JP-2026076704-A - (メタ)アクリルシリコーン共重合体及びこれを含有する化粧料
Abstract
【課題】油剤やシリコーンオイルとの相溶性に優れ、化粧料に配合した場合、油剤の増粘剤として有用な共重合体を提供する。 【解決手段】(a)及び(b)を81質量%以上含むモノマーの共重合体であって、数平均分子量が5,000~500,000である(メタ)アクリルシリコーン共重合体。(a)下記式(1):20~80質量% (b)下記式(2):20~80質量% 【選択図】なし
Inventors
- 亀井 正直
Assignees
- 信越化学工業株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (6)
- 下記(メタ)アクリル重合性モノマー(a)及び(b)を80質量%より多く含むモノマーの共重合体であって、数平均分子量が5,000~500,000である(メタ)アクリルシリコーン共重合体。 (a)下記式(1):20~80質量% (式中、R 1 は水素原子又はメチル基、Xは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~10の2価炭化水素基、R 2 は炭素数1~10の1価炭化水素基、nは0~100である。) で表されるモノマー (b)下記式(2):20~80質量% (式中、R 1 、Xは上記と同じであり、R 3 は炭素数18~30の1価炭化水素基、Y 1 及びY 2 はそれぞれ独立にNH又はOであって、これらのうち1以上がNHである。) で表されるモノマー
- さらに、下記式(3) (式中、R 1 、Y 1 は上記と同じであり、R 4 は水素原子、直鎖状もしくは分岐状の炭素数1~22の1価炭化水素基、炭素数1~5のヒドロキシアルキル基、-(C m H 2m O) a R 5 (mは2~4、aは1~20、R 5 は水素原子又は炭素数1~10のアルキル基)で表されるポリオキシアルキレン基、及びグリセリル基から選ばれる基である。) 表される(メタ)アクリル重合性モノマー(c)を0.1質量%以上20質量%未満含むモノマーの共重合体である、請求項1記載の(メタ)アクリルシリコーン共重合体。
- 請求項1又は2記載の(メタ)アクリルシリコーン共重合体を、化粧料中0.1~20質量%含む化粧料。
- 前記化粧料が、シリコーンオイル、炭化水素油、エステル油、グリセライド油、天然動植物油脂類及び半合成油脂、ならびに高級アルコールから選ばれる1種以上の油剤を含む請求項3記載の化粧料。
- 前記化粧料が、粉体をさらに含む請求項3記載の化粧料。
- 前記化粧料が、水及び界面活性剤をさらに含み、エマルジョンの形態である請求項3記載の化粧料。
Description
本発明は、(メタ)アクリルシリコーン共重合体、およびこれを含有する化粧料に関するものである。 化粧料において増粘剤(ゲル化剤)は油剤成分の粘度上げて、化粧料の使用感を変え、乳化物の分離を抑制し安定性の向上目的に使用されている。また、化粧料に配合される油剤成分は、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、紫外線吸収剤等の極性油、シリコーンオイル等が目的に応じて選択されるが、軽い感触が特徴のシリコーンオイルが特に使用されることが多くなっている。しかしながら、シリコーンオイルは他の油剤と相溶性が悪く、これら油剤を併用する場合、増粘剤の選択が難しい。 一方、化粧料において(メタ)アクリル共重合体は、皮膚への密着性に優れ、増粘剤、被膜形成剤として使用されているが、シリコーンオイルとの相溶性が悪く、シリコーンオイルの増粘剤として安定性に問題があった。しかし、特許文献1ではシリコーンオイルとの相溶性を改良することで、シリコーンオイルを増粘できることが見出されている。これは親水性(メタ)アクリルモノマー、疎水性(メタ)アクリルモノマー及び両末端メタクリル変性シリコーンの部分架橋共重合体であり、親水性(メタ)アクリルモノマーによる水素結合および架橋構造により増粘している。しかしながら、化粧料とした場合、他の成分によりこの水素結合が弱められ増粘性が弱くなることがあった。よって、油剤の種類に関係なく、目的の使用感、安定性、密着性を向上できる増粘剤が求められている。 特開2022-182431号公報 以下、本発明について詳細に説明する。なお、本発明において、成分名を化粧品表示名称又はInternational Nomenclature of Cosmetic Ingredient(INCI)で記載する場合がある。化粧品表示名称とINCIが対応する場合は、化粧品表示名称又は英語記載を省略する場合がある。 本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体は、(メタ)アクリル重合性モノマー(a)及び(b)を含むモノマーの共重合体であって、分子量が5,000~500,000である(メタ)アクリルシリコーン共重合体である。なお、(メタ)アクリルシリコーンとは、アクリルシリコーン、メタクリルシリコーン、また両者をいう。 [(a)モノマー] (a)モノマーは、下記式(1) (式中、R1は水素原子又はメチル基、Xは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~10の2価炭化水素基、R2は炭素数1~10の1価炭化水素基、nは0~100である。) で表されるモノマーであり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。 R1は水素原子又はメチル基である。Xは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1~10の2価炭化水素基であり、具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、オクチレン基等が挙げられ、エチレン基、プロピレン基が好ましい。R2は炭素数1~10の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル基,エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基等が挙げられ、メチル基、ブチル基が好ましい。 本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体において、(a)成分は20~80質量%である。これより少ないとシリコーン油との相溶性が劣ってしまい、これ以上では油剤を増粘する効果がなくなってしまい化粧料の安定性が低下してしまう。油剤の種類によって最適重量%は異なるが、30~70質量%が好ましく、40~60質量%がより好ましい。 [(b)モノマー] (b)モノマーは、下記式(2) (式中、R1、Xは上記と同じであり、R3は炭素数18~30の1価炭化水素基、Y1及びY2はそれぞれ独立にNH又はOであって、これらのうち1以上がNHである。) で表されるモノマーであり、1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。 R1、Xは上記と同じであるが、式(1)中と式(2)中のR1、Xは、それぞれ独立である。R3は炭素数18~30の炭化水素基であり、具体的には、オクタデシル基、イコシル基、ドコシル基、オクタコシル基、トリアコンチル基等が挙げられ、オクタデシル基、ドコシル基が好ましい。 本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体において、(b)成分は20~80質量%である。これより少ないと油剤を増粘する効果がなくなってしまい、これ以上ではシリコーン油との相溶性が劣ってしまい化粧料の安定性が低下してしまう。油剤の種類によって最適質量%は異なるが、30~70質量%が好ましく、40~60質量%がより好ましい。 [(b)(メタ)アクリルモノマーの製造方法] 本発明の(b)成分である(メタ)アクリルモノマーは、ウレア結合又はウレタン結合を有する。このモノマーの製造方法は、例えば、イソシアネート基含有(メタ)アクリルモノマーと水酸基含有化合物もしくはアミノ基含有化合物との反応、又は水酸基含有(メタ)アクリルモノマーとアルキルイソシアネートとの反応によって製造できる。 イソシアネート基含有(メタ)アクリルモノマーとしては、2-(メタ)アクリロイルエチルイソシアネート等、水酸基含有化合物としては、1-オクタデカノール、1-ドコサノール、1-オクタコサノール等、アミノ基含有化合物としては1-オクタデシルアミン、1-ドコシルアミン、1-オクタコシルアミン等が挙げられる。 水酸基含有(メタ)アクリルモノマーとしては、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等であり、アルキルイソシアネートとしては1-オクタデシルイソシアネート、1-ドコシルイソシアネート、1-オクタコシルイソシアネート等が挙げられる。 これらの反応は公知の方法で実施できる。例えば、イソシアネート基含有(メタ)アクリルモノマーと水酸基含有化合物又はアミノ基含有化合物を混合し加温すること製造できる。また必要に応じて、触媒を添加してもよく、ジブチルスズラウレート等の錫系、トリエチルアミン等のアミン系等の公知の触媒を使用することができる。反応温度は0~100℃が好ましく、20~80℃がより好ましい。さらに、溶媒を使用してもよく、溶媒としては、活性水素を有しないヘキサン、ドデカン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等が挙げられる。 本発明の共重合体は、上記(メタ)アクリル重合性モノマー(a)及び(b)を80質量%より多く含むモノマーの共重合体である。この割合は、90質量%以上が好ましく、95質量%がより好ましく、100質量%でもよい。なお、これらのモノマーの量は上記記載の通りであるが、(a):(b)質量比としては、20~80:20~80が好ましく、30~70:30~70がより好ましく、40~60:40~60がさらに好ましい。 [(c)モノマー] 本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体において、さらに下記式(3) (式中、R1、Y1は上記と同じであり、R4は水素原子、直鎖状もしくは分岐状の炭素数1~22の1価炭化水素基、炭素数1~5のヒドロキシアルキル基、-(CmH2mO)aR5(mは2~4、aは1~20、R5は水素原子又は炭素数1~10のアルキル基)で表されるポリオキシアルキレン基、及びグリセリル基から選ばれる基である。) 