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JP-2026076968-A - 磁気共鳴イメージング装置、および中心周波数調整方法

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Abstract

【課題】中心周波数の設定精度を向上させること。 【解決手段】本実施形態に係るMRI装置は、少なくとも1つの化学種を第1の抑制状態に抑制する第1のシーケンス条件に基づき収集された第1のデータセット、および化学種を第2の抑制状態に抑制する第2のシーケンス条件に基づき収集された第2のデータセットを取得し、第1のデータセットの第1の信号形状に対応する第1のモデルカーネルを用いて第1のデータセットに対してフィッティングを実施して第1のフィッティング結果を取得し、第2のデータセットの第2の信号形状に対応する第2のモデルカーネルを用いて第2のデータセットに対してフィッティングを実施して同じ周波数シフト値によって第2のフィッティング結果を取得し、第1および第2のフィッティング結果に基づいて、中心周波数を補正する処理回路を有する。少なくとも1つの化学種は、第1、第2の抑制状態において異なる方法で抑制される。 【選択図】図3

Inventors

  • アンドリュー・ジェームズ・ウィートン

Assignees

  • キヤノンメディカルシステムズ株式会社

Dates

Publication Date
20260512
Application Date
20251017
Priority Date
20241024

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの化学種を第1の抑制状態に抑制する第1のシーケンス条件に基づき収集された第1のデータセット、および前記化学種を第2の抑制状態に抑制する第2のシーケンス条件に基づき収集された第2のデータセットを取得し、 前記第1のデータセットの第1の信号形状に対応する第1のモデルカーネルを用いて前記第1のデータセットに対してフィッティングを実施して、第1のフィッティング結果を取得し、 前記第2のデータセットの第2の信号形状に対応する第2のモデルカーネルを用いて、前記第2のデータセットに対してフィッティングを実施して、同じ周波数シフト値によって第2のフィッティング結果を取得し、 前記第1のフィッティング結果および前記第2のフィッティング結果に基づいて、中心周波数を補正する、処理回路を備え、 前記少なくとも1つの化学種は、第1のシーケンスの前記第1の抑制状態と、第2のシーケンスの前記第2の抑制状態とにおいて異なる方法で抑制される、 磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記第1のモデルカーネルは、前記第1のシーケンス条件の前記第1の抑制状態にある少なくとも2つの化学種の相対的な予測信号位置に対応する第1の形状を有する第1のカーネルに対応する、 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記第2のモデルカーネルは、前記第2のシーケンス条件の前記第2の抑制状態にある前記少なくとも2つの化学種の相対的な予測信号位置に対応する第2の形状を有する第2のカーネルに対応する、 請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記第1のデータセットの第1の信号形状に対応する第1のモデルカーネルを用いて前記第1のデータセットに対してフィッティングを実施して、前記第1のフィッティング結果を取得することは、前記第1のデータセットと前記第1のモデルカーネルとの畳み込み演算によって一連の前記第1のフィッティング結果を取得することを含む、 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記第2のデータセットの第2の信号形状に対応する第2のモデルカーネルを用いて前記第2のデータセットに対してフィッティングを実施して、前記第2のフィッティング結果を取得することは、前記第2のデータセットと前記第2のモデルカーネルとの畳み込み演算によって一連の前記第2のフィッティング結果を取得することを含む、 請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記第1のフィッティング結果および前記第2のフィッティング結果に基づいて前記中心周波数を補正することは、 前記一連の第1のフィッティング結果および前記一連の第2のフィッティング結果の加重和を取得すること、および、 前記一連の第1のフィッティング結果および前記一連の第2のフィッティング結果に対して取得された加重和の内最大の加重和を有する周波数に対応するように中心周波数を補正することを含む、 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記一連の第1のフィッティング結果および前記一連の第2のフィッティング結果の加重和を取得することは、前記第1のフィッティング結果および前記第2のフィッティング結果のうちの、前記第1のモデルカーネルおよび前記第2のモデルカーネルのうちより高い抑制状態にあるモデルカーネルに対応するフィッティング結果に対してより大きな重みを用いることを含む、 請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記第1の抑制状態および前記第2の抑制状態は、STIRオンおよびSTIRオフである、 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 前記第1の抑制状態および前記第2の抑制状態は、飽和回復パルスのオンと飽和回復パルスのオフである、 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  10. 前記第1の抑制状態および前記第2の抑制状態は、長いエコー時間(TE)と短いエコー時間である。 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  11. 前記第1の抑制状態および前記第2の抑制状態は、同位相のエコー時間(TE)と逆位相のエコー時間である、 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  12. 前記第1のモデルカーネルおよび前記第2のモデルカーネルは、同一の振幅極性を持つ少なくとも2つのカーネルを含む、 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  13. 前記第1のモデルカーネルおよび前記第2のモデルカーネルは、異なる振幅極性を持つ少なくとも2つのカーネルを含む、 請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  14. 少なくとも1つの化学種を第1の抑制状態に抑制する第1のシーケンス条件に基づき収集された第1のデータセット、および前記化学種を第2の抑制状態に抑制する第2のシーケンス条件に基づき収集された第2のデータセットを取得し、 前記第1のデータセットの第1の信号形状に対応する第1のモデルカーネルを用いて前記第1のデータセットに対してフィッティングを実施して、第1のフィッティング結果を取得し、 前記第1のデータセットおよび前記第2のデータセットのフィッティング時に、前記第2のデータセットの第2の信号形状に対応する第2のモデルカーネルを用いて、前記第2のデータセットに対してフィッティングを実施して、同じ周波数シフト値によって第2のフィッティング結果を取得し、 前記第1のフィッティング結果および前記第2のフィッティング結果に基づいて中心周波数を補正し、 前記少なくとも1つの化学種は、第1のシーケンスの前記第1の抑制状態と、第2のシーケンスの前記第2の抑制状態とにおいて異なる方法で抑制される、 中心周波数調整方法。

