JP-2026076680-A - 椅子の座構造
Abstract
【課題】座り心地を向上できる椅子の座構造を提供する。 【解決手段】椅子の座4の構造は、座インナーシェル7と、座インナーシェル7の上面に配設した座クッション材8と、座クッション材8を覆う表皮材10と、座インナーシェル7を支える座受け部材6と、を含む。座インナーシェル7と座受け部材6との間に下クッション材9が配設されている。 【選択図】図4
Inventors
- 岡野 陽輔
- 近藤 駿介
Assignees
- 株式会社イトーキ
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (5)
- 椅子の座構造であって、 座インナーシェルと、前記座インナーシェルの上面に配設した座クッション材と、前記座クッション材を覆う表皮材と、前記座インナーシェルを支える座受け部材と、を含み、 前記座インナーシェルと前記座受け部材との間に下クッション材が配設されている、 椅子の座構造。
- 前記座受け部材は、前記下クッション材の少なくとも一部分を収容する収容凹部を備えている、 請求項1に記載の椅子の座構造。
- 前記座受け部材を支持するベース体と、前記ベース体の内部に収容されて椅子の背凭れを後傾動自在に支持するロッキング機構とを備え、 前記収容凹部は前記ロッキング機構に干渉しない位置に設けられている、 請求項2に記載の椅子の座構造。
- 前記収容凹部は、少なくとも着座者の臀部の下方に位置する箇所に設けられており、 前記下クッション材は、着座者の臀部の下方に配設される部分の厚みが他の部分の厚みに比べて大きくなっている、 請求項2に記載の椅子の座構造。
- 前記下クッション材は、交換可能に設けられている、 請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子の座構造。
Description
本願発明は、椅子の座構造に関し、特に、座インナーシェルと座インナーシェルの上面に配設した座クッション材と座クッション材を覆う表皮材と座インナーシェルを支える座受け部材とを含む椅子の座構造に関する。 椅子の座に座った際の快適性を確保する手段として、座板の上にスポンジ状のクッション材を配置することがよく行われる(例えば特許文献1参照)。例えば特許文献1には、座インナーシェルの上に座クッション材を設けた座面を有する椅子が開示されている。特許文献1の椅子では、座インナーシェルに複数のクッション性用スリットを設けて座インナーシェル自体を撓ませることで、座のクッション性を向上している。 特開2017-086310号 実施形態に係る椅子の外観図で、(A)は正面図、(B)は斜視図である。同椅子の(A)は平面図、(B)は背面図である。同椅子の(A)は右側面図、(B)はロッキング状態の右側面図である。座の分解斜視図である。座受け部材とロッキング機構を示す平面図である。ロッキング機構の分解斜視図である。図2(A)のA-A位置での縦断面図である。ロッキング状態を示す縦断面図である。着座状態を示す縦断面図である。 次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では方向を特定するため「前後」、「左右」の文言を使用するが、この前後左右の文言は、椅子の実施形態については着座した人を基準にしている。正面視方向は着座した人と対峙した方向であり、従って、正面視での左右と着座した人から見た左右とは逆になる。 (1).椅子の概要 まず、椅子の概要を主として図1から図3に基づいて説明する。本実施形態は事務用等に多用されている回転椅子に適用しており、椅子は、脚支柱1やキャスタを有する脚装置2と、脚支柱1の上端に固定したベース体3と、ベース体3の上に配置した座4と、着座した人が凭れ掛かり得る背凭れ5とを有している。ベース体3、座4及び背凭れ5は概ね左右対称に設けられている。 ベース体3は上向きに開口した箱状に形成されている。背凭れ5は、平面視で座4の座後ろ縁部と左右の座側縁部を囲うように前向き開口の略U字形状に設けられ、背板部51と左右の側板部52とを備えている。詳細は後述するが、背凭れ5はベース体3に後傾動自在に支持されている。 (2).座の概要 例えば図4に示すように、座4は、ベース体3の上に取り付けられる金属板製の座受け部材6を備えている。座受け部材6に樹脂製の座インナーシェル7が連結支持されている。座インナーシェル7の上面に座クッション材8が重ね配置されている。