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JP-2026077233-A - ペーパータオルロール

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Abstract

【課題】 吸水性が高いシートを複数プライで積層したペーパータオルロールであっても、プライ剥がれがなく、プライボンドグルー溶出によるぬるぬる感がなく、さらにシワの発生もないペーパータオルロールを提供することを課題とする。 【解決手段】 2プライ又は3プライに積層されたペーパータオルを、ロール状に巻き取ったペーパータオルロールにおいて、ペーパータオルは、スチールマッチエンボスのエンボスパターンを有し、坪量が製品プライ当たり30.0g/m 2 以上56.0g/m 2 以下、吸水量が製品プライ当たり300g/m 2 以上560g/m 2 以下であり、積層にはプライボンドグルーを使用していないことを特徴とするペーパータオルロールにより上記課題を解決する。 【選択図】図1

Inventors

  • 大岡 康伸

Assignees

  • 日本製紙クレシア株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (7)

  1. 2プライ又は3プライに積層されたペーパータオルを、ロール状に巻き取ったペーパータオルロールであって、 前記ペーパータオルは、 スチールマッチエンボスのエンボスパターンを有し、 坪量が製品プライ当たり30.0g/m 2 以上56.0g/m 2 以下、 吸水量が製品プライ当たり300g/m 2 以上560g/m 2 以下であり、 前記積層にはプライボンドグルーを使用していない ことを特徴とするペーパータオルロール。
  2. 前記エンボスの深さが0.25mm以上1.35mm以下であることを特徴とする請求項1記載のペーパータオルロール。
  3. 前記ペーパータオルの吸水量が製品プライ当たり7.0g/g以上13.0g/g以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパータオルロール。
  4. 前記ペーパータオルはウェットパルプを60質量%以上含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパータオルロール。
  5. 前記ペーパータオルの紙厚が製品プライ当たり0.38mm以上0.74mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパータオルロール。
  6. 前記ペーパータオルのプライ剥離強度が9cN/76mm以上44cN/76mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパータオルロール。
  7. 前記ペーパータオルはTAD抄紙工程由来の凹凸が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のペーパータオルロール。

