JP-2026076820-A - 車両用シート装置
Abstract
【課題】シートの位置が後側に調整されている場合にシートに乗員が着座しなくても、車両走行時におけるシートバックの振動を抑制することができる車両用シート装置を提供する。 【解決手段】車両用シート装置では、一対のシートレールは、一対のアウターレールが車体に設置される場合に、前記一対のアウターレールのうち、車幅方向内側に設置されるアウターレールは、車幅方向外側に設置されるアウターレールの後端よりも車両前後方向後方に延在し、一対のベアリングのうち、車幅方向内側のベアリングは、シートが車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向外側のベアリングよりも車両前後方向後方に位置するように配置される。 【選択図】 図6
Inventors
- 秋間 奎人
- 野々部 勝彦
- 村林 智広
Assignees
- 三菱自動車工業株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (3)
- 一対のシートレールと、 前記一対のシートレールに跨って設置されたシートと、 を備えた車両用シート装置であって、 前記一対のシートレールは、 車両前後方向に沿って設置される一対のアウターレールと、 前記一対のアウターレールのそれぞれに嵌る一対のインナーレールと、 前記一対のアウターレールのそれぞれと前記一対のインナーレールのそれぞれとの間にそれぞれ設けられる一対のベアリングと、 を含み、 前記一対のアウターレールが車体に設置される場合に、前記一対のアウターレールのうち、車幅方向内側に設置されるアウターレールは、車幅方向外側に設置されるアウターレールの後端よりも車両前後方向後方に延在し、又は、前記一対のインナーレールが前記車体に設置される場合に、前記一対のインナーレールのうち、車幅方向内側に設置されるインナーレールは、車幅方向外側にインナーレールの後端よりも車両前後方向後方に延在し、 前記一対のベアリングのうち、車幅方向内側のベアリングは、前記シートが車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向外側のベアリングよりも車両前後方向後方に位置するように設置される、 車両用シート装置。
- 前記一対のベアリングは、それぞれ、車両前後方向に一対のベアリングを有する、請求項1に記載の車両用シート装置。
- 前記一対のアウターレール又は前記一対のインナーレールの少なくとも一方は、前記シートが車両前後方向最も後方に位置する場合に、前記ベアリングと当接するストッパを有する、請求項1又は2に記載の車両用シート装置。
Description
本開示は、車両用シート装置に関する。 特許文献1には、シートの位置を前後に調整可能な車両用シート装置が開示されている。かかる車両用シート装置は、少なくとも1つのシートレール対を有する。少なくとも1つのシートレール対は、それぞれ、構造体に固定される第1シートレールと、第1シートレール内で案内され且つ車両シートに接続される第2シートレールと、を有する。第1シートレールと第2シートレールとの間には、摩擦を低減するためにボールが配置される。ボールはボールホルダ内に配置され、第1シートレールが形成するボール軌道に沿って転がるようになっている。 特表2014-532008号公報 実施形態に係る車両用シート装置を車幅方向外側から内側に向けて視た図である。図1に示した車両用シート装置を車両前後方向前方から後方に向けて視た図である。図2に示したシートレールの断面を示す図である。シートが車両前後方向最も前方に位置する場合のインナーレール及びベアリングの位置を示す図である。シートが車両前後方向最も後方に位置する場合のインナーレール及びベアリングの位置を示す図である。図1に示したVI-VI線矢視図である。車両前後方向に設けられた一対のベアリングとストッパを示す図である。車両用シート装置の振動入力点P1と振動出力点P3を示す図である。車両前後方向の振動伝達率を示す図である。車幅方向の振動伝達率を示す図である。 以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。 実施形態に係る車両用シート装置1は、ファミリーカー等の二列シート車両の助手席、又はミニバン等の三列シート車両の助手席や二列目シートに設置されるが、これに限られるものではない。 [車両用シート装置の構成] 図1及び図2に示すように、実施形態に係る車両用シート装置1は、一対のシートレール11,13と、一対のシートレール11,13に跨って設置されたシート15と、を備えている。一対のシートレール11,13は車両前後方向に沿って設置され、シート15が車両前後方向に移動調整される。