JP-2026076763-A - 測位システム、測位装置、測位方法、および測位プログラム
Abstract
【課題】電離層遅延差が大きい基準局と対象局との間における測位システムを提供する。 【解決手段】測位システムは、人工衛星から第1の測位信号を受信する基準局と、前記人工衛星から第2の測位信号を受信する対象局と、を備え、前記基準局は、前記対象局の近傍に位置する評価局が前記人工衛星から受信した第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数とを用いて、前記人工衛星の仰角および方位角の情報を含み、補正情報を生成するか否かを決定する仰角方位角マスクを生成し、前記基準局は、前記第1の測位信号に基づく測位誤差を用いて前記補正情報を生成し、前記対象局は、前記第2の測位信号と、前記情報と、前記仰角および前記方位角に応じた前記補正情報とに基づき、位置情報を算出する。 【選択図】図1
Inventors
- 佐々木 裕央
Assignees
- 日本電気株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (10)
- 人工衛星から第1の測位信号を受信する基準局と、 前記人工衛星から第2の測位信号を受信する対象局と、を備え、 前記基準局は、前記対象局の近傍に位置する評価局が前記人工衛星から受信した第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数とを用いて、前記人工衛星の仰角および方位角の情報を含み、補正情報を生成するか否かを決定する仰角方位角マスクを生成し、 前記基準局は、前記第1の測位信号に基づく測位誤差を用いて前記補正情報を生成し、 前記対象局は、前記第2の測位信号と、前記情報と、前記仰角および前記方位角に応じた前記補正情報とに基づき、位置情報を算出する、測位システム。
- 前記仰角方位角マスクが含む前記情報は、前記基準局と前記人工衛星との間の仰角情報および方位角情報と、前記仰角情報および前記方位角情報に応じた重みとを有する、請求項1に記載の測位システム。
- 前記第2の測位信号に基づく仰角および方位角に対応する前記重みが、所定の値以上である場合、前記対象局は、前記補正情報を用いずに、前記第2の測位信号に基づき、前記位置情報を算出する、請求項2に記載の測位システム。
- 前記基準局は、前記仰角情報および前記方位角情報について、前記第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数との全電子数差分量を算出し、 前記全電子数差分量が所定の閾値以上である場合、前記重みは1に設定される、請求項2に記載の測位システム。
- 前記基準局は、複数の異なる時間帯において、前記仰角情報および前記方位角情報について、前記全電子数差分量を算出し、 前記基準局は、前記複数の異なる時間帯における前記全電子数差分量のそれぞれに対して、複数の重みを設定し、 前記基準局は、前記複数の重みの和を、前記仰角情報および前記方位角情報に応じた前記重みに設定する、請求項4に記載の測位システム。
- 前記基準局は、前記補正情報に基づき算出された前記評価局の位置情報と、前記第3の測位信号に基づく前記評価局の位置情報との間の誤差を算出し、前記誤差に基づき前記所定の閾値を更新する、請求項4に記載の測位システム。
- 前記基準局は、前記対象局から所定の距離の範囲内に位置する前記評価局の識別情報を前記基準局に通知し、 前記対象局は、前記識別情報に対応する前記評価局についての前記仰角方位角マスクおよび前記補正情報を前記基準局から取得する、請求項1に記載の測位システム。
- 人工衛星から第1の測位信号を受信する基準局から、補正情報と、前記補正情報を用いるか否かを決定する情報を含む仰角方位角マスクとを取得する取得手段と、 前記人工衛星から第2の測位信号を受信し、前記人工衛星と測位装置との間の仰角および方位角を取得する受信手段と、 前記第2の測位信号と、前記仰角および前記方位角と、前記仰角および前記方位角に応じた前記仰角方位角マスクの前記情報と、前記仰角および前記方位角に応じた前記補正情報とに基づき、位置情報を算出する測位手段と、を備え、 前記仰角方位角マスクは、前記測位装置の近傍に位置する評価局が前記人工衛星から受信した第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数とを用いて、前記基準局によって生成され、 前記補正情報は、前記第1の測位信号に基づく測位誤差を用いて、前記基準局によって生成される、測位装置。
