JP-2026076560-A - 回転装置及び歯車装置
Abstract
【課題】確実に回転体とレースとを接合でき、軸受構造を簡素化、小型化できる回転装置及び歯車装置を提供する。 【解決手段】実施形態の減速装置は、ケース2及びキャリア3と、ケース2及びキャリア3を相対回転自在に支持する主軸受6と、を備える。主軸受6は、アウタレース31及びインナレース32と、転動体33と、を備える。ケース2又はキャリア3の少なくともいずれか一方に、アウタレース31又はインナレース32のいずれか一つが鋳ぐるみされており、第1レース接合面32c及び第2レース接合面32eと、第1基板接合面40a及び第2基板接合面40bとの間には、中間層50が形成されている。 【選択図】図2
Inventors
- 鎌形 州一
- 上野 佑弥
- 廣瀬 真哉
- 下出 祐司
Assignees
- ナブテスコ株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (5)
- 2つの回転体と、 前記2つの回転体を相対回転自在に支持する転がり軸受と、 を備え、 前記転がり軸受は、 それぞれ前記回転体と並んで配置される2つのレースと、 前記2つのレースの間で、かつ前記回転体とは反対側に配置された複数の転動体と、 を備え、 少なくとも1つの前記回転体に前記レースが鋳ぐるみされており、 前記回転体は、前記レースと重なり合う回転体接合面を有し、 前記レースは、前記回転体と重なり合うレース接合面を有し、 前記回転体接合面と前記レース接合面との間に設けられ、前記回転体及び前記レースとは別の材料で形成された中間層を有する、 回転装置。
- 前記中間層は無電解ニッケルメッキである、 請求項1に記載の回転装置。
- 前記中間層の融点は、前記回転体に前記レースを鋳ぐるみするときの溶融された前記回転体の温度よりも低く、かつ前記レースの融点よりも低く、 前記中間層の沸点は、溶融された前記回転体の温度よりも高く、かつ前記レースの融点よりも高い、 請求項1又は請求項2に記載の回転装置。
- 前記回転体接合面、又は前記レース接合面のいずれか一方には、他方に向かって突出する凸部が形成されているとともに、前記他方には前記凸部が嵌る凹部が形成されている、 請求項1又は請求項2に回転装置。
- 内歯歯車を有する筒状のケースと、 前記ケースの径方向の内側に配置され、転がり軸受を介して前記ケースに回転自在に支持されているキャリアと、 前記キャリアに回転自在に支持され、外部の回転力が入力される少なくとも1本のクランクシャフトと、 前記内歯歯車に噛合わされる揺動外歯歯車と、 を備え、 前記クランクシャフトは、 シャフト本体と、 前記シャフト本体に設けられ、前記シャフト本体の回転軸線に対して偏心した偏心部と、 を有し、 前記揺動外歯歯車は、前記偏心部に回転自在に支持され、 前記転がり軸受は、 前記ケースに設けられるアウタレースと、 前記キャリアに設けられるインナレースと、 前記アウタレースと前記インナレースとの間に配置される複数の転動体と、 を備え、 前記アウタレース及び前記インナレースの少なくともいずれか一方は、対応する前記ケース及び前記キャリアのいずれか一方に鋳ぐるみされており、 鋳ぐるみされた前記アウタレース及び前記インナレースの少なくともいずれか一方は、前記ケース及び前記キャリアのいずれかと重なり合うレース接合面を有し、 前記ケース及び前記キャリアの少なくともいずれか一方は、前記アウタレース及び前記インナレースのいずれかと重なり合う回転体接合面を有し、 前記レース接合面と前記回転体接合面との間に設けられた中間層を有し、 前記中間層は、前記ケース、前記キャリア、前記アウタレース、及び前記インナレースとは別の材料で形成されている、 歯車装置。
Description
本発明は、回転装置及び歯車装置に関する。 従来から、回転装置や歯車装置として、2つの回転体と、2つの回転体を相対回転可能とする転がり軸受を備えたものが知られている。転がり軸受としては、例えばラジアル軸受がある。ラジアル軸受は、アウタレースと、インナレースと、これらアウタレースとインナレースとの間に配置される複数の転動体と、を備える。このような歯車装置に対し、軸受構造を簡素化、小型化するために、回転体にアウタレースやインナレースを一体化する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。 このものは、回転体(支持部材及び円板)を球状黒鉛鋳鉄などの鋳物で形成し、インナレース(内輪)にSUJなどの高炭素クロム軸受鋼やS55Cなどの炭素鋼で形成している。そして、これら異種部材を接合し、インナレースに熱処理を施して転動体の転動面としている。 特開平9-14359号公報 本発明の実施形態における減速装置の断面図である。図1のII部拡大図である。本発明の実施形態における基板部及びインナレースの製造方法の説明図である。本発明の実施形態の変形例における主軸受及び基板部の拡大断面図である。 次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 <減速装置> 図1は、歯車装置である減速装置1の断面図である。 図1に示すように、減速装置1は、例えば図示しない電動モータの回転を減速して出力する。減速装置1は、いわゆる偏心揺動型減速装置である。