JP-2026076639-A - 減圧吸収ボトル
Abstract
【課題】ボトル内の減圧時に、可動壁部を円滑に上方に向けて変形させる。 【解決手段】合成樹脂材料で形成された有底筒状の減圧吸収ボトルであって、底部14の底壁部10が、外周縁部に位置する接地部18と、接地部に径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部21と、立ち上がり周壁部の上端部から径方向の内側に向けて延びるとともに上下方向に変形可能に形成された可動壁部22と、を備え、可動壁部には、上下方向から見て径方向に延び、かつ上方に向けて窪む溝部31が、1つ若しくはボトル軸Oを径方向に挟んで2つ形成され、溝部の溝幅は、下端開口側から上端の溝底面31a側に向かうに従い狭くなっている。 【選択図】図2
Inventors
- 本田 孝行
- 春名 孝浩
Assignees
- 株式会社吉野工業所
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (4)
- 合成樹脂材料で形成された有底筒状の減圧吸収ボトルであって、 底部の底壁部が、 外周縁部に位置する接地部と、 前記接地部に径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、 前記立ち上がり周壁部の上端部から径方向の内側に向けて延びるとともに上下方向に変形可能に形成された可動壁部と、を備え、 前記可動壁部には、上下方向から見て径方向に延び、かつ上方に向けて窪む溝部が、1つ若しくはボトル軸を径方向に挟んで2つ形成され、 前記溝部の溝幅は、下端開口側から上端の溝底面側に向かうに従い狭くなっている、減圧吸収ボトル。
- 前記溝部において、下端開口の溝幅は、溝底面の溝幅の1.2倍以上3倍以下となっている、請求項1に記載の減圧吸収ボトル。
- 前記溝部の溝幅は、前記溝部における径方向の中央部から径方向に離れるに従い変化している、請求項1または2に記載の減圧吸収ボトル。
- 前記可動壁部は、下方に向けて突の曲面状に形成され、 前記溝部は、前記可動壁部のうち最も下方に位置する最下部を径方向に跨いで配設されている、請求項1または2に記載の減圧吸収ボトル。
Description
本発明は、減圧吸収ボトルに関する。 従来から、合成樹脂材料で有底筒状に形成された減圧吸収ボトルとして、例えば下記特許文献1に示されるように、底部の底壁部が、外周縁部に位置する接地部と、接地部に径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部と、立ち上がり周壁部の上端部から径方向の内側に向けて延びるとともに上下方向に変形可能に形成された可動壁部と、を備え、可動壁部が上方に向けて変形することにより、ボトル内の減圧を吸収して胴部等の変形を抑える構成が知られている。 特開2022-7287号公報 本発明に係る一実施形態として示した減圧吸収ボトルの側面図である。本発明に係る一実施形態として示した減圧吸収ボトルの底面図である。図2のIII-III線矢視断面図である。図2のIV-IV線矢視断面図である。本発明に係る変形例として示した減圧吸収ボトルの底面図である。 以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る減圧吸収ボトルを説明する。 本実施形態に係る減圧吸収ボトル1は、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11~14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。 以下、前記共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸Oに沿う口部11側を上側、ボトル軸Oに沿う底部14側を下側といい、ボトル軸Oに沿う方向を上下方向といい、また、上下方向から見てボトル軸Oに交差する方向を径方向といい、上下方向から見てボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。 減圧吸収ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。口部11には、図示しないキャップが装着される。口部11、肩部12、胴部13および底部14はそれぞれ、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。 胴部13には、全周にわたって連続して延びる周溝15が上下方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、胴部13に、周溝15に代えて、径方向の内側に向けて窪む複数のパネル部を、周方向に間隔をあけて配設してもよい。 