一対のシートレール11,13は、それぞれ、車両前後方向において対となる脚17,19,21,23によって車体に固定される。シート15は、シートクッション25と、シートクッション25に角度調整可能に取り付けられたシートバック27と、シートバック27に高さ調整可能に取り付けられたヘッドレスト29とを含んでいる。 一対のシートレール11,13は、車両前後方向に沿って設置される一対のアウターレール31,33と、一対のアウターレール31,33のそれぞれに嵌る一対のインナーレール35,37と、一対のアウターレール31,33のそれぞれと一対のインナーレール35,37のそれぞれとの間にそれぞれ設けられた一対のベアリング39,41と、を含んでいる。 図3に示すように、実施形態に係るアウターレール31,33は、上方が開口したアウターレールであって、インナーレール35,37は、アウターレール31,33の上に嵌るインナーレールである。これにより、アウターレール31,33とインナーレール35,37とは車両前後方向に相対移動可能である。尚、アウターレール31,33とインナーレール35,37は、車両前後方向に相対移動可能であればこれに限られるものではなく、例えば、アウターレール31,33の側方が開口したアウターレールであって、インナーレール35,37がアウターレール31,33の横に嵌るインナーレールであってもよい。 実施形態に係るアウターレール31,33の開口縁部は内側から下方に向けて折り曲げられ、インナーレール35,37の開口縁部は外側から上方に向けて折り曲げられている。インナーレール35,37の開口縁部は、アウターレール31,33の開口縁部に噛み合わされ、インナーレール35,37はアウターレール31,33に拘束される。 図4及び図5に示すように、実施形態に係る一対のベアリング39,41は、それぞれ、車両前後方向に一対のベアリング43,45,47,49を有する。これらのベアリング43~49は、シート15を支持する支持点を構成し、アウターレール31,33とインナーレール35,37との間の移動を滑らかなものにする。 これらのべアリング43~49は、アウターレール31,33とインナーレール35,37のいずれか一方に固定されるものではなく、アウターレール31,33とインナーレール35,37との間で移動するが、これに限られるものではなく、アウターレール31,33とインナーレール35,37のいずれか一方に固定されるものでもよい。 図3に示すように、これらのベアリング43~49は、それぞれ、左右一対のベアリング51,53で構成される。左右一対のベアリング51,53は、それぞれアウターレール31,33とインナーレール35,37との間に設けられ、ベアリング51,53を介してアウターレール31,33がインナーレール35,37を両側から支持する。 実施形態に係る左右一対のベアリング51,53は、それぞれ、ホルダ55,57と、ホルダ55,57に回転自在に支持されたボール(大径ボール)59,61と、大径ボール59,61よりも径が小さな小径ボール63,65,67,69と、を有する。例えば、大径ボール59,61は、一つのボールで構成され、小径ボール63,65,67,69は、二つのボールで構成されるが、これに限られるものではない。 図6に示すように、実施形態に係る車両用シート装置1では、一対のアウターレール31,33のうち、車幅方向内側に設置されるアウターレール33は、車幅方向外側に設置されるアウターレール31よりも車両前後方向後方に延在し、一対のベアリング39,41のうち、車幅方向内側のベアリング41は、シート15が車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向外側のベアリング39よりも車両前後方向後方に位置するように設置される。 実施形態に係る車両用シート装置1では、シート15が車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向内側であって車両前後方向後側のベアリング49が、車幅方向外側であって車両前後方向後側のベアリング45よりも車両前後方向後方に位置するように設置され、車幅方向内側であって車両前後方向前側のベアリング47は、車幅方向外側であって車両前後方向前側のベアリング43と車両前後方向同じ位置に位置するように設置される。 図7に示すように、実施形態に係る車両用シート装置1では、シート15が車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向外側であって車両前後方向後側のベアリング45がそれ以上後側に移動しないように、ストッパ71が設けられている。