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JP-2026076748-A - 車両の差動制限制御装置

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Abstract

【課題】旋回時における姿勢変化の遅れなどの制御の遅れを可及的に抑制することのできる差動制限制御装置を提供する。 【解決手段】コントローラは、路面情報検出手段(ステップS3~5)によって検出された路面情報に基づいて、差動回転を制限する第2の制限量を求める制限量算出部(ステップS6)と、第1の制限量(ステップS2)と第2の制限量とのうちの小さい制限量を選択する制限量選択部(ステップS7)と、制限量選択部によって選択された前記小さい制限量を前記差動制限機構に対する差動制限指令値として出力する出力部(ステップS8)とを備えている。 【選択図】図4

Inventors

  • 嶋田 隆

Assignees

  • トヨタ自動車株式会社

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20241024

Claims (1)

  1. 車両における左右の車輪同士の差動回転もしくは前後の車輪の差動回転を生じさせる差動機構と、前記差動機構による前記差動回転を制限しかつ前記差動回転の制限量を変化させることのできる差動制限機構とを備え、車速と駆動要求量と操舵角度とのいずれかを含む走行操作量に基づいて第1の制限量を求める、車両の差動制限制御装置であって、 前記車両が走行する前方の路面情報を検出する路面情報検出手段と、 前記制限量を制御するコントローラとを有し、 前記コントローラは、 前記路面情報検出手段によって検出された前記路面情報に基づいて、前記差動回転を制限する第2の制限量を求める制限量算出部と、 前記第1の制限量と前記第2の制限量とのうちの小さい制限量を選択する制限量選択部と、 前記制限量選択部によって選択された前記小さい制限量を前記差動制限機構に対する差動制限指令値として出力する出力部と を備えている ことを特徴とする車両の差動制限制御装置。

