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JP-2026076919-A - セラミックス造形用粉体、セラミックス造形物の製造方法、およびセラミックス構造体および機器

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Abstract

【課題】付加造形法により、機械的強度および耐薬品性が高く、かつクラックの補修性が備わったセラミックス構造体を製造する上で有利な技術を提供すること。 【解決手段】1種類以上の酸化物粒子を含むセラミックス造形用の粉体であって、少なくともAlとYとSiを含有し、YとSiの元素比Y/Siが25/75≦Y/Si≦95/5を満たすことを特徴とする粉体を提供する。 【選択図】図4A

Inventors

  • 吉岡 拓矢

Assignees

  • キヤノン株式会社

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20250306
Priority Date
20241024

Claims (20)

  1. 1種類以上の酸化物粒子を含むセラミックス造形用の粉体であって、 少なくともAlとYとSiを含有し、YとSiの元素比Y/Siが 25/75≦Y/Si≦95/5を満たすことを特徴とする粉体。
  2. 前記Y/SiがY/Si≧1.0を満たす請求項1に記載の粉体。
  3. 前記Y/SiがY/Si≦10.0を満たす請求項1に記載の粉体。
  4. AlがYよりも多いこと、および AlがSiよりも多いこと、 の少なくともいずれかを満たす、請求項1に記載の粉体。
  5. AlとYの元素比Al/Yが4.60以上73.78以下であること、および AlとSiの元素比Al/Siが21.60以上87.45以下であること、 の少なくともいずれかを満たす、請求項1に記載の粉体。
  6. さらにZrを含有する、請求項1に記載の粉体。
  7. AlがZrよりも多いこと、 YがZrよりも多いこと、および ZrがSiよりも多いこと、 の少なくともいずれかを満たす、請求項6に記載の粉体。
  8. AlとZrの元素比Al/Zrが9.89以上44.58以下であること、 YとZrの元素比Y/Zrが0.18以上7.64以下であること、および ZrとSiの元素比Zr/Siが0.55以上7.35以下であること、 の少なくともいずれかを満たす、請求項6に記載の粉体。
  9. 一酸化ケイ素を含有する、請求項1に記載の粉体。
  10. 前記1種類以上の酸化物粒子が、酸化アルミニウム粒子と、酸化ケイ素粒子を含む、請求項1に記載の粉体。
  11. 前記酸化ケイ素粒子が、一酸化ケイ素を含有する、請求項10に記載の粉体。
  12. 前記1種類以上の酸化物粒子が、酸化イットリウム粒子を含む、請求項10に記載の粉体。
  13. 前記1種類以上の酸化物粒子が、酸化ジルコニウム粒子を含む、請求項10に記載の粉体。
  14. 前記酸化ジルコニウム粒子がYを含有する、請求項13に記載の粉体。
  15. 酸化アルミニウムを50mol%以上含有すること、 酸化イットリウムを1.29mol%以上15.02mol%以下含有すること、および 酸化シリコンを1.90mol%以上7.18mol%以下含有すること、 の少なくともいずれかを満たす、請求項1に記載の粉体。
  16. 酸化ジルコニウムを3.93mol%以上13.97mol%以下含有する、請求項6に記載の粉体。
  17. 前記粉体が含む、前記酸化ケイ素粒子以外の酸化物粒子の平均粒径が、10μm以上200μm以下である、請求項10に記載の粉体。
  18. 前記粉体が含む、前記酸化ケイ素粒子以外の酸化物粒子の平均粒径が、10μm以上50μm以下である、請求項10に記載の粉体。
  19. 前記粉体の安息角が40°以下であることを特徴とする、請求項1に記載の粉体。
  20. 請求項1から17のいずれか1項に記載の粉体を用いた材料を光で加熱することによって造形物を造形するセラミックス造形物の製造方法であって、前記加熱によって前記少なくとも1種類の酸化物粒子を溶融させることを特徴とする、製造方法。