- 人工衛星から第1の測位信号を受信する基準局から、補正情報と、前記補正情報を用いるか否かを決定する情報を含む仰角方位角マスクとを取得する取得ステップと、 前記人工衛星から第2の測位信号を受信し、前記人工衛星と測位装置との間の仰角および方位角を取得する受信ステップと、 前記第2の測位信号と、前記仰角および前記方位角と、前記仰角および前記方位角に応じた前記仰角方位角マスクの前記情報と、前記仰角および前記方位角に応じた前記補正情報とに基づき、位置情報を算出する測位ステップと、を備え、 前記仰角方位角マスクは、前記測位装置の近傍に位置する評価局が前記人工衛星から受信した第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数とを用いて、前記基準局によって生成され、 前記補正情報は、前記第1の測位信号に基づく測位誤差を用いて、前記基準局によって生成される、測位方法。
- 人工衛星から第1の測位信号を受信する基準局から、補正情報と、前記補正情報を用いるか否かを決定する情報を含む仰角方位角マスクとを取得する取得ステップと、 前記人工衛星から第2の測位信号を受信し、前記人工衛星と測位装置との間の仰角および方位角を取得する受信ステップと、 前記第2の測位信号と、前記仰角および前記方位角と、前記仰角および前記方位角に応じた前記仰角方位角マスクの前記情報と、前記仰角および前記方位角に応じた前記補正情報とに基づき、位置情報を算出する測位ステップと、を備え、 前記仰角方位角マスクは、前記測位装置の近傍に位置する評価局が前記人工衛星から受信した第3の測位信号に基づく電離層全電子数と、前記第1の測位信号に基づく電離層全電子数とを用いて、前記基準局によって生成され、 前記補正情報は、前記第1の測位信号に基づく測位誤差を用いて、前記基準局によって生成される、測位プログラム。
Description
本願開示は、測位システム、測位装置、測位方法、および測位プログラムに関する。 特許文献1には、基地局(基準局)において人工衛星と基地局(基準局)との間の距離を測定することによって電離層遅延および対流層遅延に応じた測定誤差を取得し、測定誤差に応じた補正情報に基づいて補正対象の基地局(対象局)の位置情報を補正するシステムが記載されている。 特許第7326650号公報 本願開示の一実施形態による測位システムの一例を示す概略図である。本願開示の一実施形態による対象局の構成を示すブロック図である。本願開示の一実施形態による基準局の構成を示すブロック図である。本願開示の一実施形態による評価局の構成を示すブロック図である。本願開示の一実施形態による情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本願開示の一実施形態による基準局と評価局との間のTEC差分量を示す概略図である。本願開示の一実施形態による仰角方位角マスクの生成方法を示す概略図である。本願開示の一実施形態による仰角方位角マスクを示すスカイプロットである。本願開示の一実施形態による評価局の測位処理の一例を示すフローチャートである。本願開示の一実施形態による仰角方位角マスクの生成処理の一例を示すフローチャートである。本願開示の一実施形態による補正情報の生成処理の一例を示すフローチャートである。本願開示の一実施形態による仰角方位角マスクの評価処理の一例を示すフローチャートである。本願開示の一実施形態による対象局の測位処理の一例を示すフローチャートである。本願開示の一実施形態による測位システムを示すブロック図である。 以下、本願開示の一実施形態による測位システムについて、図面を用いて説明する。すべての図面において同一または相当する構成には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。 [第1実施形態] 図1は、本願開示の一実施形態による測位システムの一例を示す概略図である。測位システム1は、グローバル・ポジショニング・システム(GPS:Global Positioning System)を含む全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)を用いた測位システムである。測位システム1は、対象局2と、基準局3と、評価局4と、管制局5とを備える。対象局2と、基準局3と、評価局4と、管制局5とは、ネットワーク8を介して相互に通信可能に接続されてもよい。