Description

本発明は、スチールマッチエンボス加工のペーパータオルロールに関する。 近年、シート状のペーパータオルや、このペーパータオルをロール状に巻き取ったペーパータオルロールが各種開発・販売されている。ペーパータオルには、柔らかさや吸水性が求められ、例えば特許文献1には、TAD(スルーエア乾燥)抄紙技術による吸収性タオルペーパーウェブは、抄紙工程由来の凹凸を有するため、嵩高になり、吸水性に優れることが開示されている。 また、特許文献2には、エンボスパターンが付与されたシートを糊で接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートは、抄紙工程由来の凹凸のパターンを有し、坪量、紙厚、吸水量、ロール巻長、巻直径を規定することで、吸水性が良好で、嵩張らず、プライ剥がれせず、交換頻度が少なくなることが開示されている。 しかし、TAD抄紙技術により得られるペーパータオルは吸水性に優れるがゆえに、複数プライに積層したものは、水分を多く吸収するとプライ間を接着している糊(以下、「プライボンドグルー」ともいう)が溶出し、プライ剥がれしやすくなる。そこで、プライボンドグルーの量を増やすと、プライ剥がれは抑制できる反面、プライボンドグルーが水に溶けて、ペーパータオル使用時にぬるぬるして使いにくくなる問題があった。 そこで、トイレットペーパーで広く使用されている、スチールのエンボスロールとラバーロールによるシングルエンボスでプライを接着しようとすると、TAD抄紙技術により得られるペーパータオルは紙厚が厚いため、適度な接着力を得ることができなかった。また、プライ間をしっかり接着するためにエンボスを深く入れる(エンボスの凹凸差を大きくする)と、シワが入りやすくなる問題もあった。 そのため、TAD抄紙技術により得られるペーパータオルで、使用時のプライ剥がれとプライボンドグルー溶出によるぬるぬる感をなくすことを両立させることが課題となっていた。 特開2024-016101号公報特開2022-116768号公報 本発明の一実施形態に係るペーパータオルロールの斜視図である。マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを濃淡で示す図である。マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルをグラフで示す図である。マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルのグラフからエンボスの深さの求め方を示す図である。本発明のペーパータオルシートの吸水量の測定方法を示す図である。本発明のペーパータオルシートのTAD抄紙工程の一部を示す図である。 以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。 本明細書において、「製品プライ」とは、ペーパータオルにおいて、積層されているシートを1枚に剥がしたりなどせず、プライ数が製品状態のものを意味する。 本明細書において、「ペーパータオルロール」(以下、単に「ロール」ともいう)とは、ペーパータオルをロール状に巻き取ったロール製品を意味する。 「MD方向」とは機械で流れる方向を、「CD方向」とはMD方向に直交する方向を意味する。そして、本明細書において、「ロールのMD方向」はペーパータオルが巻き取られる方向(図1のY方向)を、「ロールのCD方向」はペーパータオルが巻き取られる方向に直交する方向(図1のX方向)を意味する。 <ペーパータオルロール> 本発明に係るペーパータオルロール1(以下、単に「ロール1」ともいう)の一実施形態を、図1を用いて説明する。図1は、ロール1の斜視図である。図1に示すように、2プライ又は3プライに積層されたペーパータオル1xを、ロール状に巻き取ったものである。 ペーパータオル1xは、スチールマッチエンボスによるエンボスパターン(図示せず)を有し、図1に示すように、ロール1外側に指向した表側のシート1a及びロール中心部に指向した裏側のシート1bが、2プライで積層されている。また、ペーパータオル1xの端部をロール1の最外周の端縁1eと称する。 ロール1には、ロール巻方向の略等間隔において、ロール幅方向にミシン目1cが施されていることが好ましい。 ロール1の用途としては、例えば、家庭のキッチンや飲食店の厨房等において水分又は油分のふき取りや汚れ落とし等に使用されるキッチンペーパー(ペーパータオル、クッキングペーパー等と称される場合もある)のロール体(キッチンペーパーロール)、ハンドタオル、ワイパー、その他衛生紙のロール体等が挙げられる。 本発明を、以下に[1]ペーパータオル、[2]ペーパータオルロール、[3]ペーパータオルロールの製造方法、に分けて説明する。 [1]ペーパータオル ペーパータオル1xは、抄紙工程を経て、プライボンドグルーを使用しないで2プライ又は3プライに積層し、スチールマッチエンボスによりエンボス加工を施したシート状のものである。なお、本願発明において、「プライボンドグルーを使用しないで」とは、糊成分だけでなく、接着目的の水も使用しないことを意味する。 (抄紙方法) ペーパータオル1xは、TAD(スルーエア乾燥)抄紙技術により得られたシートを用いることが好ましい。TAD抄紙技術とは、抄紙工程の脱水乾燥工程において、通風乾燥する技術(湿紙をプレス脱水しないことが好ましい)であり、TAD抄紙技術によって製造されることで、ペーパータオル1xにTAD抄紙工程由来の凹凸を備えることができ、嵩高で柔らかな吸水性に優れたペーパータオル1xとすることができる。 (原料) ペーパータオル1xは、パルプ繊維を含有することができる。パルプ繊維は、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ繊維)及びLBKP(広葉樹晒クラフトパルプ繊維)の少なくとも一方のBKPを含む木材パルプからなることが好ましい。