JP-2026077094-A - 車両の空調システム
Abstract
【課題】ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いた車両において、熱エネルギーの損失を抑制しつつ低コストで車室内の空調を行うことができる車両の空調システムを提供する。 【解決手段】車両の空調システム1は、ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いて車室内の空調を行う車両の空調システムであって、冷媒回路500に設けられ、冷媒回路500を循環する冷媒と外気との熱交換を行う室外熱交換器501と、冷媒回路501に設けられ、室外熱交換器501を通った冷媒を圧縮するコンプレッサ503と、冷媒回路500に設けられ、コンプレッサ503を通った冷媒から放熱させるコンデンサ102と、コンデンサ102から放熱された熱を利用して暖房された車室内の空気を、室外熱交換器501に向けて排気する排気ダクト300と、を備える。 【選択図】図2
Inventors
- 圷 俊裕
Assignees
- ダイムラー トラック エージー
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (1)
- ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いて車室内の空調を行う車両の空調システムであって、 前記冷媒回路に設けられ、前記冷媒回路を循環する冷媒と外気との熱交換を行う室外熱交換器と、 前記冷媒回路に設けられ、前記室外熱交換器を通った前記冷媒を圧縮するコンプレッサと、 前記冷媒回路に設けられ、前記コンプレッサを通った前記冷媒から放熱させるコンデンサと、 前記コンデンサから放熱された熱を利用して暖房された前記車室内の空気を、前記室外熱交換器に向けて排気する排気ダクトと、 を備える車両の空調システム。
Description
本発明は、車両の空調システムに関する。 エンジン自動車の空調システムは,エンジンの排熱を利用することにより車室内の空調を行っている。これに対し、エンジンを搭載していない電気自動車の空調システムは、ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いて車室内の空調を行うことが一般的である。 例えば、特許文献1には、車両の空調機が暖房モードで動作する場合、冷媒が圧縮機によって高温高圧に圧縮された後、順に四方弁及び冷媒管を介して室内熱交換器に送られ、この高温高圧な冷媒が室内熱交換器における熱交換によって液化され、液化された冷媒が冷媒管を介して膨張弁に送られ、膨張弁により急激に膨張されて低温低圧にされ、この低温冷媒が室外熱交換器に送られて熱交換によって気化され、気体状の冷媒が四方弁を介して圧縮機に戻されることが記載されている。 特開2021-70395号公報 本発明に係る車両の空調システムの一実施形態を適用したトラックの概略側面図である。本発明に係る車両の空調システムの一実施形態を示す全体構成図である。 次に、図1及び図2を適宜参照しつつ、本発明に係る車両の空調システムの一実施形態について説明する。 図1及び図2に示す空調システム1は、本発明に係る車両の空調システムの一実施形態であり、電気自動車であるトラック1000の車室内から車室外(車室付近)にかけて設けられている。空調システム1は、図2に示すように、室内暖房用の第1冷媒回路100と、室内冷暖房用の室内ファン200と、室内換気用の排気ダクト300と、室内冷暖房用の室外ファン400と、室内冷暖房用の第2冷媒回路500と、バッテリBの温度調整用の第3冷媒回路600と、を備えている。バッテリBは、トラック1000の走行用の電力を蓄えるためのものである。 第1冷媒回路100は、第1冷媒を循環させてヒータコア104を加熱するためのヒータ回路である。第1冷媒回路100は、第1ポンプ101と、コンデンサ102と、ヒータ103と、ヒータコア104と、がそれぞれ第1冷媒の通過する流路を介して接続されている。第1冷媒は、液体の冷媒であり、例えば水やグリコール等である。 第1ポンプ101は、第1冷媒を第1冷媒回路100で循環させるための電動ポンプである。