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JP-2026077312-A - 医薬用錠剤

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Abstract

【課題】作業工程の複雑化および生産性の低下を招くことなく、外観の変化、苦みや臭いの影響を抑え、服用性および利便性が高い医薬用錠剤を提供する。 【解決手段】本実施形態の医薬用錠剤は、イブプロフェンと、アミノ酸またはその塩から選択されるアミノ酸類と、ポリビニルアルコール類と、を含有する。そして、本実施形態の医薬用錠剤は、前記イブプロフェンの配合比を(A)とし、前記アミノ酸類の配合比を(B)とし、前記ポリビニルアルコール類の配合比を(C)としたとき、 A:B:C=100:30~231:2~93である。 【選択図】なし

Inventors

  • 大野 裕貴

Assignees

  • 株式会社アラクス

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (7)

  1. イブプロフェンと、 アミノ酸またはその塩から選択されるアミノ酸類と、 ポリビニルアルコール類と、を含有する、医薬用錠剤であって、 前記イブプロフェンの配合比を(A)とし、前記アミノ酸類の配合比を(B)とし、前記ポリビニルアルコール類の配合比を(C)としたとき、 A:B:C=100:30~231:2~93である、 医薬用錠剤。
  2. 前記アミノ酸類は、グリシン、アスパラギン酸、またはアルギニンのいずれかから選択される、 請求項1記載の医薬用錠剤。
  3. 前記ポリビニルアルコール類は、ポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体のいずれかから選択される、 請求項1記載の医薬用錠剤。
  4. セルロース誘導体をさらに含み、 前記セルロース誘導体の配合比を(D)としたとき、 A:B:C:D=100:30~231:2~93:5~74である、 請求項1から3のいずれか一項記載の医薬用錠剤。
  5. 前記セルロース誘導体は、平均粒子径が20μm以下である、 請求項4記載の医薬用錠剤。
  6. 前記セルロース誘導体は、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、または結晶セルロースのいずれかから選択される、 請求項4記載の医薬用錠剤。
  7. 前記セルロース誘導体は、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、または結晶セルロースのいずれかから選択される、 請求項5記載の医薬用錠剤。

