JP-2026077137-A - 陶器修復方法
Abstract
【課題】簡単容易で、しかも、金継ぎのように破損した陶器を修復することができる陶器修復方法を提供する。 【解決手段】第1破片及び第2破片の破損部分に、エポキシ系樹脂粘土を塗布し、第1破片の破損部分と第2破片の破損部分を組み合わせる(ステップS4)。そして、第1破片及び第2破片の破損部分に沿うように、第1破片及び第2破片の内外面にラミネートシール5を貼着する(ステップS2,ステップS7)。その後、ラミネートシールの隙間を埋めるようにエポキシ系樹脂粘土を塗布し(ステップS8)、ラミネートシールを剥離する(ステップS9)。 【選択図】図1
Inventors
- 山岡 まさえ
Assignees
- 一般社団法人日本グルーデコ協会
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (3)
- 第1破片と第2破片とに少なくとも破損した陶器を修繕する陶器修復方法であって、 前記第1破片及び前記第2破片の破損部分に、エポキシ系樹脂粘土を塗布し、前記第1破片の破損部分と前記第2破片の破損部分を組み合わせる工程と、 前記第1破片及び前記第2破片の破損部分に沿うように、前記第1破片及び前記第2破片の内面にシール部材を貼着する工程と、 前記第1破片及び前記第2破片の破損部分に沿うように、前記第1破片及び前記第2破片の外面にシール部材を貼着する工程と、 前記第1破片に貼着されたシール部材と、前記第2破片に貼着されたシール部材の隙間を埋めるようにエポキシ系樹脂粘土を塗布する工程と、 前記隙間を埋めるようにエポキシ系樹脂粘土を塗布した後、前記第1破片に貼着されたシール部材と、前記第2破片に貼着されたシール部材を剥離する工程と、を含む陶器修復方法。
- 前記第1破片及び前記第2破片の破損部分に沿うように、前記第1破片及び前記第2破片の内面にシール部材を貼着した後、前記エポキシ系樹脂粘土を塗布し、前記第1破片の破損部分と前記第2破片の破損部分を組み合わせ、その後、前記第1破片及び前記第2破片の破損部分に沿うように、前記第1破片及び前記第2破片の外面にシール部材を貼着してなる請求項1に記載の陶器修復方法。
- 前記エポキシ系樹脂粘土を塗布し、前記第1破片の破損部分と前記第2破片の破損部分を組み合わせた後、前記シール部材とは異なるシール部材を、前記第1破片と前記第2破片を繋ぐように前記第1破片及び前記第2破片の内外面に貼着してなる請求項1又は2に記載の陶器修復方法。
Description
特許法第30条第2項適用申請有り 令和5年11月21日から陶器修復方法に関連する講習を、一般社団法人日本グルーデコ協会内にて開始した。 令和6年7月17日から陶器修復方法の講習を、一般社団法人日本グルーデコ協会内にて開始した。 本発明は、陶器修復方法に関する。 破損した陶器を修復する方法として、「金継ぎ」という手法が一般的に知られている(例えば、非特許文献1参照)。 "金継ぎ図書館"、[online]、鳩屋、[2024年10月16日検索]、インターネット(https://hatoya-f.com/real-kintsugi/for-kintsugi-beginner/) 本発明の一実施形態に係る陶器修復方法の工程を示すフローチャート図である。同実施形態に係る修復前の陶器を上方から見た際の斜視図である。(a)は、同実施形態に係る第2破片の内面にラミネートシールを全面的に貼着しようとしている状態を示す斜視図、(b)は、貼着したラミネートシールの余分な部分を切断(カット)している状態を示す斜視図である。(a)は、同実施形態に係る第3破片の内面にラミネートシールを破損部分に沿って貼着しようとしている状態を示す斜視図、(b)は、第3破片の内面にラミネートシールを破損部分に沿って貼着した状態を示す斜視図である。(a)は、同実施形態に係る第3破片の内面側の破損部分をやすりがけしている状態を示す斜視図、(b)は、同実施形態に係る第3破片の外面側の破損部分をやすりがけしている状態を示す斜視図である。(a)は、同実施形態に係る第3破片の破損部分にエポキシ系樹脂粘土を塗布している状態を示す斜視図、(b)は、同実施形態に係る第1破片の破損部分、及び、第2破片の破損部分、並びに、第3破片の破損部分にエポキシ系樹脂粘土を塗布した状態を示す斜視図、(c)は、同実施形態に係る第1破片及び第2破片並びに第3破片を組み合わせた状態を示す斜視図である。(a)は、組み立てた陶器の外面にマスキングテープを貼着した状態を示す斜視図、(b)は、組み立てた陶器の内面にマスキングテープを貼着した状態を示す斜視図である。