コンデンサ102は、第1冷媒と後述する第2冷媒とを熱交換させることにより第1冷媒に吸熱させる凝縮器であり、高温化した第2冷媒により第1冷媒を加熱する。ヒータ103は、第1冷媒を必要に応じて加熱するためのPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータである。ヒータコア104は、コンデンサ102又はヒータ103により加熱された第1冷媒と室内空気(トラック1000の車室内の空気)とを熱交換させる室内熱交換器である。図1に示すように、ヒータコア104は、トラック1000のキャブ前部におけるインナーパネル内に形成された空調用ダクトD内に設けられている。 室内ファン200も、図1に示すように、トラック1000のキャブ前部におけるインナーパネル内に設けられた空調用ダクトD内に設けられており、図1及び図2に示すように、車室内に外気を吸引することにより車室内の換気を行うために使用される。なお、図1では省略しているが空調用ダクトD内にはエバポレータ505も設けられている。 排気ダクト300は、図1及び図2に示すように、トラック1000の車室内外を連通する空気流路を構成しており、トラック1000の車室内の空気を車室外の室外熱交換器501に向けて排出するためのものである。排気ダクト300の一端は、トラック1000の車室内に接続されており、排気ダクト300の他端は、トラック1000の車室外における室外熱交換器501の付近に位置している。 室外ファン400は、排気ダクト300からの排気を外気と共に吸引することにより、この排気と外気との混合空気を室外熱交換器501に供給するためのものである。 第2冷媒回路500は、第2冷媒が循環して第1冷媒と第3冷媒(詳細は後述する)との間で熱交換が可能なヒートポンプ回路である。第2冷媒回路500は、室内暖房時に用いる第1ルートR1、室内冷房時に用いる第2ルートR2、バッテリBの冷却時に用いる第3ルートR3の流路を有している。第2冷媒は、例えば二酸化炭素やHFO-1234yf等である。 第2冷媒回路500は、第1ルートR1に、室外熱交換器501と、アキュムレータ502と、コンプレッサ503と、コンデンサ102と、暖房用膨張弁504と、を備えている。 室外熱交換器501は、第2冷媒と、排気ダクト300からの排気及び外気の混合空気とを熱交換させる熱交換器である。この混合空気は、例えば、室外ファン400による吸引、トラック1000の走行による気流、トラック1000の車室内の空気圧、などにより室外熱交換器501に供給される。そして、室外熱交換器501は、室内暖房時には混合空気から第2冷媒に吸熱し、室内冷房時には第2冷媒から外気に放熱を行う。アキュムレータ502は、第2冷媒の気液分離を行う気液分離装置である。コンプレッサ503は、第2冷媒を圧縮して高圧及び高温化させる圧縮機である。コンデンサ102は、第2冷媒と第1冷媒とを熱交換させることにより第2冷媒を放熱させる。暖房用膨張弁504は、高圧の第2冷媒を低圧及び低温化させるバルブである。 また第2冷媒回路500は、第2ルートR2にエバポレータ505を備え、第3ルートR3にチラー506を備えている。第2ルートR2及び第3ルートR3は、いずれも室外熱交換器501とアキュムレータ502との間に接続されている。 第2冷媒回路500には、各ルートの流路を切り替えるための第1切替バルブ507、冷房用膨張弁508、チラー用膨張弁509、が設けられている。各切替バルブは、図示しないがトラック1000に搭載されているECU(Electronic Control Unit)と電気的に接続されており、当該ECUにより開閉制御される。 詳しくは、第1切替バルブ507は室外熱交換器501とアキュムレータ502との間に設けられており、冷房用膨張弁508は室外熱交換器501とエバポレータ505との間に設けられており、チラー用膨張弁509は室外熱交換器501とチラー506との間に設けられている。 暖房時には、第1切替バルブ507が開放され、冷房用膨張弁508及びチラー用膨張弁509が閉じられることで、第1ルートR1に第2冷媒が循環する。冷房時には第1切替バルブ507が閉じられ、冷房用膨張弁508が開放されることで第1ルートR1に加えて第2ルートR2に第2冷媒が循環し、エバポレータ505にて室内空気が冷却される。