Description

本発明は、付加製造技術により造形物を形成する、付加造形法に好適に使用されるセラミックス造形用粉体およびその粉体を使用したセラミックス造形物の製造方法、およびセラミックス構造体に関する。 近年、短時間で試作品を作製したり少数物品を製造したりする用途において、製造対象であるモデルの三次元データに基づいて材料を付加することにより所望の構造体を得る、付加製造技術が普及しつつある。金属製物品の製造においては、モデルの三次元データに基づいてレーザー光を金属粉末に照射することにより粉末を固化させて造形する、直接造形方式が広く採用されている。この方法によれば、金属粉末を効果的に溶融および凝固させることによって、緻密で多様な物品を得ることが可能である。 特許文献1では、Al2O3の粉末に、赤外線レーザー光に含まれる波長の光に対してAl2O3よりも高い吸収能を有する希土類酸化物を吸収体として添加することによって、光の拡散を抑制して優れた造形精度を実現している。特許文献2では、吸収体にSiOを用いることで、原料となる粉末のコストダウンを図っている。 特開2019-19051号公報特開2023-72682号公報 粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。粉末床溶融結合方式による造形物の製造方法の一実施形態の工程の一部を模式的に示す概略断面図。クラッディング方式による造形物の製造方法の一実施形態を模式的に示す概略断面図。実施例および比較例の造形用粉体の組成をモル分率で示す表。実施例および比較例の造形用粉体の組成を質量分率で示す表。実施例および比較例の造形用粉体の粒径と安息角を示す表。実施例および比較例の造形用粉体における各種元素間の元素比と酸化物のモル比を示す表。実施例および比較例の結果を示す表。本発明の構造体の複数の実施形態の一例に対するSEM観察像、およびSEM-EDX評価によるAl、Y、Si、Oの元素マッピング像。本発明の構造体の複数の実施形態の一例に対するSEM観察像、およびSEM-EDX評価によるAl、Y、Zr、Si、Oの元素マッピング像。 以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明するが、本発明は以下の具体例や図面になんら限定されるものではない。 本明細書では、酸化アルミニウムをアルミナまたはAl2O3、酸化イットリウムをY2O3、一酸化ケイ素をSiO、二酸化ケイ素をシリカ、酸化シリコンまたはSiO2、酸化ジルコニウムをジルコニアまたはZrO2と記述する場合がある。各々の物質は、複数の結晶構造状態を有していても良く、非晶質状態を有しても良い。また、一部酸素や窒素を含有するなど、その他不純物の含有を除外するものではない。 本実施形態の粉体の単位質量(例えば10g)において、全化合物の物質量(mol)に対する各化合物の物質量(mol)の百分率をモル分率(mol%)とする。 また、例えば、SiO含有粒子、一酸化ケイ素含有粒子、という場合はSiOを含む独立した粒子を指し、SiO粒子、一酸化ケイ素粒子、という場合は、主としてSiOからなる独立した粒子をいう。ここでいう、主として、とは50mol%以上、好ましくは75mol%以上、さらに好ましくは90mol%以上を指す。SiO粒子、一酸化ケイ素粒子は、SiOを50mol%以上含み、好ましくは75mol%以上含み、さらに好ましくは90mol%以上含む。Al2O3、Y2O3についても同様である。 <セラミックス造形用粉体> 本発明は一実施形態として、セラミックス造形用の粉体を提供する。以下、セラミックス造形用の粉体を、セラミックス造形用粉体、あるいは、造形用粉体という場合がある。 本実施形態の造形用粉体は、直接造形方式、特に粉末床溶融結合方式ないし、赤外線レーザー溶融方式と呼ばれる手法に好適に用いられるものである。 本実施形態の造形用粉体(以下、「材料粉体」、「原料粉体」あるいは単に「粉体」ともいう。)は、互いに独立した複数の粒子で構成されており、レーザー光を照射して造形を行う付加造形法に好適に用いられ、主に1種類以上の酸化物粒子から構成される。これらの粒子は、複数種類に分類可能でありうるが、形状や材料を均一化した多数の粒子で構成することもできる。 本実施形態の造形用粉体は、1種類以上の酸化物粒子を含み、酸化物粒子は少なくともAlとYとSiを含有する。さらに、YとSiの元素比Y/Siが25/75≦Y/Si≦95/5を満たすことを特徴とする。このようにすることで、中間造形物は加熱によりクラックの自己補修をすることができる。 Y/Siが25/75より低いと、得られるセラミックス構造体(セラミックス造形物)が機械的強度、特に3点曲げ強度を十分高くできない。Y/Siが25/75以上であることは、本実施形態により得られるセラミックス構造体(セラミックス造形物)が機械的強度、特に3点曲げ強度が50MPa以上を満たすために好ましい。3点曲げ強度値は100MPa以上であることがより好ましく、150MPa以上であることがさらに好ましく、170MPa以上であることが非常に好ましい。3点曲げ強度値は200MPa以上とすることもできる。3点曲げ強度値は1000MPa以下であってもよく、500MPa以下であってもよく、400MPa以下であってもよい。さらに、Y/Siが低すぎると、得られるセラミックス構造体は、耐薬品性、特に耐アルカリ性を十分高くできない。Y/Siが25/75以上であることは、得られるセラミックス構造体の単位面積当たりの質量変化を100g/m2以下とするために好ましい。