減速装置1は、円筒状のケース2と、ケース2の径方向内側に回転自在に設けられたキャリア3と、キャリア3に連結された減速機構4と、を備える。ケース2の中心軸線とキャリア3の回転軸線とは一致している。 以下の説明では、これら中心軸線及び回転軸線の共通の名称として第1回転軸線A1と称する。第1回転軸線A1と平行な方向を軸方向と称する。キャリア3の回転方向を周方向と称する。軸方向及び周方向に直交するケース2の径方向を単に径方向と称する。 <ケース> ケース2は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)により形成されている。例えば、球状黒鉛鋳鉄としてFCD450が用いられている。ケース2の外周面には、径方向外側に張り出す外フランジ部2aが一体成形されている。外フランジ部2aには、複数のボルト孔2bが形成されている。ボルト孔2bは、周方向に等間隔で配置されている。このボルト孔2bに図示しないボルトを挿入し、例えば産業用ロボットのアーム等にボルトを締め付けて減速装置1を固定する。 ケース2の内周面2dには、軸方向に沿う複数のピン溝2cが形成されている。ピン溝2cは周方向に等間隔で配置されている。各ピン溝2cには、それぞれ内歯ピン5が嵌め込まれている。内歯ピン5は、減速機構4の後述する揺動外歯歯車15,16と噛み合う内歯として機能する。 ケース2の内周面2dには、軸方向両側にそれぞれ主軸受6が設けられている。主軸受6を介して、ケース2にキャリア3が回転自在に支持されている。主軸受6の詳細な構造については後述する。 <キャリア> キャリア3は、軸方向で対向配置された円板状の基板部7及び端板部8と、基板部7から端板部8に向かって突出形成された3つの柱部9と、を備える。 各柱部9は、周方向に等間隔で配置されている。柱部9の先端9a上に、端板部8が配置される。柱部9に、端板部8がボルト10によって固定される。この状態で、基板部7と端板部8との間には、軸方向に一定幅を有する空間が形成される。 柱部9のボルト10よりも径方向内側には、ピン11が設けられている。ピン11は、基板部7に対する端板部8の位置決めを行う。ピン11は、端板部8に設けられたピン孔12に嵌合されている。 基板部7及び端板部8は、球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)により形成されている。例えば、球状黒鉛鋳鉄としてFCD450が用いられている。基板部7の外周面及び端板部8の外周面は、それぞれ対応する主軸受6を介してケース2に回転自在に支持されている。基板部7の径方向中央及び端板部8の径方向中央には、それぞれシャフト挿入孔7a,8aが形成されている。2つのシャフト挿入孔7a,8aは、同軸上に配置されている。 基板部7及び端板部8には、周方向で隣り合う柱部9の間に、それぞれクランク挿入孔7b,8bが3つずつ形成されている。各クランク挿入孔7b,8bは、それぞれ同軸上に配置されている。すなわち、軸方向で対向するクランク挿入孔7b,8bの中心軸線A2は、第1回転軸線A1と平行である。各クランク挿入孔7b,8bには、それぞれクランク軸受18が設けられている。クランク軸受18は、例えば円錐ころ軸受である。 <減速機構> 減速機構4は、図示しない電動モータの回転を一定の比率で減速させてキャリア3を回転させる。減速機構4は、各クランク挿入孔7b,8bに挿入される3本のクランクシャフト13と、各クランクシャフト13の各々軸方向端部に設けられた伝達平歯車(請求項における歯車の一例)14と、基板部7と端板部8との間に設けられる2つの揺動外歯歯車15,16(第1揺動外歯歯車15、第2揺動外歯歯車16)と、を備える。 伝達平歯車14の外周部には、外歯17が形成されている。外歯17は、例えば図示しない電動モータのモータシャフトに噛み合わされる。これにより、伝達平歯車14が回転される。 クランクシャフト13は、各クランク軸受18を介してキャリア3(基板部7及び端板部8)に回転自在に支持される。クランクシャフト13は、中心軸線A2を中心に回転するシャフト本体13cと、シャフト本体13cの軸方向中央に形成された第1偏心部13a及び第2偏心部13bと、を有する。シャフト本体13cの軸方向両側が、クランク軸受18を介してキャリア3(基板部7及び端板部8)に回転自在に支持される。 シャフト本体13cと伝達平歯車14とは、同軸上に配置されて一体化されている。すなわち、クランクシャフト13及び伝達平歯車14は、中心軸線A2を中心に一体となって回転する。以下、中心軸線A2をクランクシャフト13の第2回転軸線A2と称する。 第1偏心部13a及び第2偏心部13bは、第2回転軸線A2から偏心されている。第1偏心部13a及び第2偏心部13bは、2つのクランク軸受18の間で軸方向に隣接して配置されている。換言すれば、第1偏心部13a及び第2偏心部13bは、基板部7と端板部8との間で軸方向に隣接して配置されている。第1偏心部13a及び第2偏心部13bは、180°位相角がずれて配置されている。 各偏心部13a,13bには、それぞれころ軸受19の内周面が嵌合されている。ころ軸受19は、例えば円筒ころ軸受である。ころ軸受19を介し、各クランクシャフト13に第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16が回転自在に支持される。 