JP-2026077211-A - 操作用ロープ
Abstract
【課題】信号伝達線の機能を兼ね備えた操作用ロープ2の提供。 【解決手段】操作用ロープ2は、1本のコア素線4と、6本の側素線6とを有している。側素線6は、コア素線4を囲んでいる。それぞれの側素線6は、コア素線4の周りを螺旋状に巻かれている。コア素線4は、センターワイヤ8とカバー10とを有している。センターワイヤ8は、導電性材料から形成されている。カバー10は、センターワイヤ8を覆っている。カバー10は、絶縁性材料から形成されている。側素線6の引張強さは、センターワイヤ8の引張強さよりも大きい。 【選択図】図3
Inventors
- 山下 直宏
- 金 龍煕
Assignees
- トクセン工業株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (12)
- 複数の素線を有する撚線を備えた操作用ロープであって、 これら素線が、導電素線と高力素線とを含んでおり、 上記導電素線が、導電性材料から形成されているセンターワイヤと、このセンターワイヤを覆っており絶縁性材料から形成されているカバーとを有する、操作用ロープ。
- 上記導電素線を、複数の高力素線が囲んでいる、請求項1に記載の操作用ロープ。
- 上記高力素線が、上記導電素線の周りにて螺旋状に巻かれている、請求項2に記載の操作用ロープ。
- 上記高力素線の線径に対する、上記導電素線の線径の比が、1.00以上1.20以下である、請求項2又は3に記載の操作用ロープ。
- 上記カバーがその表面に凹みを有しており、上記高力素線の一部がこの凹みに嵌まっている、請求項2又は3に記載の操作用ロープ。
- 上記高力素線の引張強さが、上記センターワイヤの引張強さよりも大きい、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 上記センターワイヤが、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金、金又は金合金から形成されている、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 上記高力素線が、鋼、合金鋼、タングステン、タングステン合金、モリブデン又はモリブデン合金から形成されている、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 上記カバーが、合成樹脂組成物から形成されている、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 上記カバーの厚さが0.1μm以上10.0μm以下である、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 互いに撚られた複数の撚線を有する、請求項1又は2に記載の操作用ロープ。
- 主部と、この主部から延びる導電フィラメントとを備えており、 上記主部が、複数の素線を有する撚線を含んでおり、 これら素線が、導電素線と高力素線とを含んでおり、 上記導電素線が、導電性材料から形成されているセンターワイヤと、このセンターワイヤを覆っており絶縁性材料から形成されているカバーとを有しており、 上記導電フィラメントが、上記導電素線と連続している、操作用ロープ。
Description
本明細書は、医療機器、ロボット等に適した操作用ロープを開示する。 内視鏡用処置具では、その手元の操作部と先端の処置部とが、操作用ロープによって接続されている。操作者が、処置部を患者の体腔内に挿入して操作部を操作することにより、操作用ロープがその操作力を処置部に伝達する。具体的には、操作用ロープは、操作部からの押し力、引き力及び回転力(トルク)を、処置部に伝達しうる。伝達された力により、体内の治療対象部位に対し、医療措置が施されうる。操作用ロープの一例が、特開2024-055315公報に開示されている。 特開2024-055315公報 図1は、一実施形態に係る操作用ロープが示された正面図である。図2は、図1の操作用ロープが示された、模式的な断面図である。図3は、図2の操作用ロープの一部が拡大されて示された断面図である。図4は、他の実施形態に係る操作用ロープが示された正面図である。図5は、図4の操作用ロープが示された、模式的な断面図である。図6は、図5の操作用ロープの一部が拡大されて示された断面図である。図7は、さらに他の実施形態に係る操作用ロープが示された、模式的な断面図である。図8は、図7の操作用ロープの一部が拡大されて示された断面図である。図9は、さらに他の実施形態に係る操作用ロープが示された正面図である。図10は、図9の操作用ロープが示された、模式的な断面図である。図11は、さらに他の実施形態に係る操作用ロープが示された正面図である。図12は、図11のXII-XII線に沿った、模式的な断面図である。図13は、図11のXIII-XIII線に沿った、模式的な断面図である。 