JP-2026077328-A - 細胞凝集体を保持するための保持具
Abstract
【課題】培養皿の底面の所定位置に細胞凝集体を保持するための保持具を提供する。 【解決手段】培養皿の底面の所定位置に細胞凝集体を保持するための保持具は、前記細胞凝集体を前記培養皿の前記底面に向けて押さえるように構成された押さえ部と、前記押さえ部に接続されているとともに前記培養皿の前記底面の周囲に位置する周囲壁に接触するように構成された複数の接触部を有するアーム部と、を備えている。 【選択図】図1
Inventors
- 尾崎 貴志
- 太田 則一
- 馬 家駒
- 平野 稔
Assignees
- 株式会社豊田中央研究所
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (11)
- 培養皿の底面の所定位置に細胞凝集体を保持するための保持具であって、 前記細胞凝集体を前記培養皿の前記底面に向けて押さえるように構成された押さえ部と、 前記押さえ部に接続されているとともに前記培養皿の前記底面の周囲に位置する周囲壁に接触するように構成された複数の接触部を有するアーム部と、を備えている保持具。
- 前記押さえ部は、 メッシュ部と、 前記メッシュ部の周囲に設けられているとともに前記メッシュ部を支持するフレーム部と、を有しており、 前記アーム部が前記フレーム部に接続されている、請求項1に記載の保持具。
- 前記アーム部は、複数の前記接触部の各々が前記押さえ部に近づくように弾性変形可能に構成されている、請求項1に記載の保持具。
- 前記アーム部は、少なくとも3本以上の弾性アームを有しており、 少なくとも3本以上の前記弾性アームの各々は、一端が前記押さえ部に接続されているとともに他端に前記接触部が設けられている、請求項3に記載の保持具。
- 前記アーム部は、2本の弾性アームを有しており、 2本の前記弾性アームの各々は、中間部が前記押さえ部に接続されているとともに両端に前記接触部が設けられている、請求項3に記載の保持具。
- 前記押さえ部を間に置いて配置された一対のつまみ部、をさらに備えており、 前記一対のつまみ部の各々は、一端が2本の前記弾性アームのうち一方の前記弾性アームに接続されており、他端が2本の前記弾性アームのうち他方の前記弾性アームに接続されている、請求項5に記載の保持具。
- 前記押さえ部の下方に前記細胞凝集体が収容される収容空間を画定する隔壁部、をさらに備えている、請求項1~6のいずれか一項に記載の保持具。
- 前記隔壁部には前記収容空間を外部と連通させる開口が形成されている、請求項7に記載の保持具。
- 前記隔壁部と前記押さえ部が別体で構成されている、請求項7に記載の保持具。
- 前記押さえ部は、前記培養皿の前記底面に垂直な方向に沿って前記隔壁部に対して変位可能に構成されている、請求項7に記載の保持具。
- 前記押さえ部を前記隔壁部によって画定される前記収容空間に向けて付勢する付勢部、をさらに備える、請求項10に記載の保持具。
Description
本明細書が開示する技術は、細胞凝集体を保持するための保持具に関する。 培養皿の底面に形成された平面電極部に接触するように細胞凝集体を配置し、細胞凝集体の電気的特性を観察する培養技術が知られている。特許文献1には、この種の培養技術の一例が開示されている。 特開2020-150854号公報 第1実施形態の保持具の上面を含む斜視図を模式的に示す図である。第1実施形態の保持具の下面を含む部分斜視図を模式的に示す図である。第1実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。第1実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。第2実施形態の保持具の上面を含む斜視図を模式的に示す図である。第3実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。第3実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。第4実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。第4実施形態の保持具の構造を概略的に示す断面図であって、保持具を培養皿に設置する手順を示す図である。 図1及び図2を参照し、培養皿の底面の所定位置に細胞凝集体を保持するための保持具1について説明する。保持具1は、細胞凝集体を培養皿の底面に向けて押さえるように構成された押さえ部10と、押さえ部10の下方に細胞凝集体が収容される収容空間22を画定する隔壁部20と、押さえ部10に接続されている複数の弾性アーム32、34、36を含むアーム部30と、を備えている。 押さえ部10は、メッシュ部12と、メッシュ部12の周囲に設けられているフレーム部14と、を有している。 