JP-2026077188-A - 充電システムおよび車両
Abstract
【課題】急速充電による単電池の劣化を抑制すること。 【解決手段】電池システムは、バッテリを充電するシステムであり、バッテリと、プロセッサとを備える。プロセッサは、急速充電時のバッテリへの総充電量を積算し(ステップS114)、総充電量が閾値以上となった場合にバッテリへの急速充電を制限する(ステップS115,ステップS116)。これにより、急速充電による総充電量が増加するとリチウム析出が発生し易くなるところ、総充電量が閾値以上となると急速充電が制限される。このため、リチウム析出を抑制することができる。その結果、急速充電による単電池の劣化を抑制することができる。 【選択図】図3
Inventors
- 澤田 ちか
Assignees
- トヨタ自動車株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (4)
- 二次電池の充電システムであって、 前記二次電池と、 プロセッサとを備え、 前記プロセッサは、 急速充電時の前記二次電池への総充電量を積算し、 前記総充電量が閾値以上となった場合に前記二次電池への急速充電を制限する、充電システム。
- 前記プロセッサは、 前記二次電池へ所定レートで急速充電するよう制御し、 前記総充電量が前記閾値以上となった場合、前記所定レートを制限値に変更することによって急速充電を制限する、請求項1に記載の充電システム。
- 前記閾値は、複数の段階の前記閾値を含み、 前記プロセッサは、前記総充電量がある段階の前記閾値以上となった場合、前記所定レートを当該段階に応じた制限値に変更する、請求項2に記載の充電システム。
- 二次電池の充電システムを備え、前記二次電池の電力で走行可能な車両であって、 前記充電システムは、 前記二次電池と、 プロセッサとを備え、 前記プロセッサは、 急速充電時の前記二次電池への総充電量を積算し、 前記総充電量が閾値以上となった場合に前記二次電池への急速充電を制限する、車両。
Description
この開示は、充電システムおよび車両に関し、特に、二次電池の充電システム、および、二次電池の充電システムを備え、二次電池の電力で走行可能な車両に関する。 従来、リチウムイオン電池の充電電流および温度に基づいて、リチウム析出電位を算出し、析出電位を下回る場合に負極を保護する制御を行うシステムがあった(たとえば、特許文献1参照)。 特開2020-077464号公報 この実施の形態に係る電池システム10を搭載した電動車両1の全体構成図である。この実施の形態のバッテリの満充電容量の変化を示す図である。この実施の形態におけるECUによって実行される急速充電処理の流れを示すフローチャートである。この実施の形態の急速充電のレートの段階的な制限を説明するための図である。 図1は、この実施の形態に係る電池システム10を搭載した電動車両1の全体構成図である。この実施の形態において、電動車両1は、たとえば、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)である。電動車両1は、回転電機であるモータジェネレータ(MG:Motor Generator)20と、動力伝達ギヤ21と、駆動輪22と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)40と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)50と、バッテリ100と、監視ユニット200と、制御装置の一例である電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。電池システム10は、バッテリ100と、監視ユニット200と、ECU300とを含む。 MG20は、たとえば埋込構造永久磁石同期電動機(IPMモータ)であって、電動機(モータ)としての機能と発電機(ジェネレータ)としての機能を有する。MG20の出力トルクは、減速機および差動装置等を含んで構成された動力伝達ギヤ21を介して駆動輪22に伝達される。 電動車両1の制動時には、駆動輪22によりMG20が駆動され、MG20が発電機として動作する。これにより、MG20は、電動車両1の運動エネルギを電力に変換する回生制動を行う制動装置としても機能する。MG20における回生制動力により生じた回生電力は、バッテリ100に蓄えられる。 PCU40は、交流電力で動作するMG20と直流電力を蓄えるバッテリ100との間で双方向に電力を変換する電力変換装置である。PCU40は、たとえば、ECU300からの制御信号に基づいて動作するインバータとコンバータとを含む。 