JP-2026077119-A - 離型フィルム
Abstract
【課題】環境に優しい非フッ素系素材により構成されるとともに、追従性に優れた離型フィルムを提供する。 【解決手段】離型フィルムは、ベース層と、第1離型層と、第1接着層とを備える。ベース層は、50wt%以上のポリアミド系樹脂を含み、10μm以上の厚みを有する。第1離型層は、非フッ素系素材から構成され、0.1μm以上の厚みを有する。第1接着層は、非フッ素系素材から構成され、ベース層と第1離型層との間に配置される。150℃でのMD及びTDにおける破断伸度がそれぞれ200%以上であり、150℃でのMD及びTDにおける破断伸度の和が900%以上である。150℃でのMD及びTDにおける破断強度がそれぞれ5MPa以上であり、150℃でのMD及びTDにおける破断強度の和が30MPa以上である。 【選択図】図1
Inventors
- 丹羽 治
- 城下 知輝
- 原 梨佐子
- 糸満 璃香
Assignees
- グンゼ株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (7)
- 50wt%以上のポリアミド系樹脂を含み、10μm以上の厚みのベース層と、 非フッ素系素材から構成され、0.1μm以上の厚みの第1離型層と、 非フッ素系素材から構成され、前記ベース層と前記第1離型層との間に配置される第1接着層と を備え、 150℃でのMD及びTDにおける破断伸度がそれぞれ200%以上であり、150℃でのMD及びTDにおける破断伸度の和が900%以上であり、 150℃でのMD及びTDにおける破断強度がそれぞれ5MPa以上であり、150℃でのMD及びTDにおける破断強度の和が30MPa以上である、 離型フィルム。
- 前記ベース層は、前記ポリアミド系樹脂と相溶性のある樹脂をさらに50wt%未満含む、 請求項1に記載の離型フィルム。
- 前記ベース層に含まれる前記ポリアミド系樹脂と相溶性のある前記樹脂は、接着性樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)である、 請求項2に記載の離型フィルム。
- 前記接着性樹脂は、酸変性ポリオレフィン系樹脂である、 請求項3に記載の離型フィルム。
- 前記酸変性ポリオレフィン系樹脂は、酸変性された直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)又は酸変性されたポリプロピレン系樹脂である、 請求項4に記載の離型フィルム。
- 前記第1接着層は、前記ベース層に含まれる前記ポリアミド系樹脂と相溶性のある前記樹脂と共通する樹脂を含む、 請求項1から5のいずれかに記載の離型フィルム。
- 非フッ素系素材から構成され、前記ベース層に対し前記第1離型層の反対側に配置される、0.1μm以上の厚みの第2離型層と、 非フッ素系素材から構成され、前記ベース層と前記第2離型層との間に配置される第2接着層と をさらに備える、 請求項1から5のいずれかに記載の離型フィルム。
Description
本発明は、離型フィルムに関する。 特許文献1から3は、離型フィルムを開示する。これらの文献にはいずれにも、離型フィルムに含まれる離型層に有機フッ素化合物(PFAS)を用いることが示されている。 特開2024-000759号公報特開2023-177702号公報特開2023-101380号公報 一実施形態に係る離型フィルムの断面図。 以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る離型フィルムについて説明する。なお、図面は、理解を容易にするために、適宜対象を省略又は誇張して模式的に描かれている。 [1.離型フィルムの構成] 図1に、本実施形態に係る離型フィルム1の断面図を示す。離型フィルム1は、この例では5層構造であり、その厚み方向において、第1離型層11と、第1接着層21と、ベース層10と、第2接着層22と、第2離型層12とをこの順番に含む。第1離型層11及び第2離型層12は、各々、表層である。言い換えると、第1離型層11及び第2離型層12の一方は、離型フィルム1の一方の表面(最外面)を形成しており、第1離型層11及び第2離型層12の他方は、離型フィルム1の他方の表面(最外面)を形成している。ベース層10は、中間層である。第2離型層12は、ベース層10に対し第1離型層11の反対側に配置される。 第1接着層21は、ベース層10と第1離型層11との間に配置され、ベース層10と第1離型層11とを接着する。すなわち、第1接着層21は、ベース層10の一方の面に積層されており、第1離型層11は、ベース層10に対し第1接着層21の反対側の面に積層されている。第2接着層22は、ベース層10と第2離型層12との間に配置され、ベース層10と第2離型層12とを接着する。すなわち、第2接着層22は、ベース層10の他方の面(第1接着層21が積層されているのと反対側の面)に積層されており、第2離型層12は、ベース層10に対し第2接着層22の反対側の面に積層されている。 離型フィルム1は、PFASレスのフィルムであり、その全体が、環境に優しい非フッ素系素材により構成される。すなわち、第1離型層11、第1接着層21、ベース層10、第2接着層22及び第2離型層12は、各々、非フッ素系素材により構成される。 ベース層10は、50wt%以上のポリアミド系樹脂を含む。ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂の含有量が50wt%以上であることにより、離型フィルム1の強度が向上する。