JP-2026076623-A - 軸受装置及びスピンドル装置
Abstract
【課題】第1軸受及び第2軸受に軸方向の予圧が付与され、第1外輪と第2外輪の間の外輪間座に取り付けられたひずみセンサの出力に基づいて予圧荷重の大きさを精度よく検出することが可能な軸受装置とする。 【解決手段】第1外輪32と外輪間座26の間に介在しかつ第1外輪32の径方向変形に応じて径方向にせん断変形することで第1外輪32の径方向変形の外輪間座26への伝達を妨げる第1せん断変形部材51と、第2外輪35と外輪間座26の間に介在しかつ第2外輪35の径方向変形に応じて径方向にせん断変形することで第2外輪35の径方向変形の外輪間座26への伝達を妨げる第2せん断変形部材52とを備える。 【選択図】図2
Inventors
- 澁谷 勇介
- 大口 耀示
Assignees
- NTN株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (8)
- 第1外輪と、第1内輪と、前記第1内輪と前記第1外輪の間に配置された複数の第1転動体とを有する第1軸受と、 第2外輪と、第2内輪と、前記第2内輪と前記第2外輪の間に配置された複数の第2転動体とを有する第2軸受と、 軸方向に間隔をおいて配置された前記第1外輪と前記第2外輪の間に設けられた外輪間座と、 前記外輪間座に取り付けられたひずみセンサと、を備え、 軸方向の予圧が付与されている軸受装置において、 前記第1外輪と前記外輪間座の間に介在しかつ前記第1外輪の径方向変形に応じて径方向にせん断変形することで前記第1外輪の径方向変形の外輪間座への伝達を妨げる第1せん断変形部材と、 前記第2外輪と前記外輪間座の間に介在しかつ前記第2外輪の径方向変形に応じて径方向にせん断変形することで前記第2外輪の径方向変形の外輪間座への伝達を妨げる第2せん断変形部材と、をさらに備えることを特徴とする軸受装置。
- 前記ひずみセンサが前記外輪間座に周方向に間隔をおいて複数取り付けられており、 複数の前記第1せん断変形部材及び複数の前記第2せん断変形部材がそれぞれ周方向に間隔をおいて前記複数のひずみセンサに対応する周方向位置に配置されている請求項1に記載の軸受装置。
- 前記外輪間座が、前記第1せん断変形部材に接しかつ周方向及び径方向に延びる第1端面と、前記第2せん断変形部材に接しかつ周方向及び径方向に延びる第2端面とを有し、前記第1端面と前記第2端面のそれぞれが周方向に間隔をおいた複数箇所に設けられており、 前記複数の第1端面が前記外輪間座の中で前記第1外輪に最も軸方向に近い軸方向位置にあり、 前記複数の第2端面が前記外輪間座の中で前記第2外輪に最も軸方向に近い軸方向位置にある請求項2に記載の軸受装置。
- 前記第1せん断変形部材及び前記第2せん断変形部材の厚みがそれぞれ100μm以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受装置。
- 前記第1せん断変形部材及び前記第2せん断変形部材がそれぞれ粘着剤からなる請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受装置。
- 前記第1せん断変形部材及び前記第2せん断変形部材が、それぞれ粘着剤と、前記粘着剤を支持する基材とを有するテープからなる請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受装置。
- 前記粘着剤がアクリル系粘着剤又はシリコーン系粘着剤からなる請求項5に記載の軸受装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受装置と、 前記軸受装置によって回転可能に支持される工作機械の主軸と、 前記主軸を回転駆動するモータと、を有するスピンドル装置。
