JP-2026076891-A - 半導体装置
Abstract
【課題】FLR構造で、寸法のばらつきやエッジ表面電荷による耐圧の変動を減少させることができる半導体装置を提供する。 【解決手段】半導体装置70は、第1導電型の半導体基板1上に、活性領域50と活性領域50の周囲を囲む終端領域60とを備える。活性領域50に、第1導電型の第1半導体層2と第2導電型の第1半導体領域6とを有する。終端領域60に、第1半導体層2と複数の第2導電型の第2半導体領域30とを有する。複数の第2半導体領域30は、第1半導体領域6を囲むように環状に設けられ、第1半導体領域6側の端から所定本数の第2半導体領域30の表面中央に第1導電型の第3半導体領域32が設けられている。 【選択図】図1
Inventors
- 具 燦淳
Assignees
- 富士電機株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20241024
Claims (14)
- 第1導電型の半導体基板上に、主電流を流す活性領域と、前記活性領域の周囲を囲む終端領域とを備え、 前記活性領域に、 前記半導体基板上に設けられた、前記半導体基板より低不純物濃度の第1導電型の第1半導体層と、 前記第1半導体層の前記半導体基板側と反対の表面側の表面に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、 を有し、 前記終端領域に、 前記第1半導体層と、 前記第1半導体層の表面に接し、離間して設けられた複数の第2導電型の第2半導体領域と、 を有し、 前記複数の第2半導体領域は、前記第1半導体領域を囲むように環状に設けられ、 前記第1半導体領域側の端から所定本数の前記第2半導体領域の表面中央に第1導電型の第3半導体領域が設けられていることを特徴とする半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、前記第1半導体層の表面から前記第2半導体領域の下面までの1/5以上1/2以下の範囲内に設けられることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、前記第2半導体領域の端から、前記第2半導体領域の幅の10%以上25%以下の距離離れていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域の幅は、前記第2半導体領域の幅の50%以上80%以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域の不純物濃度は、前記第3半導体領域の所定の位置で前記第1半導体層の不純物濃度の1/10倍以上10倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域の所定の位置は、前記第3半導体領域の深さの中央、かつ前記第3半導体領域の幅の中央であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域の所定の位置は、前記第3半導体領域の深さの中央、かつ前記第3半導体領域の幅を100%とした場合に前記第3半導体領域の両端から20%ずつ内側の領域であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、前記第3半導体領域の深さの中央より、前記第3半導体領域の表面の方で不純物濃度が高いことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、最も前記活性領域側の前記第2半導体領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、最も前記活性領域側から1/4以上の前記第2半導体領域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第3半導体領域は、幅が1.5μm以下の前記第2半導体領域に設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第2半導体領域は、前記第1半導体層の表面から深さ1.0μm以上2.0μm以下まで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第2半導体領域は、前記第1半導体層の表面から前記第2半導体領域の下面までの距離に対して、1/2以上3/4以下の範囲内で不純物濃度の最大値をとることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記第2半導体領域は、前記半導体装置の電極に電気的に接続されておらず、浮遊電位となることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
Description
この開示は、半導体装置に関する。 従来、エッジ終端部に一定のピッチで設けられるガードリング11~ガードリング16と、ガードリング11~ガードリング16の底部を接続している埋め込み注入層30を設けている半導体装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。 特許第5676002号公報 実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の上面図である。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の図1に示す領域Zの拡大図である。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のエッジ終端構造を示すA-A’断面図である。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の活性構造を示すB―B’断面図である。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の活性構造を示すC―C’断面図である。