JP-2026076775-A - 水素製造装置劣化検知システム
Abstract
【課題】水素製造装置の劣化を簡便に検知可能な水素製造装置劣化検知システムを提供する 【解決手段】電源部は、第1電流値の電流を電解部に供給した状態から、第1の時点に第1電流値と異なる第2電流値の電流を電解部に供給した後に、第2の時点に第1電流値の電流を電解部へ供給する状態へ戻す。劣化検知部は、第1の時点よりも前に第1電流値の電流が電解部へ供給されたときに電解部電圧測定値として取得される第1の電解部電圧測定値と、第1の時点に第1電流値の電流から第2電流値の電流に切り替えたときに電解部電圧測定値として取得される第2の電解部電圧測定値との差分値を電解部電圧差分値として求め、電解部電圧差分値に応じて、電解部の劣化の検知を行う。 【選択図】図2
Inventors
- 土屋 直実
- 山田 和矢
- 柴崎 理
- 長田 憲和
Assignees
- 東芝エネルギーシステムズ株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (6)
- 電源部から電流供給ラインを介して電解部に電流が供給されることによって水の電解を実行するように構成された水素製造装置の劣化を検知するための水素製造装置劣化検知システムであって、 前記電源部から前記電解部へ電流が供給されたときに前記電解部の電圧を測定することによって取得した電解部電圧測定値に基づいて、前記電解部の劣化の検知を実行するように構成されている、劣化検知部 を備え、 前記電源部は、第1電流値の電流を前記電解部に供給した状態から、第1の時点に前記第1電流値と異なる第2電流値の電流を前記電解部に供給した後に、第2の時点に前記第1電流値の電流を前記電解部へ供給する状態へ戻すように、電力供給を実行し、 前記劣化検知部は、前記第1の時点よりも前に前記第1電流値の電流が前記電解部へ供給されたときに前記電解部電圧測定値として取得される第1の電解部電圧測定値と、前記第1の時点に前記第1電流値の電流から前記第2電流値の電流に切り替えたときに前記電解部電圧測定値として取得される第2の電解部電圧測定値との差分値を電解部電圧差分値として求め、前記電解部電圧差分値に応じて、前記電解部の劣化の検知を行う、 水素製造装置劣化検知システム。
- 前記第1電流値および前記第2電流値は、前記電解部において発熱が生ずる電流値である、 請求項1に記載の水素製造装置劣化検知システム。
- 前記電解部電圧差分値が予め定めた閾値を超えた場合に、前記電解部の交換を報知するように構成されている、報知部 を有する、 請求項1に記載の水素製造装置劣化検知システム。
- 前記劣化検知部は、 前記電源部から前記電解部へ電流が供給されたときに前記電解部の温度を測定することによって取得した電解部温度測定値に基づいて、前記電解部の劣化の検知を実行するように構成されており、 前記第1の時点よりも前に前記第1電流値の電流が前記電解部へ供給されたときに前記電解部温度測定値として取得した第1の電解部温度測定値と、前記第2の時点に前記第2電流値の電流から前記第1電流値の電流に切り替えられたときに前記電解部温度測定値として取得した第2の電解部温度測定値との差分値を電解部温度差分値として求め、前記第1の時点と前記第2の時点との間の時間tsで前記電解部温度差分値を割った値を、電解部温度変化速度として求め、 前記電解部温度変化速度に応じて、前記電解部の劣化の検知を行う、 請求項1に記載の水素製造装置劣化検知システム。
- 前記電解部電圧差分値と前記電解部温度変化速度との少なくとも一方が予め定めた閾値を超えた場合に、前記電解部の交換を報知するように構成されている、報知部 を有する、 請求項4に記載の水素製造装置劣化検知システム。
- 前記劣化検知部は、前記電源部が前記電力供給を実行しているときに前記電源部の電圧を測定することによって取得した電源部電圧測定値と、前記電源部が前記電力供給を実行しているときに前記電解部の電圧を測定することによって取得した電解部電圧測定値とに基づいて、前記水素製造装置の劣化を検知するように構成されている、 請求項1に記載の水素製造装置劣化検知システム。
Description
本発明の実施形態は、水素製造装置劣化検知システムに関する。 近年、水素エネルギー社会の実現のために、水素製造装置が注目されている。水素製造装置は、例えば、高温の水蒸気を電解部で電気分解することによって、水素ガスを生成するように構成されている。電解部は、水素製造量の増加の要求に応えるために、例えば、複数の電解セルが積層された電解セルスタックを備える。 上記のような水素製造装置の性能を向上するために、さまざまな技術が提案されている。例えば、再生可能エネルギーによって発電された電力のように変動する電力を用いて水蒸気を発生させ、その水蒸気の流量に応じて、電解セルスタックに供給する電力についてパルス幅制御を行うことが提案されている。また、変動する電力に応じて、駆動させる電解セルの数を選択すること等が提案されている。 特開2018-171366号公報特開2005-126792号公報 図1は、第1実施形態に係る水素製造装置1の構成を模式的に示す図である。図2は、第1実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100の構成を模式的に示す図である。図3Aは、第1実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100において、劣化検知部120に入力される電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとについて示す図である。