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JP-2026076803-A - 絶縁性評価装置

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Abstract

【課題】絶縁油と水溶液との界面の揺らぎを抑制して本来絶縁性を評価したい部分を絶縁破壊させ、巻線の絶縁性評価に係る評価品質を容易に確保することを目的とする。 【解決手段】巻線の絶縁性評価装置は、容器内に貯留されたグリセリン水溶液と、前記グリセリン水溶液よりも小さい比重を有し、前記容器内において前記グリセリン水溶液の上に貯留された絶縁油と、前記グリセリン水溶液及び前記絶縁油の中間の比重を有し、前記グリセリン水溶液と前記絶縁油との界面に配置された樹脂板と、を備え、前記巻線の評価対象部は、前記樹脂板を貫通して前記グリセリン水溶液に浸漬され、前記巻線の前記評価対象部よりも上部は、前記絶縁油に浸漬される。 【選択図】図1

Inventors

  • 山口 綾子
  • 山際 瞬

Assignees

  • トヨタ自動車株式会社

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20241024

Claims (5)

  1. 巻線の絶縁性を評価するための絶縁性評価装置であって、 容器内に貯留されたグリセリン水溶液と、 前記グリセリン水溶液よりも小さい比重を有し、前記容器内において前記グリセリン水溶液の上に貯留された絶縁油と、 前記グリセリン水溶液及び前記絶縁油の中間の比重を有し、前記グリセリン水溶液と前記絶縁油との界面に配置された樹脂板と、を備え、 前記巻線の評価対象部は、前記樹脂板を貫通して前記グリセリン水溶液に浸漬され、 前記巻線の前記評価対象部よりも上部は、前記絶縁油に浸漬される ことを特徴とする絶縁性評価装置。
  2. 前記樹脂板は、前記巻線を通す貫通孔を有し、 前記貫通孔を通る前記巻線と、前記貫通孔を画定する前記樹脂板の内縁部との間には、隙間が設けられる ことを特徴とする請求項1に記載された絶縁性評価装置。
  3. 前記巻線は、前記巻線の一端部及び他端部が前記絶縁油よりも上方に露出するよう前記評価対象部を曲げて配置されており、 前記貫通孔は、前記巻線の前記一端部から前記評価対象部までの第1部分を通す第1貫通孔と、前記巻線の前記他端部から前記評価対象部までの第2部分を通す第2貫通孔と、を含む ことを特徴とする請求項2に記載された絶縁性評価装置。
  4. 前記樹脂板の前記内縁部は、曲線状を成す ことを特徴とする請求項3に記載された絶縁性評価装置。
  5. 前記樹脂板の外縁部は、曲線状を成す ことを特徴とする請求項4に記載された絶縁性評価装置。

