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JP-2026076627-A - 皮膚機能改善剤、神経栄養因子産生促進剤、CXCL1産生抑制剤

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Abstract

【課題】 本発明は、シャクヤク抽出物及びローズ水を含有する皮膚機能改善剤、神経栄養因子産生促進剤、CXCL1産生抑制剤を提供することを課題とする。 【解決手段】 シャクヤク抽出物及びローズ水含有する皮膚機能改善剤、神経栄養因子産生促進剤及びCXCL1産生抑制剤を提供する。 【選択図】 なし

Inventors

  • 笹岡 美和

Assignees

  • 株式会社ノエビア

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20241024

Claims (5)

  1. シャクヤク抽出物及びローズ水を含有する皮膚機能改善剤。
  2. シャクヤク抽出物及びローズ水を含有する神経栄養因子産生促進剤。
  3. 神経栄養因子がBDNF及びGDNFから選択される1種又は2種である請求項2に記載の剤。
  4. シャクヤク抽出物及びローズ水を含有するCXCL1産生抑制剤。
  5. シュワン細胞における請求項2~4の1以上に記載の剤。

Description

本発明は、シャクヤク抽出物及びローズ抽出物を含有する皮膚機能改善剤、神経栄養因子産生促進剤、CXCL1産生抑制剤に関する。 末梢神経系のグリア細胞の一つであるシュワン細胞は、神経の維持や損傷時の再生に主要な役割を担っており、シュワン細胞からBDNF(Brain derived neurotrophic factor),GDNF(Glial cell line derived neurotrophic factor),NTF3(Neurotrophin 3)といった神経栄養因子が産生されることが知られている(非特許文献1)。 また、シュワン細胞は神経損傷時に炎症因子を分泌し、中でもCXCL1(C-X-C motif chemokine ligand 1)は神経細胞の軸索成長阻害が報告されており(非特許文献2)、加齢に伴い炎症因子の分泌量が増加することも報告されている(非特許文献3)。 さらに、シュワン細胞が分泌するTGFB3(Transforming growth factor beta 3)が創傷治癒を促進することも知られている(非特許文献4)。 以上のことより、シュワン細胞のはたらきにより皮膚のバリア機能、修復機能、免疫機能を高めることが期待され、研究開発が進められている。 シャクヤク(Paeonia lactiflora Pallas)は芍薬甘草湯をはじめとする多くの漢方製剤に配合される生薬であり、皮膚への効果が期待され化粧品にも応用されている(特許文献1)。 またローズ水の作用として、SIRT1活性化作用(特許文献2)、オキシトシン受容体産生促進剤(特許文献3)等が開示されている。 しかしながら、シャクヤク抽出物とローズ抽出物とがシュワン細胞においてどのような作用を及ぼすかについては解明されていなかった。 Eric R. Bray,et al、Schwann cells as underestimated, major players in human skin physiology and pathology、Experimental Dermatology、16 November 2019、 https://doi.org/10.1111/exd.14060Antonia Teona Deftu,et al、CXCL1 and CXCL2 Inhibit the Axon Outgrowth in a Time- and Cell-Type-Dependent Manner in Adult Rat Dorsal Root Ganglia Neurons、NeurochemRes.2019 Sep;44(9):2215-2229Andres Fuentes-Flores,et al、Senescent Schwann cells induced by aging and chronic denervation impair axonal regeneration following peripheral nerve injury、EMBO Mol Med.2023 Dec;15(12):e17907.Min-Yi Ou,et al、Dedifferentiated Schwann cell-derived TGF-β3 is essential for the neural system to promote wound healing、Theranostics.2022;12(12):5470-5487. 特開2023-41502号公報特開2009-161494号公報特開2023-166号公報 以下本発明を実施するための形態を説明する。 BDNFは、Brain derived neurotrophic factorの略であり、神経栄養因子の一種であり、脳由来神経栄養因子と呼ばれる。神経細胞の維持、成長、分化を促すことが知られている。 GDNFは、Glial cell line derived neurotrophic factorの略であり、神経栄養因子の一種であり、グリア細胞株由来神経栄養因子と呼ばれる。神経細胞の維持、成長、分化を促すことが知られている。 CXCL1は、C-X-C motif chemokine ligand 1の略であり、神経損傷時に神経細胞の軸索伸長を阻害する炎症因子である。加齢に伴い増加することが知られている。 [シャクヤク] 本発明で使用するシャクヤク抽出物に用いられるシャクヤク(Paeonia lactiflora Pallas)はボタン科(Paeoniaceae)ボタン属(Paeonia)に分類される多年草植物である。 