Description

本実施形態は、イブプロフェンを含む医薬用錠剤に関する。 解熱鎮痛成分として用いられているイブプロフェンは、特有の苦みや臭いを有する。そのため、イブプロフェンを主要成分とする医薬用錠剤は、特有の苦みや臭いを軽減するための添加物を含んでいる。また、イブプロフェンにアミノ酸類を加えた医薬用錠剤は、変色など経時的に錠剤の外観が変化するという特性を有している。そのため、外観の変化を低減するために、錠剤の表面を種々の材料で被覆することが知られている(特許文献1、2参照)。 しかしながら、苦みや臭いを軽減したり、外観の変化を低減したりするために錠剤に各種の添加物を添加する場合、錠剤の大型化や服用錠数の増加を招く。そのため、服用性の低下など利便性の低下を招くという問題がある。また、錠剤の外観の変化を低減するために錠剤の表面を被覆する場合、追加の工程を必要とし、作業工程の複雑化および生産性の低下を招くという問題がある。 特開2019-11299号公報特開2005-298373号公報 一実施形態による医薬用錠剤の実施例の組成および評価結果を示す概略図一実施形態による医薬用錠剤の実施例および比較例の組成および評価結果を示す概略図 以下、本実施形態の医薬用錠剤について説明する。 本実施形態の医薬用錠剤は、イブプロフェン、アミノ酸類およびポリビニルアルコール類を含んでいる。イブプロフェンは、医薬用錠剤の効能を発揮する主剤である。アミノ酸類は、アミノ酸の単体に限らず、アミノ酸とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との塩であってもよい。本実施形態の医薬用錠剤は、アミノ酸類として、グリシン、アスパラギン酸またはアルギニンのいずれかから選択して用いている。この場合、アミノ酸類は、グリシン、アスパラギン酸またはアルギニンの単体であってもよく、グリシン、アスパラギン酸またはアルギニンの塩であってもよい。ポリビニルアルコール類は、本実施形態の添加物であり、ポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体のいずれかから選択される。ポリビニルアルコールのけん化度は、任意であり、完全けん化物であってもよく、部分けん化物であってもよい。 本実施形態の医薬用錠剤は、イブプロフェンの配合比を(A)、アミノ酸類の配合比を(B)、ポリビニルアルコール類の配合比を(C)としたとき、 A:B:C=100:30~231:2~93 である。このように、本実施形態では、主要な成分であるイブプロフェン、アミノ酸類およびポリビニルアルコール類は、配合比が所定の範囲に設定されている。配合比は、各成分の質量に基づいて設定している。 本実施形態の医薬用錠剤は、上記に加え、セルロース誘導体を添加してもよい。セルロース誘導体は、本実施形態の添加物であり、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、または結晶セルロースのいずれかから選択される。セルロース誘導体は、平均粒子径が20μm以下であることが好ましい。本実施形態の医薬用錠剤は、セルロース誘導体を添加する場合、セルロース誘導体の配合比を(D)としたとき、 A:B:C:D=100:30~231:2~93:5~74 である。このように、本実施形態では、主要な成分にセルロース誘導体を追加する場合、イブプロフェン、アミノ酸類、ポリビニルアルコール類およびセルロース誘導体は、配合比が所定の範囲に設定されている。 本実施形態の医薬用錠剤は、上記に加え、必要に応じて他の有効成分、適量の賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味剤および香料などのいずれか一種以上を添加してもよい。また、他の有効成分としては、例えば解熱鎮痛成分、催眠鎮静成分、ビタミン類、アミノ酸類、胃粘膜保護成分、カフェイン類、制酸剤などが用いられる。 (実施例および比較例) 以下、図1および図2に示す実施例および比較例に基づいて本実施形態の医薬用錠剤について詳細に説明する。 まず、本実施形態の医薬用錠剤の調製方法について説明する。実施例および比較例の試料は、各成分の質量の総和が300gとなるように秤量した。このとき、実施例および比較例の各試料を構成する成分の配合比は、図1および図2に示す通りである。これらの図1および図2に示す配合比は、質量に基づいてイブプロフェンを100としたときの配合比である。 秤量した各成分は、混合工程として混合機で混合した。なお、含まれる成分のうちステアリン酸マグネシウムは、混合工程で混合していない。混合した混合物は、造粒のための造粒溶媒を加えて撹拌工程として撹拌混合機で練り合わせた。造粒溶媒は、エタノールと水との混合物を用いた。なお、この造粒溶媒は、エタノールと水との混合物に限らず、本実施形態の医薬用錠剤の効果を損なわない物質であれば任意に選択することができる。 造粒溶媒を加えて生成した造粒物は、乾燥工程として乾燥機で乾燥した。乾燥した造粒物は、打錠末生成工程としてステアリン酸マグネシウムを加えて打錠末を生成した。生成した打錠末は、打錠工程としてロータリー打錠機を用いて打錠した。この場合、打錠機の杵形状は、曲面または平面を有するものを用いた。打錠される医薬用錠剤の質量は、140mg~420mgとした。また、ロータリー打錠機の杵の直径は、7mm~10mmとした。ロータリー打錠機の回転数は、30rpm~40rpmに設定した。 得られた実施例および比較例の試料は、予め設定した試験環境下において外観の変化および不快臭の有無を評価した。このうち外観の変化の評価は、試料をガラス瓶に収容するとともに、このガラス瓶に蓋をしない大気に開放した状態で行なった。このとき、試料を収容したガラス瓶を保管する試験環境は、温度を40℃、相対湿度(RH)を75%に設定した。そして、外観の変化の評価は、上記の試験環境下において30日経過後の外観を目視により視覚的に行なった。