メッシュ部12は、平板状部材である。メッシュ部12には、平板状部材の上下面を連通する複数の連通孔が形成されている。連通孔の形状は、特に限定されるものではないが、例えば矩形状、ハニカム状、円形状等であってもよい。メッシュ部12の下方に細胞凝集体が収容される。メッシュ部12の複数の連通孔を介して細胞凝集体の上部に培養液が供給可能である。メッシュ部12の材料は、特に限定されるものではないが、例えばチタンであってもよい。 フレーム部14は、円環状部材である。フレーム部14は、その内側空間にメッシュ部12を支持している。フレーム部14の材料は、特に限定されるものではないが、例えば樹脂であってもよい。 隔壁部20は、複数の突出壁24を有している。複数の突出壁24の各々は、フレーム部14に接続されているとともにフレーム部14から下方に向けて、即ち、メッシュ部12に対して垂直な方向に突出している。これにより、複数の突出壁24の内側、即ち、メッシュ部12の下方に細胞凝集体が収容される収容空間22が画定される。複数の突出壁24の高さ、即ち、メッシュ部12の下面からメッシュ部12に対して垂直な方向に測定した長さは、細胞凝集体の大きさに応じて適宜調整されている。複数の突出壁24は、フレーム部14の周方向に相互に間隔を置いて配置されている。これにより、複数の突出壁24の間には収容空間22を外部と連通させる開口が形成されている。このため、複数の突出壁24の間の開口を介して細胞凝集体の側部に培養液が供給可能である。複数の突出壁24の材料は、特に限定されるものではないが、例えば樹脂であってもよい。複数の突出壁24は、フレーム部14と一体成形されていてもよい。 アーム部30は、複数の弾性アーム32、34、36を有している。複数の弾性アーム32、34、36は、第1弾性アーム32と、第2弾性アーム34と、第3弾性アーム36と、を含む。第1弾性アーム32と第2弾性アーム34と第3弾性アーム36は、共通形状であり、押さえ部10の周囲に押さえ部10の周方向に沿って等間隔で設けられている。以下では、第1弾性アーム32の構成について説明し、第2弾性アーム34と第3弾性アーム36の説明を省略する。 第1弾性アーム32は、板ばね部32aと、板ばね部32aの一端に設けられている接続部32bと、板ばね部32aの他端に設けられている接触部32cと、を有している。第1弾性アーム32の材料は、特に限定されるものではないが、例えば樹脂であってもよい。第1弾性アーム32は、フレーム部14と一体成形されていてもよい。 板ばね部32aは、押さえ部10に対して外向きに凸となるように円弧状に延びた平板状部材である。板ばね部32aは、平板状部材の主面であって押さえ部10を向く内周面33と、平板状部材の主面であって内周面の外周面35と、を有している。板ばね部32aは、接触部32cが押さえ部10に近づくように弾性変形可能に構成されている。 接続部32bは、フレーム部14に接続されており、フレーム部14からフレーム部14の径方向の外側に延びている。接続部32bは、板ばね部32aよりも剛性が高く、任意の方向に対して実質的に弾性変形しないように構成されている。 接触部32cは、板ばね部32aの外周面35よりも外側に突出しており、後述するように、培養皿の側壁に接触するように構成されている。接触部32cは、この例では培養皿の側壁に線接触又は面接触するよう構成された円柱状の形態を有している。ここで、接触部32cのうち培養皿の側壁に接触する部位、即ち、メッシュ部12の中心点12aから最も離れた部位を接触部32cの接触点37とする。メッシュ部12の中心点12aと接触部32cの接触点37の間の距離D1は、板ばね部32aが弾性変形することにより変動する。以下、距離D1を保持具1の半径寸法という。 図3及び図4を参照し、保持具1を使用する手順を説明する。保持具1は、培養皿40の底面の所定位置に細胞凝集体50を保持するために用いられる。細胞凝集体50は、特に限定されるものではないが、例えば神経細胞が集まって形成されたオルガノイドであってもよい。培養皿40は、底面42と、側壁44と、底面42にレイアウトされた平面電極部46と、を有している。側壁44は、培養液60に満たされる培養空間48を画定するように培養皿40の底面42の周囲に立設された壁である。平面電極部46は、底面42内に配設された配線を介して細胞凝集体50の電気的特性を監視する外部の監視装置に電気的に接続可能に構成されている。培養皿40の培養空間48は、円柱状である。保持具1の半径寸法は、弾性アーム32、34、36の各々が弾性変形していない自然状態において、培養皿40の培養空間48の半径よりも大きい。 図3に示すように、作業者は、培養液60内を浮遊している細胞凝集体50が培養皿40の平面電極部46上にいるときに、保持具1を培養皿40の培養空間48内に設置する。