JP-2026076875-A - CVD成膜装置
Abstract
【課題】成膜し難い内側面の成膜を促進できるCVD成膜装置を提供する。 【解決手段】成膜対象物が収容される真空チャンバと、前記成膜対象物の壁部により形成された内側空間に原料ガスを導入するガス導入部と、前記壁部の外側に配置されて高周波電力が供給されるカソード電極と、前記内側空間に配置されるアノード電極と、を備え、所定の真空条件下で、前記内側空間に前記原料ガスを導入するとともに前記高周波電力を供給することで、プラズマCVD法により前記壁部の前記内側空間と接する内側面に成膜するCVD成膜装置において、前記内側空間の一部に対応する前記壁部の外側の一部に磁石を配置することで前記内側空間の一部に他の部位より強い磁場を生成した状態で前記内側面を成膜する。 【選択図】図2
Inventors
- 川邉 丈晴
- 田中 正史
Assignees
- ジャパンクリエイト株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (5)
- 成膜対象物が収容される真空チャンバと、前記成膜対象物の壁部により形成された内側空間に原料ガスを導入するガス導入部と、前記壁部の外側に配置されて高周波電力が供給されるカソード電極と、前記内側空間に配置されるアノード電極と、を備え、所定の真空条件下で、前記内側空間に前記原料ガスを導入するとともに前記高周波電力を供給することで、プラズマCVD法により前記壁部の前記内側空間と接する内側面に成膜するCVD成膜装置において、 前記内側空間の一部に対応する前記壁部の外側の一部に磁石を配置することで前記内側空間の一部に他の部位より強い磁場を生成した状態で前記内側面を成膜する、CVD成膜装置。
- 前記壁部は前記内側空間を囲んで設けられ、前記壁部の外周囲に前記磁石が配置されている、請求項1に記載のCVD成膜装置。
- 前記磁石は、前記壁部の外周囲における前記内側空間の一部を挟むようにして複数の位置に配置されている、請求項2に記載のCVD成膜装置。
- 前記壁部は、前記ガス導入部が配置される第1内側空間を囲む第1壁部と、該第1内側空間より小さい断面形状を有して該第1内側空間と連続した第2内側空間を囲む第2壁部と、を有し、前記磁石は、前記第2壁部の外周囲に配置されている、請求項2に記載のCVD成膜装置。
- 前記成膜対象物は容器であり、前記第1壁部により形成された容器本体部と、前記第2壁部により形成されて前記容器本体部に両端で連結した取手部とを有し、前記取手部の前記第2内側空間が両端で前記第1内側空間と連続している、請求項4に記載のCVD成膜装置。
Description
本発明は、CVD成膜装置に関する。 プラズマCVD法を用いて樹脂部材に成膜する技術が多数知られている。例えば下記特許文献1では、ペットボトル等の樹脂容器の内面にDLC膜を成膜する際に、短時間で容器内に導入する原料ガスの流量を一定に制御できるCVD成膜装置が提案されている。この文献では、容器の外側を囲むように外部電極を配置し、容器の内部に内部電極を配置して、原料ガスを容器内部に流して高周波電力を供給することで容器の内面に成膜していた。 また下記特許文献2では、紫外線に対する遮光性を有し且つ透明性を有するDLC膜やSiO2膜を成膜するCVD成膜装置が提案されている。この文献では、容器の外側面を囲むように外周電極を配置し、容器の外表面に出発原料を供給しながらプラズマCVD法により容器の外表面にDLC膜又はSiO2膜を成膜していた。 特開2001-335947号公報特許第4759263号公報 図1(a)は、本発明の実施形態における成膜対象物である取手付容器の側面図であり、図1(b)は、本発明の実施形態における成膜対象物である取手付容器の縦断面図である。本発明の実施形態におけるCVD成膜装置の構成を模式的に示した構成図である。空間用電極を取手部に装着した状態を示した正面図である。空間用電極を取手部に装着した状態を示した側面図である。取手部に設置される磁石の設置状態を示す側面図である。取手部内に磁力によって電子が引き込まれる様子を示した図である。実施例で用いるCDV成膜装置の構成を示した模式図である。 以下、本発明の実施形態について、図を用いて詳細に説明する。 まず、本実施形態のCVD成膜装置により成膜可能な成膜対象物は、凹形状の壁部により内側空間が形成された部材であり、壁部により内側空間が囲まれた各種の容器であってもよい。 本実施形態では、図1(a),(b)に示すような取手付容器100の例を用いる。 取手付容器100は、容器本体部101と、容器本体部101の上部の一部を窪ませた位置に設けた取手部102と、を有する。