JP-2026076951-A - 畳床フロア
Abstract
【課題】車椅子が使える丈夫な畳を、むき出しの状態でも使用を可能にし、新たな機能性を加えた畳を提供する。 【解決手段】側面の強度不足で、既存の畳との交換でしか施工が行えなかった畳床フロアであるが、表面シート材、畳床及び下地板の全てもしくは一部に補強材を設けかつ/あるいは加工を施す事で、置き畳としても使用を可能とするとともに、新たな機能性を加える事を考案した。既に置き畳として使えるようにしただけでは、需要の拡大は見込めず、差別化が販路拡大のカギとなる。発熱体13を内蔵する事、収納部9を設ける事も可能であり、防音材19や吸音材20としても使用が可能であり、且つ立体的な組立ても可能である。畳の機能性を最大限に活用させ、新たな機能性を加える事で、新たな使用方法を確立する事が可能となる。 【選択図】図1
Inventors
- 大山 惠美子
Assignees
- 大山 惠美子
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20250724
- Priority Date
- 20241024
Claims (11)
- 表面シート材と、釘やネジを使用することが可能な硬い素材が使用された下地板と、畳床とが上からこの順で積層されてなる畳床フロアであって、表面シート材と下地板は貼着されており、前記表面シート材は、前記畳床に固定するために、前記下地板と貼着した際に下地板からのはみ出し部が設けられており、前記畳床の表面と前記下地板の裏面は固着されておらず、前記表面シート材、前記畳床及び前記下地板の全てもしくは一部に補強材を設けかつ/あるいは加工を施すことを特徴とする畳床フロア。
- 前記、畳床フロアの表面シート材、畳床及び下地板に設けられた補強材かつ/あるいは施された加工によって、表面シート材は畳床と固定もしくは着脱が行えることを特徴とする請求項1に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアの下地板と畳床の間に発熱体もしくは、衝撃感知体もしくは、物体が挟めることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアの畳床において収納部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアが防音材かつ/あるいは吸音材として、用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロア側面に設けられた補強材は、表面シート材もしくは畳床に設けられた補強材であり、畳床フロア側面のうち、少なくともいずれか1側面に設けられ、棒状体もしくは畳床フロアの周縁に向けて下降する方向の傾斜を有するスロープであり、固定もしくは着脱可能に取付けされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアの全面もしくは一部に固定もしくは着脱可能なカバーを設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアの表面シート材において、畳床フロアの隅角部下方向の表面シート材に隅角部の破損防止のための切り取り部の孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアにおいて、表面シート材、畳床及び下地板に、補強材を設けかつ/あるいは加工を施すことで構成を自由に組立てられることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアにおいて、下地板が貼着した表面シート材もしくは下地板からのはみ出し部表面シート材の一部に切り欠け部もしくは穴あけ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
- 前記、畳床フロアにおいて、下地板は一枚物もしくは、複数枚から構成される物のいずれかが使われ、切り込み加工が無い物、片面にある物、両面にある物のいずれかが使われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の畳床フロア。
Description
本願発明は、畳床フロアに関する。 畳床フロア1は、本出願人の提案に係る特許文献1が公知である。畳床を用いて畳の様に作られているが、一般的な畳表の代わりに、表面シート材2を使用している。表面シート材2の素材に限定は無く、ビニル系床材やカーペット類、布類でも毛皮でも革類でも合成皮革でも樹脂類でも紙類でも人工芝類でも、折り曲げと貼着が可能な素材であれば使用が可能である。主に使用している素材はビニル系床材のクッションフロアシート等である。通常であれば畳表としては使用する事が困難な様々な素材の使用を可能にしているのは、表面シート材2の裏面に、釘やネジを使用することが可能な硬い素材の下地板3を貼着させた事にある(以降、表記が無くても、表面シート材2の裏面には下地板3が貼着している事とする)。且つ、表面シート材は、畳床に固定するために、下地板と貼着した際に下地板からはみ出した部分を有している。