得られるセラミックス構造体の単位面積当たりの質量変化は50g/m2以下であることがより好ましく、10g/m2以下であることがさらに好ましく、5g/m2以下であることがさらに好ましい。なお、得られるセラミックス構造体の耐アルカリ性は例えば、JISR1614に準拠して測定することができる。 また、得られるセラミックス構造体は、密度は4.00g/cm3以下であることが好ましい。密度が4.00g/cm3であると、十分に軽いセラミックス構造体といえる。 本実施形態の造形用粉体において、Y/Siは、Y/Si≧0.43でありえ、Y/Si≧0.50でありえ、より好ましくは、Y/Si≧1.0であり、さらに好ましくはY/Si≧2.0である。Y/Si=2.0であると、酸化物に換算した場合において、Y2O3とSiO2の比率が同程度となる。 また、Y/Siが高すぎると、本実施形態により得られるセラミックス構造体が備えるクラックの自己補修性を十分維持することができない。Y/Siが95/5以下であることは、セラミックス構造体が備えるクラックの自己補修性を維持するために好ましくさらにSiがSiOとして含有される場合レーザー光の吸収材として機能を十分に得るためにも好ましい。 Y/Siは、好ましくは、Y/Si≦10.0であり、より好ましくは、Y/Si≦9.0であり、さらに好ましくはY/Si≦4.9である。Y/Si≦4.0であってもよく、Y/Si≦3.0であってもよい。 また、本実施形態の造形用粉体においては、モル分率で、AlがYよりも多いこと、およびAlがSiよりも多いこと、の少なくともいずれかを満たすことが好ましい。 本実施形態の造形用粉体に含有されるSiは、Siの酸化物として含有されることが好ましく、SiOまたはSiO2として含有されることが好ましい。また、Siは酸化物粒子として含有されることが好ましく、酸化ケイ素粒子として含有されることが好ましい。酸化ケイ素粒子は、SiO粒子(一酸化ケイ素粒子)、SiO2粒子(二酸化ケイ素粒子、酸化シリコン粒子)、SiO含有粒子(一酸化ケイ素含有粒子)、SiO2含有粒子(二酸化ケイ素含有粒子、酸化シリコン含有粒子)、これらのいずれかが混在するもの、SiO粒子とSiO2粒子が混在するものを含む。 また、本実施形態に係る造形用粉体に含有されるAlは、Alの酸化物として含有されることが好ましく、Al2O3として含有していることが好ましく、酸化物粒子としてAlの酸化物を含有する粒子、Al2O3含有粒子(酸化アルミニウム含有粒子)、Al2O3粒子(酸化アルミニウム粒子)、を含むことが好ましい。酸化ケイ素粒子以外の粒子は、粒径が10μm以上200μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましい。 本実施形態の造形用粉体の組成において、酸化物換算でAlが50mol%以上含有されることが好ましい。このようにすることで、セラミックス構造体の機械的強度および耐薬品性をより高めることができる。より好ましくは、造形用粉体はAlを60mol%以上含有することが好ましく、70mol%以上含有することがより好ましく、80mol%以上含有することがさらに好ましい。 さらに、本実施形態の造形用粉体は、Zrを含有していることが好ましく、ZrO2として含有していることが好ましい。さらには、酸化物粒子としてZrの酸化物を含有する粒子を含むことが好ましく、ZrO2含有粒子(酸化ジルコニウム含有粒子)、ZrO2粒子(酸化ジルコニウム粒子)、を含むことが好ましい。 このようにすることで、セラミックス構造体の機械的強度をより高めることができる。より好ましくは、造形用粉体の組成において酸化物換算でZrを3mol%以上含有することが好ましく、7mol%以上含有することがより好ましい。 本実施形態の造形用粉体においては、モル分率で、AlがZrよりも多いこと、YがZrよりも多いこと、およびZrがSiよりも多いこと、の少なくともいずれかを満たすことが好ましい。ただし、Zrのモル分率がAlのモル分率より高い場合もある。 また、本実施形態の造形用粉体は、Yを含有する場合、Y2O3、として含有していることが好ましい。さらには、酸化物粒子としてYの酸化物を含有する粒子を含むことが好ましく、Y2O3含有粒子(酸化イットリウム含有粒子)、Y2O3粒子(酸化イットリウム粒子)、を含むことが好ましい。 Al2O3、Y2O3、SiO、SiO2などの化合物の表記は、表記した化学量論比の組成を限定するものではなく、金属元素で規格化した化学量論比から±30%以内の構成元素比の誤差は許容される。例えば、構成元素比がSi:O=100:130の化合物もSiOの表記に含まれる。すなわち、SiOはSiOm(0.7≦m≦1.3)と表すことができる。 本実施形態の造形用粉体は、1種類以上の酸化物粒子を含み、酸化物粒子として、Al2O3粒子と、酸化ケイ素粒子を含むことが好ましい。酸化ケイ素粒子は、SiO粒子、SiO2粒子、あるいはSiO粒子とSiO2粒子が混在するものを含む。さらに、本実施形態の造形用粉体は、Y2O3粒子を含むことが好ましい。また、本実施形態の造形用粉体は、ZrO2粒子を含むことが好ましい。ZrO2粒子は、Yを含有してもよい。 上述したように、本実施形態の造形用粉体は、酸化ケイ素粒子以外の粒子を含みうる。酸化ケイ素粒子以外の粒子は、Al2O3粒子やY2O3粒子やZrO2粒子などでありうる。酸化ケイ素粒子以外の粒子の平均粒径は、好ましい流動性を実現するという観点から、5μm以上