気室と、 を有する第一袋体を有し、 前記第一気室は、 前記車体の側面または底面から下方へ展開して、展開中に前記車体の車幅方向の外側の路面と接するように展開し、 前記第二気室は、 路面と接している状態の前記第一気室の外周面から、前記第一気室より外側へ広がって路面の上に展開する、 車両の路面エアバッグ装置。
- 前記第一袋体は、 前記車体のフロントフェンダの内側に格納され、 前記フロントフェンダの下部と前記車体の骨格部材の下部との固定を破断して、前記フロントフェンダの内側において下向きに展開し、 前記フロントフェンダの下側において展開中の前記第一気室が路面と接する、 請求項1記載の、車両の路面エアバッグ装置。
- 前記第二気室は、 路面と接している状態の前記第一気室の外周面の全周にわたって設けられ、 路面と接している前記第一気室の周囲に展開する、 請求項1または2記載の、車両の路面エアバッグ装置。
- 車両の車体の下部に設けられる骨格部材に固定されて、車両の車体の側面または底面から下向きに展開する第一袋体と、 前記骨格部材についての前記第一袋体より上側となる固定位置において前記車体に固定されている状態で、前記車体のフロントフェンダの内側に格納される環状の第二袋体と、 を有し、 前記第一袋体は、 前記車体の側面または底面から下方へ展開して、展開中に前記車体の車幅方向の外側の路面と接するように展開し、 環状の前記第二袋体は、 前記フロントフェンダと前記車体の骨格部材との固定を破断して、前記フロントフェンダの外側において下方へ向けて環状に展開し、 環状に展開する前記第二袋体の内側で前記第一袋体が展開することにより、路面と接する、 車両の路面エアバッグ装置。
- 前記第一袋体は、 前記車体の下部に設けられる骨格部材に固定されている状態で、前記車体のフロントフェンダの下部の内側に格納され、 前記フロントフェンダの下部と前記車体の骨格部材の下部との固定を破断して、前記フロントフェンダの外側において下外方へ展開し、 展開中に前記車体の車幅方向の外側の路面と接する、 請求項4記載の、車両の路面エアバッグ装置。
Description
本願は、車両の路面エアバッグ装置を主に開示する。 車両は、歩行者などと衝突することがある。 歩行者保護のために、車両は、フードの上に歩行者エアバッグを展開するものがある(特許文献1)。この場合、歩行者は、車両の車体の前面の可撓性のバンパーなどと衝突した後に、フードの上で展開している歩行者エアバッグに乗ることが期待できる。これにより、車両と衝突した歩行者は、バンパーや歩行者エアバッグにより衝撃が吸収され得る。バンパーや歩行者エアバッグは、歩行者保護に寄与すると考えられる。 特表2009-509863号公報特開2020-185828号公報 車両と歩行者との第一の衝突形態の説明図である。図1の車両と歩行者との第二の衝突形態と、第三の衝突形態との説明図である。図2の第二の衝突形態における歩行者の二次的な衝撃の構成図である。本発明の第一実施形態に係る車両の歩行者保護装置の一例の構成図である。フロントフェンダの内側に設けられる右路面エアバッグ装置の概略的な配置の説明図である。図5の右路面エアバッグ装置の右第一袋体が地面からの反力を得て展開している状態の模式的な一例の説明図である。図6の右第一袋体を後方から見た模式的な一例の説明図である。図7の右第一袋体に対して、歩行者が落下する第一の状態の模式的な説明図である。図7の右第一袋体に対して、歩行者が落下する第二の状態の模式的な説明図である。歩行者保護装置の制御部が実行する歩行者保護制御のフローチャートである。本発明の第二実施形態に係る車両の歩行者保護装置の一例の構成図である。図11の右路面エアバッグ装置の右第一袋体および右第二袋体が展開している状態の模式的な一例の説明図である。図12の右第一袋体および右第二袋体の展開状態を後方から見た図である。図12の右第一袋体および右第二袋体に対して、歩行者が落下する第三の状態の模式的な説明図である。 以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。 第一実施形態では、第一実施形態の概要を説明した後に、車両と歩行者との衝突類型、歩行者保護装置の構成例、路面エアバッグ装置の構成例、路面エアバッグ装置の第一袋体の展開例、第一袋体による歩行者保護状態の例、歩行者保護装置の制御例、について順番に説明する。 第二実施形態では、第二実施形態の概要を説明した後に、路面エアバッグ装置の構成例、路面エアバッグ装置の第一袋体および第二袋体の展開例、第一袋体および第二袋体による歩行者保護状態の例、について順番に説明する。 