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JP-2026077148-A - モータシステム

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Abstract

【課題】回転始動停止時における軸受部の耐摩耗性を向上させたモータシステムを提供する。 【解決手段】モータシステムSは、回転センサ17により検出された回転軸13の回転数rに応じて、流量制御弁87によりCO 2 流体と潤滑油の混合割合Rmixを調整するように構成された制御装置10を備え、制御装置10は、回転数rが所定の設定回転数rsより小さい始動停止区間R1において、CO 2 流体と潤滑油の両方を滑り軸受20に供給するように流量制御弁87を制御する。 【選択図】図1

Inventors

  • 河口 健太郎
  • 宮内 勇馬

Assignees

  • マツダ株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (9)

  1. モータシステムであって、 回転体の回転軸を支持する滑り軸受と、 前記回転軸の回転数を検出するための回転センサと、 前記滑り軸受に向けて、冷媒を構成するCO 2 流体及び潤滑油をそれぞれ供給する供給部と、 前記供給部から前記滑り軸受へ前記CO 2 流体を供給する第1流通路に設けられた第1制御弁、及び前記供給部から前記滑り軸受へ前記潤滑油を供給する第2流通路に設けられた第2制御弁、を有する流量制御弁と、 前記回転センサにより検出された前記回転軸の回転数に応じて、前記流量制御弁により前記CO 2 流体と前記潤滑油の混合割合を調整するように構成された制御装置と、を備え、 前記制御装置は、前記回転数が所定の設定回転数より小さい始動停止区間において、前記CO 2 流体と前記潤滑油の両方を前記滑り軸受に供給するように前記流量制御弁を制御する、モータシステム。
  2. 前記設定回転数は、前記潤滑油が供給された状態において、前記回転軸の回転数が減少していったときに、前記滑り軸受と前記回転軸とが直接接触し始める回転数に相当する、請求項1に記載のモータシステム。
  3. 前記制御装置は、前記回転数がゼロより大きく前記設定回転数より小さい第1回転数と前記設定回転数との間の遷移区間において、前記回転数が大きいほど、前記冷媒中の前記CO 2 流体の混合割合を減少させるように前記流量制御弁を制御する、請求項1に記載のモータシステム。
  4. 前記制御装置は、前記回転数が前記設定回転数において、前記冷媒中の前記CO 2 流体の混合割合をゼロに設定するように前記流量制御弁を制御する、請求項1に記載のモータシステム。
  5. 前記制御装置は、前記回転数が前記設定回転数よりも大きい作動区間において、前記回転数が大きいほど、前記冷媒中の前記CO 2 流体の混合割合を増加するように前記流量制御弁を制御する、請求項3に記載のモータシステム。
  6. 前記制御装置は、前記回転数が前記設定回転数と、前記設定回転数よりも大きい第2回転数との間の低速回転区間において、前記冷媒中の前記CO 2 流体の混合割合をゼロに維持する、請求項5に記載のモータシステム。
  7. 前記第1流通路と前記第2流通路は、前記滑り軸受に到達する前に合流し、前記滑り軸受に前記CO 2 流体と前記潤滑油を供給するように構成されている、請求項1に記載のモータシステム。
  8. 前記第1流通路と前記第2流通路は、前記滑り軸受にそれぞれ独立して前記CO 2 流体と前記潤滑油を供給するように構成されている、請求項1に記載のモータシステム。
  9. 前記回転体は、電気モータのロータである、請求項1に記載のモータシステム。

