JP-2026077108-A - 鋼板の中心の位置座標特定方法および位置座標特定システム、並びに、クレーン
Abstract
【課題】鋼板の中心の位置座標をより確実に精度よく特定できる鋼板の中心の位置座標特定方法および位置座標特定システム、並びに、クレーンを提供する。 【解決手段】鋼板の中心の位置座標特定方法は、準備工程S100と特定工程S200とを有し、準備工程S100では、識別情報Nが占める領域Rの範囲内に存在する所定点Pから鋼板SPの短辺Ssまでの垂直距離bと、所定点Pから長辺Lsまでの垂直距離aとを予め把握しておき、特定工程S200では、撮影装置2により画像データD1を取得し、画像データD1を演算装置3によりデータ処理することにより、識別情報Nに基づいて鋼板SPの幅寸法Wと長さ寸法Hとを特定するとともに、鋼板座標系Csでの所定点Pの位置座標(x、y)を特定し、幅寸法Wと長さ寸法Hと所定点Pの位置座標(x、y)と垂直距離a、bとに基づいて中心Cの位置座標(xc、yc)を特定する。 【選択図】図3
Inventors
- 星島 一輝
Assignees
- 株式会社三井E&S
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (7)
- 識別情報が存在している鋼板の上面の画像データを撮影装置により取得して、取得した前記画像データを用いて演算装置により前記鋼板の中心の位置座標を特定する鋼板の中心の位置座標特定方法において、 前記中心の位置座標を特定する特定工程とこの特定工程よりも前の準備工程とを有し、 前記準備工程では、前記識別情報が占める領域の範囲内に存在する所定点から前記鋼板の短辺までの垂直距離と、前記所定点から前記鋼板の長辺までの垂直距離とを予め把握しておき、 前記特定工程では、前記撮影装置により前記画像データを取得し、前記画像データを前記演算装置によりデータ処理することにより、前記識別情報に基づいて前記鋼板の幅寸法と長さ寸法とを特定するとともに、前記短辺と前記長辺のそれぞれの延在方向に向いた座標軸を有する鋼板座標系での前記所定点の位置座標を特定し、前記幅寸法と前記長さ寸法と前記所定点の位置座標と予め把握しておいたそれぞれの前記垂直距離とに基づいて前記鋼板座標系での前記中心の位置座標を特定する、鋼板の中心の位置座標特定方法。
- 前記準備工程では、前記領域の形状を前記短辺と前記長辺とのそれぞれの辺に略平行な辺を有する矩形として扱い、前記矩形の中心または四つの角のいずれかを前記所定点として選択する、請求項1に記載の鋼板の中心の位置座標特定方法。
- 前記特定工程では、前記画像データをデータ処理することにより前記識別情報を読み取り、前記識別情報ごとの前記幅寸法と前記長さ寸法とが集積した管理データと読み取った前記識別情報とに基づいて前記幅寸法と前記長さ寸法とを特定する、請求項1に記載の鋼板の中心の位置座標特定方法。
- 前記特定工程では、前記中心の位置座標を(xc、yc)とし、前記所定点の位置座標を(x、y)とし、前記幅寸法をWとし、前記長さ寸法をHとし、前記所定点から前記短辺までの垂直距離をbとし、前記所定点から前記長辺までの垂直距離をaとした、下記の数式(1)を用いて前記中心の位置座標を特定する、請求項1に記載の鋼板の中心の位置座標特定方法。 ・・・・・・(1)
- 前記鋼板座標系から前記鋼板を荷役するクレーンが前記鋼板の荷役の際に用いるクレーン座標系への座標変換を用いて前記演算装置により前記クレーン座標系での前記中心の位置座標を特定する、請求項1に記載の鋼板の中心の位置座標特定方法。
- 識別情報が存在している鋼板の上面の画像データを取得する撮影装置と、取得した前記画像データに基づいて前記鋼板の中心の位置座標を特定する演算装置とを備える鋼板の中心の位置座標特定システムにおいて、 前記識別情報が占める領域の範囲内の所定点から前記鋼板の短辺までの垂直距離と、前記所定点から前記鋼板の長辺までの垂直距離とが予め記憶された記憶部を有していて、 前記演算装置は、前記画像データに基づいて、前記鋼板の長さ寸法および幅寸法を特定するとともに、互いに直交する座標軸が前記短辺と前記長辺のそれぞれの延在方向に向いた鋼板座標系での前記所定点の位置座標とを特定するデータ処理と、前記長さ寸法と前記幅寸法と前記所定点の位置座標と前記記憶部に記憶されたそれぞれの前記垂直距離とに基づいて前記鋼板座標系での前記中心の位置座標を特定するデータ処理とを実行する構成にした、鋼板の中心の位置座標特定システム。