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置、および中心周波数調整方法に関する。例えば、本明細書に開示される実施形態は、一般に、ここに記載される磁気共鳴撮像(MRI)装置を制御するための方法、システム、処理回路、およびコンピュータプログラム・プロダクトに関する。また、一実施形態において、MRI画像データの取得に用いられる中心周波数を制御するための方法、システム、処理回路、およびコンピュータプログラム・プロダクトに関する。 公知のMRIシステムにおいて、一般に、臨床のMRスキャナに対して、スキャン対象である特定の被検体に対する中心周波数(CF:Center Frequency)を校正するプレスキャン処理が実施される。患者によるB0磁場の歪みはそれぞれ独特であるため、中心周波数は、患者毎に、RFコイル毎に校正する必要がある。また、校正とはスキャン対象の生体構造に対し特異的である。不正確なCF校正によって、水信号の減少、不十分な脂肪抑制、および/または幾何学上の不正確性に起因する画像品質(image quality:IQ)の損失を生じる場合がある。 MRI処理の一部として、異なる化学種(例えば、水、脂肪族の脂肪、オレフィン脂肪、シリコン等)は、その化学構造に因って特性の異なる共鳴周波数を持つ。種間の周波数分離は物理的な化学モデルと室内実験に基づき先験的に既知である。一般に、大半のMR撮像は組織内の水分を重視するため、MRスキャナは水周波数をCFとして選択することを目指す。 ある公知のCF校正手法において、CFは単純にプレスキャンのスペクトル内のピーク信号の周波数に割り当てられる。しかしながら、この手法は、脂肪質の組織など、スキャンした解剖学的に特定のプレスキャン領域に水分より多くの脂肪が含まれる場合には、誤ってCFを特定することもあり得る。 別の公知のCF校正手法は、理想的なピークのモデルカーネルを構築したモデルフィッティングを適用する。カーネルは、それぞれ所定の化学的分離によって構成された脂肪と水(または脂肪、水、およびシリコン)を含み得る。かかる構成において、カーネルは測定スペクトルに対して畳み込まれる。測定スペクトルは、反転回復法による脂肪抑制モード(しばしばSTIRモードと称される)をオフにした状態(STIRoff)で、スペクトルを周波数ステップでシフトさせ、相互相関値を算出することによって取得される。最も高い相互相関値に相当するシフト値をCFに適用する調整値として選択する。図1Aに示すとおり、上述のモデルベースの手法は、モデルが予測スペクトルの楕円形状を活用するため、ある種のノイズの多いデータが存在する場合でも、正確なCF予測が可能である。あるいは、図1Bに示すように、脂肪信号が水信号より大幅に高い場合、予測CFが実際には脂肪領域内にあるとしても相互相関が意図せず最も高くなるため、処理は失敗に終わる。 本明細書において、「STIRon」とは、サンプルに対して非選択的脂肪抑制法(short tau inversion recovery: STIR)のRFパルスを印加することを意味する。脂肪と水の縦緩和時間の差(脂肪の方が短い)を利用することによって、脂肪信号は大半が抑制され、水信号の大半はそのままとなる反転回復時間(TI)が選択される。STIRoffの場合は、反転回復RFパルスは存在しない。従って、STIRoffデータでは脂肪信号と水信号はどちらも抑制されない。 出願人の既知のMRIシステム(米国特許番号9,662,037号に開示される)が用いる別の公知の手法は取得された2つのスペクトルからの情報を利用する。該スペクトルの1つはSTIRをオフにして取得され(STIRoff)、もう1つは反転回復による脂肪抑制をオンにした(STIRon)状態で取得される。次に、それぞれSTIRonスペクトルとSTIRoffスペクトルにおける周波数F0onおよびF0off、すなわちピーク信号S1onおよびS1offをそれぞれ特定することによって各スペクトルの水周波数の推定値を特定する。