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態が詳細に説明される。 [第一実施形態] 図1に、操作用ロープ2が示されている。この操作用ロープ2は、長尺である。この操作用ロープ2が所定長さに切断され、医療機器、ロボット等の部材として用いられる。例えば、その基端が医療機器の手元操作部に連結され、その先端が処置部に連結される。基端の近傍に加えられた押し力、引き力及びトルクが、操作用ロープ2を介して先端に伝わる。これにより、処置部が処置動作を起こす。 図2に、操作用ロープ2の長さ方向に対して垂直な断面が、模式的に示されている。この操作用ロープ2は、1本のコア素線4と、6本の側素線6とを有している。図2において矢印D1は、操作用ロープ2の線径を表す。一般的な線径D1は、0.1mmから5mmである。線径D1は、0.1mm以上2mm以下が、好ましい。図2では、便宜上、それぞれの側素線6の断面の輪郭が円で画かれているが、実際の断面の輪郭は、非円形である。 これらの側素線6は、コア素線4を囲んでいる。従って、コア素線4は、操作用ロープ2の外周面には露出していない。図2の例では、それぞれの側素線6は、隣り合う他の側素線6と、接している。側素線6と、隣り合う他の側素線6との間に、スペースがあってもよい。コア素線4が、5本以下の側素線6に囲まれてもよく、7本以上の側素線6に囲まれてもよい。 図1から明らかな通り、コア素線4は、概ねストレート形状を有している。一方、それぞれの側素線6は、コア素線4の周りを螺旋状に巻かれている。この操作用ロープ2は、撚線である。この実施形態では、図1の左側から右側に向かって反時計回りに、側素線6が撚られている。この操作用ロープ2は、いわゆる層撚り構造を有する。この実施形態では、操作用ロープ2は、「1+6」の層撚り構造を有している。6本の側素線6は、この層撚り構造における最外層を形成している。 図3に、操作用ロープ2の断面が拡大されて示されている。図3には、コア素線4と、1本の側素線6とが示されている。5本の側素線6の詳細の図示は、省略されている。コア素線4は、センターワイヤ8とカバー10とを有している。 センターワイヤ8は、導電性材料から形成されている。このセンターワイヤ8は、コア素線4に導電性を付与する。本明細書では、導電性を有する素線は、「導電素線」と称される。本実施形態では、コア素線4は、導電素線である。本明細書において導電性とは、電気伝導率が1.0×106S/m以上である性質を意味する。この電気伝導率は、1.0×107S/m以上がより好ましく、3.0×107S/m以上が特に好ましい。センターワイヤ8の好ましい材質として、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銀、銀合金、金及び金合金が例示される。本実施形態では、センターワイヤ8の電気伝導率は、側素線6の電気伝導率よりも大きい。 カバー10は、センターワイヤ8を覆っている。このカバー10は、絶縁性材料から形成されている。カバー10の好ましい材質は、合成樹脂組成物である。この組成物の基材樹脂として、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、オレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリイミド、チラノ樹脂、芳香族ポリエーテルケトン(例えばポリエーテルエーテルケトン)が例示される。カバー10の電気伝導率は、1.0×106S/m未満が好ましい。 側素線6の引張強さは、センターワイヤ8の引張強さよりも大きい。本明細書では、引張強さの大きい素線は、「高力素線」と称される。本実施形態では、6本の側素線6のそれぞれは、高力素線である。側素線6(高力素線)の好ましい材質として、鋼、合金鋼、タングステン、タングステン合金、モリブデン及びモリブデン合金が例示される。高力素線が、導電性を有してもよい。 この操作用ロープ2を有する医療機器では、コア素線4(導電素線)を通じて、操作部と処置部との間で、信号が伝達される。コア素線4がカバー10を有しているので、信号がこのコア素線4から漏れ出しにくい。側素線6(高力素線)は、操作部から処置部への力の伝達に寄与する。さらにこの側素線6では、永久歪みが生じにくい。複数の側素線6がコア素線4を囲んでいるので、コア素線4はこれら側素線6によって保護される。従って、コア素線4の損傷が生じにくい。 力の伝達の観点から、側素線6の引張強さは2000MPa以上が好ましく、2500MPa以上がより好ましく、2800MPa以上が特に好ましい。側素線6が、導電性を有してもよい。実用されうる側素線6の、引張強さの上限値は、5000MPa程度である。 図3に示されるように、カバー10は凹み12を有している。この凹み12に、側素線6の一部が嵌まっている。この凹み12は、側素線6からの力でカバー10が変形することで、形成されている。凹み12の直下において、センターワイヤ8が窪んでもよい。