JP-2026077276-A - メタノールを燃料とする船舶
Abstract
【課題】メタノールドレンタンクを設けても設備費用が高くなることがないメタノールを燃料とする船舶を提供する。 【解決手段】メタノール排出システムは、不活性ガス供給部13を通して不活性ガスを内燃機関1及びメタノール供給システムMSSに供給しているときには、減圧排出機構の排出動作を停止させ、不活性ガス供給部13を通して不活性ガスが内燃機関1及びメタノール供給システムMSSに供給されていないときには減圧排出機構を動作させてリターンチャンバ15内のガスを所定の圧力以下の圧力でメタノールドレンタンク17に排出する排出動作を行う。内燃機関1及びメタノール供給システムMSS内に残留する残留メタノールの量が所定の値より少なくなるように不活性ガス供給部を通して不活性ガスを内燃機関及びメタノール供給システムに供給する回数が定められている。 【選択図】図2
Inventors
- 徳留 祐二
Assignees
- 株式会社名村造船所
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (7)
- 機関室内に配置されてメタノールを燃料として運転可能な内燃機関と、前記メタノールを燃料として貯蔵するメタノール燃料タンクと、前記メタノール燃料タンクから前記内燃機関に前記メタノールを供給するメタノール供給装置を備えたメタノール供給システムと、 不活性ガスを貯蔵する不活性ガス貯蔵タンクと、前記メタノール供給システムが前記メタノール燃料タンクから前記内燃機関への前記メタノールの供給を停止した後に前記不活性ガス貯蔵タンクから所定量の前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給する不活性ガス供給部と、メタノールドレンタンクとを備え、前記不活性ガス供給部からの前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給された前記不活性ガスを用いて前記内燃機関及び前記メタノール供給装置内に残留する残留メタノールを前記不活性ガスと一緒に前記メタノールドレンタンク内に排出するメタノール排出システムを備え、 前記メタノール排出システムは、前記メタノールドレンタンクの容量よりも少なく且つ前記不活性ガス供給部からの前記不活性ガスの供給により、前記内燃機関から排出される前記残留メタノール及び前記不活性ガス並びに前記メタノール供給装置から排出される前記残留メタノール及び前記不活性ガスを一時的に貯留するリターンチャンバと、前記リターンチャンバから前記メタノールドレンタンクに前記残留メタノール及び前記不活性ガスを所定の圧力以下の圧力で排出する減圧排出機構を備え、 前記メタノール排出システムは、 前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給しているときには、前記減圧排出機構の排出動作を停止させ、 前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスが前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給されていないときには前記減圧排出機構を動作させて前記リターンチャンバ内のガスを前記所定の圧力以下の圧力で前記メタノールドレンタンクに排出する排出動作を行い、 前記内燃機関及び前記メタノール供給システム内に残留する前記残留メタノールの量が所定の値より少なくなるように前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給する回数が定められていることを特徴とするメタノールを燃料とする船舶。
- 前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給する回数は2回以上である請求項1に記載のメタノールを燃料とする船舶。