座クッション材8はクロス等の表皮材10で覆われている。 座インナーシェル7は左右縁部が座受け部材6に支持され、中央部が着座者の重量で下向きに沈み込み可能に構成されている。例えば座インナーシェル7に、着座者の着座姿勢に応じて自在に撓むように多数のスリット7aが設けられている。なお、スリット7aの配置領域や、個々のスリット7aの形状や大きさ等は、適宜変更可能である。 なお、本実施形態では、座インナーシェル7の下面の四隅部に設けた弾性体11(例えばチェラストやばね)を介して座インナーシェル7が座受け部材6に支持されており、着座時の体重移動に追従して座インナーシェル7が前後左右に傾斜可能に設けられている。ただし、座インナーシェル7は、弾性体11を介在させずに座受け部材6に支持されることも可能である。 座インナーシェル7と座受け部材6との間に下クッション材9が配設されている。下クッション材9の材料は特に限定されないが、例えばリサイクルクッション(チップウレタン)や三次元網状繊維構造体などを採用できる。下クッション材9は座受け部材6の中央部後寄り箇所に設けた収容凹部61に収容されている。本実施形態では、収容凹部61は着座者の臀部100(図9参照)の下方に位置する箇所に設けられている。 図9に示すように、着座者が座4に着座すると、座クッション材8が弾性圧縮変形するとともに座インナーシェル7が沈み込み、それに応じて下クッション材9が弾性圧縮変形する。本実施形態の座4は、着座時に座クッション材8の弾性変形に加えて下クッション材9も弾性変形するので、クッション性を向上できるとともに、座インナーシェル7が大きく変形しても座インナーシェル7の底付きを防止でき、座り心地を向上できる。 また、座4は下クッション材9により着座荷重を受け止めることができるから、座インナーシェル7をよく沈み込む(撓み変形しやすい)ものとすることができ、着座時に臀部が包み込まれるような心地よい座を形成できる。また、下クッション材9の弾性力を適宜選択することで、着座時の下クッション材9の圧縮変形量、すなわち座4の沈み込み量を制御できる。 図7等に示すように、本実施形態では、下クッション材9の下クッション上面91(座インナーシェル7との接触面)が凹状に若干湾曲している。下クッション上面91の形状を適宜設計することで、着座時の座インナーシェル7の形状を座インナーシェル7自体の復元力だけでなく下クッション材9の復元力で制御でき、着座時の座インナーシェル7の形状を所望の形状に設計できる。 本実施形態では、座受け部材6と座インナーシェル7は、図示しないねじ等の固着具によって脱離不能かつ分解可能に連結される。これにより、下クッション材9を交換することが可能であり、下クッション材9を交換することで好みのクッション性を選択できるからユーザーフレンドリーである。また、経年劣化などによって下クッション材9のクッション性が劣化したときに下クッション材9を新しいものに交換することで座4のクッション性を回復できる。 (3).背凭れの概要 図3及び図7等に示すように、ベース体3には、背凭れ5が背連結アーム12及び背連結部材13を介して後傾動自在に連結されている。上述のように、背凭れ5は座4の後ろ縁部に沿った背板部51と座4の左右側縁部に沿った左右の側板部52とを備えている。背板部51の背板下端部51a及び側板部52の側板下端部52aは座4の上面よりも下方の高さ位置に配設されている。本実施形態では、背凭れ5の下端部51a,52aは、座4の側方から斜め下へ向けて内向きに湾曲して座4の後ろ縁部及び左右側縁部の下方に配設されている。 詳細な図示は省略するが、背凭れ5は芯材と、芯材の少なくとも内向き面を覆う背クッション材と、背凭れ5の表面全体を覆うクロス等の表皮材とを備えている。背板下端部51aの内向き面に背連結部材13が固着している。背凭れ5は、背連結部材13と背連結アーム12とが連結されることでベース体3に支持されている。 (4).ロッキング機構の概要 図4~図6等に示すように、金属製のベース体3の内部に、背凭れ5を後傾動自在に支持するためのロッキング機構20が収容されている。ベース体3は、平面視略四角形のベース体底部31と、ベース体底部31の左右縁部から上向きに延出した左右のベース体側部32を備える。ベース体底部31の後ろ寄り部位の左右方向中央部に、背連結アーム12を収容するアーム収容部33が下向きに膨出して凹設されている。ベース体底部31の下面に、脚支柱1の上端部が挿入及び固着される筒状の脚支柱連結部34がアーム収容部33の前側面と一体に設けられている。 