また、下地板3の素材にも限定は無く、釘やネジを使用することが可能な硬い素材であれば、厚さ及びサイズにも限定は無く、機能性の変更、強度調整も可能である。素材として木材類(合板を含む)、樹脂類、紙類、金属類でも、複数を合わせた素材でも使用が可能である。主に使用している素材は厚さが3mm~4mmの合板で歩くと畳床の柔らかさを感じるが、沈み込みは発生しない。且つ、車椅子もスムーズに動かせ使える。畳床の素材(段落0040記載)にも限定は無い。 畳床フロアは表面シート材の裏面に硬い素材の下地板3を貼着させた事で、板製床材やビニル系床材の様に沈み込みが無く、丈夫さもある。且つ、畳床を使用している事で衝撃緩和に優れ、断熱性があり、畳の様に張替えも可能な製品である。 一般的な畳表は経糸にい草等を編み込んで作っている為、片側を畳床に固定して、反対側は畳表を弛ませない為に引っ張り伸ばしてから畳床に固定する。畳の製造機器も、畳表を引っ張り伸し製造する様に作られている。畳の製造機器においては、引っ張り伸す工程を省く事は可能であるが、他の方法で畳表を弛ませずに畳床に固定させるには、畳表と畳床を貼着させる方法になり張替えは不可能となるが、畳床フロア1は表面シート材2の裏面に硬い素材の下地板3を貼着させた事で、引っ張り伸ばす工程を省け、張替えも可能である。且つ、表面シート材の素材を伸ばすこと無く使える様にした事で、畳表として使用される事が無かった素材の使用を可能にしている。表面シート材2の素材が手でも破れる強度であっても下地板3を貼着させた事で、優れた丈夫さ(耐久性)と耐沈み込み性能を可能とした。 畳床フロア1の特徴は、畳床4の効果で衝撃緩和に優れ(図6及び図7で衝撃試験データ掲載)、断熱性に優れ、下地板3の効果で耐久性と耐沈み込み性能も備えた床材であり、椅子やベッドを使用する生活スタイルにも対応する。且つ、畳同様に建物に固定が無く、大工工事無しで、洋室と和室を自由自在に変えられる床材でもあり、表面シート材が傷んだ時の張替えが行える事はもとより、シート材の柄や素材の変更が行え、部屋の模様替えも行える。施工させて頂いた施主様からは好評であるが、施工は畳との交換である以上、畳床フロアがどれほど優れた製品であっても、畳の減少で施工のチャンスは少ない。 日本人の畳離れの現状は畳表生産量(い草表)の推移からも分かる。平成8年(1996年)2,694万枚、畳表供給量3,831万枚、自給率70%であったが、令和5年(2023年)154万枚、畳表供給量745万枚、自給率21%で8割が輸入品となっている。全盛期は主要生産地であった広島や岡山(現在は熊本)などを含めて全国で約47,400軒のい草農家があったとの記述もあるが、令和5年296軒(農林水産省いぐさ(畳表)をめぐる事情より)となっており、い草農家の減少は続いている。しかし、生産量が減少しても、畳表が不足しているとは聞かないが、輸入品がストップした時、畳業者間で畳表の争奪戦が起こる事が予測できる。その様な事態になれば、畳表価格は高騰し、畳離れは益々加速する事が考えられる。代替品として、和紙表及び樹脂表等が考えられるが、畳が減少の一途をたどっている現状で生産体制を拡大させるとは考えにくい。それは、既に日本人の生活スタイルの変化で洋風化が進み、フローリングが大半を占め、畳が激減しているからであるが、畳表の動向に左右されない製品開発の必要性を感じる。 減少する畳需要であるが、それほどまでにフローリングに劣っているとは考えられない。むしろ、建物に固定がされていない畳及び畳床フロアは、張替えが行え、傷めば交換が行えるメンテナンスが行いやすい床材である。更に、社会問題にもなっている親の介護であるが、転倒事故は介護がその瞬間から始まる。高齢者の屋内事故で救急搬送される8割が転倒事故であり(東京消防庁ホームページより)、衝撃緩和に劣る床材でリスクが高まる。健康寿命を延ばす為にも転倒時のケガの軽減となる床材の衝撃緩和は重要であり、図6衝撃試験データに示すようにフローリングに比べ、畳床フロアは衝撃緩和に優れた床材であり、転倒事故の予防に繋がる滑りにくさに特化したシート材を表面シートに使用可能である。且つ、資源の少ない日本において畳の様に断熱性に優れた床材は省エネにも有効である。 災害時に避難所として、開放される体育館は板製床材(フローリング)であるが、そこに直に座り、横になる事は体にとって苦痛である。それを現す現象として、災害から時間が経過すると床に畳が敷かれており、段ボールベッドの上に畳を敷いている方もいる。避難時、畳は断熱効果があり、生活向上の手段として使用されている。畳の弱点として、新品であっても長期保管するにはダニ及びカビの心配がある。使用中の物は畳表の傷みがあり、個人に割り当てられた場合、不潔感は否めない。畳床フロアは、表面シート材としてビニル系床材のシート材が使用されていれば、汚れがあっても洗剤を使って掃除しても問題は無く、除菌剤も使える。長期保管をする場合は、定期的に汚れチェックを行い、除菌を行っていれば、いつでも清潔な状態で提供が行える。新品でなくても、洗剤を使っての掃除と除菌が行える事で安心して使用して頂ける。畳床フロアは、丈夫であり10年使用した物も張替えが必要な傷みは発生していない。 靴を脱いで生活している日本人にとって理想的な床材は、衝撃緩和に優れ、沈み込みが無く、断熱性(畳床は断熱性に優れる)に優れた床材である。