JP-2026076776-A - 食器
Abstract
【課題】食器を取り上げて喫飲するとき、首を上げることなく開口部から食器に入っている流動性を有する飲み物を残すことなく喫飲することができると共に、食器内の流動性を有する飲み物が底部から周縁へと緩やかに流れて口の中に入り、誤嚥を防止することができる食器を提供する。 【解決手段】流動性を有する飲み物を開口部20から喫飲する食器1において、開口部20と対向する底面30から内周面11に掛けての立ち上がり部31であって、基準点13から周方向に180度回転した対向点14に向かい立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rが漸次小さくなるようにした。 【選択図】図1
Inventors
- 小島(森下) まゆり
Assignees
- 小島(森下) まゆり
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (7)
- 流動性を有する飲み物を上端の開口部から喫飲する食器において、前記開口部と対向する底面から内周面に掛けての立ち上がり部であって、任意の基準点から周方向に180度回転した対向点に向かい前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が漸次小さくなるようにしたことを特徴とする食器。
- 流動性を有する飲み物を上端の開口部から喫飲する食器において、前記開口部から喫飲するため前記食器を取り上げる取っ手を外周面に有し、前記開口部と対向する底面から内周面に掛けての立ち上がり部であって、前記取っ手から時計方向又は半時計方向に周方向90度回転した位置を基準点とし、前記基準点から周方向に180度回転した対向点に向かい前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が漸次小さくなるようにしたことを特徴とする食器。
- 請求項2に記載の食器において、前記基準点の位置における前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が、44mm乃至54mmの範囲であることを特徴とする食器。
- 流動性を有する飲み物を上端の開口部から喫飲する食器において、前記開口部から喫飲するため前記食器の外周面を把持して取り上げるとき重さを支えるための親指を通す取っ手を外周面に有し、前記開口部と対向する底面から内周面に掛けての立ち上がり部であって、前記親指を通す取っ手の位置を基準点とし、前記基準点から周方向に180度回転した対向点に向かい前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が漸次小さくなるようにしたことを特徴とする食器。
- 請求項4に記載の食器において、前記基準点の位置における前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が、25mm乃至35mmの範囲であることを特徴とする食器。
- 流動性を有する飲み物をストローで喫飲する上端が開口部である食器において、前記開口部の周縁にストロー取付部を有し、前記開口部と対向する底面から内周面に掛けての立ち上がり部であって、前記ストロー取付部の位置を基準点とし、前記基準点から周方向に180度回転した対向点に向かい前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が漸次小さくなるようにしたことを特徴とする食器。
- 請求項6に記載の食器において、前記基準点の位置における前記立ち上がり部の曲面の曲率半径が、20mm乃至30mmの範囲であることを特徴とする食器。
Description
本発明は、身体の運動機能の低下した人が楽に喫飲することができる食器に関する。 近年、年齢、性別、身体の特徴や障害等といった制約のある人を特定のターゲットにしてデザインを創作するインクルーシブデザインが行われている。 下記特許文献には、特定の訓練等を要せずに頭部動作の反復を抑えることを目的に、断面視で喫飲部となる上縁近辺で内側に折れる屈曲点を有する形状とした食器が提案されている。 しかしながら、上記食器では誤嚥等を目的とし食器内部の飲食物が勢いよく開口部の上縁から流れ出るのを防止することを目的とし、断面視で喫飲部となる上縁近辺で内側に折れる屈曲点を有するので、屈曲点の近傍に飲食物が残留するとの不具合点があった。 更に、食器を取り上げて喫飲することを前提としているので、握力が弱く食器を取り上げて喫飲することができない人には不向きであった。 特開2010-193981 本発明に係る食器の斜視説明図である。図1の食器の正面説明図である。図1の食器の右側面説明図である。別の本発明に係る食器の斜視説明図である。図4の食器の正面説明図である。図4の食器の右側面説明図である。更に別の本発明に係る食器の斜視説明図である。図7の食器の正面説明図である。図7の食器の左側面説明図である。 以下に図面を参照して、この発明の実施形態を例示して説明する。 図1は、本発明に係る実施形態1のガラス製の食器の斜視説明図であり、図2は、図1の食器の正面説明図であり、図3は、図1の食器の右側面説明図である。 実施形態1 本発明に係る実施形態1の食器1Aは、図1乃至図3に示す通り、透明なガラス製で、外形が円錐台形であって、上端が開口部20となっている。図示する外周面10に食器を取り上げるための右利き用としての取っ手12Rが設けられている食器1ARと、図示しない外周面10に食器を取り上げるための左利き用としての取っ手12Lが設けられている食器1ALとがある。尚、食器1の外形形状は円錐台形の他、円筒形、立方形等どの様な形状であっても良い。また食器を形成する素材は、ガラスの他、陶磁器、金属、プラスチック等どの様な素材であっても良い。 外周面10に食器を取り上げるための右利き用としての取っ手12Rが設けられている食器1ARは、開口部20に対向する底面30から内周面11に掛けて曲面32で形成される立ち上がり部31が、全周に亘り形成されている。 図3に示す通り、立ち上がり部31の曲面32は、取っ手12Rから周方向で時計方向に90度回転させた基準点13の立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となり、基準点13から周方向に180度回転した対向点14に向かい立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rは漸次小さくなり、対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小となっている。 上記食器1ARで内部の流動性を有する飲み物を開口部20の周縁21から喫飲するとき、右手で取っ手12Rを握って食器1ARを取り上げると、立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rが最大となる基準点13の位置で、開口部20の周縁21に自ずと口が当たるようになる。 基準点13では立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となるので、喫飲時に底部に流動性を有する飲み物が残り難くなり、頭を後方向に上げることなく内部の流動性を有する飲み物を残すことなく喫飲することが可能となる。