ロッキング機構20は概ね左右対称に設けられる。ロッキング機構20の一部分を構成する背連結アーム12は、左右方向に延びる後部アーム12aと、後部アーム12aの左右両端から前向きに延設された左右一対の前向きアーム12bと、左右方向に延びて左右の前向きアーム12bの中途部同士を連結する連結アーム12cを備える。 後部アーム12aは金属製で、下向き開口の断面コの字形に設けられている。後部アーム12aの上面に背連結部材13が例えばねじ等の固着具で連結される。前向きアーム12bは上向き凸形の略ヘの字形の金属板で形成され、後端部が後部アーム12aに固着し、前端部が左右方向に延びる支軸21に回動自在に連結している。 支軸21は金属製の丸棒で形成され、ベース体3のアーム収容部33の内部に設けた支軸固定具22によってベース体3に水平姿勢で固定される。支軸21に軸支された前向きアーム12bの前部はアーム収容部33内に配置され、前向きアーム12bの後部及び後部アーム12aはベース体3の後部の外側近傍に配置される。前向きアーム12bは前低後高の傾斜姿勢に設けられる。背連結アーム12は支軸21まわりに回動自在にベース体3に連結している。 連結アーム12cは金属製で上向き開口の略箱型に設けられ、左右の前向きアーム12bの間隔よりも左右方向に長く設けられて、連結アーム12cの左右両端部は前向きアーム12bから左右外向きに突出している。連結アーム12cの左右の側面部は上向きに延出した後部ピン支持部12dを備えている。後部ピン支持部12dには左右方向に延びる後部ピン部材23の左右内側端部を支持するための、左右方向に開口した後部ピン支持孔12eが形成されている。 ベース体3内に、前後方向に延びる左右一対の負荷付与アーム24がベース体側部32に沿って配設されている。負荷付与アーム24は金属製であり、ベース体3の前縁部近傍から後縁部近傍にわたって配設される直線状の形態を有する。負荷付与アーム24のアーム前半部24aは下向き開口の断面略コ字形に設けられ、アーム後ろ半部24bはアーム前半部24aの左右側面部それぞれから後方へ向けて延出した左右一対の板状に設けられている。 アーム後ろ半部24bの後端部は、後部ピン部材23を挿通する左右一対の後部ピン支持孔24cを備え、背連結アーム12の後部ピン支持部12dの左右外側に配設される。後部ピン支持孔12e,24cに横長の後部ピン部材23を挿通して抜け不能に支持することで、負荷付与アーム24と背連結アーム12とが後部ピン部材23まわりに相対回動自在に連結される。 負荷付与アーム24のアーム前半部24aには、左右の側面部の間に、左右方向に延びる前部ピン部材25を横架している。ベース体底部31の左右の前側角部位それぞれに、上向き凸形の負荷付与アーム連結部35が突設されている。負荷付与アーム連結部35は金属製で、左右方向に開口して前後方向に延びる前部ピン支持長孔35aを備える。本実施形態では、前部ピン支持長孔35aは、負荷付与アーム連結部35に支持される樹脂製又は樹脂製のブッシュ部材で形成されている。 負荷付与アーム24のアーム前半部24aを負荷付与アーム連結部35に上方から被せつつ、前部ピン部材25を前部ピン支持長孔35aに挿通させている。これにより、負荷付与アーム24は、負荷付与アーム連結部35に対して、前部ピン部材25まわりに回動自在で、かつ前後移動可能に支持されている。前部ピン支持長孔35aは、負荷付与アーム24の前後方向移動範囲を、前部ピン部材25が前部ピン支持長孔35aの前端部に配置される前向き移動限界位置と、前部ピン支持長孔35aの後端部に配置される後ろ向き移動限界位置との間に制限する。 左右の負荷付与アーム24のアーム前半部24aは、左右方向に延びる前部ばね受け部材26で連結されている。前部ばね受け部材26は、例えば金属製の棒材で形成され、左右両端部が左右のアーム前半部24aの前部ピン部材25を支持する部位よりも後ろ側の部位に連結している。 ベース体3のベース体底部31には、平面視で脚支柱連結部34を挟む左右の部位それぞれに、上向きに突設した金属製の後部ばね受け部材27が立設している。左右一対の後部ばね受け部材27と前部ばね受け部材26との間に、左右一対のばね体28が配設されている。ばね体28は、背凭れ5の後傾動に抵抗を付与するためのものであり、本実施形態では前後方向に沿って前高後低姿勢に傾斜して配設された圧縮コイルばねで構成されている。ばね体28は、前端部が前部ばね受け部材26の左右縁部