表される(メタ)アクリル重合性モノマー(c)含んでいてもよい。このモノマーは1種単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。 R1、Y1は上記と同じであるが、式中(1)、(2)、及び(3)において、R1、Y1は、それぞれ独立である。R4は水素原子、直鎖状もしくは分岐状の炭素数1~22の1価炭化水素基、炭素数1~5のヒドロキシアルキル基、-(CmH2mO)aR5(mは2~4、aは1~20、R5は水素原子又は炭素数1~10のアルキル基)で表されるポリオキシアルキレン基、及びグリセリル基から選ばれる基である。炭素数1~22の価炭化水素基としては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基,デシル基、ドデシル基,ヘキサデシル基等の直鎖状又は分岐状のものが挙げられる。中でも、1~16の1価炭化水素基が好ましい。炭素数1~5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシエチル基,ヒドロキシプロピル基,ヒドロキシブチル基等が挙げられる。R4としては、メチル基、オクチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい。 (メタ)アクリル重合性モノマー(c)を含む場合、その量は、(メタ)アクリルシリコーン共重合体において、0.1質量%以上20質量%未満が好ましい。20質量%未満とすることで、本発明の特徴である油剤を増粘する効果をより発揮できる。さらに、10質量%以下、5質量%以下とすることもでき、化粧料に配合した場合の安定性もより向上する。 (メタ)アクリルシリコーン共重合体の構成としては、(a)及び(b)モノマーのみ(a)、(b)及び(c)モノマーのみ、その他重合性モノマーを含んでいてもよいが、その他重合性モノマーの割合は、(a)及び(b)モノマー以外のモノマーは、(メタ)アクリルシリコーン共重合体において20質量%未満が好ましく、10質量%以下がさらに好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。 また、本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体の数平均分子量は5,000~500,000であり、10,000~400,000が好ましく、10,000~100,000がより好ましい。なお、本発明において、数平均分子量とは下記条件によるポリスチレンを標準物質としたGPC(ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー)分析による値である。 [測定条件] 展開溶媒:テトラヒドロフラン(THF) 流量:0.6mL/min 検出器:示差屈折率検出器(RI) カラム:TSK Guardcolumn SuperH-H TSKgel SuperHM-N(6.0mmI.D.×15cm×1) TSKgel SuperH2500(6.0mmI.D.×15cm×1) (いずれも東ソー社製) カラム温度:40℃ 試料注入量:50μL(濃度0.3質量%のTHF溶液) [(メタ)アクリルシリコーン共重合体の製造方法] (メタ)アクリルシリコーン共重合体の製造方法としては、例えば、(a)及び(b)を含むモノマー混合物、又は(a)、(b)及び(c)を含むモノマー混合物を、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、t-ブチル-2-エチルペルオキシヘキサノアート等の有機過酸化物等のラジカル重合開始剤の存在下で重合できる。重合方法は、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、バルク重合のいずれの方法も適用可能であり、これらの中でも溶液重合は得られる重合体の分子量の範囲を調整するのが容易であるため好ましい。重合反応は溶媒中で行ってもよく、使用される溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、デカン、ヘキサデカン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類が挙げられる。脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール類が好ましい。この共重合体はランダム、ブロックいずれでもよい。 [化粧料] 本発明の(メタ)アクリルシリコーン共重合体は、油剤やシリコーンオイルとの相溶性に優れ、皮膚や毛髪に外用される化粧料に配合した場合、油剤の増粘剤として有用である。また、化粧料に、安定性を付与することができ、その他、剤型に応じた使用感、さらに皮膚への密着性に優れるといった効果が期待できる。(メタ)アクリルシリコーン共重合体の配合量は、化粧料中0.1~20質量