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JP-2026076587-A - 石英ガラスの製造方法

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Abstract

【課題】 252nmの光の透過を抑制した上で222nmの光を透過することができる石英ガラスの製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくとも、シリコンアルコキシド、エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水を混合して得た錫含有シリカゲルを乾燥して錫含有乾燥シリカゲルを調製する調製工程と、前記錫含有乾燥シリカゲルを含むガラス原料を10Pa以下の真空下、900℃以上1900℃以下で熱処理する第1熱処理工程と、前記第1熱処理工程で熱処理された前記ガラス原料を、窒素雰囲気、1400℃以上1900℃以下で熱処理する第2熱処理工程と、を含む、石英ガラスの製造方法。 【選択図】 なし

Inventors

  • 島崎 佑太
  • 原田 美徳
  • 瀬川 浩代
  • 松沼 俊

Assignees

  • 東ソー株式会社
  • 国立研究開発法人物質・材料研究機構

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20241024

Claims (6)

  1. 少なくとも、シリコンアルコキシド、エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水を混合して得た錫含有シリカゲルを乾燥して錫含有乾燥シリカゲルを調製する調製工程と、 前記錫含有乾燥シリカゲルを含むガラス原料を10Pa以下の真空下、900℃以上1900℃以下で熱処理する第1熱処理工程と、 前記第1熱処理工程で熱処理された前記ガラス原料を、窒素雰囲気、1400℃以上1900℃以下で熱処理する第2熱処理工程と、 を含む、石英ガラスの製造方法。
  2. 錫含有シリカゲルは、前記シリコンアルコキシド、前記エタノール、前記酸源及び前記水を含む第1原料と前記塩化錫(II)を含む第2原料とを混合してから、前記アルカリ源を含む第3原料と混合して取得される、請求項1に記載の石英ガラスの製造方法。
  3. 前記シリコンアルコキシドがテトラエトキシシランである、請求項1又は2に記載の石英ガラスの製造方法。
  4. 前記アルカリ源がアンモニアである、請求項1又は2に記載の石英ガラスの製造方法。
  5. 前記酸源が塩酸である、請求項1又は2に記載の石英ガラスの製造方法。
  6. 前記シリコンアルコキシドに対する前記塩酸のモル比が5.0×10 -3 以上3.0×10 -2 以下である、請求項5に記載の石英ガラスの製造方法。