- 前記メタノール排出システムは、 前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給する回数iを計数し、 前記回数が予め定めた回数nに達すると、前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給することを停止し、 前記リターンチャンバ内の圧力が予め定めた圧力まで低下すると前記リターンチャンバから前記メタノールドレンタンクに前記残留メタノール及び前記不活性ガスを排出する動作を停止し、 前記回数iが予め定めた回数nに達するまでは、前記不活性ガス供給部を通して前記不活性ガスの供給動作中に、前記リターンチャンバ内のガスの圧力が所定の第1設定値に達すると、前記不活性ガスを前記内燃機関及び前記メタノール供給システムに供給することを停止するとともに前記減圧排出機構を動作させて前記リターンチャンバ内のガスを前記所定の圧力以下の圧力で前記メタノールドレンタンクに排出する排出動作を行い、 前記リターンチャンバ内の前記ガスの圧力が前記第1設定値よりも低い第2設定値まで低下すると前記減圧排出機構の動作を停止させて前記排出動作を停止する動作を繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のメタノールを燃料とする船舶。
- 前記メタノール供給システムは、 前記メタノール燃料タンクと前記メタノール供給装置との間に配置されて前記メタノール燃料タンクから供給される前記メタノールの圧力を調整するバッファタンクと、 前記メタノール燃料タンクから供給される前記メタノールの供給と停止を制御する主開閉弁Vと、 前記メタノール供給装置と前記内燃機関との間に配置されて前記メタノール並びに前記残留メタノール及び前記不活性ガスの通過を制御する第1バルブ列を備えている請求項1に記載のメタノールを燃料とする船舶。
- 前記減圧排出機構は、 前記リターンチャンバ内の圧力を計測する圧力計測器と、 前記メタノール供給装置と前記リターンチャンバとの間に副開閉弁を有する第2バルブ列と、 前記内燃機関と前記リターンチャンバとの間に副開閉弁を有する第3バルブ列と、 前記リターンチャンバと前記メタノールドレンタンクとの間に副開閉弁及び減圧弁を含む第4バルブ列と、 前記圧力計測器の出力を入力として前記第2バルブ列乃至前記第4バルブ列内の前記副開閉弁を制御する弁制御器とを備えている請求項2に記載のメタノールを燃料とする船舶。
- 前記第1設定値が8bar以下であり、前記第2設定値が1bar以下である請求項2に記載のメタノールを燃料とする船舶。
- 前記リターンチャンバの貯留容量は、前記メタノールドレンタンクの容量の1/10以下である請求項1に記載のメタノールを燃料とする船舶。
Description
本発明は、メタノールを燃料とする船舶に関するものである。 特許第6262076号公報(特許文献1)の図1には、内燃機関の燃料切替の際に、メタノール燃料タンクから内燃機関にメタノールを供給するメタノール供給システム内に残ったメタノールを排出するメタノール排出システムを備えた従来のメタノールを燃料とする船舶が開示されている。従来のメタノールを燃料とする船舶は、機関室内に配置され、メタノールを燃料として運転可能な内燃機関11と、メタノールを燃料として貯蔵するメタノール燃料タンク12と、メタノール燃料タンクから内燃機関にメタノールを供給するメタノール供給システム13と、メタノール燃料タンク11から内燃機関へ供給されるメタノールの供給と供給量を制御する複数の制御バルブを含むバルブユニット14と、不活性ガス(イナートガス)を発生するイナートガス発生システム15と、不活性ガス(イナートガス)を用いて内燃機関11及びメタノール供給システム13内に残留するメタノールを、排出ラインを24通してメタノールドレンタンク16内に排出するメタノール排出システムを備えている。特許文献1に記載の船舶では、排出されるメタノールが再利用できない問題がある。 そこで特許第7357726号(特許文献2)の図1に示される燃料供給装置のように、燃料タンク2と燃料供給システムとの間にサービスタンク4を設けることが提案された。このサービスタンク4は、燃料タンク2から燃料供給ラインを介して送られる燃料(メタノール)と、内燃機関から燃料戻しラインを介して戻される燃料の一部とを混合して、パージされた燃料の再利用を可能にするものであった。 特許第6262076号公報特許第7357726号公報 本実施の形態のメタノールを燃料とする船舶の内燃機関への燃料供給と燃料排出を行う給排システムの主要部のブロック図である。図1に含まれる各バルブ列を具体的に示したブロック図である。メタノール排出システムの動作のフローチャートである。 以下図面を参照して本発明のメタノールを燃料とする船舶の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のメタノールを燃料とする船舶の内燃機関への燃料供給と燃料排出を行う給排システムの主要部のブロック図である。また図2は、図1に含まれる各バルブ列を具体的に示したブロック図である。そして図3はメタノール排出システムの動作のフローチャートである。