- 請求項6に記載の鋼板の中心の位置座標特定システムを備えるクレーン。
Description
本発明は、鋼板の中心の位置座標特定方法および位置座標特定システム、並びに、クレーンに関し、より詳しくは、鋼板の中心の位置座標をより確実に精度よく特定できる鋼板の中心の位置座標特定方法および位置座標特定システム、並びに、クレーンに関する。 製鉄所や鋼材倉庫でのクレーンによる鋼板の荷役の自動化には、鋼板の中心の位置座標を特定することが必須になっている。鋼板ではなく、鋼板の材料となる鋼板スラブの中心点や重心位置をカメラによって撮像した画像を用いて検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1で提案されている方法は、鋼板スラブの平面と側面との明暗の差を利用してカメラによって撮像した画像を画像処理することにより、平面画像(板面のエッジが特定された画像)と側面画像とを抽出して、鋼板スラブの中心点や重心位置を求めている。 製鉄所や鋼材倉庫では、パレットなどに積み重ねられた複数の鋼板がクレーンにより荷役されている。鋼板には薄板(厚さ3mm未満)、中板(厚さ3mm以上、6mm未満)、厚板(厚さ6mm以上、150mm未満)、極厚板(厚さ150mm以上)などの種類があるが、総じて鋼板スラブの厚さに比して鋼板の厚さは非常に小さい。また、積み重ねられた鋼板どうしは概ね同系色を呈している。したがって、上面視の画像では鋼板どうしの境界(縁)が分かり難くなっていることに加えて、側面視の画像でも鋼板どうしの境界が分かり難くなっている。それ故、特許文献1で提案されている方法を単純に鋼板に適用しても、各鋼板のエッジを精度よく特定することが難しく、鋼板の中心の位置座標を特定することができない。それ故、鋼板の中心の位置座標をより確実に精度よく特定するには改善の余地がある。 特開平7-330287号公報 鋼板の中心の位置座標特定システムとクレーンの実施形態を例示する説明図である。画像データを例示する説明図である。鋼板の中心の位置座標特定方法の実施形態の手順を例示するフロー図である。鋼板座標系での鋼板の上面を例示する説明図である。管理データを例示する説明図である。クレーン座標系での鋼板の上面を例示する説明図である。 以下、本発明の鋼板の中心の位置座標特定方法および位置座標特定システム、並びに、クレーンを、図に示す実施形態に基づいて説明する。 図1に例示する特定システム1は、撮影装置2と演算装置3とを備えている。この特定システム1は、本発明の鋼板の中心の位置座標特定システムの実施形態であり、この特定システム1を備えるクレーン10は、本発明のクレーンの実施形態である。この特定システム1を用いて、図3に例示する鋼板の中心の位置座標特定方法が実施される。この特定方法は、クレーン10が鋼板SPを荷役する際に実施され、鋼板SPの中心Cの位置座標(Xc、Yc)を特定するために用いられる。 この特定方法の概要を説明する。この特定方法は、後述する図4に例示するように、鋼板SPの上面に存在している固有の識別情報Nを利用する方法である。この特定方法の手順では、準備工程S100で、識別情報Nが占める領域Rの所定点Pから鋼板SPの長辺Lsおよび短辺Ssのそれぞれの辺までの垂直距離a、bが把握される。次いで、特定工程S200では、撮影装置2により画像データD1が取得される(S210)。次いで、演算装置3により画像データD1をデータ処理することにより、識別情報Nに基づいた鋼板SPの長さ寸法Hおよび幅寸法Wが特定されるとともに鋼板座標系Csでの所定点Pの位置座標(x、y)が特定される。