Description

本開示は、石英ガラスの製造方法に関する。 波長222nm近傍の紫外線(以下、「222nmUV光」ともいう。)は生体への影響が極めて小さく、これを用いた殺菌・ウィルス不活化技術が注目されている。222nmUV光の光源として広く使用されているKrClエキシマランプは、222nmUV光のみならず、波長252nm近傍の紫外線(以下、「252nmUV光」ともいう。)も放出する。252nmUV光は生体への影響が懸念されるため、生体を対象とするKrClエキシマランプを使用して殺菌やウィルス不活性化をするためには、これを遮蔽する必要がある。 例えば、特許文献1及び2では、252nmUV光を遮蔽する光学フィルターを備えた殺菌装置が提案されている。また、非特許文献1では、CVD法やガスフレーム法により製造された錫を含有した石英ガラスが、252nmUV光を遮蔽することが開示されている。 特許第6025756号公報特許第6973603号公報 以下、本開示に係る石英ガラスの製造方法について、実施形態の一例を示して説明する。本明細書で開示した各構成及びパラメータは任意の組合せとすることができ、また、本明細書で開示した値の上限及び下限は任意の組合せとすることができる。 本実施形態の石英ガラスの製造方法(以下、「本実施形態の製造方法」ともいう)は、少なくとも、調製工程と、第1熱処理工程と、第2熱処理工程と、を含む。 まず、本実施形態の製造方法に含まれる調製工程について説明する。調製工程は、少なくとも、シリコンアルコキシド、エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水を混合して得た錫含有シリカゲルを乾燥して錫含有乾燥シリカゲルを調製する工程である。 調製工程で乾燥させる錫含有シリカゲルは、少なくとも、シリコンアルコキシド、エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水(以下、これらを「出発原料」ともいう。)を混合して取得する。出発原料の一つであるシリコンアルコキシドは、他の出発原料(エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水)と混合されることで、加水分解反応を進行させる。シリコンアルコキシドの加水分解反応が起こると、シリコンアルコキシドのケイ素に結合するアルコキシ基が水酸基に変化し、その水酸基同士が脱水縮合反応する。その結果、シリコンアルコキシドに由来するケイ素が酸素を介して結合し、ゾル状のシリカ(シリカゾル)を経由して、ゲル状のシリカ(シリカゲル)が生成される。また、出発原料の一つである塩化錫(II)も同様に水酸基に変化し、加水分解反応が起こる。そして、シリカゲルの生成過程では、シリカと錫の間でも縮重合反応が起こるため錫がシリカ中に取り込まれ、生成されるシリカゲルに錫が含有される(錫を含有するシリカゲルが得られる)。なお、シリコンアルコキシドを加水分解してシリカゾルやシリカゲルを形成する方法は、一般的に、ゾルゲル法と呼ばれている。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドは、ケイ素原子に4つのアルコキシ基が結合したSi(OR)4で表される化合物である。なお、Si(OR)4におけるRは、各々独立して炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。出発原料として用いられるシリコンアルコキシドは、加水分解速度制御の観点から、テトラメトキシシラン、テトライソプロポキシシラン、及びテトラエトキシシランの群から選択される1種以上の物質であることが好ましく、テトラエトキシシランであることがより好ましい。 出発原料として用いられるエタノールは、シリコンアルコキシドを水に溶解させるための溶媒として機能する。シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、出発原料として用いられるエタノールの少なくとも一部は、他の出発原料と混合する前に、シリコンアルコキシドと混合されることが好ましい。すなわち、シリコンアルコキシドは、エタノールと混合されることで得られるシリコンアルコキシド含有エタノール溶液として、他の出発原料と混合されることが好ましい。 出発原料として用いられる塩化錫(II)は、SnCl2で表される化合物である。出発原料として塩化錫(II)が用いられることで、出発原料を混合することで得られるシリカゲル(錫含有シリカゲル)に錫を含有することができる。錫含有シリカゲルに含まれる塩化錫(II)由来の錫は、製造される石英ガラスにおいて、222nmの光を透過させながら、252nmの光の透過を抑制する成分として機能する。 出発原料として用いられる水は、シリコンアルコキシドの加水分解反応の反応基質として機能する。水としては、例えば、蒸留水、脱イオン水、純水、又はこれらの2種以上を用いることができる。なお、水以外の出発原料が、水和物、構造水、溶媒などの水を含むものである場合、水以外の他の出発原料に含まれる水を、出発原料の水とみなすことができる。 出発原料として用いられる酸源は、シリコンアルコキシドの加水分解反応を促進する触媒として機能する。出発原料として用いられる酸源は、出発原料を混合した混合物(以下、「原料混合物」ともいう)中で酸性を示す物質であればよく、例えば、塩酸、硝酸及び硫酸の群から選択される1種以上の物質を用いることができる。シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、出発原料として用いられる酸源は、塩酸であることが好ましい。 出発原料として用いられるアルカリ源は、シリコンアルコキシドが加水分解されて生成される水酸基(シリコンアルコキシドに由来するケイ素に結合する水酸基)同士の脱水縮合反応を促進する触媒として機能する。出発原料として用いられるアルカリ源は、原料混合物中でアルカリ性を示す物質であればよく、例えば、アンモニア、メチルアミン及びジメチルアミンの群から選ばれる1以上の物質を用いることができる。水酸基同士の脱水縮合反応をより促進する観点からは、出発原料として用いられるアルカリ源は、アンモニアであることが好ましい。