Description

本発明は、車両の左右の車輪や前後の車輪の差動回転を制限する制御装置に関するものであり、特に電子制御によって差動制限を行う装置に関するものである。 車両の左右ならびに前後の車輪は、車両が旋回する場合に互いに異なる回転数で回転する必要がある。そのために、二輪駆動車であれば、左右の駆動輪の間に差動機構(デファレンシャルギヤ)を配置しており、また四輪駆動車にあっては、前後の車輪の間にセンターデフを介在させている。しかしながら、差動機構に連結されているいずれかの車輪が脱輪したりスリップしたりすると、いわゆるトルク抜けが生じて、車両の走行に異常を来す。そのため、従来、車輪同士の間で回転数差やトルク差が生じた場合に、差動機構による差動機能を制限することが行われている。差動制限の方式として機械式(回転感応式)や、トルセン式もしくはヘリカル式が知られており、より高度な制御を行う方式として電子制御式が知られている。 特許文献1には、電子制御式の差動制限装置が記載されており、その差動制限装置は、制御モードとして、例えば路面μに応じた複数のモードを用意しておき、それらの制御モードのうちから、所定の制御モードを運転者が選択し、その選択された制御モードに従って自動的に差動制限が行われるように構成されている。 特開2002-087102号公報 本発明の実施形態における車両の本発明に関係する部分を記載した模式図である。コントローラの機能的構成を示すブロック図である。走行操作量に基づいて第1の制限量を求めるためのマップの一例を示す図である。本発明の実施形態で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。 つぎに、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を実施する場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。 図1は、本発明の実施形態における車両1のうち、本発明に関係する部分を記載した模式図であり、ここに示す車両1は、いわゆる前方エンジン後輪駆動車(FR車)であって、左右の後輪2R,2Lが駆動輪とされ、左右の前輪3R,3Lが操舵輪となっている。エンジンやモータなどからなる駆動力源4は、車両1の前方側に後向きに搭載され、その出力軸(例えばプロペラシャフト)5が、終減速機であるリヤデファレンシャルギヤ(以下、リヤデフと記す。)6に連結されている。 リヤデフ6は、基本的には、従来知られているものと同様のリヤデフであってよく、一対のサイドギヤの間に、デフケースによって保持されたピニオンを配置し、そのデフケースに一体化させてあるリングギヤからトルクを入力し、ピニオンがサイドギヤの中心軸線を中心に公転することによりサイドギヤにトルクを伝達し、かつピニオンが自転することにより左右のサイドギヤを差動回転させる。したがって、このリヤデフ6が本発明の実施形態における差動機構に相当している。 リヤデフ6は、差動制限クラッチ7を備えている。差動制限クラッチ7は、上記のサイドギヤとデフケースとの間、あるいはサイドギヤ同士の間など、所定の二部材の間に設けられていて、摩擦力によってトルクを伝達するクラッチである。したがって、そのトルクが差動制限トルクであって、その差動制限トルクに応じたトルクが左右のサイドギヤの間、言い換えれば、左右の後輪2R,2Lの間で伝達される。また、差動制限クラッチ7は、電気的に制御される図示しないアクチュエータを備えており、そのアクチュエータによって動作して、差動制限トルクを適宜に設定するように構成されている。 車両1は、加減速操作を行うアクセルペダル8を備えている。アクセルペダル8の踏み込み量(踏み込み角度)が駆動要求量に相当し、その踏み込み量であるアクセル開度に応じて、吸入空気量や燃料噴射量あるいは駆動電力などが制御されて駆動力源4の出力が大小に変化する。なお、アクセル開度は、図示しないセンサによって検出される。 また、車両1は、従来の車両と同様に、ステアリングホイール9を含むステアリング機構10を備え、ステアリングホイール9を回転させることにより前輪3R,3Lを左右に転舵させるように構成されている。ステアリングホイール9を回転させた角度が操舵角度であり、舵角センサ11によって操舵角度が検出される。 さらに、車両1は、車両1の前方を撮像するカメラ12を備えている。カメラ12は、運転支援を行うための情報を取得するためのいわゆる先進安全系カメラであり、平滑もしくは凹凸あるいは泥濘などの路面状態や、道路の湾曲や傾斜などの路面情報を検出する。したがって、カメラ12が、本発明の実施形態における路面情報検出手段に相当する。 上述した差動制限クラッチ7を動作させてリヤデフ6による差動機能を制限する差動制限制御を行うコントローラ13が設けられている。コントローラ13は、演算素子(CPU)や記憶素子(RAM,ROM)ならびに各種インターフェースなどからなるマイクロコンピュータを主体にして構成された電子制御装置であって、入力されたデータや予め記憶しているデータを使用して、予め設定されているプログラムに従って演算を行い、その演算の結果を制御指令信号として出力するように構成されている。入力されるデータは、車速v、アクセル開度ACC、操舵角度θ、カメラ12からの画像データなどである。また、予め記憶しているデータは、例えば、車速vやアクセル開度ACCならびに操舵角度θなどの走行操作量に応じて差動制限量を定めたマップや、カメラ12で検出した路面情報に応じて差動制限量を定めたマップなどである。 