凹み12に側素線6が嵌まった操作用ロープ2は、耐久性に優れる。コア素線4及び側素線6が撚られることで得られる中間撚線に、加工が施されることで、凹み12に側素線6の一部が嵌まっている操作用ロープ2が、得られうる。この加工の一例として、中間撚線が伸線ダイを通過させられる方法が、挙げられる。中間撚線に圧延が施されることでも、この操作用ロープ2が得られうる。中間撚線に高張力が付加されることでも、この操作用ロープ2が得られうる。 図3において、矢印D2はコア素線4の線径を表し、矢印D3は側素線6の線径を表す。側素線6(高力素線)の線径D3に対する、コア素線4(導電素線)の線径D2の比(D2/D3)は、1.00以上1.20以下が好ましい。この比が1.00以上である操作用ロープ2では、コア素線4と側素線6との間のスペースが抑制される。この観点から、この比は1.05以上が特に好ましい。この比が1.20以下である操作用ロープ2では、側素線6と他の側素線6との間のスペースが抑制される。この観点から、この比は1.15以下が特に好ましい。 図3において矢印Thは、カバー10の厚さを表す。厚さThは、0.1μm以上10.0μm以下が好ましい。厚さThが0.0μm以上であるカバー10は、絶縁性に優れる。この観点から、厚さThは1.0μm以上がより好ましく、2.5μm以上が特に好ましい。厚さThが10.0μm以下であるコア素線4は、十分に太いセンターワイヤ8を有しうる。この観点から、厚さThは7.0μm以下がより好ましく、5.0μm以下が特に好ましい。厚さThは、凹み12ではない箇所において、測定される。 センターワイヤ8は、ダイス伸線、ローラーダイスによる圧延等の、既知の方法で得られうる。コア素線4は、ディップ、吹き付け等の方法で樹脂組成物がセンターワイヤ8に付着させられることで、得られうる。側素線6は、ダイス伸線、ローラーダイスによる圧延等の、既知の方法で得られうる。操作用ロープ2は、コア素線4及び側素線6が、チューブラー機、バンチャー機等で撚られることで、得られうる。 本実施形態では、センターワイヤ8は、単線である。センターワイヤ8が、複数のフィラメントを含むヤーンであってもよい。このヤーンでは、複数のフィラメントが束ねられ、又は撚られている。それぞれのフィラメントが、絶縁性のカバーを有してもよい。 本実施形態では、側素線6は、単線である。側素線6が、複数のフィラメントを含むヤーンであってもよい。このヤーンでは、複数のフィラメントが束ねられ、又は撚られている。 [第二実施形態] 図4に、他の実施形態に係る操作用ロープ14が示されている。この操作用ロープ14は、図1に示された操作用ロープ2と同様、医療機器、ロボット等に適している。 図5に、操作用ロープ14の長さ方向に対して垂直な断面が、模式的に示されている。この操作用ロープ14は、1本のコア撚線16と、6本の側撚線18とを有している。図5において矢印D4は、操作用ロープ14の線径を表す。一般的な線径D4は、0.1mmから5mmである。線径D4は、0.1mm以上2mm以下が、好ましい。 この操作用ロープ14では、複数の側撚線18がコア撚線16を囲んでいる。図5の例では、それぞれの側撚線18は、隣り合う他の側撚線18と、接している。側撚線18と、隣り合う他の側撚線18との間に、スペースがあってもよい。コア撚線16が、5本以下の側撚線18に囲まれてもよく、7本以上の側撚線18に囲まれてもよい。 図4から明らかな通り、コア撚線16は、概ねストレート形状を有している。一方、それぞれの側撚線18は、コア撚線16の周りを螺旋状に巻かれている。この操作用ロープ14は、複数の撚線がさらに撚られることで、形成されている。この実施形態では、図4の左側から右側に向かって反時計回りに、側撚線18が撚られている。 図6に、操作用ロープ14の断面が拡大されて示されている。図6には、コア撚線16と、1本の側撚線18とが示されている。5本の側撚線18の詳細の図示は、省略されている。 コア撚線16は、1本の第一コア素線20と、6本の第一側素線22とを有している。第一コア素線20は、概ねストレート形状を有している。一方、それぞれの第一側素線22は、第一コア素線20の周りを螺旋状に巻かれている。この実施形態では、図4の左側から右側に向かって反時計回りに、第一側素線22が撚られている。第一側素線22が、時計回りに撚られてもよい。このコア撚線16は、いわゆる層撚り構造を有する。この実施形態では、コア撚線16は、「1+6」の層撚り構造を有している。 第一コア素線20の構造は、図3に示されたコア素線4の構造と同じである。第一コア素線20は、導電性材料から形成されたセンターワイヤと、絶縁性材料から形成されたカバーとを有している。第一コア素線20は、「導電素線」である。 第一側素線22の構造は、図3に示された側素線6の構造と同じである。第一側素線22は、引張強さの大きい材料から形成されている。第一側素線22は、「高力素線」である。 側撚線18は、1本の第二コア素線24と、6本の第二側素線26とを有している。それぞれの第二側素線26は、