JP-2026077139-A - インクジェット装置及びヘッドの洗浄方法
Abstract
【課題】より好適にインクジェット装置のヘッドを洗浄する。 【解決手段】ノズル21と、ノズル21に連通する圧力室22と、振動により圧力室22の容積を増減させる圧電素子23と、を含むヘッド2と、圧電素子23を制御する制御部3と、ノズル21の開口部26が浸漬される洗浄液94を貯留する洗浄トレイ41と、を備え、制御部3は、圧電素子23を振動させることで、圧力室22に貯留されているインク91を開口部26から吐出させる吐出制御と、開口部26が洗浄液94に浸漬されている状態において、圧電素子23を振動させることで、開口部26からノズル21の内部へ洗浄液94を吸引させる吸引制御と、を実行する、インクジェット装置1。 【選択図】 図8
Inventors
- 藤原 久嘉
Assignees
- 東レエンジニアリング株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (7)
- ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、振動により前記圧力室の容積を増減させる圧電素子と、を含むヘッドと、 前記圧電素子を制御する制御部と、 前記ノズルの開口部が浸漬される洗浄液を貯留する洗浄トレイと、 を備え、 前記制御部は、 前記圧電素子を振動させることで、前記圧力室に貯留されているインクを前記開口部から吐出させる吐出制御と、 前記開口部が前記洗浄液に浸漬されている状態において、前記圧電素子を振動させることで、前記開口部から前記ノズルの内部へ前記洗浄液を吸引させる吸引制御と、 を実行する、 インクジェット装置。
- 前記吐出制御は、第1波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含み、 前記吸引制御は、前記第1波形パターンとは異なる第2波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含む、 請求項1に記載のインクジェット装置。
- 前記吸引制御は、前記第2波形パターンにて前記圧電素子を振動させた後に、前記第1波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含む、 請求項2に記載のインクジェット装置。
- 前記ヘッドは、複数の前記圧力室と連通する共通インク室を含み、 前記共通インク室と接続し、前記ノズルよりも流路断面積の大きい排液配管と、 前記吸引制御の後に、前記ノズルの内部に吸引された前記洗浄液を前記共通インク室から前記排液配管へ圧送する圧送部と、 をさらに備える、 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
- 前記洗浄トレイに貯留される前記洗浄液へ超音波振動を付与する振動部、 をさらに備える、 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット装置。
- 前記振動部は、前記吸引制御の際に、前記洗浄液にキャビテーションが生じる第1音圧よりも弱い音圧にて超音波振動を付与する、 請求項5に記載のインクジェット装置。
- ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、振動により前記圧力室の容積を増減させる圧電素子と、を含むヘッドの洗浄方法であって、 前記ノズルの開口部が洗浄トレイに貯留された洗浄液に浸漬されている状態において、前記圧電素子を振動させることで、前記開口部から前記ノズルの内部へ前記洗浄液を吸引させる吸引工程、 を備える、ヘッドの洗浄方法。
Description
本発明は、インクジェット装置及びヘッドの洗浄方法に関する。 インクジェット装置のヘッドにインクが付着して固まると、ヘッドにおけるインクの不吐出などの不具合が生じる。このため、ヘッドに付着したインクを洗浄する技術が知られている。例えば、特許文献1には、キャップ部に洗浄液を溜め、インクジェットヘッドのノズル面を当該洗浄液に浸漬させる技術が開示されている。 特許文献1では、ヘッドの内部に洗浄液を導入するために、廃液タンクとヘッドとを接続する第1流路に設けられる第1ポンプを動作させて、キャップ部に貯留される洗浄液をノズル開口からヘッド内へ吸い上げる。 また、特許文献1では、キャップ部の外周又は内部に超音波振動子を配置し、洗浄液をヘッド内へ導入した状態で、キャップ部に貯留される洗浄液とヘッド内の洗浄液とに超音波振動を付与する。 特開2015-085660号公報 実施形態に係るインクジェット装置を例示する模式図である。インクジェット装置の内部構成を例示する模式図である。インクジェット装置の動作を例示するフローチャートである。浸漬工程中のインクジェット装置の様子を示す模式図である。圧電素子が変位する様子を例示する模式図である。吐出制御を行う際の圧電素子の波形パターンを例示するグラフである。吸引制御を行う際の圧電素子の波形パターンを例示するグラフである。吸引工程中のインクジェット装置の様子を示す模式図である。排液工程中のインクジェット装置の様子を示す模式図である。 <本発明の実施形態の概要> 以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。 (1)本発明に係るインクジェット装置は、ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、振動により前記圧力室の容積を増減させる圧電素子と、を含むヘッドと、前記圧電素子を制御する制御部と、前記ノズルの開口部が浸漬される洗浄液を貯留する洗浄トレイと、を備え、前記制御部は、前記圧電素子を振動させることで、前記圧力室に貯留されているインクを前記開口部から吐出させる吐出制御と、前記開口部が前記洗浄液に浸漬されている状態において、前記圧電素子を振動させることで、前記開口部から前記ノズルの内部へ前記洗浄液を吸引させる吸引制御と、を実行する、インクジェット装置である。 本発明に係るインクジェット装置では、圧電素子の振動によって洗浄液を吸引するため、ヘッド内への洗浄液の吸引量を少量に抑えることができる。これにより、吸引に伴うノズル等の破損、多量の洗浄液に浸漬されることに起因するヘッド内部の劣化を抑制することができる。このため、例えばポンプによる負圧で多量の洗浄液をヘッドに導入する特許文献1の技術と比べ、より好適にインクジェット装置のヘッドを洗浄することができる。 (2)上記(1)のインクジェット装置において、前記吐出制御は、第1波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含み、前記吸引制御は、前記第1波形パターンとは異なる第2波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含んでもよい。 このように圧電素子を振動させることで、圧電素子が通常の吐出波形とは異なるパターンにて動作することで、ノズルの開口部から液体を吸引することができる。 (3)上記(2)のインクジェット装置において、前記吸引制御は、前記第2波形パターンにて前記圧電素子を振動させた後に、前記第1波形パターンにて前記圧電素子を振動させる制御を含んでもよい。 このように振動させることで、ノズル内に洗浄液が吸引された後、少量だけノズルから洗浄トレイへ洗浄液が吐出されるため、開口部付近の固着インクをヘッドから離れやすくすることができる。また、吸引と吐出を繰り返すことで、吸引量を微調整しながらノズル内に洗浄液を吸引することができるため、ヘッドへの洗浄液の吸引量を少量に抑えることができる。 (4)上記(1)から(3)のインクジェット装置において、前記ヘッドは、複数の前記圧力室と連通する共通インク室を含み、前記共通インク室と接続し、前記ノズルよりも流路断面積の大きい排液配管と、前記吸引制御の後に、前記ノズルの内部に吸引された前記洗浄液を前記共通インク室から前記排液配管へ圧送する圧送部と、をさらに備えてもよい。 例えば、開口部から吸引した洗浄液等を、同じく開口部から排出させると、洗浄により洗浄液等に浮遊している異物によってノズルが詰まるおそれがある。上記のように、洗浄液等の大部分を排液配管から排出させることで、異物も排液配管から排出されるため、ノズルの詰まりを回避することができる。 (5)上記(1)から(3)のインクジェット装置において、前記洗浄トレイに貯留される前記洗浄液へ超音波振動を付与する振動部をさらに備えてもよい。 振動部によって付与される洗浄液の振動により、固着インクの洗浄液への溶解を促進し、固着インクをヘッドの内壁やノズル面から離れやすくすることができる。 (6)上記(5)のインクジェット装置において、前記振動部は、前記吸引制御の際に、前記洗浄液にキャビテーションが生じる第1音圧よりも弱い音圧にて超音波振動を付与してもよい。 これにより、キャビテーションに起因する衝撃によりヘッドにダメージが生じることを抑制しつつ、洗浄液を揺らすことができるため、固着インクが洗浄液に溶解してヘッドの内壁やノズル面から離れることを促進することができる。 (7)本発明に係るヘッドの洗浄方法は、ノズルと、前記ノズルに連通する圧力室と、振動により前記圧力室の容積を増減させる圧電素子と、を含むヘッドの洗浄方法であって、前記ノズルの開口部が洗浄トレイに貯留された洗浄液に浸漬されている状態において、前記圧電素子を振動させることで、前記開口部から前記ノズルの内部へ前記洗浄液を吸引させる吸引工程、を備える、ヘッドの洗浄方法である。 本発明に係るヘッドの洗浄方法では、圧電素子の振動によって洗浄液を吸引するため、ヘッド内への洗浄液の吸引量を少量に抑えることができる。これにより、吸引に伴うノズル等の破損、多量の洗浄液に浸漬されることに起因するヘッド内部の劣化を抑制することができる。このため、例えばポンプによる負圧で多量の洗浄液をヘッドに導入する特許文献1の技術と比べ、より好適にヘッドを洗浄することができる。 <本発明の実施形態の詳細> 以下、本発明の実施形態の詳細を説明する。 〔インクジェット装置1の概略構成〕 図1は、実施形態に係るインクジェット装置1を例示する模式図である。 図2は、インクジェット装置1の内部構成を例示する模式図である。 インクジェット装置1は、ヘッド2と、制御部3と、洗浄部4と、排液部5と、塗布部6と、供給部7と、移動機構8と、を備える。