更に、基準点13では立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となるので、底部から周縁21へと流動性を有する飲み物が緩やかに流れて口の中に入り、誤嚥を防止することが可能となる。 尚、流動性を有する飲み物とは、通常の水・お茶等の飲み物の他、スープ、お粥、流動食、ゼリ-等の流動性を有し、喫飲できるものであれば、どの様なものであっても良い。 尚、基準点13の位置における立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMは、44mm乃至54mmの範囲とするのが好適である。曲率半径rMが44以下であると、基準点13で流動性を有する飲み物が底部に溜まり易くなり、頭を後方向に上げないと飲み干すことが出来なくなり、曲率半径rMが54以上であると内部の容積が少なくなり過ぎるためであり、また、内部にある流動性を有する飲み物、特に粘度の高い飲み物、において流れ難くなり、頭を後方向に上げないと飲み干すことが出来なくなるためである。 尚、外周面10に食器を取り上げるための左利き用としての取っ手12Lが設けられている食器1ALは、取っ手12Lから反時計方向に90度回転させた位置が基準点13となり、基準点13が取っ手12Rから時計方向に90度回転させた位置となる右利き用の食器1ARと異なる。基準点13の立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となり、基準点13から周方向に180度回転した対向点14に向かい立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rは漸次小さくなり、対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小となること等は、右利き用として食器1ARと同じである。 実施形態2 図4は、本発明に係る実施形態2のガラス製の食器の斜視説明図であり、図5は、図4の食器の正面説明図であり、図6は、図4の食器の右側面説明図である。 本発明に係る実施形態2の食器1Bについて、実施形態1の食器1Aと異なる点を主に説明する。 図4乃至図6に示す通り、食器1Bは、握力が弱い人でも食器を取り上げることが出来る食器であって、親指を取っ手12に通すことで重さを支えて外周面10を把持するので、取っ手12の大きさ・形状、及び該周面0を把持し易いように取っ手12近傍がくびれ形状15になっていること等の外形形状が食器1Aと異なる。更に、取っ手12の位置が基準点13になることが、食器1Aと異なる。 上記以外、図6に示す通り、基準点13の立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となりきく、基準点13から周方向に180度回転した対向点14に向かい立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rは漸次小さくなり、対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小となること等は、食器1Aと同じである。 上記食器1Bで流動性を有する飲み物を開口部20の周縁21から喫飲するとき、親指を取っ手12に通してくびれ形状15を把持して食器1Bを取り上げるので、握力の弱い人でも楽に取り上げることができ、取り上げたときに立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rが最大となる基準点13の位置で、開口部20の周縁21に自ずと口が当たるようになる。 基準点13では立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となるので、喫飲時に流動性を有する飲み物が底部に残り難くなり、頭を後方向に上げることなく内部の流動性を有する飲み物を残すことなく喫飲することが可能となる。更に、基準点13では立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となるので、底部から周縁21へと流動性を有する飲み物が緩やかに流れて口の中に入り、誤嚥を防止することが可能となる。 尚、基準点13の位置における立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMは、25mm乃至35mmの範囲とするのが好適である。曲率半径rMが25以下であると、基準点13で流動性を有する飲み物が底部に溜まり易くなり、頭を後方向に上げないと飲み干すことが出来なくなり、曲率半径rMが35以上であると内部の容積が少なくなり過ぎるためであり、また、内部にある流動性を有する飲み物、特に粘度の高い飲み物、において流れ難くなり、頭を後方向に上げないと飲み干すことが出来なくなるためである。 実施形態3 図7は、本発明に係る実施形態3のガラス製の食器の斜視説明図であり、図8は、図7の食器の正面説明図であり、図9は、図7の食器の左側面説明図である。 本発明に係る実施形態3の食器1Cについて、実施形態1の食器1Aと異なる点を主に説明する。 図7乃至図9に示す通り、食器1Cは、握る力や取り上げる力のない人が机・テーブル等に置いたまま流動性を有する飲み物をストローで喫飲することのできる食器であって、開口部20の周縁21にストロー取付部22を有し、取っ手がないこと等の外形形状が食器1Aと異なる。更に、ストロー取付部22の位置が基準点13になることが、食器1Aと異なる。 上記以外、図9に示す通り、基準点13の立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となり、基準点13から周方向に180度回転した対向点14に向かい立ち上がり部31の曲面32の曲率半径rは漸次小さくなり、対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小となること等は、食器1Aと同じである。 食器1Cを取り上げる力のない人が、食器1Cで流動性を有する飲み物を開口部20の周縁21のストロー取付部22に装着されたストローから喫飲するとき、ストロー取付部22が基準点13の位置となるので、ストロー取付部22の位置で立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMが最大となり、ストロー取付部22から周方向に180度回転した対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小となる。 ストロー取付部22に装着されたストローの先端は、自ずと周方向に180度回転した対向点14の立ち上がり部31Nの曲面32Nの曲率半径rNが最小のところに達し、内部にある流動性を有する飲み物を残すことなく喫飲することが可能となる。 尚、基準点13の位置における立ち上がり部31Mの曲面32Mの曲率半径rMは、20mm乃至30mmの範囲とするのが好適である。曲率半径rMが20以下であると、喫飲するときに基準点13で流動性を有する飲み物が底部に溜まり易くなり、残すことなくストローで飲み干すことが出来なくなり、曲率半径rMが30以上であると内部の容積が少なくなり過ぎるためである。