Description

本発明は、モータシステムに関し、特に滑り軸受を有するモータシステムに関する。 従来、回転軸を支持し、潤滑油を用いて潤滑する滑り軸受は、潤滑油による潤滑被膜(油膜)により、回転軸と滑り軸受との間の摺動抵抗を低減するようになっている。このような軸受構造において、特に、低温環境下における摺動抵抗の増加を抑制するための滑り軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 特許文献1の滑り軸受では、始動時における回転軸と滑り軸受との摺動による摩擦熱が回転軸本体に伝導することを抑制するように、滑り軸受の表面構造(摺動面の構造)が構成されている。よって、特許文献1の滑り軸受では、摩擦熱により潤滑油の粘度を下げることが可能であるため、始動時における摺動抵抗の低減が期待される。 特開2021-8914号公報 本発明の実施形態によるモータシステムの概略構成図である。本発明の実施形態によるモータシステムの電気ブロック構成図である。本発明の実施形態によるCO2流体の混合割合を示すグラフである。本発明の実施形態による潤滑被覆の説明図である。本発明の実施形態による相対速度と油膜厚さの関係を示す説明図である。本発明の実施形態による摺動部における回転数と油膜厚さの関係を示すグラフである。本発明の実施形態によるモータシステムの制御フローである。本発明の他の実施形態によるモータシステムの部分構成図である。 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるモータシステムを説明する。 [全体構成] まず、図1を参照して、本実施形態によるモータシステム(軸受装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施形態によるモータシステムの概略構成図である。図1に示すモータシステムSは、例えば、電気自動車等の車両に搭載され、車両に回転駆動力を提供することができる。 本実施形態では、モータ始動停止時の極低速回転域(始動停止区間R1;図3参照)において、ロータシャフトの摺動面に反応膜を形成し、耐摩耗性を向上させるように構成されている。すなわち、本実施形態では、潤滑油に加えてCO2流体を軸受部に供給することにより、摩擦による表面反応を利用して、摺動面に耐摩耗性を有する被膜(炭酸塩膜等)が形成されるように構成されている。 モータシステムSは、電気モータ(電動機)1と、冷媒循環システム8と、制御装置10を備える。電気モータ1は、車両に回転駆動力を提供する。冷媒循環システム8は、冷凍サイクルにて冷媒Rを循環し、電気モータ1を冷却するように構成されている。すなわち、この冷凍サイクルでは、電気モータ1内で冷媒Rの膨張行程及び蒸発行程が実行され、冷媒循環システム8で冷媒Rの圧縮行程及び凝縮行程が実行される。 本実施形態では、電気モータ1は、超高速回転モータであり、例えば30,000rpmを超える高回転数で作動可能であり、通常作動時には高速回転区間RH(図3参照)で作動するように構成されている。また、冷媒Rは、自然冷媒であるCO2流体と潤滑油(例えば、PAGオイル)の混合物であるが、高速回転区間RHでは、軸受20はCO2流体のみで潤滑されるように構成されている。 [冷媒循環システムの構成] 冷媒循環システム8は、冷媒Rを圧縮するためのコンプレッサ(圧縮機)81と、コンデンサやファンなどを含み、コンプレッサ81により圧縮された冷媒Rを冷却するための熱交換器(凝縮器)83と、熱交換器83から排出された冷媒Rを気体(CO2流体)と液体(潤滑油)に分離する気液分離器85と、CO2流体と潤滑油の各々の流量を調整する流量制御弁87(第1制御弁V1、第2制御弁V2)と、これらを連結する流通路88等を有する。流通路88は、気液分離器85の下流で2つの通路(第1制御弁V1が配置された第1流通路88a、第2制御弁V2が配置された第2流通路88b)に分かれ、電気モータ1にそれぞれ接続されている。電気モータ1は、冷媒循環システム8の中に組み込まれる。本実施形態において、コンプレッサ81,熱交換器83,気液分離器85は、冷媒Rの供給部80である。 [モータの構成] 本実施形態による電気モータ1は、ロータ(回転体)11と、ステータ12と、ロータ11に固定され軸方向に延びるロータシャフト(回転軸)13と、ロータシャフト13を回転可能に支持する一対の軸受(滑り軸受)20と、これらロータ11、ステータ12、ロータシャフト13及び軸受20などを収容及び支持するハウジング15と、ハウジング15とロータシャフト13との間をシールしハウジング15の内部から外部への冷媒Rの漏洩を防止するシール部材16と、ロータシャフト13の回転数を検出する回転センサ17とを備える。ロータシャフト13の一端は、車両のトランスアクスル(不図示)などに接続される。 略円筒形状のステータ12は、ステータコアにコイルが巻回されて構成されている。ロータ11は、ロータコアと、ロータコアに取り付けられた複数の永久磁石とを有する。ロータシャフト13は、ロータコアに固定されている。ロータ11は、ロータシャフト13を回転軸として、ステータ12内で回転可能に構成されている。 また、電気モータ1は、冷媒循環システム8から供給された冷媒Rを軸受20へ供給する冷媒供給流通路18a,18bと、冷媒Rを電気モータ1の内部から冷媒循環システム8へ戻す冷媒排出通路19と、を更に有する。冷媒供給流通路18a,18bは、それぞれ第1流通路88a、第2流通路88bの一部である。 詳しくは、冷媒供給流通路18a,18bは、それぞれロータシャフト13と軸受20との間の隙間に、CO2流体,潤滑油を供給する。これにより、冷媒Rが、ロータシャフト13と軸受20の摺動面に潤滑用に供給される。本実施形態では、軸受20へ供給されるCO2流体は、高圧の気体又は超臨界流体である。