この取手付容器100は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PET樹脂等の樹脂製の容器であり、容器本体部101及び取手部102を含む全体が樹脂により一体に成形されている。 容器本体部101は、第1壁部103により底部及び側周囲が連続して形成されたもので、上部には開口部104が設けられている。第1壁部103により内側に第1内側空間105が囲まれて形成されている。 取手部102は、上下両端で容器本体部101の第1壁部103に連結した第2壁部106と、対向する第2の壁部106aにより、略一定太さで中空に形成されている。取手部102と容器本体部101との間に使用者が把持する際に手指を挿入するための貫通開口部107が設けられている。 第2壁部106により全長にわたる内側に第2内側空間108が囲まれて形成されている。第2内側空間108は、上下両端で容器本体部101の第1内側空間105に開口し、上下両端で第1内側空間105と連続している。 本実施形態の取手付容器100では第1内側空間105と第2内側空間108とが連続して形成されることで一つの内側空間が形成されている。 取手部7bの第2内側空間108の断面形状は、容器本体部101の第1内側空間105の断面形状より小さく形成されていが、断面形状の大きさについては特に限定されるものではない。 本実施形態のCVD成膜装置は、成膜対象物の内側空間に接する壁部の内側面にプラズマCVD法により成膜する装置である。本実施形態は、成膜対象物である取手付容器100の内表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)、シリコン酸化膜等を成膜する装置の例である。 なお、本実施形態における成膜対象物は、合成樹脂で成形された取手付容器を例としているが、成膜対象物はこれに限らず容器の材質は金属やセラミックでもよく、後述する磁石を用いる場合には非磁性もしくは弱磁性の材質が好適である。 さらに、容器の形状についても取手付容器に限らず、一部が他の内側空間より狭くなるような形状の容器であれば成膜対象物となる。 図2は、本実施形態に係るCVD成膜装置の構成を示した図である。 図2に示すように、CVD成膜装置は、取手容器100が収容される真空チャンバ200と、取手容器100の第1及び第2内側空間105,108に原料ガスを導入するガス導入部201と、取手付き容器100の外側に配置されるカソード電極203と、取手付容器200の内部に挿入されるアノード電極204と、を備えている。 本実施形態の真空チャンバ200は、導電性の蓋部205と、絶縁部材206と、カソード電極203により気密に構成されている。気密性を有する真空チャンバ200内に、真空チャンバ200とは別部材として形成された蓋部205、絶縁部材204及びカソード電極203を収容してもよいが、本実施形態では、これらの部材の構成を簡素化している。 カソード電極203は、上部電極207と下部電極208とからなり、上部電極207と下部電極208との間にOリング209を介して内部を密封して着脱自在に取り付けられている。カソード電極203は、例えばアルミニウム等により形成されている。 上部電極207は容器本体部101の外形を覆うような形状であり、取手部102周辺については、上部電極207とは別体の空間用電極300を装着する状態で、容器本体部101の外形全体を覆う状態となっている。 次に、空間用電極300の構成について説明する。 図3は、空間用電極を容器本体に装着した状態を示す正面図であり、図4は、空間用電極を容器本体に装着状態を示す側面図である。 空間用電極300は、容器本体部101に形成されている取手部102に装着することで、取手部102の全体及び取手部102に連結している容器本体部101の一部を覆うような形状をしている。 図示するように、空間用電極300は、左右一対で分割された分割体301,302を組み合わせて取手部102の形状に合わせて装着可能に構成されている。 分割体301,302は、それぞれ容器本体部101の第1壁部の一部と取手部102の外周囲と、貫通開口部107とに対応した形状を有し、対向面間で一定の間隔を有して装着される。 この空間用電極300は、一対の分割体301,302を取手部102の左右両側から挟むように組み合わせ、図示しない締結具により締結することで空間用電極300を容器本体部101に装着が可能となる。 なお、本実施形態では成膜対象物が取手付容器100であることから、空間用電極300は取手付容器100の取手部102の形状に合致するような形状に構成されているが、成膜対象物の形状によって空間用電極300の形状を適宜変更することは可能である。 