Description
この発明は、軸受装置、及びその軸受装置を有する工作機械用スピンドル装置に関する。 マシニングセンタや旋盤等の工作機械やその他の産業機械では、工具や被加工物等の対象物が取り付けられる回転軸を回転可能に支持するスピンドル装置が用いられる。このようなスピンドル装置の使用分野において、近年、省人化や無人化のための状態監視機能の強化が求められるようになっている。この要求に応えるため、第1軸受の外輪と第2軸受の外輪の間にひずみセンサ付きの外輪間座を介在させ、そのひずみセンサで軸方向の予圧荷重の大きさを監視することができる軸受装置が提案されている(特許文献1)。 それら第1軸受と第2軸受は、それぞれ外輪と、内輪と、外輪と内輪の間に組み込まれた複数の転動体とを有する。第1軸受と第2軸受は、背面組み合わせの関係となるように設けられた一対のアンギュラ玉軸受になっている。外輪間座は、第1外輪と第2外輪の間に軸方向に挟み込まれた筒状体になっている。第1軸受の内輪の第2軸受側とは反対側の軸方向端面と、第2軸受の内輪の第1軸受側とは反対側の軸方向端面との間には、予圧ナットの締め込みにより予圧が付与されている。予圧ナットの締め込みによる予圧荷重は、第1軸受の内輪、転動体及び外輪、外輪間座並びに第2軸受の外輪、転動体及び内輪を通って伝達する。ひずみセンサは、外輪間座の外周(または内周)に取り付けられている。第1軸受と第2軸受から外輪間座まで加えられた荷重によって外輪間座に発生するひずみをひずみセンサで検知すれば、このひずみセンサの出力に基づいて第1軸受および第2軸受に加えられた予圧荷重の大きさを推定することが可能になる。 特開2021-014886号公報 この発明の第1実施形態に係る軸受装置を使用したスピンドル装置を示す断面図図1の軸受装置の近傍の拡大図図2に示すひずみセンサと予圧演算処理部の接続関係を示すブロック図図2のIV-IV線に沿った断面図図4のV-V線に沿った断面図図1の第1せん断変形部材を外輪間座に貼り付けた様子を示す断面図この発明の第2実施形態に係る軸受装置を図4と同様に示す断面図図7のVIII-VIII線に沿った断面図この発明の第3実施形態に係る軸受装置を図4と同様に示す断面図図9のX-X線に沿った断面図この発明の第4実施形態に係る軸受装置を図6と同様に示す断面図この発明の第4実施形態に係る第1せん断変形部材を第1外輪に貼り付けた様子を示す断面図第1及び第2せん断変形部材として比較例を採用した場合の荷重検出試験の結果を示すグラフ第1及び第2せん断変形部材としてサンプル1を採用した場合の荷重検出試験の結果を示すグラフ第1及び第2せん断変形部材としてサンプル4を採用した場合の荷重検出試験の結果を示すグラフ第1及び第2せん断変形部材としてサンプル5を採用した場合の荷重検出試験の結果を示すグラフ 図1に、この発明の一例としての第1実施形態に係る軸受装置1(以下、単に「軸受装置1」という)を使用したスピンドル装置を示す。このスピンドル装置は、工作機械の主軸2と、主軸2を収容する主軸ハウジング3と、主軸2を回転駆動するモータ4と、モータ4よりも軸方向前側で主軸2を回転可能に支持する軸受装置1と、モータ4よりも軸方向後側で主軸2を回転可能に支持する後側軸受装置5とを有する。 ここで、軸方向とは、主軸2の中心軸と平行な方向であり、径方向とは、主軸2の中心軸に垂直な方向であり、周方向とは、主軸2の中心軸まわりに周回する円周に沿った方向である。 主軸ハウジング3は、両端が開放した中空筒状に形成されている。主軸ハウジング3は、軸方向の前側から後側に向かって順に軸受装置1とモータ4とを収容している。図示例では、主軸ハウジング3の軸受装置1を収容する部分と、主軸ハウジング3のモータ4を収容する部分とを継ぎ目の無い一体に形成しているが、主軸ハウジング3の軸受装置1を収容する部分と、主軸ハウジング3のモータ4を収容する部分とを別体に形成し、その両部分を連結して一体化してもよい。 