該処理は、通常、初期推定値(F0on、F0off)から-3から-4ppmダウンフィールドのスペクトルを分析し、スペクトル内の水の位置に対する脂肪のケミカルシフトは-3.5ppmであるという事実に基づき、その領域内のピーク信号(S2on、S2off)を特定する。すなわち、ピーク信号の理想的な位置は、S2on@F0on-3.5ppmとS2off@F0off-3.5ppmである。次に、該処理はS1on、S1off、S2off、およびS2onの値を用いてCFの補正後の値の決定を容易にする。例えば、脂肪信号が予想通りにSTIRonスペクトルにおいて適切に抑制される場合、(S2off/S2on)>(S1off/S1on)であるため、CFはF0onであることが確認される。 しかしながら、水と脂肪に対応することが推定されるスペクトル領域におけるピーク信号を利用することにより、該処理は中心周波数の予測を誤る場合がある。例えば、図1Cに示すように、実際のより適切な予測としては、中心周波数は幅の広い水のピークの中心にあるにもかかわらず、該処理はその幅の広いピークのエッジ近傍のピークを中心周波数として検出することもある。図1Dの場合、大きな脂肪信号の存在によって、処理は水の周波数(右側ピーク)ではなく脂肪の周波数(左側ピーク)を中心周波数とする誤った予測をしてしまう。 特許第5858716号公報米国特許第9662037号明細書 図1Aは、中心周波数として用いられる水周波数を特定するためのモデルベースの相互相関処理の概要を示す図である。図1Bは、脂肪質組織から生じたピーク信号の存在により、水周波数を誤って特定するモデルベースの相互相関処理の概要を示す図である。図1Cは、幅の広い水のピークを含むノイズの多いスペクトルの先のピークを考慮したため、水周波数(中心周波数として使用される)を誤って特定するアルゴリズム処理の概要を示す図である。図1Dは、水のピークに対する高い脂肪のピークを考慮したため、水周波数(中心周波数として使用される)を誤って特定するアルゴリズム処理の概要を示す図である。図2は、MRI装置の概略図である。図3は、本明細書に記載される中心周波数補正処理の概要を示すフローチャートである。図4は、中心周波数補正値決定処理の疑似コードベースの実施例を示す図である。図5Aは、異なる抑制状態で取得されたスペクトルと共に用いる2つのカーネル例を表形式で示す図である。図5Bは、異なる抑制状態で取得されたスペクトルと共に用いる図5Aの2つのカーネル例をグラフで示す図である。 本明細書において、「1つ」は1つまたは1つ以上を指すと定義する。また、「複数」は2つまたは2つ以上を指すと定義する。また、「他の」は少なくとも2番目以降を指すと定義する。また、「~を含む」および/または「~を有する」という表現は、「~を備える(すなわち、非限定的用語)」として定義する。本明細書を通して、「一実施形態」、「複数の実施形態」、「実施形態」、「実施例」、「例」または他の類似表現は、該当する実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、または特性等が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。すなわち、本明細書の多くの個所に見られる該表現が同一の実施形態を意味するとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、限定されることなく、1つ以上の実施形態において任意の方法で適宜組み合わせが可能である。 本開示は、異なる抑制条件に基づき第1及び第2のシーケンス条件において取得された複数のスペクトルに対して複数のモデルを共同で適用することによってMRI画像を取得する際に、MRIシステムによって用いられる中心周波数を補正するための方法、システム、およびコンピュータ読み取り可能な指示を記憶する非一時的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体に関する。 