一方、上部電極207の取手付容器100の取手部102付近及び貫通開口部107付近以外においては略容器本体部101の第1壁部103の外周形状に対応する形状の上部収容空間が設けられている。 なお、分割体301,302を取手部102に装着する際には、分割体301,302が対向する部分に後述する磁石が配置される。 このような上部電極207では、取手付容器100の貫通開口部107に一対の分割体301,302を挿入して締結することで空間用電極300を貫通開口部107に固定し、取手付容器100の上部側を上部電極207が形成する上部収容空間に挿入することで、取手付容器100に上部電極207を装着することができる。 このとき取手付容器100に装着されている空間用電極300は、外側面で上部電極207と接触して配置され電気的に接続される。 下部電極208は、取手付容器100の下部、具体的には上部電極207が形成する上部収容空間に収容されない下部を収容するための下部収容空間が設けられている。 下部電極208は上部電極207に対して開閉可能に構成されている。 下部電極208は上部電極207に対して開閉可能に構成されている。下部電極208を開いた状態で上部電極207の上部収容空間に取手付容器100の上部を収容し、上部電極207に下部電極208を組み合わせて固定することで、取手付容器100全体をカソード電極203の収容空間に収容することができ、取手付容器100の外周囲をカソード電極203で囲むことができる。 カソード電極203には、整合器(マッチングボックス)210を介して高周波電源(RF電源)211が接続され、このRF電源211が接地されている。本実施形態では、下部電極208にRF電源211が接続され、下部電極208と上部電極207とが電気的に接続されている。 次に、取手付容器の取手部に設置される磁石について説明する。 図5は、取手部に設置される磁石の設置状態を示す側面図である。なお、図5において磁石の設置状態をわかりやすく示すために空間用電極を省略した図となっている。 本実施形態のCVD成膜装置では、図5に示すように、第2内側空間108に取手部102付近の第1内側空間105より強い磁場を生成するために、第2内側空間108に対応する第2壁106の外側に第1の磁石400が配置され、貫通開口部107内に第2の磁石401が配置されている。本実施形態では、第1の磁石400及び第2の磁石401は、上部電極207及び空間用電極300に組み合わされて配置されている。 第1の磁石400及び第2の磁石401は、形状として例えば円筒状、棒状、角柱状のようなものを使用することができる。 第1の磁石400は、上部電極207の第2壁部106の外周囲に取手部102の長手方向い沿うように上下方向に沿って配置され、第2の磁石401の両磁極が取手部102の長手方向に沿うように配置されている。磁束を取手部102の長手方向に沿わせることで、電子を第2内側空間108内に引き寄せる効果を広い範囲で得られることが可能となる。 一方、第2の磁石401は、空間用電極300を取手部102に装着する際に、分割体301,302で挟み込むことで貫通開口部107の位置に固定される。 本実施形態では、取手部102の外周囲に第1の磁石400及び第2の磁石401が配置される。また、図5に示すように各磁石400,401の数は、上部電極207側と空間用電極300側にそれぞれ一本ずつであるが各側に複数本配置してもよく、また、各側において配置する本数が異なってもよい。 また、第1の磁石400及び第2の磁石401の長さは同一又は異なっていてもよく、さらに、各磁石400,401をそれぞれ複数本配置する場合、全て同一の長さ又は異なる長さのものを組み合わせてもよい。 また、第1の磁石400と第2の磁石401のそれぞれの磁極の向きについては両者の向きを同一方向又は逆向きにしてもよく、また、各磁石400,401をそれぞれ複数本配置する場合には、複数本の磁極の向きを同一方向に揃える又は磁極の向きを交互にするようにしてもよい。 次に、図2に戻り、アノード電極204は、ガス導入部201及び真空チャンバ200を構成する蓋部205とともに設けられている。 蓋部205は、導電性を有する金属により形成され、内部に空間が設けられている。蓋部205は、絶縁部材206を介在させて、上部電極207と気密に接合されており、蓋部205は接地されている。 蓋部205の絶縁部材206側の端面及び絶縁部材206には開口が設けられている。蓋部205の内部の空間は、この開口を介してアノード電極203内の収容空間と連続している。 蓋部205には、管形状のアノード電極204が固定して設けられている。管形状のアノード電極204は、導電性を有する金属からなり、蓋部205と電気的に接続されている。 このアノード電極204は、蓋部205の上部から蓋部205内の空間、蓋部205と