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドに対する水のモル比(以下、「H2O/Si(OR)4モル比」ともいう)は、シリコンアルコキシドの加水分解反応が進行すれば特に限定されるものではないが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、1.0以上、1.5以上、又は2.0以上であることが好ましい。H2O/Si(OR)4モル比の上限値は、特に限定されるものではないが、例えば、17.0以下、又は25.0以下とすることができる。前述したH2O/Si(OR)4モル比の上限値及び下限値の組み合わせは任意であるが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、H2O/Si(OR)4モル比は、1.0以上25.0以下であることが好ましく、1.5以上25.0以下であることがより好ましく、2.0以上17.0以下であることがよりさらに好ましい。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドに対するエタノールのモル比(以下、「C2H6O/Si(OR)4モル比」ともいう)は、シリコンアルコキシドの加水分解反応が進行すれば特に限定されるものではないが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、0.1以上、0.2以上、又は0.5以上であることが好ましく、3.0以下、4.0以下、又は5.0以下であることが好ましい。前述したC2H6O/Si(OR)4モル比の上限値及び下限値の組み合わせは任意であるが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、C2H6O/Si(OR)4モル比は、0.1以上5.0以下であることが好ましく、0.2以上4.0以下であることがより好ましく、0.5以上3.0以下であることがよりさらに好ましい。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドに対する酸源のモル比(以下、「酸/Si(OR)4モル比」ともいう)は、シリコンアルコキシドの加水分解反応の反応速度を考慮して適宜設定することができ、特に限定されるものではないが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、5.0×10-4以上、2.5×10-3以上、又は4.0×10-3以上であることが好ましく、0.25以下、5.0×10-2以下、又は3.5×10-2以下であることが好ましい。前述した酸/Si(OR)4モル比の上限値及び下限値の組み合わせは任意であるが、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点からは、酸/Si(OR)4モル比は、5.0×10-4以上0.25以下であることが好ましく、2.5×10-3以上5.0×10-2以下であることがより好ましく、4.0×10-3以上3.5×10-2以下であることがよりさらに好ましい。特に、酸源として塩酸を用いる場合には、塩酸に対するシリコンアルコキシドのモル比(以下、「HCl/Si(OR)4モル比」ともいう)は、シリコンアルコキシドの加水分解反応をより促進する観点から、5.0×10-3以上3.0×10-2以下であることが好ましい。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドに対するアルカリ源のモル比(以下、「アルカリ/Si(OR)4モル比」ともいう)は、シリコンアルコキシドが加水分解されて生成される水酸基(シリコンアルコキシドに由来するケイ素に結合する水酸基)同士の脱水縮合反応の反応速度を考慮して適宜設定することができ、特に限定されるものではないが、水酸基同士の脱水縮合反応をより促進する観点からは、1.0×10-3以上、5.0×10-3以上、又は1.0×10-2以上であることが好ましく、0.5以下、0.1以下、又は6.0×10-2以下であることが好ましい。前述したアルカリ/Si(OR)4モル比の上限値及び下限値の組み合わせは任意であるが、水酸基同士の脱水縮合反応をより促進する観点からは、アルカリ/Si(OR)4モル比は、1.0×10-3以上0.5以下であることが好ましく、5.0×10-3以上0.1以下であることがより好ましく、1.0×10-2以上6.0×10-2以下であることがよりさらに好ましい。 出発原料として用いられるシリコンアルコキシドに対する塩化錫(II)のモル比(以下、「SnCl2/Si(OR)4モル比」ともいう)は、252nmの光の透過をより抑制することができ、且つ、222nmの光がより透過しやすい石英ガラスが製造されやすくなるため、1.0×10-4以上、2.0×10-4以上、又は5.0×10-4以上であることが好ましく、3.0×10-3以下、5.0×10-3以下、又は1.0×10-2以下であることが好ましい。前述した錫濃度の上限値及び下限値の組み合わせは任意であるが、252nmの光の透過をより抑制することができ、且つ、222nmの光がより透過しやすい石英ガラスが製造されやすくなるため、原料混合物における錫濃度は、1.0×10-4以上1.0×10-2以下であることが好ましく、2.0×10-4以上35.0×10-3以下であることがより好ましく、5.0×10-4以上3.0×10-3以下であることがよりさらに好ましい。 上述した出発原料のモル比は、混合する出発原料の使用量から計算により算出することができる。 調製工程で乾燥させる錫含有シリカゲルは、前述した出発原料(シリコンアルコキシド、エタノール、塩化錫(II)、アルカリ源、酸源及び水)のみを混合することで取得してもよいが、前述した出発原料に加えて、他の成分がさらに混合されてもよい。このような他の成分としては、例えば、各出発原料に含有され得る不可避的不純物を挙げることができる。 調製工程で乾燥させる錫含有シリカゲルは、上述した出発原料を混合することで取得することができる。出発原料の混合順序は、特に限定されるものではなく、全ての出発原料を同時に混合してもよく、一部の出発原料を混合してから残りの出発原料を混合してもよく、任意の順序で順番に混合してもよい。シリカゲル生成過程における塩化錫(II)に由