底部14は、上端開口部が胴部13の下端開口部に接続された筒状のヒール部17と、ヒール部17の下端開口部を閉塞し、かつ外周縁部が接地部18とされた底壁部10と、を備えるカップ状に形成されている。 底壁部10は、図2および図3に示すように、接地部18に径方向の内側から連なり上方に向けて延びる立ち上がり周壁部21と、立ち上がり周壁部21の上端部から径方向の内側に向けて延びるとともに上下方向に変形可能に形成された可動壁部22と、可動壁部22の径方向の内端部に連なる中央壁部23と、を備えている。 なお、底壁部10として、中央壁部23を有さず、立ち上がり周壁部21より径方向の内側に位置する部分の全体が可動壁部22とされた構成を採用してもよい。 中央壁部23は、可動壁部22における径方向の内端部から上方に向けて延びている。中央壁部23は、ボトル軸Oと同軸に配設されるとともに、上方から下方に向かうに従い拡径した筒状に形成されている。中央壁部23の周壁は、径方向の内側に向けて突の曲面状に形成されている。中央壁部23の上端部には、ボトル軸Oと同軸に配設された円板状の頂壁24が接続されており、中央壁部23および頂壁24の全体で有頂筒状をなしている。中央壁部23は、横断面視で円形状を呈する。なお、中央壁部23は、横断面視で例えば角形状等を呈してもよい。 可動壁部22は、環状に形成されるとともにボトル軸Oと同軸に配設されている。可動壁部22のうち、径方向の外端部が、立ち上がり周壁部21の上端部に接続され、径方向の内端部が、中央壁部23の下端部に接続されている。可動壁部22の径方向の外端部と、立ち上がり周壁部21の上端部と、は、上方に向けて窪む曲面部25を介して互いに接続されている。可動壁部22は、中央壁部23を上下方向に移動させるように、上下方向に変形可能に形成されるとともに、曲面部(立ち上がり周壁部21との接続部分)25を中心に回動自在となっている。 可動壁部22は、下方に向けて突の曲面状に形成されている。可動壁部22のうち最も下方に位置する最下部22aは、可動壁部22において径方向の中央位置より径方向の外側に位置する部分に配置されている。可動壁部22は、最下部22aから径方向に離れるに従い上方に向けて延びている。最下部22aは、曲面部25より下方に位置している。上下方向に沿う縦断面視において、可動壁部22のうち、最下部22aが位置する部分における曲率半径は、曲面部25の曲率半径より大きくなっている。 なお、最下部22aは、可動壁部22における径方向の中央位置に配置されてもよいし、可動壁部22において径方向の中央位置より径方向の内側に位置する部分に配置されてもよい。 以上のように構成された減圧吸収ボトル1には、高温(例えば約40℃~95℃)の内容液が充填され、この際、可動壁部22が下方に向けて変位および変形する。この状態で密封することで、その後の冷却に伴う減圧吸収ボトル1内の減圧時に、可動壁部22が、上方に向けて変形しつつ、曲面部25回りに上方に向けて回動し、この減圧が吸収される。 そして、本実施形態では、可動壁部22に、上下方向から見て径方向に延び、かつ上方に向けて窪む溝部31が、1つ若しくはボトル軸Oを径方向に挟んで2つ形成されている。溝部31は、可動壁部22に径方向のうちの一方向に限って延びるように配設されている。溝部31の上端の溝底面31aは、全域にわたって平滑に形成されている。溝部31は、径方向の全長にわたって途切れたりすることなく連続して延びている。 図示の例では、溝部31が、可動壁部22に、中央壁部23を径方向に挟む両側に1つずつ形成されている。可動壁部22は、溝部31を除く全域にわたって平滑面となっている。なお、底壁部10として、中央壁部23を有さず、可動壁部22に溝部31が1つ形成された構成を採用してもよい。 溝部31の溝幅は、下端開口側から上端の溝底面31a側に向かうに従い狭くなっている。溝部31において、下端開口の溝幅は、溝底面31aの溝幅の1.2倍以上3倍以下となっている。1.2倍未満になると、成形性が悪化し、かつ溝部31の剛性も高くなりボトル1内の減圧時に溝幅が狭くなりにくくなり、3倍を超えると、ボトル1内の減圧時に、溝部31が起点となり難く、溝部31の周辺部分とともに上方に向けて変形(変位)することとなり、可動壁部22を上方に向けて変形させるために必要な応力が大きくなり、可動壁部22を全域にわたって上方に向けて変形させることが困難になる。 ここで、溝部31の下端開口の溝幅とは、図4に示されるような周方向に沿う断面視において、可動壁部22の下面に沿って延びる仮想線のうち、可動壁部22の下面から離れて溝部31の下端開口を覆う部分の長さとなっている。 