コントローラ13は、上述したデータを使用して演算を行い、その演算の結果としての差動制限指令値を出力する。その制御を行うための機能的構成を図2にブロック図で示してある。コントローラ13は制限量算出部13aを備えている。ここで、制限量は、前述した走行操作量に基づく第1の制限量と、車両1の前方の路面情報に基づく第2の制限量とである。 第1の制限量は、従来の差動制限制御によるのと同様にして求めてよく、例えば図3に示すマップから算出することができる。図3は、操舵角度θに対応する左右加速度(左右G)と、アクセル開度ACCに対応する前後加速度(前後G)とによって差動制限量を定めたマップである。制限量算出部13aは、入力された操舵角度θならびにアクセル開度ACCと、マップとから第1の制限量を算出する。また、第2の制限量は、例えば、路面情報に対応させて第2の制限量を定めたマップから算出される。 コントローラ13は、制限量選択部13bを備えている。制限量算出部13aは、上記の第1の制限量と第2の制限量とのうちの小さい方の制限量を選択する機能的手段である。そして、選択された小さい方の制限量を差動制限指令値として出力する出力部13cがコントローラ13に設けられている。この差動制限指令値に基づいて前記差動制限クラッチ7が制御され、差動制限指令値に応じた差動制限トルクが設定される。 上記のコントローラ13による制御の一例を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図4に示すルーチンは、車両1が走行している場合に所定の短時間毎にコントローラ13によって繰り返し実行される。先ず、ステップS1で上述した走行操作量を取得する。走行操作量は、ここで説明している実施形態では、車速vならびにアクセル開度ACCおよび操舵角度θである。取得した走行操作量に基づいて第1の制限量を算出する(ステップS2)。これらステップS1およびステップS2は、車両1の現在の走行状態に基づく制御である。 一方、ステップS1およびステップS2と並行して、前述したカメラ12で得られた画像情報を取得する(ステップS3)。ついで、路面もしくは道路の状態を認識する(ステップS4)。その認識に基づいて走行路を判定する(ステップS5)。走行路の判定は、車両1の前方が直進路であることの判定、直進路である場合の路面状態の判定、旋回路の判定を含む。なお、路面状態の判定は、路面μの高低、凹凸の有無、傾斜など、車両1が現時点から所定時間後に走行する路面の状態の判定である。 ついで、走行路の判定結果に基づいて、第2の制限量が算出される(ステップS6)。路面情報に基づいた判定の結果が直線路であれば、車速vやアクセル開度ACCなどの走行操作量に基づく差動制限を行うことになる。また、路面状態が路面μの大きい平滑路の場合には、路面状態に基づく差動制限の必要はない。したがって、この場合は、上記のステップS1およびステップS2で得られる第1の制限量と同じ大きさの第2の制限量が算出される。 これとは反対に路面状態が凹凸のある状態であれば、バンプ・リバウンドによる車輪のスリップもしくは空転を回避もしくは抑制するために、ある程度の差動制限を行う。その制限量は、一定値もしくは凹凸の状態に応じた値として予め記憶させておき、これを読み出して第2の制限量とする。さらに、旋回路であることの判定があった場合、旋回路では差動制限が可及的に小さいことが好ましいので、旋回初期の姿勢安定を確保できる程度の小さい制限量を予め記憶しておき、これを読み出して第2の制限量とする。 第2の制限量は、上記のように、走行路の判定内容によって異ならせることができる。また、差動制限を行うことによる車両の挙動は、運転者の走行意図に即したものとすることが好ましい場合もある。運転者の走行意図は、例えば、スポーツ走行が判定されること、ドライブモードスイッチにより選択されている走行モード、あるいはアクセル開度などによって把握できる。このような走行意図に即した車両の挙動を達成するためには、差動制限を運転者の走行意図に応じて異ならせることが好ましい。したがって、ステップS6での第2の制限量の算出は、運転者の走行意図を反映して行ってもよい。例えば、スポーツ走行やドライブモードスイッチで選択される走行モードならびにアクセル開度などに応じた第2の制限量を予め用意しておき、あるいは補正係数を用意しておき、それらの予め用意したデータによって第2の制限値を求めることとしてもよい。このステップS6および前述したステップS2の制御が本発明の実施形態における制限量算出部13aで実行される制御に相当する。 ついで、上記の第1の制限量と第2の制限量とのうち小さい方の制限量を選択する(ステップS7)。いわゆるミニマムセレクト(Minセレクト)を行う。そして、選択した制限量を、フィードフォワード制御による差動制限指令値として出力し(ステップS8)、図4に示すルーチンを一旦終了する。 したがって、図4に示す制御を行う本発明の実施形態における制御装置は、走行することが予測されている道路の状態に基づいた小さい差動制限を行うから、凹凸箇所や旋回箇所に到った場合、差動制限はその路面状態に応じたものとなっているので、制御の遅れを生じることなく、車両の挙動を適切に制御することが可能になる。 なお、本発明は上述した実施形態に限定されないのであって、本発明の主旨を外れない範囲で適宜に変更して実施することができる。例えば、差動機構は、左右の車輪の差動回転を行わせるための機構に限らず、前後輪の差動回転を行わせる機構であってもよい。また、差動制限機構は、差動制限量を電気的に制御できる機構であればよいのであり、摩擦クラッチに限られない。