主軸2は、主軸2の前端が主軸ハウジング3の前端開口から突出した状態で主軸ハウジング3に挿入されている。主軸2の前端には、工具または被加工物を把持するチャック(図示せず)が着脱可能に取り付けられるようになっている。主軸2には、工作機械のドローバー(図示せず)を軸方向に摺動可能に収容する貫通孔6が軸方向に貫通して形成されている。 モータ4は、主軸2の外周に取り付けられたロータ7と、ロータ7に回転力を付与する環状のステータ8とを有する。ロータ7は、主軸2の外周に嵌合するロータスリーブ9と、ロータスリーブ9の外周に固定されたロータコア10とを有する。ロータコア10は、例えば、電磁鋼板の積層体である。ロータスリーブ9は、主軸2と一体回転するように主軸2に回り止めされている。ロータスリーブ9の軸方向前端は、主軸2の外周に形成された段差部11に接触し、その段差部11との接触によって軸方向に位置決めされている。 ステータ8は、主軸ハウジング3の内周に固定されたステータコア12と、ステータコア12に周方向に間隔をおいて形成された複数のティース部分にそれぞれ巻回された電磁コイル13とを有する。電磁コイル13に通電すると、ステータコア12とロータコア10の間に働く電磁力によってロータコア10に回転力が発生し、ロータ7と主軸2が一体に回転する。ここでは、モータ4として、電力で回転力を発生する電動モータを採用したが、電動モータに代えて、圧縮空気など他の動力源で回転力を発生する方式のモータを採用することも可能である。 後側軸受装置5は、主軸ハウジング3の後端に同軸に固定された環状の軸受支持部材14と、軸受支持部材14に組み込まれた転がり軸受15とを有する。転がり軸受15は、軸受支持部材14の内周に嵌合する外輪16と、主軸2の外周に嵌合する内輪17と、外輪16と内輪17の間に組み込まれた複数の円筒ころ18とを有する円筒ころ軸受である。 軸受支持部材14には、押さえ部材19が取り付けられている。押さえ部材19は、外輪16の軸方向後端面に接触することで外輪16の軸方向位置を固定している。主軸2の外周には、内輪17を軸方向前方に押圧するナット部材20と、内輪17とナット部材20の間に組み込まれた環状のスペーサ21とが装着されている。ナット部材20は、主軸2の後端部外周に形成された雄ねじ22にねじ係合している。スペーサ21の軸方向前端面は、内輪17の軸方向後端面に接触し、スペーサ21の軸方向後端面は、ナット部材20の軸方向前端面に接触している。内輪17の軸方向前端面は、ロータスリーブ9の軸方向後端面に接触している。 軸受装置1は、主軸ハウジング3に固定された中空円筒状の軸受支持筒23と、軸受支持筒23に軸方向に間隔をおいて組み込まれた第1軸受24および第2軸受25と、第1軸受24と第2軸受25の間に設けられた外輪間座26および内輪間座27と、外輪間座26に取り付けられたひずみセンサ28と、第1軸受24および第2軸受25に予圧を付与する予圧ナット29と、第1軸受24および第2軸受25を軸受支持筒23に固定する蓋部材30とを有する。 軸受支持筒23は、主軸ハウジング3の内周に嵌合している。軸受支持筒23の外周には、軸受装置1の冷却用の冷媒が流れる冷却溝31が形成されている。冷却溝31は、軸受支持筒23の外周に軸方向に間隔をおいて形成された複数の環状溝または軸受支持筒23の外周を螺旋状に延びる螺旋溝である。 図2に示すように、第1軸受24は、軸受支持筒23の内周に嵌合する第1外輪32と、第1外輪32の径方向内側に同軸に配置された第1内輪33と、第1外輪32と第1内輪33の間に周方向に間隔をおいて組み込まれた複数の第1転動体34とを有する。第1外輪32は第1転動体34を介して第1内輪33を回転可能に支持している。 