このとき、作業者は、複数の弾性アーム32、34、36の各々の板ばね部32a、34a、36aを弾性変形させ、複数の接触部32c、34c、36cの各々を押さえ部10に近づける。これにより、保持具1の半径寸法が小さくなり、保持具1は培養皿40の培養空間48内に挿入される。 複数の突出壁24の先端が培養皿40の底面42に接触するまで保持具1を培養皿40の培養空間48内に挿入した後、作業者は複数の弾性アーム32、34、36の各々を弾性変形させるための力を解除する。これにより、保持具1の半径寸法が大きくなり、複数の接触部32c、34c、36cの各々が培養皿40の側壁44に接触する。保持具1が培養皿40の培養空間48内に設置されているとき、複数の弾性アーム32、34、36の各々は弾性変形した状態である。このため、複数の弾性アーム32、34、36の各々から保持具1のフレーム部14に力が作用する。保持具1のフレーム部14は、これらの作用する力が釣り合った位置で固定される。保持具1は、培養皿40の培養空間48内に設置されたときにメッシュ部12が培養皿40の平面電極部46上に位置するように設計されている。これにより、収容空間22に収容された細胞凝集体50が培養皿40の平面電極部46上に安定して保持される。また、保持具1は、少なくとも3本の弾性アーム32、34、36を有しているので、保持具1のフレーム部14の位置が安定する。さらに、複数の弾性アーム32、34、36の各々が突っ張った状態であることから、保持具1が培養皿40から抜けることが抑制される。 保持具1では、隔壁部20の突出壁24の高さが細胞凝集体50の高さと同一又はわずかに小さく調整されている。これにより、収容空間22内に収容された細胞凝集体50は、メッシュ部12と培養皿40の底面42の間に挟持される。これにより、細胞凝集体50が平面電極部46に良好に接触することができるので、細胞凝集体50の電気的特性を安定して観察することが可能となる。 以下、いくつかの保持具について説明する。なお、保持具1の構成要素と実質的に共通する構成要素については共通の符号を付し、その説明を省略する。 図5に示す保持具2のアーム部30は、第1弾性アーム132と第2弾性アーム134を有している。第1弾性アーム132と第2弾性アーム134は、共通形状であり、押さえ部10を間に置いて対向した位置に設けられている。以下では、第1弾性アーム132の構成について説明し、第2弾性アーム134の説明を省略する。 第1弾性アーム132は、板ばね部132aと、板ばね部132aの中間部に設けられている接続部132bと、板ばね部132aの両端に設けられている接触部132cと、を有している。板ばね部132aは、押さえ部10に対して外向きに凸となるように円弧状に延びた平板状部材である。板ばね部132aは、両端に設けられた接触部132cの各々が押さえ部10に近づくように弾性変形可能に構成されている。 保持具2はさらに、押さえ部10を間に置いて対向した位置に設けられた一対のつまみ部136、138を備えている。一対のつまみ部136、138は、第1つまみ部136と第2つまみ部138を含む。第1つまみ部136は、押さえ部10に対して内向きに凸となるように円弧状に延びた平板状部材である。第1つまみ部136の一端が第1弾性アーム132の一方の接触部132cの近傍に接続されており、第1つまみ部136の他端が第2弾性アーム134の一方の接触部132cの近傍に接続されている。第2つまみ部138の一端が第1弾性アーム132の他方の接触部132cの近傍に接続されており、第1つまみ部136の他端が第2弾性アーム134の他方の接触部132cの近傍に接続されている。 作業者は、例えばピンセット等を用いて一対のつまみ部136、138をつまむと、一対のつまみ部136、138の間の距離が短くなるのに追随して複数の弾性アーム132、134の各々の板ばね部132a、134aが弾性変形し、複数の接触部132c、134cの各々が押さえ部10に近づく。これにより、保持具2の半径寸法が小さくなる。このように、保持具2は、半径寸法を小さくする作業が容易であり、培養皿40に設置され易い構造を有している。この結果、保持具2を培養皿40に設置するときに、保持具2を介して培養皿40を振動させて細胞凝集体50が平面電極部46の上方から離脱してしまうことが抑制される。 図6及び図7に示す保持具3は、別体で構成された第1パーツ72と第2パーツ74を備えている。第1パーツ72は、保持具1、2で説明した隔壁部20の突出壁24とアーム部30の弾性アーム32、34、36を含む構造体である。第2パーツ74は、保持具1、2で説明した押さえ部10のメッシュ部12とアーム部30の弾性アーム32、34、36を含む構造体である。 図6に示すように、作業者はまず、第1パーツ72を培養皿40の培養空間48内に設置する。これにより、第1パーツ72の突出壁24で画定される収容空間22が培養皿40の底