次いで、長さ寸法H、幅寸法W、所定点Pの位置座標(x、y)、垂直距離a、bに基づいて鋼板座標系Csでの鋼板SPの中心Cの位置座標(xc、xc)が特定される(S230、S240)。最終的に、クレーン座標系Ccでの鋼板SPの中心Cの位置座標(Xc、Yc)が特定される(S250)。なお、鋼板座標系Csとクレーン座標系Ccとが同一であってもよい。 まず、クレーン10と特定システム1の詳細について説明する。 図1に例示するクレーン10は、製鉄所や鋼材倉庫で鋼板SPの荷役を行っている。クレーン10は、公知の種々のクレーンを用いることができる。クレーン10は、例えば、製鉄所から出荷される鋼板SPを船舶Sに荷役するガントリークレーンである。クレーン10は、構造物11、トロリ12、吊具13、および、特定システム1を備えている。 構造物11は、走行装置14と一方向(陸側から海側に向かう方向)に張り出した桁(ガーダ、ブームなど)15と下端部に走行装置14が取り付けられていて互いに水平材(シルビーム、タイビームなど)16により連結された複数本の脚17とを有している。トロリ12は、桁15に沿って横行している。吊具13は、トロリ12から索状体(ワイヤロープ)を介して吊り下げられている。 クレーン10は、上記の構成に限定されるものではない。クレーン10は、例えば、鋼板SPを一時的に保管する蔵置レーンを跨いで鋼板SPを荷役するトランスファークレーン(門型クレーン)や天井クレーンでもよい。 撮影装置2は、クレーン10のトロリ12、吊具13、水平材16、および、脚17のいずれかに設置されていて、鋼板SPの上面の画像データD1を取得している。この撮影装置2には、公知の種々のカメラを用いることができる。撮影装置2は、レンズの光軸が鋼板SPの上面に対して垂直であることが望ましいが、上面の垂線から傾いていてもよい。撮影装置2は、取得した画像データD1に鋼板SPの全体が存在している必要がなく、鋼板SPの上面に存在している識別情報Nの全体が存在していればよい。ただし、積み重ねられた複数の鋼板SPでの識別情報Nの位置が揃えられていない場合、撮影装置2は、積み重ねられた複数の鋼板SPの全体が存在しているとよい。撮影装置2が取得した画像データD1は、演算装置3の補助記憶部6に記憶される。 演算装置3は、種々のデータが入力、記憶され、これらのデータを用いてデータ処理を行う。演算装置3は、公知の種々のコンピュータを用いることができる。演算装置3は、中央演算処理部(CPU)4、主記憶部(メモリ)5、補助記憶部(例えば、HDD)6を有している。補助記憶部6は、本発明の記憶部に相当する。この補助記憶部6には、画像データD1と、後述する図4に例示する垂直距離a、bとが記憶される。 図2に例示する画像データD1は、レンズの光軸が鋼板SPの上面に対して垂直な撮影装置2により取得されていて、補助記憶部6に記憶されている。画像データD1には、パレットPLに積み重ねられた複数の鋼板SPが存在している。具体的には、画像データD1にパレットPLに積み重ねられた寸法が異なる四枚の鋼板SPが存在している。また、画像データD1には、上から一枚目、二枚目、四枚目の鋼板SPの識別情報N(XXXXX、YYYYY、ZZZZZ)が存在している。 鋼板SPは、製鉄所や鋼材倉庫で生成、管理されており、製造業者や加工業者などのクライアントに向けて出荷されて、製品として加工される。鋼板SPは、鉄鋼の塊(スラブ)から板状に加工された鋼材である。鋼板SPは、厚さに応じて薄板(厚さ3mm未満)、中板(厚さ3mm以上、6mm未満)、厚板(厚さ6mm以上、150mm未満)、極厚板(厚さ150mm以上)の四種類に分類される。鋼板SPには、表面処理加工を施した亜鉛めっき鋼板、錫めっき鋼板、ティンフリー鋼板、塩化ビニル被覆鋼板、銅めっき鋼板、塗装鋼板などの表面処理鋼板も含まれる。 パレットPLに積み重ねられた複数の鋼板SPのそれぞれは、各鋼板SPの短辺方向や長辺方向などの向きがパレットPLの短辺方向や長辺方向に合わせて概ね揃えられている。