JP-2026076716-A - 電動車両
Abstract
【課題】満充電推定容量が含む誤差に応じた許容充電電流を算出し、充電時間の長期化を抑制することができる電動車両を提供する。 【解決手段】電動車両1は、電動車両1に搭載された電池45と、外部に設けられた充電スタンド80から供給される電力で前記電池45を充電する充電器60と、制御部20とを備える。制御部20は、電池45の充電開始の第1SOCから充電完了時の第2SOCまでの間に取得した電気特性情報に基づいて、電池45の満充電推定容量Cesを推定する。制御部20は、第1SOCおよび第2SOCまでの充電区間CSに対応した満充電推定容量Cesの推定誤差α1と、満充電推定容量Cesから算出した推定SOHとに基づいて、電池45への許容充電電流Iaを設定する。 【選択図】図1
Inventors
- 福元 俊吏
Assignees
- トヨタ自動車株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (3)
- 電動車両に搭載された電池と、 外部に設けられた充電スタンドから供給される電力で前記電池を充電する充電器と、 制御部とを備え、 前記制御部は、前記電池の充電開始の第1SOCから充電完了時の第2SOCまでの間に取得した電気特性情報に基づいて、前記電池の満充電推定容量を推定し、 前記制御部は、前記第1SOCおよび前記第2SOCまでの充電区間に対応した推定誤差と、前記満充電推定容量から算出した推定SOHとに基づいて、前記電池への許容充電電流を設定する、電動車両。
- 前記電気特性情報は、充電開始時の開回路電圧と充電終了時の開回路電圧と充電電流積算値とを含む、請求項1に記載の電動車両。
- 前記推定誤差は、それぞれの充電区間において複数取得した前記満充電推定容量の取得誤差の最大値である、請求項1に記載の電動車両。
Description
本開示は、電動車両に関する。 劣化した電池を健全な電池と代わらない充電電流によって充電すると、電池特性が急激に劣化することが知られている。特開2008-252960号公報(特許文献1)は、電池の劣化度合を示すSOH(State Of Health)を算出し、SOHの低下に応じて充電電流を小さくする充電システムを搭載した電動車両を開示している。ここで、SOHは、満充電初期容量と満充電実容量とに基づいて算出される。ここで、電池の満充電実容量を直接的に取得することは困難である。よって、SOH算出にあたって、満充電実容量に代わり満充電推定容量が用いられる。 特開2008-252960号公報 本開示の実施形態に係る電動車両の概略構成図である。本開示の実施形態に係る電動車両の制御フロー図である。本開示の実施形態に係る充電区間に対応する推定誤差を示す表である。本開示の実施形態に係る充電区間と取得誤差のグラフを示す。本開示の実施形態に係る推定SOHと補正値βのグラフを示す。 以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。 <電動車両の全体構成> 図1は、本開示の実施形態に係る電動車両の概略構成を示す図である。 電動車両1は、たとえば、電気自動車である。電動車両1は、回転電機であるモータジェネレータ(MG:Motor Generator)11と、駆動輪12、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)13と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)14と、ECU20と、電池パック40と、監視部50と、充電器60と、インレット70を備える。ECU20は、PCU13とSMR14と監視部50と充電器60と通信可能に接続されている。 MG11は、たとえば埋込構造永久磁石同期電動機(IPMモータ)であって、電動機(モータ)としての機能と発電機(ジェネレータ)としての機能を有する。MG11の出力トルクは、減速機および差動装置等を含んで構成された動力伝達装置を介して駆動輪12に伝達される。 電動車両1の制動時には、駆動輪12によりMG11が駆動され、MG11が発電機として動作する。これにより、MG11は、電動車両1の運動エネルギーを電力に変換する回生制動を行なう制動装置としても機能する。MG11における回生制動力により生じた回生電力は、電池パック40に蓄えられる。 PCU13は、MG11と電池パック40との間で双方向に電力を変換する電力変換装置である。PCU13は、たとえば、ECU20からの制御信号に基づいて動作するインバータとコンバータとを含む。