衝撃緩和で重要なポイントは下地にある(図7衝撃試験データは下地となる畳床の有/無の数値を示す)。一般的なビニル系床材は、垂木にコンパネ等を固定させた下地に貼着させている。もしくは、コンクリートに直に貼着させている事もあり、シート材のクッション性だけでは衝撃緩和に劣る床材となる。畳床フロア1と一般的なビニル系床材の使用方法の違いは下地となる畳床使用の有/無である。更に畳床フロアは上面からの荷重を畳床が支える事で、下地板3を薄くする事も可能であり、下地板3の裏面と畳床4の表面は固着されておらず別々の動きが可能であり、荷重が加わる事により下地板3にしなりが発生する事でも衝撃緩和作用があると推測される。且つ、硬い下地板は上面から加わる力が点であっても裏面では面に変換される。下地板は例えば、車椅子等を使用すると、わずかにしなるが通り過ぎれば元に戻り、畳床にダメージを略与えず、表面シート材に車椅子の使用が可能な素材(ビニル系床材等)を使用すれば車椅子の使用も可能になる。且つ、硬い下地板の効果で車椅子はスムーズに動かせる。 一般的な畳が車椅子の使用に不向きな床材とされる理由は、畳表は柔らかく上面から加わる力がそのまま畳床に伝わる為、柔らかさがある畳床にダメージを与え、車椅子等の使用では沈み込みが発生して動かしにくくなる。且つ、畳表の傷みも顕著に現れる。 畳床フロア1は使用する素材によって違いはあるが、表面シート材2と畳床4の使用で衝撃緩和と断熱性に優れ、下地板の使用で優れた耐久性と耐沈み込み性能があり、理想的な床材と言える。 特開2014-122466号公報特開2011-202399号公報 本発明に係る畳床フロア1の構造断面図である。畳床に収納部の加工を施した構造図である。側面補強材の棒状体10の形状を現した図である。ア:長方形型、イ:一点が丸みをおびた型、ウ:台形型、エ及びオ:棒状体の設け方畳床フロアにカバー16を施した構造図である。表面シート材に孔の加工を施した構造図である。衝撃試験データであり、畳床フロアとフローリングでの衝撃値を示す。衝撃試験データであり、下地が衝撃緩和に与える影響を畳床の有・無で示す。 表面シート材と、釘やネジを使用することが可能な硬い素材が使用された下地板と、畳床とが上からこの順で積層されてなる畳床フロアであって、表面シート材と下地板は貼着されており、表面シート材は、畳床に固定するために、下地板と貼着した際に下地板からのはみ出し部が設けられており、畳床の表面と下地板の裏面は固着されておらず、表面シート材、畳床及び下地板の全てもしくは一部に補強材を設けかつ/あるいは加工を施すことを特徴とする。係る構成によれば、畳床フロアをむき出しの状態で使用を可能にする事はもとより、一般的な畳及び置き畳とは差別化した畳床フロアを提供する事が可能となる。使いたいと思われる付加価値(機能性)を可能とする事で、衰退する畳の需要拡大を図る。打開策は、畳を使っていない方、畳を知らない世代の方にも使いたいと思われる製品作りであり、現状の畳に不満を持たれている方の不満解消の解決策にもなる。 特許文献1で畳床フロアの様々な使用方法が記載されている。洋室に自由に置ける畳を製造する為の採寸方法や重ねてベッドやソファーの様に使えば、使わない時に片す場所は不要になるなどの記載はあるが、洋室での使用が可能になる畳床フロアの製造には至らなかった。その理由は、むき出しの状態での使用を可能にする強度の確保に至らなかった事が最大の理由である。現状の畳床フロアでは表面シート材と畳床に破損が発生する恐れがある。畳床フロアは表面シート材を畳表の様に使用する手段として、シート材の施工方法を元に、下地板を用いて表面シート材を貼着させるに至った。その為、上面の強度は確保されているが、むき出しの状態での使用が可能な強度の確保には至っておらず、畳との交換でしか施工が行えなかったが、むき出しの状態での使用を可能にする事が必要不可欠であり、単独での使用も可能となる。 図1について説明する。図1は畳床フロア1の表面シート材2及び畳床4に補強材を設けた一例である。且つ、補強材は下地板3にも設ける事がある。 畳床フロア1をむき出しの状態でも使用を可能にするには、補強材を設けて、破損防止対策をするが、補強材の素材や設け方法に限定は無い。且つ、スロープ等を加え、新たな機能性を加える事も重要である。 図1は符号が正しく見える向きにして、向かって左側は、畳床フロアに枠材を用いた様な効果がある棒状体10を設置する一例である。棒状体10の素材の限定は無く、木材類、金属類、樹脂類等の素材が考えられるが、畳床フロアをむき出しの状態でも使用が可能になるのであれば、柔らかい素材でも良い。例えば、発砲ゴム等を用いても良い、柔らかい素材であれば、緩衝効果もある。且つ、素材は一種類でも良いが複数の組合せにしても良く、硬い素材と柔らかい素材の組合せにする事も、着脱を可能にするなどの機能性を加える組合せにしても良い。棒状体10は畳床フロアの周縁の一部でも全てでも必要な部分に設ける事が可能である。図1向かって左側は、畳床4に畳床側面補強材8aを下地板の高さに合わせて設置して、棒状体10を設置して、間に表面シート材2を挟みネジで固定した一例である。棒状体10の高さを表面シート材とほぼ同じか少し高くする事で、表面シート材の破損防止効果があり、畳床側面補強材8aに用いる素材によってはネジ、ビス等での固定が可能となる