BKPの含有量は、70質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましく、100質量%が最も好ましい。NBKPとLBKPとの質量比(NBKP:LBKP)は、40~90質量%:10~60質量%が好ましい。NBKPとLBKPとの質量比を上記範囲内に設定することによって、パルプに含まれる繊維長が適正になってシワの発生を抑制できる。NBKPとLBKPとの質量比(NBKP:LBKP)は、50~80質量%:20~50質量%がより好ましく、60~70質量%:30~40質量%が更に好ましい。 (ウェットパルプ含有率) ペーパータオル1xにおけるウェットパルプ繊維の割合(以下、「ウェットパルプ含有率」ともいう)は、製品プライ当たり60質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、85質量%以上が更に好ましい。ウェットパルプ含有率が60質量%未満であると、ペーパータオル1xの坪量が低い場合に吸水性が劣る。ウェットパルプを配合して製造されたペーパータオル1xは、ドライパルプのみを配合して製造されたものに比べて強度を高めやすいため、シワの発生を抑制でき、さらに吸水性を向上できる。 ウェットパルプとは、ウェットパルプ(シート)や流送パルプ(スラッシュパルプ)を意味し、固形分60質量%以下、好ましくは1質量%以上50質量%以下、より好ましくは2質量%以上20質量%以下、さらに好ましくは3質量%以上10質量%以下のパルプのことをいう。なお、ドライパルプ(シート)の固形分は90質量%程度である。 (TAD抄紙工程由来の凹凸) ペーパータオル1xには、TAD抄紙工程由来の凹凸を有することが好ましい。TAD抄紙工程由来の凹凸を有しない場合、ペーパータオル1xの吸水性が劣る。 (プライ数) ペーパータオル1xのプライ数は、2プライ以上3プライ以下である。プライ数が2プライ未満であるとロール1の吸水性が劣り、3プライを超えると製品プライの坪量が一定の範囲において、1プライ当たりの坪量が低くなりプライ剥がれしやすくなる。プライ数は2プライであることが好ましい。 (10プライ当たりの紙厚) ペーパータオル1xの10プライあたりの紙厚(以下、単に「紙厚(10プライ)」ともいう)は、下限値が、1.9mm以上が好ましく、2.1mm以上がより好ましく、2.4mm以上が更に好ましい。上限値は、3.7mm以下が好ましく、3.3mm以下がより好ましく、3.1mm以下が更に好ましい。紙厚(10プライ)が1.9mm未満であると、吸水性が劣り、またプライ剥がれが起こりやすくなる。紙厚(10プライ)が3.7mmを超えると、ペーパータオル1xにシワが入りやすくなる。 (製品プライあたりの紙厚) ペーパータオル1xの製品プライあたりの紙厚(以下、単に「紙厚(製品プライ)」ともいう)は、0.38mm以上0.74mm以下が好ましい。紙厚(製品プライ)が0.38mm未満であると、吸水性が劣り、またプライ剥がれが起こりやすくなる。紙厚(製品プライ)が0.74mmを超えると、ペーパータオル1xにシワが入りやすくなる。紙厚(製品プライ)の下限値は、0.43mm以上がより好ましく、0.49mm以上が更に好ましい。上限値は、0.65mm以下がより好ましく、0.62mm以下が更に好ましい。 紙厚は、以下の方法で測定した値とする。装置は、シックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製 ダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いる。 (1)測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。 (2)紙厚の測定位置は、シートのMD方向に互いに異なる5点と、この5点をCD方向にずらした5点の計10点とする。なお、紙厚の測定位置は、異なる点を10点測定することが重要であり、厳密な位置を問うものではない。 (3)紙厚(10プライ)を測定する場合には、10プライ(2プライのシートを5組)重ねて測定を行い、測定を10回繰り返して測定結果を平均する。3プライのシートである場合には、9プライ(3プライのシートを3組)重ねて測定を行い、測定結果から1プライの紙厚を求めて10プライに換算する。 (4)紙厚(製品プライ)は、10プライあたりの紙厚を製品プライ数に換算する。 (坪量) ペーパータオル1xの製品プライ当たりの坪量(以下、単に「坪量(製品プライ)」ともいう)は、30.0g/m2以上56.0g/m2以下である。坪量(製品プライ)が30.0g/m2未満であると、吸水性が劣り、またプライ剥がれが起こりやすくなる。坪量(製品プライ)が56.0g/m2を超えると、ペーパータオル1xにシワが入りやすくなる。坪量(製品プライ)の下限値は、34.0g/m2以上が好ましく、38.0g/m2以上がより好ましい。上限値は、50.0g/m2以下が好ましく、46.0g/m2以下がより好ましい。なお、坪量は、JIS P 8124に基づき測定される。 (比容積) ペーパータオル1xの製品プライ当たりの比容積(以下、単に「比容積(製品プライ)」ともいう)は、下限値が、10cm3/g以上が好ましく、11cm3/g以上がより好ましく、12cm3/g以上が更に好ましい。上限値は、16cm3/g以下が好ましく、15cm3/g以下がより好ましく、14cm3/g以下が更に好ましい。比容積(製品プライ)が、10cm3/g未満であると吸水性が劣り、16cm3/gを超えるとペーパータオル1xにシワが入りやすくなる。 比容積(製品プライ)は、紙厚(製品プライ)を、坪量(製品プライ)で割り、単位gあたりの容積cm3で表わす。 (スチールマッチエンボス加工) ペーパータオル1xは、原紙を、プライボンドグルーを使用しないで、2プライ又は3プライに積層した状態で、スチールの一対のエンボスロールを用いたスチー