離型フィルム1の強度をより向上させる観点からは、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂の含有量は、55wt%以上であることが好ましく、60wt%以上であることがより好ましく、65wt%以上であることがさらに好ましく、(後述する添加剤を除き)100wt%であってもよい。 ベース層10は、ポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂をさらに50wt%未満含むことが好ましい。ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂は、典型的には、熱可塑性樹脂である。 一般的に、ポリアミド系樹脂は、強度は高いが、伸度が低い(伸びにくい)傾向にある。従って、離型フィルム1により適切な伸度を確保する観点からは、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂の含有量は、85wt%以下であることが好ましく、80wt%以下であることがより好ましく、75wt%以下であることがさらに好ましい。また、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂の含有量は、15wt%以上であることが好ましく、20wt%以上であることがより好ましく、25wt%以上であることがさらに好ましい。 ベース層10は、ポリアミド系樹脂(及び、あればこれと相溶性のある樹脂)に加えて、添加剤を含んでいてもよい。添加剤の例としては、紫外線吸収剤、アンチブロッキング剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、抗菌剤、蛍光増白剤等が挙げられる。ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂及びこれと相溶性のある樹脂の合計含有量は、80wt%以上であることが好ましく、85wt%以上であることがより好ましく、90wt%以上であることがさらに好ましく、95wt%以上であることがさらに好ましく、100wt%であってもよい。 ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂の例としては、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミド、非晶質ポリアミド、ポリアミドエラストマー等が挙げられる。脂肪族ポリアミドの例としては、脂肪族ナイロン又はその共重合体が挙げられる。ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂の好ましい例としては、ナイロン6が挙げられる。 ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂の好ましい例としては、接着性樹脂又はエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、或いはその両方が挙げられる。接着性樹脂の好ましい例としては、酸変性された熱可塑性樹脂が挙げられる。酸変性された熱可塑性樹脂の好ましい例としては、酸変性ポリオレフィン系樹脂が挙げられる。酸変性ポリオレフィン系樹脂の好ましい例としては、酸変性された直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)又は酸変性されたポリプロピレン系樹脂、或いはその両方が挙げられる。ベース層10にここで例示した、ポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂が使用される場合、離型フィルム1の伸度をより効果的に向上させることができる。また、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂は、ポリアミド系樹脂であってもよい。 第1離型層11及び第2離型層12は、各々、典型的には、非フッ素系素材の熱可塑性樹脂を主成分として含む。本明細書において「主成分」とは、全体重量に対して最も多い重量を占める成分を意味する。なお、第1離型層11及び第2離型層12は、異なる種類の樹脂成分から構成されてもよいし、同じ種類の樹脂成分から構成されてもよい。第1離型層11及び第2離型層12の各々に含まれる主成分の好ましい例としては、ポリメチルペンテン(PMP、4-メチル-1-ペンテン・α-オレフィン共重合物)、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー、又はポリオレフィン系樹脂が挙げられる。ここでいうポリオレフィン系樹脂の好ましい例としては、ポリプロピレン系樹脂が挙げられ、より好ましい例として、ホモポリプロピレンが挙げられる。第1離型層11及び第2離型層12の各々に含まれる上記主成分の含有量は、65wt%以上であることが好ましい。第1離型層11及び第2離型層12は、各々、上述した3種類の樹脂のうち1つを主成分として含み、当該主成分に混合される成分として、上述した3種類の樹脂のうち他の1種類又は2種類の樹脂をさらに含んでいてもよい。或いは、第1離型層11及び第2離型層12には、各々、上述した3種類の樹脂のうちの1種類又は2種類以上に加え、さらに別のポリオレフィン系樹脂が混合されていてもよい。 第1離型層11及び第2離型層12の各々についての好ましい配合の例としては、例えば、以下が挙げられる(後述する添加剤が含まれる場合、その含有割合は除く)。 (1)ポリメチルペンテン100wt% (2)ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー100wt% (3)ホモポリプロピレン100wt% (4)ポリメチルペンテンと、ホモポリプロピレンとの混合物 (5)ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマーと、ホモポリプロピレンとの混合物 (6)ポリメチルペンテンと、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマーとの混合物 (7)ポリメチルペンテンと、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマーと、ホモポリプロピレンとの混合物 (8)(1)~(7)のいずれかと、さらにホモポリプロピレン以外のポリオレフィン系樹脂との混合物 第1離型層11及び第2離型層12は、各々、上記主成分及びあれば他の熱可塑性樹脂に加えて、添加剤を含んでいてもよい。添加剤の例としては、充填剤が挙げられ、その他、紫外線吸収剤、アンチブロッキング剤、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、抗菌剤、蛍光増白剤等も挙げられる。充填剤の例としては、シリカ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、タルク、マイカ等が挙げられる。第1離型層11及び第2離型層12に含まれる添加剤の含有量は、10wt%以下であることが好ましく、5wt%以下であることがより好ましく、3wt%以下であることがさらに好ましい。 第1離型層11及び第2離型層12の最外面の水接触角は、離型性を確保する観点から、各々、80°以上であることが好ましく、85°以上であることがより好ましく、90°以上であることがさらに好ましく、95°以上であることがさらに好ましく、100°以上であることがさらに好ましく、105°以上であることがさらに好ましい。 第1接着層21及び第2接着層22の各々の主成分は、典型的には、非フッ素系素材の熱可塑性樹脂である。なお、第1接着層21及び第2接着層22は、異なる種類の樹脂成分から構成されてもよいし、同じ種類の樹脂成分から構成されてもよい。第1接着層21には、ベース層10と第1離型層11との接着性を高める観点から、ベース層10で使用される樹脂との共通成分と、第1離型層11で使用される樹脂との共通成分の両方が含まれることが好ましい。同様に、第2接着層22には、ベース層10と第2離型層12との接着性を高める観点から、ベース層10で使用される樹脂との共通成分と、第2離型層12で使用される樹脂との共通成分の両方が含まれることが好ましい。 第1接着層21は、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂と共通する樹脂を含むことが好ましい。第2離型層12も、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂と共通する樹脂を含むことが好ましい。例えば、ベース層10にポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂として、接着性樹脂又はEVOH、或いはその両方が含まれる場合には、第1接着層21及び/又は第2接着層22にも同様に、接着性樹脂又はEVOH、或いはその両方が含まれることが好ましい。第1接着層21及び/又は第2接着層22に含まれる接着性樹脂は、ベース層10に含まれるものと同様であり、好ましい例として、酸変性された熱可塑性樹脂が挙げられ、特に好ましい例として、酸変性ポリオレフィン系樹脂が挙げられ、より具体的には、酸変性されたLLDPE又は酸変性されたポリプロピレン系樹脂、或いはその両方が挙げられる。なお、第1接着層21には、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂と共通する樹脂に代えて又は加えて、ベース層10に主成分として含まれるポリアミド系樹脂と共通するポリアミド系樹脂が含まれてもよい。第2接着層22にも、ベース層10に含まれるポリアミド系樹脂と相溶性を有する樹脂と共通する樹脂に代えて又は加えて、ベース層10に主成分として含まれるポリアミド系樹脂と共通するポリアミド系樹脂が含まれてもよい。 第1離型層11にPMP、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー又はポリオレフィン系樹脂(好まくは、ポリプロピレン系樹脂であり、より好ましくは、ホモポリプロピレン)、或いはこれらの任意の組み合わせが含まれる場合には、第1接着層21にも同様に、PMP、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー又はポリオレフィン系樹脂(好まくは、ポリプロピレン系樹脂であり、より好ましくは、ホモポリプロピレン)、或いはこれらの任意の組み合わせが含まれることが好ましい。同様に、第2離型層12にPMP、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー又はポリオレフィン系樹脂(好まくは、ポリプロピレン系樹脂であり、より好ましくは、ホモポリプロピレン)、或いはこれらの任意の組み合わせが含まれる場合には、第2接着層22にも同様に、PMP、ポリエチレンとシリコーンとからなるブロックポリマー