第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16は、基板部7と端板部8との間の空間に配置されている。第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16には、それぞれころ軸受19の外周面が嵌合される貫通孔15a,16aが形成されている。これにより、クランクシャフト13の回転によって第1偏心部13a及び第2偏心部13bが揺動回転すると、第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16がころ軸受19を介して揺動回転される。 第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16には、それぞれ柱部9との干渉を回避するための開口部15b,16bが形成されている。第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16の径方向中央には、シャフト挿入孔15c,16cが形成されている。第1揺動外歯歯車15の外周部及び第2揺動外歯歯車16の外周部には、それぞれ外歯15d,16dが形成されている。各外歯15d,16dの歯数は、ケース2の内歯ピン5の数よりも例えば1つ少ない。 このような構成のもと、第1揺動外歯歯車15及び第2揺動外歯歯車16の揺動回転に伴い、各揺動外歯歯車15,16の外歯15d,16dの一部がケース2の内歯ピン5に噛み合わされる。各外歯15d,16dの歯数は、内歯ピン5の数よりも例えば1つ少ない。このため、内歯ピン5(ケース2)に対して各外歯15d,16dの噛合い箇所が周方向に順次ずれるようにして各揺動外歯歯車15,16が自転される。この自転は、クランクシャフト13の回転に対して減速している。 各揺動外歯歯車15,16の回転に伴い、各クランクシャフト13も第2回転軸線A2を中心に自転しながら第1回転軸線A1回りに公転される。各クランクシャフト13は、キャリア3(基板部7、端板部8)に回転自在に支持されている。このため、各クランクシャフト13の公転に伴ってキャリア3が回転される。この結果、減速装置1は、例えば図示しない電動モータの回転を減速して出力する。仮にキャリア3を産業用ロボットのアーム等に固定した場合、減速装置1は、例えば図示しない電動モータの回転を減速してケース2から出力することができる。 <主軸受> 次に、図1、図2に基づいて主軸受6の詳細な構造について説明する。 図2は、図1のII部拡大図である。図2では、説明を分かりやすくするために縮尺を適宜変更している。 図1、図2に示すように、基板部7を回転自在に支持する主軸受6と端板部8を回転自在に支持する主軸受6とは、径方向に沿う平面を中心に対称に配置されている。このため、以下の説明では、基板部7を回転自在に支持する主軸受6についてのみ説明し、端板部8を回転自在に支持する主軸受6についての説明は省略する。また、以下の説明では、ケース2の軸方向の中央側(内歯ピン5側)を軸方向の内側と称し、軸方向の内側とは反対側を軸方向の外側と称して説明する場合がある。 主軸受6は、ラジアル玉軸受のうちのアンギュラ玉軸受である。主軸受6は、ケース2に鋳ぐるみされた円環状のアウタレース31と、アウタレース31の径方向内側で、かつ基板部7に鋳ぐるみされた円環状のインナレース32と、アウタレース31とインナレース32との間に配置される複数の転動体33と、複数の転動体33を周方向に等間隔で保持する保持器37と、を備える。 転動体33は、球体である。保持器37は、例えば樹脂により形成されている。 アウタレース31及びインナレース32は、高炭素クロム軸受鋼鋼材(SUJ)や炭素鋼により形成されている。例えば、炭素鋼としてS55Cが用いられている。以下の説明では、アウタレース31及びインナレース32を、S55Cを用いて形成する場合について説明する。 アウタレース31とインナレース32とは、大きさが若干異なるものの形状自体は転動体33を中心に対称である。このため、以下の説明では、インナレース32についてのみ説明し、アウタレース31についての説明は省略する。 インナレース32は、軸方向に沿う断面がL字状に形成されている。すなわち、インナレース32は、転動体33が接触される転動面32aと、転動面32aにおける軸方向の内側端に接続された軸方向内側端面32bと、軸方向内側端面32bにおける径方向の内側端に接続された第1レース接合面(請求項におけるレース接合面の一例)32cと、転動面32aにおける径方向の外側端に接続された径方向外側端面32dと、径方向外側端面32dにおける軸方向の外側端に接続された第2レース接合面(請求項におけるレース接合面の一例)32eと、を有する。 転動面32aは、転動体33が転がる面である。転動面32aの軸方向に沿う断面形状は、転動体33の表面に対応するように円弧状に形成されている。 軸方向内側端面32bは、転動面32aから径方向の内側に延びている。軸方向内側端面32bは、径方向に沿っている。 第1レース接合面32cは、軸方向内側端面32bから軸方向の外側に延びている。径方向外側端面32dは、転動面32aから軸方向の外側に延びている。径方向外側端面32dは、軸