JP-2026076971-A - 硫酸の精製方法
Abstract
【課題】安価なコストの硫酸の精製方法を提供する。 【解決手段】本発明の硫酸の精製方法は、硫酸から、酸性有機リン化合物を使用して鉄を抽出する抽出ステップを含み、この酸性有機抽出剤は、2-エチルヘキシル2-エチルヘキシルホスホネート、及びビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。この硫酸の精製方法は、この抽出ステップを経て得られる抽出液を逆抽出して、鉄を含有する逆抽出液を得る逆抽出ステップ、濃硫酸が水で希釈される希釈ステップ、及び、硫酸が酸化剤で酸化される酸化ステップのそれぞれを含んでいてよい。 【選択図】なし
Inventors
- 厳 寅男
- 下村 遼太郎
Assignees
- 株式会社アサカ理研
Dates
- Publication Date
- 20260512
- Application Date
- 20251021
- Priority Date
- 20241024
Claims (4)
- 硫酸の精製方法であって、 硫酸から、酸性有機リン化合物を使用して鉄を抽出する抽出ステップを含み、 当該酸性有機抽出剤が2-エチルヘキシル2-エチルヘキシルホスホネート、及びビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む、硫酸の精製方法。
- 請求項1に記載された硫酸の精製方法において、前記抽出ステップを経て得られる抽出液を逆抽出して、鉄を含有する逆抽出液を得る逆抽出ステップを更に含む、硫酸の精製方法。
- 請求項1に記載された硫酸の精製方法において、濃硫酸が水で希釈される希釈ステップを更に含む、硫酸の精製方法。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載された硫酸の精製方法において、硫酸が酸化剤で酸化される酸化ステップを更に含む、硫酸の精製方法。
Description
本発明は、硫酸の精製方法に関する。 鉄等の不純物が工業用硫酸に含有される。そこで工業用硫酸の精製方法が検討されてきた。特許文献1は、鉄等の金属を含む硫酸が、単分散キレート形成性交換体の使用により精製される、硫酸の精製方法を開示する。 特表2007-533578号公報 本発明の硫酸の精製方法の1実施形態の構成を示す説明図。 本発明について更に詳細に説明する。 本発明の硫酸の精製方法は、硫酸1から、酸性有機リン化合物4を使用して鉄を抽出する抽出ステップ(図1のSTEP 2)を含む。前記酸性有機リン化合物4は、2-エチルヘキシル2-エチルヘキシルホスホネート、及びビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つを含む。精製硫酸5が前記抽出ステップを経て得られる。 前記酸性有機リン化合物4は希釈剤で希釈され、前記酸性有機リン化合物4の濃度が適宜調整されていてよい。前記希釈剤として、例えばケロシン、デカン等の炭化水素、第3石油類が挙げられる。前記第3石油類として、典型的には東部ケミカル株式会社製MC531が挙げられる。前記酸性有機リン化合物及び前記希釈剤からなる有機溶媒中の前記酸性有機リン化合物4の濃度は、好ましくは10~40質量%の範囲である。 前記硫酸1は濃硫酸であってよい。本発明の硫酸の精製方法は、前記硫酸1に含まれる鉄が酸化剤2で酸化される酸化ステップ(図1のSTEP 1)を含んでいてよい。前記酸化剤2は、好ましくは、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、及び次亜塩素酸ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つを含んでいてよく、より好ましくは、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、及び次亜塩素酸ナトリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つである。 本発明の硫酸の精製方法は、前記硫酸1が水3で希釈される希釈ステップ(図1のSTEP 1)を含んでいてよい。前記酸化ステップ、及び前記希釈ステップの順番は適宜設定されてよい。前記酸化ステップの後に前記希釈ステップが実施されてもよく、前記希釈ステップの後に前記酸化ステップが実施されてもよく、前記酸化ステップ及び前記希釈ステップが同時に実施されてもよい。さらに前記酸化ステップ、及び前記希釈ステップが任意の順番で複数回実施されてもよい。 本発明の硫酸の精製方法は、前記抽出ステップを経て得られる抽出液を逆抽出して、鉄を含有する逆抽出液6を得る逆抽出ステップ図1のSTEP 3)を含んでいてよい。前記抽出液と酸が、前記逆抽出ステップで混合される。前記酸は、好ましくは、鉱酸、有機酸、及びキレート酸からなる群から選択される少なくとも1種を含み、より好ましくは鉱酸、有機酸、及びキレート酸からなる群から選択される少なくとも1種である。前記鉱酸は、好ましくは、塩酸、硫酸、及び硝酸からなる群から選択される少なくとも1種を含み、より好ましくは塩酸を含み、更に好ましくは塩酸である。前記有機酸は好ましくはシュウ酸であり、より好ましくはシュウ酸である。シュウ酸を用いる場合、鉱酸よりも低い濃度で鉄が逆抽出されるため、酸の使用量を抑えることができ、コスト削減や設備設計の簡素化が可能となり、工業的な実用性が高い。 本発明の硫酸の精製方法は、還元剤と前記精製硫酸5が混合され、前記精製硫酸5が還元される還元ステップを含んでいてよい。前記酸化ステップで前記硫酸1の酸化還元電位が上昇しているが、前記還元ステップにおいて前記精製硫酸5の酸化還元電位が低下する。前記還元剤は、好ましくは、シュウ酸、ギ酸、及び亜硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを含み、より好ましくはシュウ酸、ギ酸、及び亜硫酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである。 本発明は、硫酸の精製方法であって、硫酸から、酸性有機リン化合物を使用して鉄を抽出する抽出ステップ、及び、当該抽出ステップを経て得られる抽出液を酸で逆抽出して、鉄を含有する逆抽出液を得る逆抽出ステップを含み、当該酸性有機抽出剤は、2-エチルヘキシル2-エチルヘキシルホスホネート、及びビス(2,4,4-トリメチルペンチル)ジチオホスフィン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つを含み、当該酸はシュウ酸を含む。 前記硫酸の精製方法は、好ましくは、濃硫酸が水で希釈される希釈ステップを更に含む。 前記硫酸の精製方法は、好ましくは、硫酸に含まれる鉄が酸化剤で酸化される酸化ステップを更に含む。