第2軸受25は、軸受支持筒23の内周に嵌合する第2外輪35と、第2外輪35の径方向内側に同軸に配置された第2内輪36と、第2外輪35と第2内輪36の間に周方向に間隔をおいて組み込まれた複数の第2転動体37とを有する。第2外輪35は第2転動体37を介して第2内輪36を回転可能に支持している。 第1軸受24は、第1外輪32と第1内輪33の間に軸方向の予圧荷重が付与されたときに、第1転動体34が第1外輪32を径方向外側に押圧する径方向分力を生じるように構成されている。第2軸受25も、第2外輪35と第2内輪36の間に軸方向の予圧荷重が付与されたときに、第2転動体37が第2外輪35を径方向外側に押圧する径方向分力を生じるように構成されている。 この軸受装置1では、第1軸受24と第2軸受25が、背面組み合わせの関係となるように設けられた一対のアンギュラ玉軸受に構成されている。 第1転動体34及び第2転動体37は、それぞれ玉からなる。第1外輪32の内周及び第2外輪35の内周には、それぞれ対応の第1転動体34又は第2転動体37が転がり接触する断面円弧状の軌道面38、39が形成されている。第1外輪32及び第2外輪35は、それぞれ対応の軌道面38又は軌道面39に対して対応の軸方向前側又は軸方向後側の肩部を除去した形状の肩落とし外輪である。 第1内輪33の外周及び第2内輪36の外周には、それぞれ対応の第1転動体34又は第2転動体37が転がり接触する断面円弧状の軌道面40、41が設けられている。第1内輪33及び第2内輪36は、それぞれ対応の第1転動体34又は第2転動体37が転がり接触する軌道面40又は軌道面41に対して対応の軸方向後側又は軸方向前側の肩部を除去した形状の肩落とし内輪である。第1内輪33と第1転動体34の接触点と、第1外輪32と第1転動体34の接触点とを結ぶ仮想直線は、半径方向内側から半径方向外側に向かって軸方向後方に傾斜した向きに延びる。第2内輪36と第2転動体37の接触点と、第2外輪35と第2転動体37の接触点とを結ぶ直線が、半径方向内側から半径方向外側に向かって軸方向前方に傾斜した向きに延びる。 第1内輪33及び第2内輪36は、それぞれ主軸2の外周に締め代をもって嵌合している。第2内輪36は、第1内輪33から軸方向後方に間隔をおいて配置されている。第1外輪32の外周及び第2外輪35の外周は、それぞれ軸受支持筒23の内周に隙間をもって嵌合している。 外輪間座26及び内輪間座27は、それぞれ両端が開放した中空筒状の部材である。第1軸受24、第2軸受25及び外輪間座26の各中心軸は、主軸2の中心軸と一致している。 外輪間座26は、軸受支持筒23の内周に隙間をもって嵌合している。外輪間座26は、第1外輪32と第2外輪35との間に配置されている。第1外輪32の軸方向後端面(第1外輪32の第2外輪の側の軸方向端面)は、外輪間座26に対して軸方向前側に位置する。第2外輪35は、第1外輪32から軸方向後方に間隔をおいて配置されている。第2外輪35の軸方向前端面(第2外輪35の第1外輪32の側の軸方向端面)は、外輪間座26に対して軸方向後側に位置する。 内輪間座27は、主軸2の外周に隙間をもって嵌合している。内輪間座27は、第1内輪33と第2内輪36の間に配置されている。 主軸2の外周には、第1内輪33の軸方向前端面(第1内輪33の第2内輪36の側とは反対側の軸方向端面)に軸方向に対向する軸肩部42が全周に形成されている。軸肩部42は、第1内輪33の軸方向前方(第2外輪35から遠ざかる方向)への移動を規制することで、第1内輪33を軸方向に位置決めしている。 また、主軸2の外周には、第2内輪36よりも軸方向後側に予圧ナット29が装着されている。予圧ナット29は、主軸2の外周に形成された雄ねじ43にねじ係合している。第2内輪36と予圧ナット29の間には、環状のスペーサ44が組み込まれている。スペーサ44の軸方向前端面は、第2内輪36の軸方向