対象局2と、基準局3と評価局4とは、人工衛星6Aからの測位信号61を受信可能であることが望ましい。対象局2と、基準局3と、管制局5と、人工衛星6Bとは通信可能に接続されることが望ましい。 (対象局2) 対象局2は、GPS受信機を備える基地局または基地局システムでありうる。対象局2は、複数の人工衛星6Aから電離層9を介して測位信号61を受信し、対象局2の位置を測定する。対象局2は、任意の位置に固定して設けられる固定基地局でもよく、移動可能な基地局であってもよい。対象局2が移動可能な基地局である場合、対象局2は、例えば、例えば、自転車、自動二輪車、自動四輪車、列車、船舶、航空機、走行ドローン、飛行ドローン等でありうる。あるいは、対象局2は、携帯端末等の情報処理装置であってもよい。ユーザが携帯端末を所持し、自転車、自動二輪車、自動四輪車、列車、船舶、航空機等の移動体に搭乗する場合、ユーザまたは移動体を対象局2とみなすことができる。 (基準局3) 基準局3は、GPS受信機を備える基地局または基地局システムでありうる。基準局3は、複数の人工衛星6Aから電離層9を介して測位信号61を受信し、基準局3の位置を測定する。ここで、基準局3が設けられる位置は既知であって、基準局3は、測位信号61に基づく測位によって得られる位置情報と、既知の基準局3の位置とを用いて、測位誤差を算出する。基準局3は、対象局2に測位誤差、および測位誤差に基づく補正情報62を送信する。以下、補正情報62は、基準局3が算出した測位誤差と、測位誤差を用いて求められた補正値とを含むものとして、本実施形態を説明する。なお、基準局3から対象局2に送信する補正情報62は、1つの人工衛星6Aについての測位誤差および補正値を含んでもよく、複数の人工衛星6Aについての複数の測位誤差および複数の補正値を含んでもよい。補正値は、例えば、基準局3の位置の真値と人工衛星6Aの位置の真値との差に基づく距離(幾何学的距離)と、測位信号61に基づく距離(疑似距離)との差分を計算することによって得られる。基準局3は、複数の人工衛星6Aについて、基準局3と複数の人工衛星6Aのそれぞれについて、測位誤差を算出し、補正値を得ることができる。 基準局3において算出した測位誤差が、対象局2における測位誤差と等しいという仮定に基づき、対象局2は、補正情報62を用いて対象局2の位置を補正することができる。すなわち、基準局3における測位誤差に基づき、対象局2は、ディファレンシャルGPS(DGPS:Differential GPS)を用いた測位補正を行うことができる。補正情報62に基づくDGPSを用いた測位補正は、公知の技術を用いてもよい。対象局2における測位誤差の要因と、基準局3における測位誤差の要因とが共通していれば、DGPSを用いた測位補正によって、対象局2における測位の精度が向上しうる。衛星軌道誤差、衛星クロック誤差、電離層遅延誤差、対流層遅延誤差等に対して、DGPSを用いた測位補正は有効でありうる。 (電離層9) 電離層9は、地表からの高度約60kmから500kmの間に位置する大気の層であり、D層と、E層と、F層(F層は日中において、F1層とF2層とに分裂する。)とを含む。電離層9は、太陽からの紫外線およびX線等によって、地球の大気分子および原子が電離することによって形成される。したがって、日中における電離層9の状態と夜間における電離層9の状態とは、互いに異なる。地球上の昼半球における電離層9の状態と地球上の夜半球における電離層9の状態とも、互いに異なる。すなわち、電離層9は、複数の異なる状態の電離層を含みうる。例えば、電離層9は、電離層9Aと電離層9Bとを含みうる。電離層9Aの伝搬路特性と電離層9Bの伝搬路特性とは、互いに異なりうる。 周波数が30MHzから300MHzの超短波(VHF:Very High Frequency)および周波数が300MHzから3GHzの極超短波(UHF:Ultra High Frequency)を有する電波は、電離層9を透過するものの、電離層9を伝搬する際に伝搬速度が小さくなる。したがって、測位信号61が電離層9Aから受ける信号の遅延量と、測位信号61が電離層9Bから受ける信号の遅延量とが異なるので、電離層9Aの伝搬路特性と電離層9Bの伝搬路特性との差異は、GPSを用いた測位誤差の原因となりうる。 DGPSを用いた測位補正について、基準局3において算出した測位誤差は、衛星軌道誤差と、衛星クロック誤差と、電離層遅延誤差と、対流層遅延誤差等とをすべて含んだ誤差である。例えば、対象局2における電離層遅延誤差と基準局3における電離層遅延誤差とが大きく異なる場合、対象局2における測位誤差と基準局3における測位誤差との間に差分を含みうる。