抽出に使用し得るシャクヤクの構成部位としては、例えば、根、葉、茎、花、蕾、樹皮、地上全草等が挙げられるが、効果の点から好ましくは根である。 本発明において、シャクヤクは生のまま抽出に供してもよいが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、4時間~30日間程度とするのが適切である。 抽出溶媒としては、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。抽出溶媒としてはエタノール水溶液が好ましく、50容量%水溶液が最も好ましい。 シャクヤクの上記溶媒による抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。 本発明で使用するシャクヤク抽出物は、植物から直接抽出したものを用いても、市販のものを用いてもよい。市販のシャクヤク抽出物としては、シャクヤクエキス-BG、シャクヤクエキス-ET(いずれもヤマダ薬研社製)、シャクヤクリキッド、ファルコレックス シャクヤク B(いずれも一丸ファルコス社製)、シャクヤク抽出液 BG-50、シャクヤク抽出液 ET-30(いずれも香栄興業社製)、シャクヤク抽出液-J、シャクヤク抽出液BG-JC(いずれも丸善製薬社製)等が挙げられる。本発明においては北海道増毛町湯ノ沢で有機栽培したシャクヤクから得られる抽出物を用いることが好ましい。 北海道増毛町湯ノ沢で有機栽培する場合の生育条件を以下に示す。 [増毛] 増毛は、北海道の北西部、留萌振興局管内南部にあり、標高1492mの暑寒別岳を含む地域である。本発明においては、増毛の中でも標高の高い湯の沢地区で栽培することが好ましい。 [圃場準備] 定植前に圃場の土壌改質を目的として、有機肥料の施肥を行う。 具体的には、有機肥料として、醗酵鶏糞、油粕、醗酵油粕、骨粉、魚粉、米糠、醗酵米糠、腐葉土、バーク堆肥、苦土石灰、消石灰、炭酸カルシウム、グアノから選択される1種又は2種以上を併用して用いる。 醗酵鶏糞、油粕、醗酵油粕、骨粉、魚粉、米糠、醗酵米糠、腐葉土、バーク堆肥、ヨウ成リン肥は、おもに三大栄養素である窒素、リン酸、カリを補給するために使用する。これらは、1種を単独で、若しくは2種以上を併用して用いる。これらの肥料の施肥量は、元の土壌の状態によって増減できる。 施肥は、定植前7日以上前に行うことが好ましい。定植前6日以内に行うと、肥料による土壌改善効果が十分ではなく、肥料焼けや、初期の生育不良の原因となる。有機肥料は溝施肥でも、全面施肥でも問題ないが、作業効率の点から全面施肥が好ましい。 [定植] 9月~10月に収穫した株を株分けし、直植えした。 [育成] 適宜追肥を行うことにより、より顕著な生育が見込まれる。適宜雑草を除去し、乾燥状態に応じ潅水を行う。 [収穫] 9月~10月に根茎を収穫する。 [ローズ水] 本発明において用いられるローズ水としては、ダマスクバラ(Rosa damascena Mill)の花、センティフォリアバラ(Rosa centifolia L.)の花の水蒸気蒸留水を用いることができる。 ダマスクバラは、16世紀にヨーロッパに紹介されたローザガリカ(Rosa gallica)とローザフェニシア(Rosa phoenicia)の交雑原種といわれている種類で、香料原料としてブルガリア、トルコなど世界各地で栽培されている。 また、センティフォリアバラは、ダマスクバラとシロバラ(Rosa alba)の自然交配雑種といわれ、フランスのグラース地区や、アフリカのモロッコや地中海沿岸各国に栽培されている。 本発明においては、バラの花を生のまま公知の水蒸気蒸留装置を用いた方法で水蒸気蒸留を行うことができる。これらの植物体は、表面のすぐ下の膜の薄い細胞内に精油を含むことから、前処理として素材を予備粉砕しなくても、充分に水蒸気蒸留することができる。一般に、微妙な精油の抽出を行う場合は、蒸留される素材が完全に水中に沈んだ状態にて煮沸処理する方法を採用するが、非常に高沸点の芳香物質を抽出したい場合は、素材を水中に浸漬させずに、上部の格子の上に置き、加熱水蒸気を通過させる方法をとることがある。本発明の水蒸気蒸留水は、どちらの方法でも採用できる。 本発明の水蒸気蒸留水は、最終的には得られた留分から分取された水層部を、ろ過することで得ることができる。必要であれば、その効果に影響のない範囲で更に、濾過、脱臭、脱色などの処理を加えてもよい。また、得られた水蒸気蒸留水は長期保存される間に腐敗しないよう、パラオキシ安息香酸エステルなどの防腐剤を用いてもよい。 本発明においては、その効果の点からブルガリア産のダマスクバラ由来のローズ水を用いることが好ましい。 本発明のシャクヤク抽出物とローズ水を含有する各剤は、単独でも使用することができるが、医薬品、医薬部外品、飲食品、化粧品などの種々の組成物に配合することができる。 本発明のシャクヤク抽出物とローズ水を含有する各剤は、その形態およびその他成分の配合の有無等については、なんら制限されない。形態については、液状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等の任意の形態を、その用途等に応じて選択でき、その形態とするために必要なビヒクル(賦形剤)、溶剤、その他の一般的な添加剤(酸化防止剤、着色剤、分散剤等)を任意に含むことができる。 本発明のシャクヤク抽出物とローズ水を含有する各剤を配合する組成物は、任意の剤型をとることができる。組成物が皮膚化粧料、毛髪用化粧料、洗浄料等の場合には、ローションなどの可溶化系やカラミンローション等の分散系、クリームや乳液などの乳化系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填するエアゾール形態、軟膏剤、パップ剤などの種々の剤型で提供すること