コンバータは、バッテリ100の放電時に、バッテリ100から供給された電圧を昇圧してインバータに供給する。インバータは、コンバータから供給された直流電力を交流電力に変換してMG20を駆動する。 一方、インバータは、バッテリ100の充電時に、MG20によって発電された交流電力を直流電力に変換してコンバータに供給する。コンバータは、インバータから供給された電圧をバッテリ100の充電に適した電圧に降圧してバッテリ100に供給する。 SMR50は、バッテリ100とPCU40とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。SMR50がECU300からの制御信号に応じて閉成(ON)されている(すなわち、導通状態である)場合、バッテリ100とPCU40との間で電力の授受が行われ得る。一方、SMR50がECU300からの制御信号に応じて開放(OFF)されている(すなわち、遮断状態である)場合、バッテリ100とPCU40との間の電気的な接続が遮断される。 バッテリ100は、MG20を駆動するための電力を蓄える。バッテリ100は、再充電が可能な直流電源(二次電池)であり、複数(n個)の単電池(電池セル)101が積層され、たとえば、電気的に直列に接続されて構成された組電池である。単電池101は、たとえば、リチウムイオン電池から構成されてよい。 監視ユニット200は、電圧検出部210と、電流センサ220と、温度センサ230とを含む。電圧検出部210は、単電池101の電圧VB(単電池101の各々の端子間の電圧VB)を検出する。電流センサ220は、バッテリ100(単電池101)に入出力される電流IBを検出する。温度センサ230は、単電池101の各々の温度TBを検出する。各検出部は、その検出結果をECU300に出力する。 電動車両1は、DCインレット60を備えており、バッテリ100は、充電設備である外部の直流(DC)電源から急速充電が可能とされている。DCインレット60は、外部DC電源(充電設備)400の充電ケーブル410の先端に設けられたコネクタ420が接続可能に構成される。充電リレー70は、DCインレット60とバッテリ100とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。充電リレー70は、ECU300からの制御信号に応じて、DCインレット60とバッテリ100との間での電力の供給と遮断とを切り替える。充電リレー70が閉成されることにより、バッテリ100の外部充電(急速充電)が実行される。 電動車両1は、ACインレット80を備えており、バッテリ100は、充電設備である外部の交流(AC)電源から普通充電が可能とされている。ACインレット80は、外部AC電源(充電設備)500の充電ケーブル510の先端に設けられたコネクタ520が接続可能に構成される。ACインレット80とバッテリ100の間の電力線には、車載充電器130が設けられており、外部AC電源から供給される交流電力を直流電力に変換するとともに、バッテリ100を充電可能な電圧に変換する。充電リレー90は、車載充電器130とバッテリ100とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。充電リレー90は、ECU300からの制御信号に応じて、車載充電器130とバッテリ100との間での電力の供給と遮断とを切り替える。充電リレー90が閉成されることにより、バッテリ100の外部充電(普通充電)が実行される。 ECU300は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ(たとえば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を含む)302とを含む。ECU300は、監視ユニット200から受ける信号、図示しない各種センサからの信号(たとえば、アクセル開度信号、車速信号、等)、メモリ302に記憶されたマップおよびプログラム等の情報に基づいて、電動車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。 従来、リチウムイオン電池の充電電流および温度に基づいて、リチウム析出電位を算出し、析出電位を下回る場合に負極を保護する制御を行うシステムがあった。図2は、この実施の形態のバッテリ100の満充電容量の変化を示す図である。図2を参照して、グラフの横軸は、使用年数の平方根であり、縦軸は、満充電容量(単位:Ah)である。グラフで示されるように、一般的に、バッテリ100において、使用年数の経過とともに、満充電容量が単調減少する。