一実施形態において、本開示はシステムとみなすことができる。実施形態の例としてMRI装置を参照するが、他のシステム構成は他の医用撮像装置(例えば、CTシステムおよびMRIとCTの統合システム)を用いてもよい。 次に図面を参照する。図2は、MRI装置1の全体構成を示すブロック図である。MRI装置1は、ガントリ100、制御キャビネット30、コンソール40、寝台50、無線周波数(RF)コイル20を備える。ガントリ100、制御キャビネット30および寝台50によって、スキャナすなわち撮像部が構成される。 ガントリ100は、静磁場磁石10、傾斜磁場コイル11、全身用(whole body:WB)コイル12を備え、これらのコンポーネントは円筒形の筐体に収容される。寝台50は寝台本体52とテーブル51を含む。 制御キャビネット30は、3つの傾斜磁場コイル電源31(X軸用31x、Y軸用31y、Z軸用31z)、コイル選択回路36、RF受信機32、RF送信機33、シーケンスコントローラ34を備える。 コンソール40は、処理回路45、メモリ41、ディスプレイ42、入力インターフェース43を備える。コンソール40はホストコンピュータとして機能する。 ガントリ100の静磁場磁石10は、略円筒形状を有し、患者などの物体が移動されるボア内部に静磁場を生成する。ボアとは、ガントリ100の円筒形構造内の空間である。静磁場磁石10は、内部に超電導コイルを有する。超電導コイルは、液体ヘリウムによって極度の低温まで冷却される。静磁場磁石10は、励起モードにおいて静磁場電源(不図示)から超電導コイルに電流を供給することによって、静磁場を生成する。その後、静磁場磁石10は、永久電流モードに移行し、静磁場電源は分離される。永久電流モードに移行した静磁場磁石10は、例えば、1年を超える長期間に亘って強い静磁場を生成し続ける。 また、傾斜磁場コイル11も略円筒形状を有し、静磁場磁石10内部に固定される。傾斜磁場コイル11は、傾斜磁場コイル電源31x、31y、31zから供給される電流を用いて、物体に対して、それぞれX軸、Y軸、Z軸方向に傾斜磁場(例えば、勾配パルス)を印加する。 寝台50の寝台本体52は、テーブル51を垂直および水平方向に移動可能である。撮像前に、寝台本体52は、物体が載置されたテーブル51を所定の高さまで移動させる。そして、物体の撮像時に、寝台本体52はテーブル51を水平方向に移動させて、物体をボア内部に移動させる。 WBコイル12は、物体を囲む略円筒形状を有し、傾斜磁場コイル11内部に固定される。WBコイル12は、RF送信機33から送信されるRFパルスを物体に印加する。また、WBコイル12は、水素原子核の励起に因って物体から発せられる磁気共鳴(magnetic resonance: MR)信号を受信する。 図2に示すように、MRI装置1は、WBコイル12に加えてRFコイル20を含み得る。各RFコイル20は物体の体表面近傍に配置されるコイルである。RFコイル20には様々な種類がある。例えば、図2に示すように、RFコイル20の種類として、物体の胸部、腹部、脚部に装着される体用コイル、物体の背面に装着される脊椎用コイルなどがある。また、RFコイル20の別の種類として、例えば、物体の頭部を撮像するための頭部用コイルがある。大半のRFコイル20は受信専用であるが、頭部用コイル等の一部のRFコイル20は送受信の両方を行う。RFコイル20は、ケーブルを介してテーブル51に対し装着・取り外し可能である。 RF送信機33は、シーケンスコントローラ34からの指示に基づいて、各RFパルスを生成する。生成されたRFパルスはWBコイル12に送信され、物体に印加される。1つまたは複数のRFパルスの印加によってMR信号が物体から発せられる。各MR信号は、RFコイル20またはWBコイル12