コンバータは、電池パック40の放電時に、電池パック40から供給された電圧を昇圧してインバータに供給する。インバータは、コンバータから供給された直流電力を交流電力に変換してMG11を駆動する。なお、PCU13は、コンバータを省略した構成であってもよい。 SMR14は、電池パック40とPCU13とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。SMR14がECU20からの制御信号に応じて閉成(ON)されている(すなわち、導通状態である)場合、電池パック40とPCU13との間で電力の授受が行なわれ得る。一方、SMR14がECU20からの制御信号に応じて開放(OFF)されている(すなわち、遮断状態である)場合、電池パック40とPCU13との間の電気的な接続が遮断される。 ECU20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23とを含む。プロセッサ21は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等の演算装置である。メモリ22は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ(ワーキングメモリ)である。ストレージ23は、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリである。ストレージ23には、OS(Operating System)を含むシステムプログラムと、制御演算に必要なコンピュータ読み取り可能なコードを含む制御プログラムとが格納されている。プロセッサ21は、システムプログラムおよび制御プログラムを読み出してメモリ22に展開して実行することで様々な処理を実現する。ECU20は、機能ごとに複数のECUに分割されていてもよい。なお、ECU20は、本開示の「制御装置」の一例である。 電池パック40は、電動車両1に搭載される。電池パック40は、複数の蓄電セル45を有する。複数の蓄電セル45は、電気的に直列に接続されている。蓄電セル45は、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池等の二次電池である。二次電池は、たとえば、正極と負極との間に液体電解質を有する電池である。なお、蓄電セル45は、本開示の「電池」の一例である。 監視部50は、電池パック40、および、複数の蓄電セル45のそれぞれの状態(たとえば、温度、電流、及び電圧)を検出する各種センサを有する。監視部50は、複数の蓄電セル45のそれぞれのOCV(Open Circuit Voltage)を取得する機能、複数の蓄電セル45のそれぞれのSOC(State Of Charge)を推定するSOC機能、複数の蓄電セル45のそれぞれのSOH(State of Health)を推定するSOH推定機能、及び通信機能を有するBMS(Battery Management System)としても機能する。監視部50は、検出結果をECU20へ出力する。 充電器60は、電源80から充電ケーブルおよびインレット70を介して供給された電力を、ECU20からの制御信号に従って電池パック40の充電に適した電力に変換し、電池パック40を充電する。充電器60は、たとえばインバータおよびコンバータ(いずれも図示せず)を含んで構成されている。 インレット70は、充電ケーブルを接続可能に構成されている。インレット70は、充電ケーブルを介して、電動車両1の外部に設けられた電源80からの電力供給を受ける。電源80は、たとえば充電スタンドである。 <電動車両の制御フロー> 次に、図2を参照して、電動車両1の制御フローについて説明する。 図2に示すステップS10において、ECU20はインレット70に充電スタンドの電力プラグが接続されたか確認する。接続されている場合(ステップS10においてYes)、ECU20の処理はステップS15に進む。接続されていない場合(ステップS10においてNo)、ECU20は再度ステップS10を処理する。 ステップS15において、ECU20は、充電器60を通じて、電源80から供給される電力によって電池パック40の充電を開始する。その後、ECU20の処理はステップS20に進む。 ステップS20において、ECU20は、監視部50から充電開始時の第1SOCと充電開始時の開回路電圧であるOCV1を取得する。ECU20は、取得した第1SOCの情報とOCV1の情報をストレージ23に格納する。