(a)は、組み立てた陶器の外面にラミネートシールを貼着した状態を示す斜視図、(b)は、組み立てた陶器の外面にエポキシ系樹脂粘土を塗布した状態を示す斜視図、(c)は、組み立てた陶器の外面にエポキシ系樹脂粘土を塗布した状態を示す斜視図である。(a)は、組み立てた陶器の外面のラミネートシールを剥離している状態を示す斜視図、(b)は、ラミネートシール剥離後の陶器の内面を示す斜視図である。 以下、本発明の一実施形態に係る陶器修復方法を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。 本実施形態に係る陶器修復方法は、簡単容易で、しかも、金継ぎのように破損した陶器を修復することができるものである。具体的には、図1に示す工程を経て、修復することになる。この点、図1に示す工程を主として、以下、詳しく説明する。 まず、例えば、図2に示すような椀状の器からなる陶器1を用意する(ステップS1)。この陶器1は、図2に示すように、陶器1の一部が破損している第1破片2と、ほぼ三角形状の第2破片3と、ほぼ三角形状の第3破片4とで構成されている。 次に、図2に示す第1破片2の内面2aと、第2破片3の内面3aと、第3破片4の内面4aに、図3及び図4に示すようにラミネートシール5を貼着する(ステップS2)。なお、ラミネートシール5を貼着する方法として、面貼りという手法と、線貼りという手法があるが、どちらか一方のみの手法で行うようにしても良い。本実施形態においては、両方の手法を用いた例を説明する。 図3(a)に示すように、第2破片3の内面3aの全面に矩形状のラミネートシール5を貼着する。すなわち、面貼りを行う。そしてその後、図3(b)に示すように、アートナイフANなどを用いて、第2破片3の破損部分3b(図2も参照)に沿うように、ラミネートシール5の余分な部分を切断(カット)する。なお、図3(a)に示す第2破片3の内面3aに貼着されるラミネートシール5のうち、図2に示す陶器1の縁部1aに相当する部分のラミネートシール5は、少し飛び出した状態(突出した状態)で貼着した方が好ましい。この陶器1の縁部1aに相当する部分は、人がさわり易い箇所である。触ってしまうとラミネートシール5の粘着力が落ちてしまうため、粘着力が落ちても問題ないように、陶器1の厚みを考慮して、少し飛び出した状態(突出した状態)で貼着した方が良い。そのため、図2に示す陶器1の縁部1aに相当する部分のラミネートシール5は、少し飛び出した状態(突出した状態)で貼着した方が好ましい。 一方、図4に示すように、第3破片4の破損部分4b(図4(b)参照)に沿うように、第3破片4の内面4aに、例えば、5mm幅の線状のラミネートシール5を貼着する。すなわち、線貼りを行う。なお、上記と同様、図4(b)に示す第3破片4の内面4aに貼着されるラミネートシール5のうち、図2に示す陶器1の縁部1aに相当する部分のラミネートシール5は、少し飛び出した状態(突出した状態)で貼着した方が好ましい。 また一方、図示はしないが、図2に示す第1破片2も、第1破片2の破損部分2b(図2参照)に沿うように、例えば、5mm幅の線状のラミネートシール5を貼着する。すなわち、同様に線貼りを行うようにする。なお、この際、上記と同様、陶器1の縁部1aに相当する部分のラミネートシール5は、少し飛び出した状態(突出した状態)で貼着した方が好ましい。 次に、上記のようにラミネートシール5を貼着した第1破片2、及び、第2破片3、並びに、第3破片4に対してやすりがけを行う(ステップS3)。具体的には、以下のように行う。 第3破片4を例に説明すると、まず、図5(a)に示すように、第3破片4の内面4a側の破損部分4bの角部分を、やすりYSを用いてやすりがけを行う。この際、第3破片4の内面4a側には、ラミネートシール5が貼着されているため、剥がれないように、鉛直上向きから下向きの一方方向にやすりがけを行う。これにより、ラミネートシール5の余分な部分を削り取ることができる。 次に、図5(b)に示すように、第3破片4の外面4c側の破損部分4bの角部分を、やすりYSを用いてやすりがけを行う。 かくして、このようにして、第3破片4の破損部分4b(図2も参照)の角部分を削るようにすれば、第3破片4の破損部分4b(図2も参照)に微小な凹凸(ざらつき)が発生し、この微小な凹凸に、後述するエポキシ系樹脂粘土6(図6(a),(b)参照)が密着することになる。これにより、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bを強固に固定することができる。なお、上記のように、角部分を削り終えた後、アルコール入りウエットティッシュなどで、第3破片4の破損部分4b(図2も参照)を綺麗に拭くようにする。