つまり、使用開始時の満充電容量に対するある時点における満充電容量の比率である容量維持率は、使用年数の経過とともに減少する。使用年数の経過により急速充電の回数が増えると、電池セルの劣化に伴い、正極電位が上昇し、リチウム析出が発生し易くなる。 そこで、電池システム10のECU300のCPU301は、急速充電時のバッテリ100への総充電量を積算し、総充電量が閾値以上となった場合にバッテリ100への急速充電を制限する。 これにより、急速充電による総充電量が増加するとリチウム析出が発生し易くなるところ、総充電量が閾値以上となると急速充電が制限される。このため、リチウム析出を抑制することができる。その結果、急速充電による単電池101の劣化を抑制することができる。 図3は、この実施の形態におけるECU300によって実行される急速充電処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、この急速充電処理は、ECU300のCPU301によって上位の処理から所定周期ごとに呼出されて実行される。 ECU300のCPU301は、急速充電のコネクタ420がDCインレット60に接続されたか否かを判断する(ステップS111)。急速充電のコネクタ420が接続された(ステップS111でYES)と判断した場合、CPU301は、急速充電の開始条件が成立したか否かを判断する(ステップS112)。 急速充電の開始条件が成立した(ステップS112でYES)と判断した場合、CPU301は、温度センサ230の検出結果から現在のバッテリ100の単電池101の各々の温度TBを特定し、外部DC電源(充電設備)400と協調して、現在の温度TBで温度補正した所定レートで急速充電を開始する(ステップS113)。所定レートとは、バッテリ100を急速充電するときの充電の速さを示す値であり、たとえば、Cレートである。Cレートは、バッテリ100を1時間で満充電まで充電する電流の大きさを1Cと定義した、充電の速さを示す値である。CPU301は、急速充電中に総充電量の値を積算する(ステップS114)。総充電量は、バッテリ100の使用開始時からの急速充電時の充電量を積算したものである。 ステップS114の後、ECU300のCPU301は、総充電量が各段階の閾値に到達したか否かを判断する(ステップS115)。 図4は、この実施の形態の急速充電のレートの段階的な制限を説明するための図である。図4を参照して、グラフの横軸は、劣化程度であり、上のグラフの縦軸は、総充電量であり、下のグラフの縦軸は、充電電力である。劣化程度は、バッテリ100の劣化の程度を示し、この実施の形態においては、劣化程度=1-容量維持率とする。 上のグラフのグラフL1は、バッテリ100を用いて一般的なユーザが平均的な割合で急速充電および普通充電ならびに平均的な出力で放電を繰返した場合の劣化程度と総充電量との平均的な関係を示し、グラフL2は、総充電量に対して劣化程度が上振れした場合の劣化程度と総充電量との関係を示し、グラフL3は、総充電量に対して劣化程度が下振れした場合の劣化程度と総充電量との関係を示す。 総充電量の閾値については、複数の段階の閾値が予め定められる。この実施の形態においては、閾値は、S1およびS2である。上のグラフで示されるように、閾値S1,S2には、それぞれ、劣化程度D1,D2が対応する。 図3に戻って、総充電量が各段階の閾値に到達した(ステップS115でYES)と判断した場合、ECU300のCPU301は、急速充電の所定レートを、到達した段階に応じた制限値に変更する(ステップS116)。 図4に進んで、この実施の形態においては、閾値が1段階目のS1に到達すると、急速充電の所定レートをC1から制限値C2に変更する。また、閾値が2段階目のS2に到達すると、急速充電の所定レートをC2から制限値C3に変更する。これにより、リチウムの析出を防止できる。 図3に戻って、急速充電のコネクタ420が接続されていない(ステップS111でNO)と判断した場合、急速充電の開始条件が成立していない(ステップS112でNO)と判断した場合、総充電量が各段階の閾値に到達していない(ステップS115でNO)と判断した場合、または、ステップS116の後、ECU300のCPU301は、実行する処理をこの急速充電処理の呼出元の上位の処理に戻す。 [変形例] (1) 前述した実施の形態においては、図4で示したように、総充電量が複数段階の閾値に到達した場合に急速充電の所定レートを閾値に応じた制限値に制限するようにした。しかし、これに限定されず、閾値は、複数段階ではなく、1段階であることとしてもよい。 (2) 前述した実施の形態においては、図3のステップS114で示したように、総充電量は、急速充電の充電量のみを積算した値であることとした。しかし、