また、積み重ねられた複数の鋼板SPのそれぞれは、各鋼板SPの中心も概ね揃えられていて、それぞれの中心がパレットPLの中心に概ね揃えられている。したがって、画像データD1に複数の識別情報Nが存在する場合、パレットPLの中心に最も近い識別情報Nが上から一枚目の鋼板SPの識別情報Nとなっている。 鋼板SPの上面には、固有の識別情報Nが付与されており、この識別情報Nに従って管理されている。識別情報Nは、必須情報として鋼板SPごとに異なる固有の管理番号を有していて、他の情報として、例えば、鋼板SPの各寸法(厚さ寸法、幅寸法、長さ寸法)、原材料名、搬入先(クライアント名)、製造元などを有していてもよい。実施形態の識別情報Nは、管理番号(XXXXX、YYYYY、ZZZZZなど)を有している。識別情報Nには、例えば、前述したそれぞれの情報を表す文字列、一次元バーコードや二次元バーコードなどが用いられている。識別情報Nは、例えば、型板(ステンシルシート)を用いたステンシルによる塗布で鋼板SPの上面に直に記されたり、上面に貼り付けられたラベルに表示されたりしている。 識別情報Nは、鋼板SPの上面の所定位置に存在している。この所定位置は上面の中心Cを除いて任意に設定できる。仮に、識別情報Nが上面の中心Cに存在する場合、識別情報Nを目印として中心Cの位置座標を概ね特定できるため、本実施形態を用いる必要はない。 識別情報Nは、目視でも確認し易いように鋼板SPの上面とのコントラストが大きくなっている。したがって、画像データD1における複数の鋼板SPどうしの境界が不鮮明で、画像処理を施したとしても鋼板SPのエッジ(鋼板SPの外周)を特定できない場合でも、識別情報Nは鮮明であり、画像データD1での位置を確実に特定できる。即ち、本実施形態では、鋼板SPのエッジに比してより鮮明な識別情報Nを手掛かりとして利用することにより、鋼板SPの中心Cの位置座標が特定される。 図3に例示する鋼板の中心の位置座標特定方法の手順では、準備工程S100と特定工程S200とが順に実施される。以下に準備工程S100と特定工程S200の各ステップS210~S240の詳細について説明する。 準備工程S100では、所定点Pから鋼板SPの長辺Lsまでの垂直距離aと、所定点Pから短辺Ssまでの垂直距離bとが把握される。それぞれの垂直距離a、bは、実際の鋼板SPを用いて実測してもよく、鋼板SPの製造工程で用いられる設定値を用いてもよい。把握されたそれぞれの垂直距離a、bは、演算装置3の補助記憶部6に記憶される。 図4は、鋼板座標系Csでの鋼板SPの上面を表している。図4中のX軸、Y軸は鋼板座標系Csの座標軸であり、X軸は鋼板SPの長辺Lsの延在方向に向いていて、Y軸は鋼板SPの短辺Ssの延在方向に向いていて、互いに直交している。図4中の破線の矩形は領域Rを表していて、白丸は中心Cと所定点Pと基準点Qとを表している。 鋼板座標系Csは、鋼板SPの長辺Ls、短辺Ssのそれぞれの延在方向に向いた互いに直交する座標軸(X軸、Y軸)を有する直交座標系である。鋼板座標系Csの原点は画像データD1の範囲内であれば任意に設定できるが、画像データD1の中心に設定するとよい。撮影装置2が画像データD1を撮影する際に、画像データD1での横方向、縦方向が鋼板SPの長辺Ls、短辺Ssのそれぞれの延在方向に合わせてある場合、鋼板座標系Csには、画像データD1の座標系を用いることができる。鋼板座標系Csと画像データD1の座標系とが異なる場合、画像データD1の座標系を鋼板座標系Csに変換すればよい。この座標変換の手法には、公知の種々の座標変換手法を用いることができる。例えば、画像データD1におけるパレットPLの外周は鮮明であるため、パレットPLの長辺、短辺のそれぞれの延在方向と、画像データD1の横方向、縦方向とが一致する座標変換を求めておき、その座標変換を用いて画像データD1の座標系を鋼板座標系Csに変換できる。また、撮影装置2のレンズの光軸と鋼板SPの上面との傾き具合を予め把握しておき、その傾き具合に応じた座標変換を求めておき、その座標変換を用いて画像データD1の座標系を鋼板