チラー506を使用する場合は、第1切替バルブ507が閉じられ、チラー用膨張弁509が開放されることで第1ルートR1に加えて第3ルートR3に第2冷媒が循環し、チラー506にて第2冷媒と第3冷媒回路600の第3冷媒との熱交換が行われる。 第3冷媒回路600は、第3冷媒を循環させてバッテリBの温度を調整(冷却及び暖機)するためのバッテリ冷却回路である。第3冷媒回路600は、第3ポンプ601と、チラー506と、図示はしないがヒータと、がそれぞれ第3冷媒の通過する流路を介して接続されている。第3冷媒は、液体の冷媒であり、例えば水やグリコール等である。 第3ポンプ601は、第3冷媒を第3冷媒回路600で循環させるための電動ポンプである。チラー506は、第3冷媒と第2冷媒との熱交換を行うための熱交換器であり、主に低温な第2冷媒により第3冷媒を冷却する際に用いられる。なお、第3冷媒回路600における第3冷媒は、バッテリBを加熱する必要があるときには、第3冷媒回路600の図示しないヒータにより加熱されることがある。 次に、空調システム1の暖房時の動作について説明する。冷房時については、既知の動作であるため、説明を省略する。 まず、第2冷媒回路500において、第1ルートR1を第2冷媒が循環する。具体的には、第2冷媒は、室外熱交換器501にて外気から吸熱し、アキュムレータ502で気液分離された後、コンプレッサ503により圧縮されることで高圧及び高温化し、コンデンサ102により第1冷媒回路100の第1冷媒を加熱する。コンデンサ102を経た第2冷媒は、暖房用膨張弁504により急激に膨張することで低圧及び低温化して再び室外熱交換器501にて吸熱を行う。そして、第1冷媒回路100において、コンデンサ102にて加熱された第1冷媒がヒータコア104にて室内空気を温めて室内の暖房を行う。 さらに、室内ファン200、トラック1000の走行による気流などにより外気を車室内に吸引することで、車室内の内気を排気ダクト300の一端側から排気ダクト300の内部に供給し、この内気を排気ダクト300の他端側から室外熱交換器501に向けて排気する。そして、排気ダクト300の他端側からの排気と外気とを含む混合空気は、室外ファン400による吸引、トラック1000の走行による気流、トラック1000の車室内の空気圧などにより室外熱交換器501に供給される。これ以降、第2冷媒回路500を循環する第2冷媒は、室外熱交換器501において、この混合空気から吸熱する。 このような本実施形態の空調システム1によれば、暖房された車室内の空気を室外熱交換器501に向けて排気する排気ダクト300を備えるため、車室内の換気を行うときには、暖房された車室内の空気を室外熱交換器501に向けて排気することができる。これにより、室外熱交換器501付近の空気を昇温させ、室外熱交換器501における第2冷媒の吸熱効率(熱交換効率)を上昇させることができる。このため、外気温が低温であっても、室外熱交換器501における第2冷媒の吸熱効率(熱交換効率)を高く維持することができる。このように、暖房された車室内の空気に含まれる熱エネルギーを有効に利用することにより、車両の暖房を行うときにPTCヒータ等の加熱手段を利用しなければならない状況の発生を抑制することができる。 したがって、ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いた車両(トラック1000)において、熱エネルギーの損失を抑制しつつ低コストで車室内の空調を行うことができる車両の空調システム1を提供することができる。 以上で本発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は本実施形態に限定されるものではない。例えば、図2に示す空調システム1は、ヒートポンプ方式の冷媒回路を用いて車室内の空調を行う車両であれば適用可能であり、エンジン自動車、電気自動車及びハイブリッド自動車のいずれにも適用することができ、普通自動車、中型自動車及び大型自動車のいずれにも適用することができる。 また、本実施形態においては空調システム1が第1冷媒回路100を備え、第1冷媒回路100を介してコンデンサ102から放熱された熱を利用して暖房しているが、本発明においては、第1冷媒回路100の設置を省略し、コンデンサ102を空調用ダクトD内に配置してヒータコア(本実施形態のヒータコア104に相当)として利用してもよい。