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の活性構造を示すD-D’断面図である。従来の炭化珪素半導体装置のFLRのAl濃度の深さ方向分布を示すグラフである。実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLRのAl濃度の深さ方向分布を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のエッジ耐圧を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のエッジ表面水平電界強度を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLRドーズ量+10%のエッジ耐圧を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLRドーズ量+10%のエッジ表面水平電界強度を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLRドーズ量-10%のエッジ耐圧を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLRドーズ量-10%のエッジ表面水平電界強度を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLR幅+0.3μmのエッジ耐圧を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLR幅+0.3μmのエッジ表面水平電界強度を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLR幅-0.3μmのエッジ耐圧を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のFLR幅-0.3μmのエッジ表面水平電界強度を示すグラフである。従来および実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置のエッジ表面電界分布を示すグラフである。従来の炭化珪素半導体装置の上面図である。従来の炭化珪素半導体装置の図12に示す領域Zの拡大図である。従来の炭化珪素半導体装置のエッジ終端構造を示すA-A’断面図である。従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すB-B’断面図である。従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すC-C’断面図である。従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すD-D’断面図である。 <本開示の実施形態の概要> 上述した課題を解決し、本開示の目的を達成するため、本開示にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第1導電型の半導体基板上に、主電流を流す活性領域と、前記活性領域の周囲を囲む終端領域とを備える。前記活性領域に、前記半導体基板上に設けられた、前記半導体基板より低不純物濃度の第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の前記半導体基板側と反対の表面側の表面に設けられた第2導電型の第1半導体領域と、を有する。前記終端領域に、前記第1半導体層と、前記第1半導体層の表面に接し、離間して設けられた複数の第2導電型の第2半導体領域と、を有する。前記複数の第2半導体領域は、前記第1半導体領域を囲むように環状に設けられ、前記第1半導体領域側の端から所定本数の前記第2半導体領域の表面中央に第1導電型の第3半導体領域が設けられている。 上述した開示によれば、第2半導体領域(FLR)の表面に第1半導体層(n-型ドリフト領域)を残した第3半導体領域(FLR内n-型領域)を設けることによって電界の集中を緩和する。これにより、従来構造よりさらに耐圧を向上させてエッジでの絶縁破壊リスクを下げるとともに、エッジ表面に電荷が蓄積された際の表面電界強度の上昇を抑制し、放電リスクを抑えることができる。また、FLRやFLR内n-型領域の形成にSiCエッチングや高加速のイオン注入を用いないことにより、製造コストを低減することができる。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、前記第1半導体層の表面から前記第2半導体領域の下面までの1/5以上1/3以下の範囲内に設けられることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、前記第2半導体領域の端から、前記第2半導体領域の幅の10%以上25%以下の距離離れていることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域の幅は、前記第2半導体領域の幅の50%以上80%以下であることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域の不純物濃度は、前記第3半導体領域の所定の位置で前記第1半導体層の不純物濃度の1/10倍以上10倍以下であることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域の所定の位置は、前記第3半導体領域の深さの中央、かつ前記第3半導体領域の幅の中央であることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域の所定の位置は、前記第3半導体領域の深さの中央、かつ前記第3半導体領域の幅を100%とした場合に前記第3半導体領域の両端から20%ずつ内側の領域であることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、前記第3半導体領域の深さの中央より、前記第3半導体領域の表面の方で不純物濃度が高いことを