また、不快臭の評価は、試料をガラス瓶に収容するとともに、このガラス瓶に蓋をした密閉に近い状態で行なった。このとき、試料を収容したガラス瓶を保管する試験環境は、湿度を管理することなく、温度を50℃に設定した。そして、不快臭の評価は、上記の試験環境下において30日間経過後に、ガラス瓶の蓋を開けた直後の臭いを嗅覚的に感じることにより行なった。 外観の変化は、試料における斑点の発生の有無を「斑点」として評価するとともに、試料の変色にともなう褐変の発生の有無を「褐変」として評価した。「斑点」の評価において、視認できる程度の斑点が生じていない試料は、「S」と評価した。また、視認できる程度であるものの商品としての価値を損なわない程度の斑点が生じている試料は、「A」と評価した。一方、商品としての価値が損なわれる程度の斑点が生じている試料は、「B」と評価した。特に、著しい斑点が生じている試料は、「C」と評価した。 「褐変」の評価において、視認できる程度の褐変が生じていない試料は、「S」と評価した。また、視認できる程度であるものの商品としての価値を損なわない程度の褐変が生じている試料は、「A」と評価した。一方、商品としての価値が損なわれる程度の褐変が生じている試料は、「B」と評価した。特に、著しい褐変が生じている試料は、「C」と評価した。 不快な臭いは、上述のようにガラス瓶の蓋を開けた直後の臭いで官能的に評価した。この「不快臭」の評価において、不快と感じる臭いがほとんど認められない試料は、「S」と評価した。また、臭いを感じるものの商品としての価値を損なわない程度の臭いが認められる試料は、「A」と評価した。一方、商品としての価値が損なわれる程度の不快と感じる臭いが認められる試料は、「B」と評価した。特に、著しい不快な臭いが認められる試料は、「C」と評価した。 以上の評価において、「S」または「A」は合格であり、「B」または「C」は不合格である。 実施例1~12は、イブプロフェンおよびアミノ酸類に加え、添加物としてポリビニルアルコール類およびセルロース誘導体を含んでいる。具体的には、実施例1~12は、アミノ酸類としてグリシン、ポリビニルアルコール類としてポリビニルアルコールの部分けん化物、セルロース誘導体として平均粒径が20μmの低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを含んでいる。これらの実施例1~12は、いずれも斑点および褐変などの外観の変化が生じていないことがわかる。また、実施例1~12は、いずれも「不快臭」の評価が「S」または「A」である。添加されるポリビニルアルコール類の配合比が小さな実施例7は、「不快臭」の評価が「A」となっている。このことから、ポリビニルアルコール類は、不快臭の低減に寄与していることがわかる。 実施例13は、アミノ酸類としてアスパラギン酸を含んでおり、実施例14は、アミノ酸類としてアルギニンを含んでいる。これら実施例13および実施例14においても、ポリビニルアルコール類を含むことにより、いずれも斑点および褐変などの外観の変化が生じていないことがわかる。また、実施例13は「不快臭」の評価が「S」となっており、実施例14は「不快臭」の評価が「A」となっている。 実施例15は、ポリビニルアルコール類としてポリビニルアルコールの完全けん化物を含んでおり、実施例16は、ポリビニルアルコール類としてポリビニルアルコール-アクリル酸-メタクリル酸メチル共重合体を含んでいる。これら実施例15および実施例16では、ポリビニルアルコール類として、部分けん化物に代えて、完全けん化物を用いる場合、および共重合体を用いる場合でも、斑点および褐変などの外観の変化が生じていない、またはその外観の変化が小さいことがわかる。また、実施例15は、「不快臭」の評価が「A」となっており、実施例16は「不快臭」の評価が「S」となっている。これらのことから、ポリビニルアルコール類の種類は、不快臭に与える影響が小さいことがわかる。 実施例17は、セルロース誘導体を含んでいない。実施例17は、「褐変」の評価が「A」となった。すなわち、実施例17は、わずかな褐変が生じているものの、商品としての価値に問題を生じない程度である。このことからも、本実施形態の医薬用錠剤は、ポリビニルアルコール類が外観の変化である斑点および褐変の抑制に寄与していることがわかる。また、実施例17は、「不快臭」の評価が「S」となっている。これらのことから、セルロース誘導体の添加は、外観、特に褐変の低減に効果的であることがわかる。 実施例18~実施例20は、セルロース誘導体の種類および平均粒子径を変更している。実施例18および実施例20は、セルロース誘導体の平均粒子径が55μmと比較的大きく、「褐変」の評価が「A」となった。すなわち、実施例18および実施例20は、わずかな褐変が生じているものの、商品としての価値に問題を生じない程度である。一方、セルロース誘導体の平均粒子径が20μmと比較的小さな実施例19は、「褐変」の評価が「S」となった。これらのことから、本実施形態の医薬用錠剤は、セルロース誘導体を添加する場合、セルロース誘導体の種類にかかわらず、その平均粒子径が小さい方が好ましいことがわかる。また、実施例18~実施例20は、いずれも「不快臭」の評価が「S」となっている。 比較例1~比較例4は、いずれもポリビニルアルコール類を含んでいない。これら比較例1~比較例4は、いずれも外観の変化である斑点または褐変の少なくともいずれか一方が生じるとともに、不快臭も生じている。これらのことから、斑点、褐変、不快臭は、本実施形態のようにポリビニルアルコール類の添加によって改善されることが明らかである。また、比較例3および比較例4は、アミノ酸類の代替として矯味剤であるクエン酸またはキシリトールを添加している。これら矯味剤を添加した比較例3および比較例4は、褐変が生じるとともに、不快臭も生じている。これらのことも含めて、本実施形態の添加物であるポリビニルアルコ