このため、対象局2がDGPSを用いた測位補正を行っても、対象局2における測位の精度が向上しない。 電離層遅延誤差は、電離層の全電子数(TEC:Total Electron Content)に関連する。例えば、人工衛星6Aと対象局2との間の電離層9Aが含むTECと、人工衛星6Aと基準局3との間の電離層9Bが含むTECとの間の差(以下、「TEC差分量」と呼ぶ。)が大きくなると、電離層遅延誤差が大きくなる。また、太陽活動等の宇宙環境に応じて電離層活動が活発になると、地域ごとのTECのばらつきが大きくなる。電離層活動が活発である時期は、電離層擾乱期(じょうらんき)と呼ばれ、電離層活動が不活発である時期は、電離層静穏期(せいおんき)と呼ばれる。電離層静穏期においてDGPSを用いた測位補正に比べて、電離層擾乱期においてDGPSを用いた測位補正は、測位精度が悪化しうる。 (評価局4) 評価局4は、国土地理院が設置するGlobal Navigation Satellite System(GNSS)連続観測システムであって、GNSS連続観測点に設けられる。評価局4が連続観測システムである場合、評価局4は、GNSS衛星からの測位信号61を受信するアンテナと、受信機と、有線通信機器と、無線通信機器とを備える。評価局4は、対象局2の近傍に位置するGNSS連続観測システムであることが望ましい。また、評価局4が設けられる位置は、既知であることが望ましい。 評価局4は、GNSS連続観測システム以外の基地局または基地局システムであってもよい。例えば、評価局4は、ユーザが設置する基地局であって、評価局4は、GPS受信機を備える基地局でありうる。評価局4がユーザによって設置される場合、評価局4は、複数の人工衛星6Aから電離層9を介して測位信号61を受信し、あらかじめ評価局4の位置を測定する。さらに、評価局4は、測定した評価局4の位置情報を記憶媒体等に格納する。すなわち、評価局4が設けられる位置は、あらかじめ測定することによって、既知であることが望ましい。また、評価局4が設けられる位置は、対象局2の近傍であることが望ましい。以下において、評価局4が設けられる位置が既知または十分によい精度で得られるものとして、本実施形態を説明する。 (管制局5) 管制局5は、人工衛星6Bと通信可能な基地局または基地局システムであって、管制局5は、基準局3および人工衛星6Bと通信可能に接続される。基準局3から補正情報62を受信し、人工衛星6Bを介して、対象局2に補正情報62を送信する。図1において、管制局5は人工衛星6Bを介して対象局2に補正情報62を送信しているが、管制局5はネットワーク8等を介して対象局2に補正情報62を送信してもよい。図1において、管制局5は基準局3と別個に設けられているが、基準局3が管制局5の機能を有してもよい。あるいは、基準局3が対象局2に直接的に補正情報62を送信してもよい。補正情報62が、基準局3から対象局2に送信可能な構成であれば、基準局3と、管制局5と、人工衛星6Bとの構成は特に限定されない。以下において、基準局3が管制局5の機能を有するものとして、本実施形態を説明する。 (人工衛星6Aおよび人工衛星6B) 人工衛星6Aは、GPS衛星であって、疑似乱数をスペクトラム拡散して得られる測位信号61を送信する。人工衛星6Aは、高精度の原子時計を備え、原子時計を用いて時間情報を生成する。測位信号61は、時間情報と、軌道情報と、人工衛星6Aの情報とを含む。図1において、1つの人工衛星6Aが示されているが、GPS測位において人工衛星6Aは4つ以上でありうる。人工衛星6Bは、通信衛星である。人工衛星6Bは、マイクロ波帯の電波を用いて対象局2、基準局3、評価局4、または管制局5と、無線通信を行うことができる。 (対象局2の構成) 図2は、本願開示の一実施形態による対象局2の構成を示すブロック図である。対象局2は、情報処理装置21と、受信部22と、送信部23と、通信部24とを備える。情報処理装置21は、計算機であって、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯端末、ハードウェアサーバ、ソフトウェアサーバ等でありうる。情報処理装置21がハードウェアサーバである場合、情報処理装置21は、例えば、ネットワークサーバまたはクラウドサーバ等でありうる。情報処理装置21がソフトウェアサーバである場合、情報処理装置21は、例えば、サーバソフトウェアまたはサーバプログラム等でありうる。対象