潤滑剤として用いられたCO2流体及び潤滑油は、軸受20から出てハウジング15内に入り、モータ部品と熱交換した後、冷媒排出通路19を通って冷媒循環システム8へ戻る。 [冷媒の冷凍サイクル] 本実施形態では、コンプレッサ81は、電気モータ1から高温低圧の冷媒Rを受け取り、受け取った冷媒Rを圧縮して、高温高圧の冷媒Rを吐出する。次に、熱交換器83は、高温高圧の冷媒Rと外部環境(冷風、冷却水等)との間で熱交換を行い、中温高圧の冷媒Rを生成する。中温高圧の冷媒Rは、電気モータ1の軸受20に供給され、軸受20を潤滑する。軸受20を潤滑した冷媒Rは、ハウジング15の内部空間に入る際に膨張し、低温低圧の冷媒Rとなる。更に、低温低圧の冷媒Rは、ハウジング15内で、電気モータ1の高温部と熱交換し、高温低圧の冷媒Rとなる。この高温低圧の冷媒Rが、コンプレッサ81に戻される。 [軸受構造] 軸受20は、ロータシャフト13の端部を回転可能に支持する。軸受20は、鉄等の金属材料を含む略円筒形状の本体部を有し、本体部の内周面である摺動面と、本体部の外周面とを備える。摺動面は、ロータシャフト13を支持する。また、本体部には、外周面から側壁を貫通して摺動面に連通する貫通孔が形成されている。貫通孔は、それぞれ冷媒供給流通路18a,18bと連通しており、冷媒供給流通路18a,18bの一部をなしている。 [電気ブロック図] 図2は、モータシステムの電気ブロック図である。制御装置10は、プロセッサ,メモリ等を有するコンピュータであり、モータシステムSに設けられた回転センサ17から回転信号を受け取り、流量制御弁87へ弁開度信号を出力する。詳しくは、制御装置10は、電気モータ1の回転数r(rpm)に応じて弁開度信号し、第1制御弁V1、第2制御弁V2の弁開度を調節して、軸受20へ供給される冷媒R中のCO2流体と潤滑油の混合割合Rmix及び流量を制御する。 また、制御装置10は、モータシステムSに設けられた他のセンサ(不図示)からの信号(冷媒温度、冷媒圧力、冷媒流量、ステータ温度など)を受け取り、冷媒循環システム8の各構成装置や、電磁弁,電磁石(電磁ソレノイド)などに作動信号を出力するように構成することができる。 [流量調整制御の概略] 次に、図3を参照して、制御装置10による流量調整制御について説明する。図3は、回転数rと冷媒R中のCO2流体の混合割合Rmixとの関係を示す。本実施形態では、制御装置10は、図3に示す流量調整データをメモリ内に記憶している。このデータに基づいて、制御装置10は、回転数rに応じて、軸受20へ供給される冷媒R中のCO2流体の混合割合Rmix(例えば、重量割合)を調節するように構成されている。 本実施形態では、電気モータ1は、始動停止区間R1(0~rs)と作動区間R2(r2~)を含む回転数範囲で作動するように構成されている。本実施形態では、回転数に応じて、軸受20へ供給される冷媒R中のCO2流体の混合割合が異なるように制御される。 作動区間R2のうち、特に第3回転数r3(例えば、10000rpm)~第4回転数r4(例えば、30000rpm又はそれ以上)の高速回転区間RHでは、CO2流体の混合割合は100%に設定される。すなわち、本実施形態の電気モータ1は、所定の回転速度域(高速回転区間RH)において、軸受20がCO2流体のみで潤滑されるように構成されたモータである。 また、作動区間R2のうち、所定の第2回転数r2(例えば、200~800rpm)から第3回転数r3までの中速回転区間RMでは、回転数rが低速であるほど、冷媒R中のCO2流体の混合割合は小さくなり、第2回転数r2で0%となる。本実施形態において、中速回転区間RMは、電気モータ1の回転数rが高速回転区間RHに達するまでの遷移区間である。 さらに、作動区間R2のうち、設定回転数rs(例えば、100rpm)から第2回転数r2(r2>rs)までの低速回転区間RLでは、冷媒R中のCO2流体の混合割合は0%に維持され、潤滑油のみが軸受20へ供給される。 なお、低速回転区間RLにおいて、冷媒R中のCO2流体の混合割合は、0%が好ましいが、これに限らず、例えば、0%~20%の範囲内で低い混合割合に設定してもよい。混合割合が0%よりも大きい場合、図6を参照して説明されるように、3σに相当する設定回転数rsは、より大きい値に設定される。 また、本実施形態では、始動停止区間R1では、潤滑油に加えてCO2流体も含まれる冷媒Rが軸受20へ供給される。具体的には、始動停止区間R1のうち、所定の第1回転数r1から設定回転数rs(r1<rs)までの遷移区間RTでは、回転数rが低速であるほど、冷媒R中のCO2流体の混合割合は大きくなり、第1回転数r1で所定の設定混合割合Ra(例えば、50%)となる。さらに、始動停止区間R1のうち、ゼロから第1回転数r1までの反応膜形成区間RFでは、設定混合割合Raが維持される。このように、本実施形態では、電気モータ1の始動直後及び停止直前における極低回転数の始動停止区間R1では、潤滑油とCO2流体の両方が冷媒Rとして軸受20へ供給される。なお、本実施形態では、遷移区間RTにおいて、混合割合を設定混合割合Raとゼロの間で滑らかに遷移させるため、第1回転数r1は、設定回転数rsに0.6~0.9の係数を乗じた値に設定されている。 [潤滑被覆] 次に、図4~図6を参照して、2つの固体要素の間に形成される潤滑被膜(油膜)について説明する。図4には、2つの固体要素(本実施形態では、ロータシャフト13と軸受20)の摺動面の間に、潤滑油による膜厚hの油膜Mが形成された状態が示されている。これら摺動面は、それぞれ所定の表面粗さを有する。図4には、これら表面粗さの正規確率密度分布が模式的に示されており、表面粗さの標準偏差は、それぞれσ1,σ2である。 図5は、図4に基づき、2つの固体要素間に形成される潤滑被膜Mと2つの固体要素の相対速度VLとの関係を示している。図5には、図