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、最も前記活性領域側の前記第2半導体領域に設けられていることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、最も前記活性領域側から1/4以上の前記第2半導体領域に設けられていることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第3半導体領域は、幅が1.5μm以下の前記第2半導体領域に設けられていないことを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第2半導体領域は、前記第1半導体層の表面から深さ1.0μm以上2.0μm以下まで設けられていることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第2半導体領域は、前記第1半導体層の表面から前記第2半導体領域の下面までの距離に対して、1/2以上3/4以下の範囲内で不純物濃度の最大値をとることを特徴とする。 また、本開示にかかる半導体装置は、上述した開示において、前記第2半導体領域は、前記半導体装置の電極に電気的に接続されておらず、浮遊電位となることを特徴とする。 <本開示の基礎となる知見> 最初に、従来の半導体装置の課題について説明する。半導体装置では、オン時に電流の流れる活性領域の周囲を囲み、耐圧構造を有するエッジ終端領域が設けられている。パワー半導体装置では、耐圧構造は、n型基板の表面にp型の構造を形成することにより作製される。炭化珪素(SiC)を半導体材料に用いた半導体素子(以下、炭化珪素半導体装置とする)では、主に空間変調JTE(接合終端拡張:Junction Termination Extension)構造、FLR構造またはそれらを組み合わせた構造が用いられている。 エッジ終端領域の耐圧構造は、活性領域端での電界集中を緩和することによってエッジ耐圧を活性領域以上とする役割を持つ。これにより、エッジ終端領域よりも面積の広い活性領域で絶縁破壊が起こるようにしてチップの熱破壊リスクを低減するとともに、エッジ終端領域の表面に蓄積される電荷の影響を低減して耐圧を安定させることができる。 空間変調JTE構造は、パターンをもったp型領域(JTE)により構造的な濃度分布を形成し、電界集中を防ぐ。FLR構造はp型領域を表面から見てリング状に配置することによって電界を分散させ、耐圧を得る。さらに、活性領域側にFLRを配置し、それを覆う形でJTEを組み合わせた構造も考えられる。 空間変調JTE構造は、寸法のばらつきやエッジ終端領域の表面電荷の影響を小さくできる一方、活性領域の形成プロセスと別に複数回のイオン注入が必要であるため、製造コストが高い。また、不純物が拡散しにくいSiCでは、活性領域と同等の深さを確保するために表面SiCのエッチングまたは高い加速エネルギーでのイオン注入が必要となり、このことも製造コストの上昇につながる。また、FLR構造ではイオン注入が1回で済み、活性領域のp型領域との一括形成も可能であるため製造コストは比較的低いもの、寸法のばらつきやエッジ表面電荷による耐圧の変動が大きい。 図12は、従来の炭化珪素半導体装置170の上面図である。図13は、従来の炭化珪素半導体装置170の図12に示す領域Zの拡大図である。図13は、従来の炭化珪素半導体装置の図12に示す領域Zの拡大図である。 図12の炭化珪素半導体装置170は、活性領域150と、活性領域150を囲むエッジ終端領域160と、活性領域150とエッジ終端領域160との間に境界領域155とを有する。活性領域150はオン状態のときに電流が流れる領域であり、エッジ終端領域160はn-型ドリフト領域102のおもて面側の電界を緩和し耐圧を保持する領域である。境界領域155は、活性領域150とエッジ終端領域160とを接続する領域である。本例では、境界領域155を囲むように複数のFLR131で構成されたFLR構造130がエッジ終端領域160に設けられている。境界領域155には、ゲート配線(不図示)が設けられ、ゲートパッド112に接続している。ハッチングで示した領域はソース電極116である。ソース電極116は、活性領域150から境界領域155にわたって設けられている。 図13は、図12の領域Zを拡大した図であり、後述する図15A~図15CのE-E’線の深さ位置での平面図である。活性領域150には、ストライプ状に設けられたトレンチ125とその内部にゲート絶縁膜(不図示)を介して設けられたゲート電極113、n++型ソース領域107、p++型コンタクト領域106が設けられている。トレンチ125の延伸方向における活性領域150と境界領域155の境界は、最もエッジ終端領域160側のn++型ソース領域107の端部である。トレンチ125の延伸方向に垂直な方向における活性領域150と境界領域155の境界は、最もエッジ終端領域160側に設けられたトレンチ125の中心である。なお、図13のハッチングで示した領域は、p++型コンタクト領域106である。 図14は、従来の炭化珪素半導体装置のエッジ終端構造を示すA-A’断面図である。図15Aは、従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すB-B’断面図である。図15Bは、従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すC-C’断面図である。図15Cは、従来の炭化珪素半導体装置の活性構造を示すD-D’断面図である。図14~図15CのE-E’線は、図13の平面図の深さ位置を示している。 図14は、図12に示すA-A’断面であり、境界領域155とエッジ終端領域160を示す。境界領域155とエッジ終端領域160との境界は、トレンチ間p+型部分領域104のエッジ終端領域160側の端部である。図15Aは、図13に示すB-B’断面であり、トレンチ125の延伸方向に垂直な方向において、p++型コンタクト領域106が設けられた箇所の境界領域155と活性領域150との境界の断面図を示す。図1