Description

本発明は、巻線の絶縁性を評価するための絶縁性評価装置に関する。 特許文献1には、電力ケーブルの電気的な破壊試験装置(絶縁性評価装置)が開示されている。特許文献1に開示された破壊試験装置では、電力ケーブルの周囲に、水より比重の大きい下側絶縁油と、この下側絶縁油の上に配される水と、この水の上に配され、水より比重の小さい上側絶縁油とが配されている。 特開平8-179000号公報 本実施形態の絶縁性評価装置の構成を説明する図。図1に示す巻線を説明する斜視図。図1に示す樹脂板を説明する平面図。従来の絶縁性評価装置を説明する図。従来の絶縁性評価装置を説明する他の図。 以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において同一の符号を付された構成要素については、特に言及しない限り、各実施形態において同様の構成要素を有し、その説明を省略する。 図1は、本実施形態の絶縁性評価装置10の構成を説明する図である。図2は、図1に示す巻線1を説明する斜視図である。図3は、図1に示す樹脂板20を説明する平面図である。なお、図1では、巻線1の形状を分かり易く示すために、樹脂板20を巻線1の長手方向(紙面の垂直方向)に沿った断面で示している。 絶縁性評価装置10は、巻線1の絶縁性を評価するための装置である。巻線1は、例えば、電動車両に搭載されるモータに使用される巻線である。巻線1は、図2に示すように、銅又はアルミ等の導体2を、エナメル等の絶縁皮膜3にて被覆することによって形成される。巻線1は、絶縁破壊電圧が10kV~20kVである巻線であってもよい。巻線1は、絶縁破壊電圧が20kV以上である高耐圧巻線であってもよい。巻線1は、図2に示すような断面形状が矩形の角線によって構成されてもよいし、断面形状が円形の丸線によって構成されてもよい。 絶縁性評価装置10は、図1に示すように、容器11内に貯留されたグリセリン水溶液13と、容器11内においてグリセリン水溶液13の上に貯留された絶縁油12と、を備える。 巻線1は、高耐圧巻線であることから、巻線1の絶縁性を評価するために巻線1の絶縁破壊電圧を測定する際には大気中での測定はできない。このため、絶縁性評価装置10は、絶縁破壊電圧の被測定部位である巻線1の評価対象部4をグリセリン水溶液13に浸漬させて、巻線1の絶縁破壊電圧を測定する。更に、グリセリン水溶液13に浸漬された巻線1の表面から巻線1に沿って大気側(上方)へ放電する沿面放電を防止するために、絶縁性評価装置10は、グリセリン水溶液13の上に絶縁油12を配置している。 絶縁油12は、グリセリン水溶液13よりも小さい比重を有し、巻線1の絶縁皮膜3より大きい絶縁破壊電圧を有する。絶縁油12の種類は、グリセリン水溶液13よりも小さい比重を有し、巻線1の絶縁皮膜3より大きい絶縁破壊を有する絶縁油であれば、特に限定されない。絶縁油12の種類としては、例えば、JIS規格1種~7種の電気絶縁油(JIS_C2320)のうち、鉱油、アルキルベンゼン油又はシリコーン油等が挙げられる。グリセリン水溶液13は、アース14と電気的に接続される。 巻線1の絶縁破壊電圧を測定する際、巻線1は、巻線1の一端部5及び他端部6が絶縁油12から上方に露出するよう評価対象部4を曲げて配置される。例えば、図1に示すように、巻線1は、評価対象部4において180度屈曲するようにU字状に曲げられている。そして、巻線1は、評価対象部4がグリセリン水溶液13中に浸漬され、評価対象部4よりも上部が絶縁油12に浸漬され、一端部5及び他端部6が絶縁油12から上方に露出するように配置される。 このように配置された巻線1の一端部5及び他端部6には、不図示の交流電源が接続される。巻線1の絶縁破壊電圧を測定する際、巻線1の一端部5及び他端部6には、交流電圧が印加される。巻線1に印加される交流電圧は、巻線1が絶縁破壊するまで、厳密には巻線1の絶縁皮膜3が絶縁破壊するまで昇圧される。 更に、絶縁性評価装置10は、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面に配置された樹脂板20を備える。樹脂板20は、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面に沿った姿勢で、当該界面上に位置決めされる。巻線1の評価対象部4は、樹脂板20を貫通してグリセリン水溶液13に浸漬される。 樹脂板20は、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の中間の比重を有し、巻線1の絶縁皮膜3より大きい絶縁破壊電圧を有する。樹脂板20を形成する樹脂材料は、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の中間の比重を有する絶縁材料であれば、特に限定されない。例えば、樹脂板20の密度は、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の中間の密度(0.87g/mL~1.23g/mL)であることが好ましい。樹脂板20の絶縁破壊電圧は10kV以上(体積抵抗が1014Ω・cm以上)であることが好ましい。樹脂板20を形成する材料としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂材料が挙げられる。また、樹脂板20は、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面の揺らぎによって撓まないよう、或る程度の剛性を有する。 樹脂板20は、電界集中が発生しないよう、平面視において角部を有しない板状に形成される。樹脂板20は、例えば、円板状、楕円板状又は波形板状に形成されてもよい。すなわち、樹脂板20の外縁部21は、電界集中が発生しないよう、平面視において曲線状を成す。また、樹脂板20は、電界集中が発生しないよう、側面視において角部が丸みを帯びた板状に形成される。 図3に示す樹脂板20は、円板状であり、直径L1が50mm以上であることが好ましい。巻線1の絶縁破壊電圧が40kVを超える場合、樹脂板20の直径L1は、70mm以上であることが好ましい。樹脂板20の板厚は、3mm以上であることが好ましい。