その後、ECU20の処理はステップS25に進む。 ステップS25において、ECU20は、電池パック40の充電中、監視部50から取得した所定の時間間隔で検出される電池パック40の充電電流を積算する充電電流積算処理をおこなう。ECU20は、充電電流積算処理を充電が終了する(ステップS30においてYes)まで継続して行う。ECU20は、充電電流積算処理を終了するとともに、充電電流積算処理によって取得した充電電流の積算値の情報をストレージ23に格納する。 ステップS30において、ECU20は、充電が終了したか確認する。充電が終了した場合(ステップS30においてYes)、ECU20の処理はステップS35に進む。充電が終了していない場合(ステップS30においてNo)、ECU20は再度ステップS25を処理する。 ステップS35において、ECU20は、監視部50から充電終了時の第2SOCと充電終了時の開回路電圧であるOCV2を取得する。ECU20は、取得した第2SOCの情報とOCV2の情報をストレージ23に格納する。その後、ECU20の処理はステップS40に進む。 ステップS40において、ECU20は、充電区間CSを算出する。充電区間CSは第2SOCと第1SOCとの差分である。その後、ECU20の処理はステップS45に進む。 ステップS45において、ECU20は充電区間CSに基づき推定誤差α1を取得する。その後、ECU20の処理はステップS50に進む。推定誤差α1は、ECU20のストレージ33に予め格納されている図3に示す充電区間CS-推定誤差α1テーブルから取得する。なお、充電区間CS-推定誤差α1テーブルは充電区間CSと推定誤差α1との対応関係を示している。充電区間CS-推定誤差α1テーブルは、たとえば、実験的に取得された充電区間CSと取得誤差αから導出される。 図4に、充電区間CSそれぞにおいて実験的に取得した取得誤差αをプロットしたグラフを示す。取得誤差αは、式(1)を用いて、算出される。 α=(Ces/Cac-1)×100 ・・・(1) 取得誤差α[%]は、満充電推定容量Ces[mAh]と、満充電実容量Cac[mAh]とから算出される。満充電推定容量Cesは、たとえば、既知のOCV-SOCグラフを用いて、充電開始時の開回路電圧と充電終了時の開回路電圧と充電電流積算値とから推定した満充電容量である。満充電実容量Cacは、電池の現実の満充電容量である。 図4において、充電区間CSが小さくなるほど、取得誤差αのばらつきが大きくなっている。すなわち、充電区間CSが小さい領域で導出された満充電推定容量Cesは、満充電実容量Cacに対して乖離が大きいことを表している。特に、取得誤差αが正の値の場合、実際の電池のSOHに対して電池が健全であるとの評価をしている。推定誤差α1は、図4における充電区間CSそれぞれにおける取得誤差αの最大値である。充電区間CSそれぞれにおける取得誤差αの最大値である推定誤差α1をまとめたのが、図3に示す充電区間CS-推定誤差α1テーブルである。 再度図2を参酌し、ステップS50において、ECU20は、満充電推定容量Cesと推定SOHを算出する。その後、ECU20の処理はステップS55に進む。満充電推定容量Cesは、たとえば、ストレージ23に予め格納されたSOC-OCVグラフの情報と電気特性情報とに基づき導出されてもよい。電気特性情報とは、たとえば、前ステップで取得したOCV1とOCV2と充電電流積算値である。 推定SOHは、式(2)を用いて、算出される。 推定SOH=Ces/Co×100 ・・・(2) 推定SOH[%]は、満充電推定容量Ces[mAh]と、満充電初期容量Co[mAh]とから算出される。満充電初期容量Coは、電池劣化が生じていないときの満充電容量である。 ステップS55において、推定誤差α1と推定SOHとから補正値βを算出する。その後、ECU20の処理はステップS60に進む。推定誤差α1を考慮しない(推定誤差α1=0)ときの推定SOHと補正値βの関係が式(3)で与えられているとき、α1を考慮する(推定誤差α1≠0)場合における推定誤差α1に応じた推定SOHと補正値βの関係は、式(4)によって算出される。 β=推定SOH (α1=0)・・・(3) β=推定SOH-α1/100 (α1≠0)・・・(4) 補正値β[%]は、推定SOH[%]と推定誤差α1[%]から算出される。なお、式(4)は、予め取得された推定誤差α1=0の時の補正値βのグラフに基づき導かれる。図5に、それおぞれの推定誤差α1に対応する式(4)のグラフを示す。図5は、推定誤差α1=0、2、3、5、6のときのβを算出