図1及び図2は模式図であり、各部のサイズ関係について、説明のために適宜強調して記載しており、実際のサイズ関係とは相違する場合がある。インクジェット装置1は、例えばカラー液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイに用いられるカラーフィルタを製造する装置であってもよいし、コピー用紙等の紙面上に文字や写真等を描画する装置であってもよい。 ヘッド2は、複数のノズル21と、複数のノズル21にそれぞれ連通する複数の圧力室22と、振動により複数の圧力室22の容積をそれぞれ増減させる複数の圧電素子23と、複数の圧力室22と連通する共通インク室24と、を含む。ヘッド2は、例えば、溝や孔を設けた複数の部材を接着剤によって積層することで形成されている。 ノズル21は、ヘッド2の下面(鉛直方向下側の面)に形成されているノズル面25にて開口している。当該開口を「開口部26」と称す。圧力室22は、ノズル21よりも容積の大きい空間を形成しており、圧力室22の一部の壁面に圧電素子23が設けられている。圧電素子23(ピエゾ)は、電圧の印加によって変形する材料により構成されている。圧電素子23は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を含む。共通インク室24は、圧力室22よりも容積の大きい空間を形成しており、供給部7及び排液部5と連通している。 供給部7からヘッド2内にインク91が供給され、共通インク室24、圧力室22及びノズル21がインク91に満たされている状態で、圧電素子23が適宜に振動することで、ノズル21の開口部26からインク91の液滴が吐出される。 洗浄部4は、ヘッド2を洗浄する。ヘッド2を使用すると、ノズル面25やヘッド2の内部(例えば、圧力室22の内壁、共通インク室24の内壁)にインク91が固着することがある。このインク固着に起因して、インク91の不吐出や吐出方向の曲がり等の吐出不良が生じるおそれがあるため、固着したインク91を除去する「ヘッド2の洗浄」が必要となる。 洗浄部4は、洗浄液94を貯留する洗浄トレイ41と、洗浄トレイ41に洗浄液94を供給する洗浄液タンク42と、洗浄トレイ41と洗浄液タンク42とを接続している洗浄液配管43と、開放状態と遮断状態とに切り替わることで、洗浄液配管43の流通を制御する第1バルブ44と、洗浄トレイ41に貯留される洗浄液94へ超音波振動を付与する振動部45と、洗浄トレイ41と後述の排液タンク51とを接続している排液配管46と、開放状態と遮断状態とに切り替わることで、排液配管46の流通を制御する第2バルブ47と、洗浄トレイ41の液体を排液配管46を通して排液タンク51に圧送するポンプ48と、を含む。 洗浄液94は、インク91に用いられる溶剤と同じ成分を含む液体である。例えば、インク91に有機溶剤としてアセトンが含まれる場合、洗浄液94はアセトンである。洗浄トレイ41は、上方に開放されたボウル型の形状を有し、その内部にノズル面25を収容することができる。 洗浄液タンク42は、洗浄トレイ41に貯留される前の未使用の洗浄液94を貯留する。洗浄液タンク42は、例えば洗浄トレイ41よりも高い位置に設けられている。第1バルブ44を開放状態とすることで、重力により、洗浄液タンク42から洗浄液配管43を通って、洗浄トレイ41に洗浄液94が供給される。洗浄トレイ41にて洗浄液94が所定の液面まで貯留されると、第1バルブ44を遮断状態とすることで、洗浄液タンク42から洗浄トレイ41への洗浄液94の供給が停止される。 振動部45は、例えば洗浄トレイ41の外部底面に設けられている、ランジュバン型振動子等の超音波振動子である。洗浄液94は、上記のとおり溶剤であるため、振動部45が洗浄液94に浸漬すると振動部45を構成する部材が溶ける等により、振動部45が劣化するおそれがある。振動部45は、洗浄トレイ41の外側(底面、側面等)に取り付けられることで、振動部45が洗浄液94に浸かることを防止しつつ、洗浄液94に超音波振動を付与することができる。 なお、振動部45から洗浄トレイ41内部の洗浄液94に超音波振動が伝わりやすいように、洗浄トレイ41のうち振動部45が設けられている領域について、他の領域よりも壁の厚みを薄くしたり、ダイアフラムのように屈伸しやすい部材により構成したりしてもよい。 後述の排液タンク51は、例えば洗浄トレイ41よりも低い位置に設けられている。第2バルブ47を開放状態とすることで、重力により、洗浄トレイ41から排液配管46を通って、排液タンク51に洗浄液94が廃棄される。また、第2バルブ47を開放状態とし、かつポンプ48を駆動させることで、重力に加えて、ポンプ48により洗浄トレイ41に加えられる負圧により、洗浄液94が積極的に洗浄トレイ41から排出される。 排液部5は、ヘッド2及び洗浄部4から送られる使用後のインク91及び洗浄液94を排液96として貯留する。排液部5は、排液96を貯留する排液タンク51と、共通インク室24と排液タンク51とを接続している排液配管52と、開放状態と遮断状態とに切り替わることで、排液配管52の流通を制御する第3バルブ53と、ノズル21の開口部26から吐出される排液96を受ける排液トレイ55(図9)