図3Bは、第1実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100において、劣化検知部120で求められる、電解部電圧差分値ΔV、および、電解部温度変化速度HT(=ΔT/t)について示す図である。図4は、比較例において、劣化検知部120に入力される電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとについて示す図である。図5は、変形例1-1において、劣化検知部120に入力される電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとについて示す図である。図6は、変形例1-2について説明するための図である。図7は、第2実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100の構成を模式的に示す図である。図8Aは、第2実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100において、劣化検知部120に入力される電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電源部電圧測定値VMとについて示す図である。図8Bは、第2実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100において、劣化検知部120で求められる、電源部電圧差分値ΔVMについて示す図である。 <第1実施形態> [A]水素製造装置1の構成 第1実施形態の水素製造装置劣化検知システムを説明する前に、水素製造装置劣化検知システムが劣化を検知する対象である水素製造装置1の一例に関して説明する。 図1は、第1実施形態に係る水素製造装置1の構成を模式的に示す図である。 図1に示すように、水素製造装置1は、電源部10と電解部20とを有し、電源部10から電流供給ラインL11を介して電解部20に電流が供給されることによって、水素の製造を実行するように構成されている。水素製造装置1を構成する各部について順次説明する。 [A-1]電源部10 電源部10は、電解部20へ電力を供給するために設けられている。電源部10は、例えば、発電設備を含み、発電設備で発電した電力が電解部20へ供給されるように構成されている。電源部10において、発電設備は、例えば、再生可能エネルギー(太陽光、風力など)を用いて発電を行うように構成されている。この他に、発電設備は、再生可能エネルギーでなく、化石燃料等を用いて発電を行うように構成されていてもよい。また、電源部10は、蓄電池から出力された電力を蓄電する蓄電池を含み、蓄電池から電力を電解部20へ供給するように構成されていてもよい。 [A-2]電解部20 電解部20は、電流供給ラインL11を介して、電源部10と電気的に接続されており、電源部10から電力が供給される。電解部20は、電源部10から供給される電力により、電流が流れて水の電気分解が実行されることで、水素を生成するように構成されている。 ここでは、電解部20は、複数の電解セル21が積層されて電気的に直列に接続された電解セルスタックを含む。電解セル21は、たとえば、固体酸化物形電解セルであって、水素極(図示省略)と酸素極(図示省略)との間に固体酸化物の電解質膜(図示省略)が介在するように構成されている。 ここでは、電解部20は、電解セルスタック容器22に収容されている。電解セルスタック容器22は、たとえば、電気式の加熱器(図示省略)による加熱によって、500から800℃程度の温度に内部が保持されるように構成されている。 電解部20は、水素生成の原料として水蒸気が電解セル21の水素極へ供給される。水蒸気は、水素と混合された状態で水素極へ供給される。また、電解部20は、希釈ガスが電解セル21の酸素極へ供給される。そして、電解部20は、電源部10から電力が供給される。これにより、電解セル21において電気分解が実行されることで、水素極で水素が生成され、酸素極で酸素が生成される。 具体的には、水供給源40から配管L40を介して水蒸気発生部50に供給された水が、水蒸気発生部50で加熱されることによって水蒸気が生成される。そして、水蒸気発生部50で生成された水蒸気は、水素供給源41から配管L41を介して水素と混合された後に、熱交換器60が設けられた配管L50(原料供給ライン)を介して、電解部20を構成する電解セル21の水素極へ流入する。そして、水蒸気の電気分解によって水素極において生成された水素は、電気分解がされなかった水蒸気と混合した混合媒体として、配管L21a(生成物排出ライン)を介して、熱交換器60へ流れる。熱交換器60においては、配管L21aから流入した混合媒体は、配管L50を流れる水蒸気と熱交換を行った後に、配管L60を介して、分離部70へ流入する。分離部70においては、混合媒体は、水素と水蒸気とに分離される。分離部70で分離された水素は、配管L70aを介して、分離部70の外部へ排出され、たとえば、貯蔵される。これに対して、分離部70で分離された水蒸気は、配管L40に流入し、水供給源40から配管L40を流れる水に混入する。 なお、本実施形態では、電解部20の水素極へ原料として流入する水蒸気に、水素極の酸化を防止するために、水素ガスが含有されている。たとえば、原料において水素ガスのモル濃度が0.5モル%以上であることが好ましい。