実施形態の最後には、変形例を説明する。 なお、以下の実施形態の説明および図面は、本願が開示する発明の一例であり、本願が開示する発明を限定するものではない。 [第一実施形態] (概説) 車両と一次衝突をした歩行者は、車体のフードの上から路面へ落下することがある。また、車両と一次衝突をした歩行者は、路面へ倒れることがある。これらの二次的な衝撃について緩和することが望まれる。 本発明の実施の一形態では、車両に対して、車両の車体の側面または底面から下向きに展開する第一気室と、第一気室の外周面に設けられ、第一気室の周囲において展開する第二気室と、を有する第一袋体を設ける。そして、第一気室は、車体の側面または底面から下方へ展開して、展開中に車体の車幅方向の外側の路面と接するように展開する。第二気室は、路面と接している状態の第一気室の外周面から、第一気室より外側へ広がって路面の上に展開する。 これにより、路面の上には、第一袋体の第一気室と第二気室とが展開しており、路面に対して落下したり倒れたりする歩行者は、路面からの二次的な衝撃が緩和され得る。 このような第一袋体は、たとえば車体のフロントフェンダの内側に格納されてよい。フロントフェンダの内側に格納されている第一袋体は、フロントフェンダの下部と車体の骨格部材の下部との固定を破断して、フロントフェンダの内側において下向きに展開してよい。その後、第一袋体の第一気室は、フロントフェンダの下側において展開中に路面と接する。このように展開中に路面と接する第一気室は、路面と圧接され得る。その結果、第一袋体は、歩行者の加重が作用しても、第一気室が圧接されている位置からずれ難くなり、歩行者の衝撃を吸収することができる。 また、第一袋体は、さらに、第一気室の外周面に設けられ、第一気室の周囲において展開する第二気室、を有する。このような第二気室は、路面と接している状態の第一気室の外周面から、第一気室より外側へ広がるように路面の上に展開する。路面へ落下したり倒れたりしようとする歩行者は、第二気室の上へ落下したり倒れたりすることができる。第一気室が路面と圧接されてずれ難くなっているため、第一気室から展開する第二気室は、歩行者の加重が作用してもずれ難くなり、歩行者の衝撃を吸収することができる。 これにより、第一実施形態では、第一袋体によりカバーすることができる歩行者保護の路面の範囲を広げることができる。歩行者は、第一袋体により保護され易くなる。 (車両と歩行者との衝突類型の説明) まず、車両1と歩行者との衝突類型について説明する。 図1から図3には、車両1と歩行者との3つの衝突形態を説明する図である。図1は、車両1と歩行者との第一の衝突形態の説明図である。図2は、図の車両1と歩行者との第二の衝突形態と、第三の衝突形態との説明図である。図3は、図の第二の衝突形態における歩行者の二次的な衝撃の構成図である。 図1の第一の衝突形態において、車両1の車体2は、直進している。歩行者は、直進する車両1の車幅方向の中央部に衝突する。 この場合、歩行者は、車両1と衝突した後、車両1の車体2のフード4の上に乗る。また、フード4の上に歩行者エアバッグ5が展開している場合、歩行者は、歩行者エアバッグ5により車体2との衝突の衝撃を吸収され得る。また、車体2の前面には、歩行者との衝突により撓んで衝撃を吸収可能なバンパーフェイス7が設けられる。これにより、車体2のフード4の上に、または歩行者エアバッグ5の上に留まるように車両1と衝突した歩行者は、車体2との一次衝突による衝撃が緩和され得る。歩行者は、車両1との一次衝突の衝撃から保護されることが期待できる。 図2に実線で示す第二の衝突形態において、車両1は、右側へ操舵している。車両1は、たとえば交差点を右折する場合に、右側へ操舵する。歩行者は、右側へ操舵されている車両1の車幅方向の中央部より左側寄りの位置に衝突する。 この場合、歩行者は、車両1と衝突した後、車両1の車体2のフード4の上に乗る。しかしながら、第二の衝突形態では、歩行者は、その後に、右側へ操舵されている車体2の左側へ落ちる。歩行者は、フード4の上に留まることができないことがある。このような事態は、交差点の横断歩道を歩く歩行者と、右折する車両1とが衝突する場合に、生じ得る。このような第二の衝突形態は、車両1のドライバが歩行者を避けようと切り増し操舵をすることにより、生じやすくなると考えられる。 なお、車両1が左側へ操舵して交差点を左折する場合においても、歩行者は、左側へ操舵されている車両1の車幅方向の中央部より右側寄りの位置に衝突した後、左側へ操舵されている車体2の右側へ落ち得る可能性がある。 