本実施の形態のメタノールを燃料とする船舶の給排システムは、大きくわけて機関室内に配置されメタノールを燃料として運転可能な内燃機関1にメタノール燃料タンク3からメタノールを供給するメタノール供給システムMSSと、内燃機関1の燃料切替の際に、メタノール供給システムMSS内に残ったメタノールを不活性ガス貯蔵タンク11に貯蔵した不活性ガス(本例では窒素ガス)を用いて排出(パージ)するメタノール排出システムMDSとを備えている。 メタノール供給システムMSSは、メタノール燃料タンク3から内燃機関1へ供給されるメタノールの供給と供給量を制御するように構成されている。本実施の形態で用いるメタノール供給システムMSSは、バッファタンク5と、主開閉弁7と、第1バルブ列VT1とを備えていている。バッファタンク5は、メタノール燃料タンク3とメタノール供給装置9との間に配置されてメタノール燃料タンク3から供給されるメタノールの圧力を調整する。主開閉弁7は、メタノール燃料タンク3から供給されるメタノールの供給と停止を制御する。そしてメタノール供給装置9は、メタノール燃料タンク3から供給されるメタノールを第1バルブ列を介して内燃機関1に供給する機能と、燃料切替の際に不活性ガス貯蔵タンク11から供給される一部の不活性ガスを第2バルブ列VT2を介して残留メタノールと一緒に後述するリターンチャンバ15に供給する機能を有する。なお第1バルブ列VT1は、メタノールの供給を制御する副開閉弁、及び燃料切替の際に不活性ガス貯蔵タンク11から供給される一部の不活性ガスと残留メタノールをメタノール供給装置9へ排出する制御をする副開閉弁を含んでいる。また第1バルブ列VT1は、燃料切替の際に不活性ガス貯蔵タンク11から供給される不活性ガスの一部と残留メタノールを内燃機関1を介してリターンチャンバ15へ排出する制御をする副開閉弁を備えた任意の構成を有している。 内燃機関1の燃料切替の際に、第1バルブ列VT1中の副開閉弁は閉じてメタノールが内燃機関1に供給されるのを阻止し、別の副開閉弁は開いて不活性ガスが内燃機関1に供給されるのを許容する。またバッファタンク5は、メタノール供給装置9の入口圧力を安定させる目的で設けられている。また主開閉弁7を用いずに、メタノール燃料タンク3に対して設けたポンプのオン・オフにより主開閉弁7の役割を実現するようにしてもよいのは勿論である。 メタノール排出システムMDSは、不活性ガスを貯蔵する不活性ガス貯蔵タンク11と、不活性ガス貯蔵タンク11から不活性ガスを内燃機関及びメタノール供給装置9に供給する不活性ガス供給部13と、リターンチャンバ15と、メタノールドレンタンク17と、リターンチャンバ15内の圧力を計測する圧力計測器PS(図2)と、第2バルブ列VT2、第3バルブ列VT3及び第4バルブ列VT4と、主として圧力計測器PSの出力に基づいて第1乃至第4のバルブ列VT1乃至VT4内の副開閉弁を制御する弁制御器VC(図2)を含んで構成されている。なお本実施の形態では、弁制御器VCが不活性ガス供給部13内に含まれて不活性ガスの供給と供給停止を制御する開閉弁V0の制御も行う。 図2に示すように、第2バルブ列VT2は、メタノール供給装置9とリターンチャンバ15との間に直列に配置された副開閉弁V2及び逆止弁NRV2を有している。また第3バルブ列VT3は、内燃機関1とリターンチャンバ15との間に直列に配置された副開閉弁V1及びV3、逆止弁NRV1及び遠隔操作弁PVを有している。遠隔操作弁PVは、メタノール供給システムMSSがメタノール燃料タンク3から内燃機関へのメタノールの供給を停止した後に、不活性ガス貯蔵タンク11から不活性ガスを燃機関及びメタノール供給システムに供給する際に、不活性ガス供給部13内の開閉弁V0と同期して開閉する。そして第4バルブ列VT4は、リターンチャンバ15とメタノールドレンタンク17との間に直列に配置された副開閉弁V4、減圧弁RV1及び逆止弁NRV3を有している。 本実施の形態では、リターンチャンバ15内の圧力を計測する圧力計測器PSと、メタノール供給装置9とリターンチャンバ15との間に副開閉弁V2を有する第2バルブ列VT2と、内燃機関1とリターンチャンバ15との間に副開閉弁V3を有する第3バルブ列VT3と、リターンチャンバ15とメタノールドレンタンク17との間に副開閉弁V4及び減圧弁RV1を含む第4バルブ列VT4と、圧力計測器PSの出力を一部の入力として第1バルブ列乃至前記第4バルブ列内の副開閉弁V2~V4を制御する弁制御器VCとから、リターンチャンバ15からメタノールドレンタンク17に残留メタノールと不活性ガスを所定の圧力以下の圧力で排出する減圧排出機構RDMが構成されている。