また、図示はしないが、図2に示す第1破片2の破損部分2bも、図2に示す第2破片3の破損部分3bも、上記同様にやすりがけを行い、角部分を削り終えると、アルコール入りウエットティッシュなどで拭くようにする。 なお、図示はしないが、上記説明した内容と同じく、第1破片2、及び、第2破片3も、やすりがけを行う。 次に、上記のようなやすりがけを行った後、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bに、図6(a),(b)に示す、エポキシ系樹脂粘土6(例えば、wGlue(登録商標))を塗布し、陶器1となるように組み立てを行う(ステップS4)。具体的には、以下のように行う。 第3破片4を例に説明すると、図6(a)に示すように、破損部分4bに、竹べらTBなどを用いて、エポキシ系樹脂粘土6を塗布する。この際、エポキシ系樹脂粘土6を薄く塗布するようにする。厚く塗布してしまうと、第3破片4の破損部分4bの微小な凹凸と、第1破片2の破損部分2bの微小な凹凸、及び/又は、第2破片3の破損部分3bの微小な凹凸が噛み合わない可能性があるためである。 かくして、このようにして、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bに、エポキシ系樹脂粘土6を塗布し、図6(b)に示すような状態にする。そしてその後、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bを組み合わせ、図6(c)に示すような陶器1を組み立てるようにする。なお、図8(c)に示すように、第1破片2の内面2aに、第1破片2の破損部分2b(図2参照)に沿うように、ラミネートシール5が貼着され、第2破片3の内面3aに、第2破片3の破損部分3b(図2参照)に沿うように、ラミネートシール5が貼着され、第3破片4の内面4aに、第3破片4の破損部分4b(図2参照)に沿うように、ラミネートシール5が貼着されている。これにより、陶器1を組み立てた際、図8(c)に示すように、第1破片2の内面2aに貼着されたラミネートシール5と、第2破片3の内面3aに貼着されたラミネートシール5と、第3破片4の内面4aに貼着されたラミネートシール5との間に隙間K1が形成されることになる。 次に、組み立てられた陶器1にマスキングテープを貼着し、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bの組み合わせ位置を固定するようにする(ステップS5)。具体的には、以下のように行う。 まず、図7(a)に示すように、組み立てられた陶器1の外面、つまり、第1破片2の外面2c、及び、第2破片3の外面3c、並びに、第3破片4の外面4cに、第1破片2の外面2c,第2破片3の外面3c,第3破片4の外面4cをつなぐように、矩形状のマスキングテープ7を貼着する。これにより、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bの組み合わせ位置を固定することができる。この状態で、組み立てられた陶器1の内面を、アルコール入りウエットティッシュなどで掃除し、組み立てられた陶器1の内面を綺麗にする。 そしてその後、図7(b)に示すように、陶器1の内面、つまり、第1破片2の内面2a、及び、第2破片3の内面3a、並びに、第3破片4の内面4aに、第1破片2の内面2a,第2破片3の内面3a,第3破片4の内面4aをつなぐように、矩形状のマスキングテープ7を貼着する。これにより、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bの組み合わせ位置を固定することができる。この状態で、図7(a)に示すマスキングテープ7を剥離し、組み立てられた陶器1の外面を、アルコール入りウエットティッシュなどで掃除し、組み立てられた陶器1の外面を綺麗にする。そしてその後、再び、図7(a)に示すように、組み立てられた陶器1の外面にマスキングテープ7を貼着する。これにより、第1破片2の破損部分2b、及び、第2破片3の破損部分3b、並びに、第3破片4の破損部分4bの組み合わせ位置をしっかりと固定することができる。 次に、図7に示すように、内外面にマスキングテープ7が貼着されている組み立てられた陶器1を、図示しないタオルウォーマーに約30分間入れて、エポキシ系樹脂粘土6の硬化を促進する。そしてその後、図7に示すマスキングテープ7を全て剥離する(ステップS6)。 次に、組み立てられた陶器1の外面に、ラミネートシール5を貼着する(ステップS7)。具体的には、以下のように行う。 図8(a)に示すように、陶器1の外面、つまり、第1破片2の外面2c、及び、第2破片3の外面3c、並びに、第3破片4の外面4cに、ラミネートシール5を貼着する。より詳しくは