溝部31において、溝底面31aと、周方向を向く側面31bと、の接続部分は、周方向に沿う断面視で、周方向の外側を向く斜め上方に向けて突の曲線状(R形状)を呈する。溝底面31aは、周方向に沿う断面視で直線状に延びている。 溝底面31aの溝幅の最大値は、溝部31の溝深さ(例えば約0.7mm)の2倍以上5倍以下となっている。2倍未満になると、溝部31の溝幅が狭くなり成形性が悪化し、5倍を超えると、ボトル1内の減圧時に溝部31の溝幅が狭くなりにくくなる。 図示の例では、溝底面31aの溝幅は、溝底面31aにおける径方向の中央部で最大となり、その値は約2.4mmとなっている。溝部31の溝深さは、例えば0.4mm以上2.0mm以下となっている。 溝部31における径方向の中央部の周方向の両端部は、上下方向から見て周方向の外側に向けて突の曲線状を呈するが、上下方向から見て径方向に真直ぐ延びていてもよい。溝部31の溝幅は、溝部31における径方向の中央部から径方向に離れるに従い変化している。図示の例では、溝部31の溝幅は、溝部31における径方向の中央部から径方向に離れるに従い狭くなっているが、溝部31の溝幅は、溝部31における径方向の中央部から径方向に離れるに従い広くなっていてもよい。溝部31の径方向の両端部の溝幅は、溝部31の径方向の中央部の溝幅の0.2倍以上4倍以下となっている。 溝部31は、可動壁部22において、径方向の外端部と径方向の内端部との間の径方向の中央部を径方向に跨いで配設されている。溝部31は、可動壁部22のうち最も下方に位置する最下部22aを径方向に跨いで配設されている。溝部31の径方向の中央部は、可動壁部22の最下部22aより径方向の内側に位置している。なお、溝部31の径方向の中央部は、可動壁部22の最下部22aに位置してもよいし、最下部22aより径方向の外側に位置してもよい。 図3および図4に示されるように、可動壁部22の上面(ボトル1の内面)と、溝部31と、の接続部分(溝部31の付け根部分)32は、上下方向に沿う縦断面視で凹曲線状を呈し、その曲率半径は、0.5mm以上10mm以下となっている。0.5mm未満になると、接続部分32の剛性が高まり、ボトル1内の減圧時に、可動壁部22のうち、溝部31が配設されている部分が上方に向けて変形しにくくなり、10mmを超えると、ボトル1内の減圧時に溝部31の溝幅が狭くなりにくくなる。 以上説明したように、本実施形態による減圧吸収ボトル1によれば、可動壁部22に、上下方向から見て径方向に延び、かつ上方に向けて窪む溝部31が、1つ若しくはボトル軸Oを径方向に挟んで2つ形成されているので、溝部31が、可動壁部22のうちの所定の箇所に限定的に設けられることとなる。したがって、ボトル1内の減圧時に、溝部31の溝幅を狭めるように、可動壁部22のうち、溝部31が配設されている部分が優先的に上方に向けて変形し、この部分が起点となって、他の部分にも変形が及ぼされることとなり、可動壁部22を全域にわたって円滑に上方に向けて変形させることができる。 溝部31の溝幅が、下端開口側から上端の溝底面31a側に向かうに従い狭くなっているので、ボトル1内の減圧時に、溝部31の溝幅を狭めるように、可動壁部22を前述のように確実に変形させることができる。 溝部31において、下端開口の溝幅が、溝底面31aの溝幅の1.2倍以上3倍以下となっているので、ボトル1内の減圧時に、溝部31の溝幅を狭めるように、可動壁部22を前述のように確実に変形させることができる。 溝部31の溝幅が、溝部31における径方向の中央部から径方向に離れるに従い変化しているので、ボトル1内の減圧時に溝部31に生ずる応力が、径方向の全域で均等になるのを抑制することが可能になり、ボトル1内の減圧時に、溝部31の溝幅を狭めるように、可動壁部22を前述のように確実に変形させることができる。 可動壁部22が、下方に向けて突の曲面状に形成されているので、可動壁部22の受圧面積を確保することが可能になるとともに、ボトル1内の減圧時における可動壁部22の上方に向けた変形代を大きく確保することができる。 溝部31が、可動壁部22のうち、最も下方に位置し、ボトル1内の減圧時に上方に向けて変形しにくい最下部22aを径方向に跨いで配設されているので、ボトル1内の減圧時に、可動壁部22の最下部22aの一部を優先的に上方に向けて変形させることが可能になり、可動壁部22を確実に全域にわたって円滑に上方に向けて変形させることができる。 なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。 例えば、中央壁部23は、前記実施形態に限らず、上下方向に沿って真っ直ぐ延在させたり、あるいは平板状に形成したりする等、適宜変更し