なお本実施の形態では、弁制御器VCが、内燃機関1及びメタノール供給システムMSS内に残留する残留メタノールの量が所定の値(例えば1μbar以下)より少なくなるように不活性ガス供給部13を通して不活性ガスを内燃機関1及びメタノール供給システムMSSに供給する回数(パージ回数)を記憶している。この回数は、1回の不活性ガスの供給量とガスの流路の内容積に基づいて計算によって事前に定めることができるので、ガスセンサ等による残留メタノールの検知を行う必要はない。 不活性ガス供給部13から1回に供給される不活性ガスの量は、リターンチャンバ15の貯留容量によって定めることになる。本実施の形態では、不活性ガス供給部13から不活性ガスを2回供給することにより、内燃機関1及びメタノール供給システムMSS内に残留する残留メタノールの量が前述の所定の値より少なくなるようリターンチャンバ15の貯留容量が定められている。本実施の形態では、リターンチャンバ15の貯留容量は、メタノールドレンタンク17の貯留容量の1/10以下の容量である。 メタノール排出システムMDSは、不活性ガス供給部13からメタノール供給システムMSSに供給された不活性ガスを用いて内燃機関1及びメタノール供給システムMSS内に残留する残留メタノールを不活性ガスと一緒にメタノールドレンタンク17内に排出する。ここでリターンチャンバ15は、メタノール供給システムMSSがメタノール燃料タンク3から内燃機関1へメタノールを供給することを停止した後、不活性ガス供給部13から供給される不活性ガスにより内燃機関1から排出される残留メタノール及びメタノール供給システムMSS内のメタノール供給装置9から排出される残留メタノールを一時的に貯留するものである。 そして減圧排出機構RDMは、リターンチャンバ15からメタノールドレンタンク17に残留メタノールと不活性ガスを所定の圧力(1bar)以下の圧力で排出する。図3に本実施の形態の動作フローを示す。図3の動作フローでは、ステップST1において、減圧排出機構RDMは、不活性ガス供給部13内の開閉弁V0と同期して、第2バルブ列VT2の副開閉弁V2と第3バルブ列VT3の副開閉弁V3を開き(このとき副開閉弁V1及び遠隔操作弁PVも開状態にある)、第4バルブ列VT4の副開閉弁V4を閉じた状態にすることにより、内燃機関1及びメタノール供給システムMSSに残留する残留メタノールを不活性ガスと一緒にリターンチャンバ15内に排出する1回のパージ動作を開始する。弁制御器VCは、ステップST1において、開閉弁V0~V3を開き開閉弁V4を閉じる。 そして所定時間期間終了をステップST2で確認する。この所定時間期間は、不活性ガス供給部13が不活性ガスを1回噴出する時間期間である。この時間期間が終了すると、不活性ガス供給部13は1回分の不活性ガスの噴出を終了する。ステップST2で所定の時間期間が終了するとステップST3へと進み、ステップST3では何回目の不活性ガス得の噴出であるのか[何回目のパージであるのか:i(パージ回数)<n(設定回数)]が確認されて、リターンチャンバ15内の圧力が判定される。 リターンチャンバ15内の圧力Pが8barに達しているか否かにかかわらず、i=nの場合には、ステップST5へと進み、開閉弁V0~V3が閉じられて、ステップST6で開閉弁V4が開かれる。そしてステップST7へと進んで、減圧排出機構RDMがリターンチャンバ15内の圧力Pが1bar(第3設定値)より小さくなるまでリターンチャンバ15内の残留メタノールと不活性ガスをメタノールドレンタンク17へ排出する。リターンチャンバ15内の圧力Pが1barより小さくなると開閉弁V4が閉じられてパージ動作が終了する(ステップ8)。 i<nの状態で、ステップST3へと進んだときに、リターンチャンバ15内の圧力Pが8bar(第1設定値)以上あれば、ステップST9へと進み、ステップST10で開閉弁V0~V3が閉じられて、開閉弁V4が開かれる。そしてステップST11へと進んで、減圧排出機構RDMがリターンチャンバ15内の圧力Pが1bar(第2設定値)より小さくなるまでリターンチャンバ15内の残留メタノールと不活性ガスをメタノールドレンタンク17へ排出する。リターンチャンバ15内の圧力Pが1barより小さくなると、ステップST11へと進み、開閉弁V0~V3が開かれて、開閉弁V4が閉じられ、ステップST2へと進む。以後i=nになるまでこの排出動作が繰り返され、i=nになるとステップST3からステップST5へと進んでパージ動作終了となる。なお上記の動作フロー