ストッパ71は、ベアリング45の大径ボール59が転がるアウターレール31のボール軌道上に設けられ、大径ボール59がストッパ71に当接することでベアリング45の移動が規制されるが、これに限られるものではない。また、実施形態に係る車両用シート装置1では、車幅方向外側であって車両前後方向後側のベアリング45の移動が規制されている場合に、車幅方向外側であって車両前後方向前側のベアリング45がそれ以上後側に移動しないように、ストッパ73が設けられているが、ストッパ73は必須ではない。 図には示さないが、実施形態に係る車両用シート装置1では、シート15が車両前後方向最も後方に位置する場合に、車幅方向内側であって車両前後方向後側のベアリング49がそれ以上後側に移動しないように、ストッパが設けられている。ストッパは、ベアリング49の大径ボール61が転がるアウターレール33のボール軌道上に設けられ、大径ボール61がストッパに当接することでベアリング49の移動が規制されるが、これに限られるものではない。また、実施形態に係る車両用シート装置1では、車幅方向内側であって車両前後方向後側のベアリング49の移動が規制されている場合に、車幅方向内側であって車両前後方向前側のベアリング47がそれ以上後側に移動しないように、ストッパが設けられているが、ストッパは必須ではない。 [車両用シート装置の効果] 実施形態に係る車両用シート装置1によれば、車幅方向内側のベアリング41がシートバック27の取付位置(ヒンジ軸)に近づくので、シート15の支持点(ベアリング39の位置)からシートバック27の振動点までの距離が短くなる。これにより、シート15の位置が後側に調整されている場合にシート15に乗員が着座しなくても、車両走行時におけるシートバック27の振動を抑制することができる。また、車幅方向内側に設置されるアウターレール33の後端は車幅方向外側に設置されるアウターレール31の後端よりも車両前後方向後方に延在する、すなわち、車幅方向外側に設置されるアウターレール31の後端は、車幅方向内側に設置されるアウターレール33の後端よりも車両前後方向前方に位置するので、車両用シート装置1の後席シートに乗り込む乗員の乗り込み性を損なうことも抑制することができる。 [車両用シート装置の効果の確認] [比較例1] 比較例1に係る車両用シート装置は、一対のアウターレールの長さは、車両前後方向において対となる脚と脚に支持される長さであって、車幅方向内側のアウターレールの長さと外側のアウターレールの長さは同じである。 [比較例2] 比較例2に係る車両用シート装置は、一対のアウターレールの長さは、車両前後方向において対となる脚と脚に支持される長さよりも車両前後方向後方に長く、車幅方向内側のアウターレールの長さと外側のアウターレールの長さは同じである。 [試験条件] 図8に示すように、比較例1及び比較例2、並びに実施形態に係る車両用シート装置において、シートの位置が最も後側に調整されているものとし、車体(P1)から入力された振動がシートバック(P3)に伝わったものとする。また、シートに乗員は着座していないものとする。 図9に示すように、車両前後方向の振動伝達率(以下「前後伝達率」という)は、比較例1に係る車両用シート装置が最も大きく、シートバック(P3)は最も振動する。次に実施形態に係る車両用シート装置1、比較例2に係る車両用シート装置の順に、前後伝達率は小さくなるが、実施形態に係る車両用シート装置1の前後伝達率と比較例2に係る車両用シート装置の前後伝達率には大きな差は認められない。 図10に示すように、車幅方向の振動伝達率(以下「左右伝達率」という)は、前後伝達率と同じように、比較例1に係る車両用シート装置が最も大きく、シートバック(P3)は最も振動する。次に実施形態に係る車両用シート装置1、比較例2に係る車両用シート装置の順に、左右伝達率は小さくなるが、実施形態に係る車両用シート装置1の左右伝達率と比較例2に係る車両用シート装置の左右伝達率には大きな差は認められない。 比較例2に係る車両用シート装置は、車幅方向外側のアウターレールが脚と脚に支持される長さよりも長く、車両用シート装置の後方シートに乗員が乗り込む際に車幅方向外側のアウターレールが邪魔になり、乗員の乗り込み性が損なわれる。特にシートを車両前後方向前側に調整した場合に車幅方向外側のアウターレールが邪魔になることが顕著になる。 一方、実施形態に係る車両用シート装置1は、車幅方向外側に設置されるアウターレール31の後端は、車幅方向内側に設置されるアウターレール33の後端よりも車両前後方向前方に位置するので、車両用シート装置1の後席シートに乗り込む乗員の乗り込み性を損なうことも抑制することができる。よって、実施形態に係る車両用シート装置1の前後伝達率及び左右伝達率において比較例2に係る車両用シート装置にわずかに劣るとしても、車両用シート装置