樹脂板20の板厚は、5mm以上10mm以下であることが好ましい。 また、樹脂板20は、巻線1を通す貫通孔22,23を有する。貫通孔22,23は、巻線1の一端部5から評価対象部4までの第1部分7を通す第1貫通孔22と、巻線1の他端部6から評価対象部4までの第2部分8を通す第2貫通孔23と、を含む。貫通孔22,23は、樹脂板20の内縁部24,25によって画定される。内縁部24,25は、電界集中が発生しないよう、平面視において曲線状を成す。内縁部24,25は、第1貫通孔22を画定する第1内縁部24と、第2貫通孔23を画定する第2内縁部25と、を含む。 貫通孔22,23を通る巻線1と樹脂板20の内縁部24,25との間には、隙間26,27が設けられる。隙間26,27の大きさ、具体的には、巻線1の表面から内縁部24,25までの距離L2は、0.4mm以上1mm以下であることが好ましい。隙間26,27は、巻線1の第1部分7と樹脂板20の第1内縁部24との間に設けられた第1隙間26と、巻線1の第2部分8と樹脂板20の第2内縁部25との間に設けられた第2隙間27と、を含む。 図4及び図5を用いて、本実施形態の絶縁性評価装置10の作用効果について説明する。図4は、従来の絶縁性評価装置10Aを説明する図である。図5は、従来の絶縁性評価装置10Aを説明する他の図である。 巻線1の絶縁性を評価するための従来の絶縁性評価装置10Aは、図4に示すように、容器11内に貯留されたグリセリン水溶液13と、容器11内においてグリセリン水溶液13の上に貯留された絶縁油12と、を備える。従来の絶縁性評価装置10Aは、巻線1の評価対象部4をグリセリン水溶液13に浸漬させて巻線1に交流電圧を印加し、印加電圧を昇圧させる。印加電圧を昇圧させると、従来の絶縁性評価装置10Aでは、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面に揺らぎが発生する。当該界面の揺らぎが発生すると、電界集中が発生し易くなり、本来絶縁性を評価したい部分である評価対象部4ではなく、揺らいだ当該界面が当たる部分が絶縁破壊してしまう。特に、絶縁破壊電圧が20kV以上の高耐圧巻線を巻線1として評価する際には、当該界面の揺らぎの発生が顕著であり、巻線1の評価対象部4を絶縁破壊させて適切に評価することが難しい。 この現象を回避するために、例えば、当該界面の揺らぎが収まり、絶縁油12及びグリセリン水溶液13が完全に分離するまで待機すると、この待機時間によって評価時間が長くなってしまう。また、図5に示すように、当該界面の揺らぎの影響を受けないよう、巻線1をグリセリン水溶液13の深くまで浸漬させると、巻線1を長くする必要があるので、巻線1の使用量が増加してしまう。また、巻線1の絶縁皮膜3を厚くすると、沿面放電が発生し易くなることから、絶縁油12の高さを増加させる必要があるので、絶縁油12の使用量が増加してしまう。 これに対し、本実施形態の絶縁性評価装置10は、巻線1の絶縁性を評価するための絶縁性評価装置であって、容器11内に貯留されたグリセリン水溶液13と、グリセリン水溶液13よりも小さい比重を有し、容器11内においてグリセリン水溶液13の上に貯留された絶縁油12と、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の中間の比重を有し、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面に配置された樹脂板20と、を備える。巻線1の評価対象部4は、樹脂板20を貫通してグリセリン水溶液13に浸漬される。巻線1の評価対象部4よりも上部は、絶縁油12に浸漬される。 これにより、絶縁性評価装置10は、巻線1への印加電圧を昇圧させても、樹脂板20が制振材及び緩衝材の役割を果たし、グリセリン水溶液13と絶縁油12との界面の揺らぎを容易に抑制することができる。したがって、絶縁性評価装置10は、評価時間を長くしたり、巻線1及び絶縁油12の使用量を増加させたりしなくても、本来絶縁性を評価したい部分である評価対象部4を容易に絶縁破壊させることができる。また、絶縁性評価装置10は、特許文献1のように、グリセリン水溶液13の下に絶縁油を追加して3つの液相を使用する必要もない。よって、絶縁性評価装置10は、グリセリン水溶液13と絶縁油12の界面の揺らぎを抑制して本来絶縁性を評価したい部分を絶縁破壊させ、巻線1の絶縁性評価に係る評価品質を容易に確保することができる。 更に、本実施形態の絶縁性評価装置10において、樹脂板20、巻線1を通す貫通孔22,23を有する。貫通孔22,23を通る巻線1と、貫通孔22,23を画定する樹脂板20の内縁部24,25との間には、隙間26,27が設けられる。 これにより、絶縁性評価装置10は、グリセリン水溶液13及び絶縁油12に浸漬した巻線1に樹脂板20の貫通孔22,23を挿入させるだけで、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の界面に樹脂板20を容易に位置決めすることができる。すなわち、樹脂板20に隙間26,27が無い場合には、巻線1に樹脂板20を挿入させた後、樹脂板20を手動で当該界面に移動させて樹脂板20を位置決めする必要がある。この場合、樹脂板20の位置決めに要する時間が掛かって評価時間が長くなったり、樹脂板20を当該界面に沿った姿勢で当該界面上に位置決めできずに当該界面の揺らぎを安定的に抑制できなかったりする。絶縁性評価装置10は、樹脂板20に隙間26,27が設けられているので、グリセリン水溶液13及び絶縁油12の界面に樹脂板20を容易に位置決めすることができる。また、絶縁性評価装置10は、樹脂板20に隙間26,27が設けられているので、貫通孔22,23の付近で電界集中が発生することを抑制することができる。よって、絶縁性評価装置10は、グリセリン水溶液13と絶縁油12の界面の揺らぎを容易に抑制して本来絶縁性を評価したい部分を絶縁破壊させ、巻線1の絶縁性評価に係る評価品質を容易に確保することができる。 更に、本実施形態の絶縁性評価装置10において、巻線1は、巻線1の一端部5及び他端部6が絶縁油12よりも上方に露出するよう評価対象部4を曲げて配置される。貫通