特に、水素ガスのモル濃度が5モル%以上50モル%以下であることが好ましく、10モル%以上30モル%以下であることがより好ましい。 電解セル21の酸素極へ供給される希釈ガスは、酸素を含むガスであって、たとえば、空気である。希釈ガスは、希釈ガス源80から配管L80(希釈ガス供給ライン)を介して、たとえば、電解セル21の酸素極へ供給される。希釈ガスは、電気分解によって酸素極で生成された酸素を希釈するために供給される。希釈ガスと、酸素極で生成された酸素との混合ガスは、配管L21b(生成酸素排出ライン)を介して、電解セル21の外部へ排出される。 [B]水素製造装置劣化検知システムの構成 図2は、第1実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100の構成を模式的に示す図である。図2では、水素製造装置劣化検知システム100と水素製造装置1(図1参照)の一部との関係を示している。 本実施形態の水素製造装置劣化検知システム100は、図2に示すように、劣化検知部120と報知部140とを有し、水素製造装置1の劣化を検知する。図示を省略しているが、水素製造装置劣化検知システム100は、例えば、演算器(図示省略)とメモリ装置(図示省略)とを含み、メモリ装置が記憶しているプログラムを用いて演算器が演算処理を行うことによって、各部として機能するように構成されている。水素製造装置劣化検知システム100を構成する各部について順次説明する。 [B-1]劣化検知部120 劣化検知部120は、電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとが入力データとして入力される。 電流測定値DIは、水素製造装置1において電源部10から電解部20へ供給する電流を電流計11が測定することによって取得される測定データである。 電解部電圧測定値DVは、水素製造装置1において電源部10から電解部20へ電流が供給されたときに、電圧計12が電解部20の電圧を測定することによって取得される測定データである。 電解部温度測定値DTは、水素製造装置1において電源部10から電解部20へ電流が供給されたときに、温度計13が電解部20の温度を測定することによって取得される測定データである。 詳細については後述するが、劣化検知部120は、電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとに基づいて、電解部20の劣化の検知を実行する。 [B-1]報知部140 報知部140は、劣化検知部120において検知された劣化の結果に基づいて、電解部20の交換を報知するように構成されている。例えば、報知部140は、電解部20の劣化が進行し、電解部20の交換が必要であると判断したときには、電解部20の交換に関する情報をユーザに報知する。電解部20の交換に関する情報は、例えば、ディスプレイに表示される。 [C]水素製造装置劣化検知システムの動作 本実施形態の水素製造装置劣化検知システム100において、水素製造装置1の劣化を検知するときの動作について説明する。 [C-1]電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとの入力 水素製造装置1の劣化を検知するときには、まず、電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとが入力データとして劣化検知部120に入力される。 図3Aは、第1実施形態に係る水素製造装置劣化検知システム100において、劣化検知部120に入力される電流測定値DIと電解部電圧測定値DVと電解部温度測定値DTとについて示す図である。図3Aにおいて、横軸は、時間t(s)を示し、各グラフの縦軸は、電流測定値DI(A)と電解部電圧測定値DV(V)と電解部温度測定値DT(℃)とのそれぞれを示している。 本実施形態において水素製造装置1の劣化を検知するときには、図3Aに示すように、電源部10は、ステップ入力によって電解部20へ電力供給を実行する。 具体的には、電源部10は、最初に、第1電流値Iaの電流を電解部20に供給した状態から、第1の時点t1に第1電流値Iaと異なる第2電流値Ibの電流を電解部20に供給する。ここでは、第2電流値Ibは、第1電流値Iaよりも高い場合を示している。第1電流値Iaと第2電流値Ibとの差は、電流密度に換算して0.1A/cm2程度であることが好ましい。その後、電源部10は、第1の時点t1から所定時間tsが経過した第2の時点t2に、第1電流値Iaの電流を電解部20へ供給する状態へ戻す。つまり、電流測定値DI(A)は、第1電流値Iaから第1の時点t1に第2電流値Ibへ上昇した後に、第2の時点t2に第2電流値Ibから第1電流値Iaへ下降する(Ia<Ib)。 電解部電圧測定値DVは、第1の時点t1よりも前に第1電流値Iaの電流が電解部20へ供給されたときには、第1の電解部電圧測定値Vaである。そして、第1の時点t1に第1電流値Iaの電流から第2電流値Ibの電流に切り替えたときには、電解部電圧測定値DVは、第1の電解部電圧測定値Vaから第2の電解部電圧測定値Vb(最大値)へ増加する。そして、第1の時点t1と第2の時点t2との間(ts)においては、電解部電圧測定値DVは、第2の電解部電圧測定値Vbから、時間tの経過に応じて、第3の電解部電圧測定値Vcへ減少する。そして、第2の時点t2に第2電流値Ibの電流から第1電流値Iaの電流に切り替えたときには、電解部電圧測定値DVは、第3の電解部電圧測定値Vcから第4