また、第二の衝突形態では、図3に示すように、車体2のフード4の上に乗った歩行者は、フード4や歩行者エアバッグ5の上で跳ね上がってから、その跳ね上がった高さ位置から路面90へ落下する可能性がある。この際、フード4の上で跳ね上がった歩行者は、その跳ね上がりの勢いにより上体や頭部が下がり、その姿勢のままで、跳ね上がった高さの位置から路面90へ落下する可能性もある。上体や頭部が下がった姿勢で、フード4より上へ跳ね上がった高さ位置から路面90へ落下する場合、歩行者には、フード4の上から滑り落ちる場合と比べて強い二次的な衝撃が路面90から作用する可能性がある。 図2に破線で示す第三の衝突形態において、車両1は、右側へ操舵している。車両1は、たとえば交差点を右折する場合に、右側へ操舵する。歩行者は、右側へ操舵されている車両1の車幅方向の左端の前角部分に衝突する。 この場合、歩行者は、車両1の前角部分と衝突した後、車両1の車体2のフード4の上に乗ることなく、路面90へ倒れる。また、歩行者は、車両1の前角部分と半身などで衝突することにより、衝突の際に腰や上体が回されてしまう可能性がある。また、歩行者は、車両1の前角部分と衝突した後に、さらに車両1の側面にあるフロントフェンダ6と当たる可能性もある。フロントフェンダ6は、回転している歩行者を強く押し倒す可能性がある。回転しながら強く押し倒された歩行者は、路面90との二次的な衝撃が強く作用する可能性がある。このような第三の衝突形態は、車両1のドライバが歩行者を避けようと切り増し操舵をすることにより、生じやすくなると考えられる。 なお、車両1が左側へ操舵して交差点を左折する場合においても、歩行者は、左側へ操舵されている車両1の車幅方向の中央部より右側寄りの位置に衝突した後、左側へ操舵されている車体2の右側へ落ち得る可能性がある。 このように第二の衝突形態や第三の衝突形態などの場合、歩行者には、車体2との衝突による一次的な衝撃に加えて、路面90からの二次的な衝撃が強く且つ累積的に作用する可能性がある。 車両1には、車体2との衝突後に路面90へ落ちたり倒れ込んだりする歩行者への、路面90による二次的な衝撃を緩和可能にすることが潜在的に求められていると考えられる。 (歩行者保護装置の構成例) 次に、車両1の歩行者保護装置50の全体的な構成の一例について説明する。 図4は、本発明の第一実施形態に係る車両1の歩行者保護装置50の一例の構成図である。 図4の歩行者保護装置50は、フロントカメラ51、衝突センサ52、歩行者エアバッグ5を展開する歩行者エアバッグ装置53、左路面エアバッグ装置55、右路面エアバッグ装置56、および制御部54、を有する。 フロントカメラ51は、車両1の前側を広角に撮像する。フロントカメラ51は、単一のカメラで構成されても、複数のカメラで構成されてもよい。このようなフロントカメラ51は、たとえば図1から図3に示す各種の衝突類型に係る歩行者を撮像により検出可能である。 衝突センサ52は、歩行者などとの衝突により車体2に作用する衝撃を検出する。衝突センサ52は、たとえば加速度センサでよい。加速度センサによる衝突センサ52は、センサの検出値が所定の閾値以上である場合、衝突による衝撃が車体2に作用すると判断してよい。 歩行者エアバッグ装置53は、歩行者エアバッグ5をフード4の上に展開する。歩行者エアバッグ装置53は、たとえば、歩行者エアバッグ5と、歩行者エアバッグ5のための不図示のインフレータとを有する。 左路面エアバッグ装置55は、左第一袋体22、左インフレータ21、を有する。左路面エアバッグ装置55の左第一袋体22などは、左インフレータ21が発生する高圧気体により展開する。 右路面エアバッグ装置56は、右第一袋体32、右インフレータ31、を有する。右路面エアバッグ装置56の右第一袋体32などは、右インフレータ31が発生する高圧気体により展開する。 制御部54は、たとえば不図示のCPU(Central Processing Unit)と、メモリとを有する。メモリは、CPUが実行する歩行者保護制御のためのプログラムを記録する。CPUは、メモリに記録されているプログラムを読み込んで実行する。これにより、CPUは、図の歩行者保護装置50の全体的な動作を制御する制御部54として機能する。 制御部54には、センサとしてのフロントカメラ51、センサとしての衝突センサ52、歩行者エアバッグ装置53、左インフレータ21、右インフレータ31、が接続され