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JP-2026077343-A - 焼成物及び粉末状セメント組成物

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Abstract

【課題】CO 2 排出原単位が小さく、脱型時及び炭酸化養生後の強度発現性に優れ、かつ、硬化前の流動性に優れた焼成物及び該焼成物を含む粉末状セメント組成物を提供する。 【解決手段】ボーグ式を用いて算出した値として、C 3 Sの値が-30~5質量%であり、C 2 Sの値が60~95質量%であり、C 3 Aの値とC 4 AFの値の合計が15~40質量%である焼成物。該焼成物及び石膏を含む粉末状セメント組成物であって、上記粉末状セメント組成物中の上記石膏の割合がSO 3 換算で1.0~6.0質量%である粉末状セメント組成物。 【選択図】なし

Inventors

  • 渡辺 泰樹
  • 小林 和揮
  • 扇 嘉史
  • 細川 佳史

Assignees

  • 太平洋セメント株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (8)

  1. ボーグ式を用いて算出した値として、C 3 Sの値が-30~5質量%であり、C 2 Sの値が60~95質量%であり、C 3 Aの値とC 4 AFの値の合計が15~40質量%であることを特徴とする焼成物。
  2. さらに、ワラストナイトを0.1~10.0質量%の割合で含む請求項1に記載の焼成物。
  3. 請求項1又は2に記載の焼成物及び石膏を含む粉末状セメント組成物であって、 上記粉末状セメント組成物中の上記石膏の割合がSO 3 換算で0.5~6.0質量%である粉末状セメント組成物。
  4. さらに、ポルトランドセメントクリンカを含み、 上記粉末状セメント組成物中の上記焼成物の割合が10~80質量%である請求項3に記載の粉末状セメント組成物。
  5. さらに、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、石灰石粉末、焼成粘土、及び火山ガラス微粉末から選ばれる少なくとも1種以上を含む請求項3に記載の粉末状セメント組成物。
  6. 請求項3に記載の粉末状セメント組成物、骨材、及び水を含む水硬性組成物。
  7. さらに、セメント混和剤を含む請求項6に記載の水硬性組成物。
  8. 上記水硬性組成物が、炭酸化硬化体である請求項6に記載の水硬性組成物。

Description

本発明は、焼成物、及び、該焼成物を含む粉末状セメント組成物に関する。 現在、地球温暖化の抑制のため、二酸化炭素の排出量の低減が重要な課題になっている。 セメント質硬化体の製造における、二酸化炭素の排出量を低減する方法として、セメント質硬化体の養生過程において二酸化炭素を吸収させることにより、セメント質硬化体を得るまでに排出される二酸化炭素の総量を低減する方法が知られている。 養生過程において多量の二酸化炭素を吸収することにより、排出される二酸化炭素の総量を大幅に低減することができるセメント質硬化体として、特許文献1には、(A)ムライトとアノーサイトのいずれか一方または両方を含むセメント混合用粉末、及び、ポルトランドセメントを含む粉末状セメント組成物、(B)水、及び、(C)骨材、を含むセメント混練物の硬化体を、炭酸化してなることを特徴とするセメント質硬化体が記載されている。 また、特許文献2には、(A)C2S100質量部に対して、C2ASを10~200質量部含有し、かつ、C3Aの含有量が20質量部以下である焼成物の粉砕物と、ポルトランドセメントを含む粉末状セメント組成物と、(B)水と、(C)骨材、の各材料を含むセメント混練物の硬化体を、炭酸化してなることを特徴とするセメント質硬化体が記載されている。 特開2016-153357号公報特開2016-47788号公報 以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 [使用材料] (1)焼成物A~F;焼成物の化学組成、リートベルト法を用いて定量したC2S等の鉱物組成の値、及びボーグ式で算出したC3S等の値を表1~3に示す。なお、光学顕微鏡を用いて焼成物A~Fを確認したところ、いずれの焼成物にもC3Sは含まれていなかった。 (2)普通ポルトランドセメント(表5~6中、「OPC」と示す。);太平洋セメント社製、石膏の含有率(SO3換算:1.16質量%、二水石膏:0.27質量%、半水石膏:0.89質量%)、普通ポルトランドセメントに含まれる普通ポルトランドセメントクリンカのCO2排出原単位:512.4kg-CO2/トン (3)石膏粉末;半水化率:80% (4)細骨材;標準砂 (5)セメント混和剤A;AE減水剤、ポゾリスソリューションズ社製、商品名「マスターポリヒード15S」 (6)セメント混和剤B;空気量調整剤、ポゾリスソリューションズ社製、商品名「マスターエア404」 (7)セメント混和剤C;凝結遅延剤、クエン酸 [実施例1~4、比較例1] 表4に示す種類の焼成物と表4に示す量の石膏を混合して混合物a~e(本願発明の粉末状セメント組成物に該当するもの)を調製した。また、混合物a~eのブレーン比表面積、全SO3の含有率を表4に示す。 混合物(粉末状セメント組成物)90gと、細骨材270gと、水45gとを、容量約1リットルの練り鉢を用いて、「JIS R 5201:1997(セメントの物理試験方法)」に準拠して混練した。より具体的には、混合物90gと水45gを練り鉢内に投入した後、ホバート社製のミキサを用いて、低速で30秒間混練し、細骨材270gを練り鉢内に投入して、低速で30秒間混練し、さらに、高速で30秒間混練した。次いで、15秒間かけて練り鉢内の内壁に付着した混練物を掻き落とした後、75秒間静置し、高速で60秒間混練することで混練物を得た。 なお、実施例1~3について、セメント混和剤A、セメント混和剤B、及びセメント混和剤Cを、焼成物と石膏の合計100質量部に対して、各々、1.0質量部、0.01質量部、及び0.21質量部となる量で添加した。 得られた混練物を、二つの型枠(2×2×3cm、6連)に打設した後、テーブルバイブレーターを用いて30秒間振動を加えた。 二つの型枠のうち、一方の型枠は、養生槽内に静置した後、養生槽内の温度を20℃で4時間保持した後、養生槽内が65℃になるまで、昇温速度20℃/時間の条件で昇温し、最高温度(65℃)を4時間保持した後、養生槽内が20℃になるまで、降温速度4.5℃の条件で降温した後、材齢24時間に達するまで養生槽内で養生を行った後、脱型を行った。 他方の型枠は、最高温度が90℃であり、降温速度が5.6℃/時間である以外は上述した一方の型と同様にして養生し、脱型を行った。 脱型後の供試体について、成形したときの両側面が加圧面となるように、2×2×3cmに対応した専用の治具をセットし、荷重用加圧板を用いて、供試体中央部に毎秒600±50Nの割合で載荷して最大荷重を測定した。測定された最大荷重から、以下の式を用いて供試体の圧縮強度を算出した。 圧縮強度(N/mm2)=最大荷重(N)/400(mm2) 各々の結果を表4に示す。 なお、比較例1の供試体は、硬化が不十分であったため、脱型をすることができなかった。 表4から、比較例1では、脱型できない(硬化していない)のに対して、実施例1~4では、脱型時の圧縮強度が、脱型できる程度に十分な大きさであったことがわかる。 [実施例5~8、比較例2~3] 焼成物Fと石膏を混合して混合物fを調製した。混合物f中の石膏のSO3換算の割合は1.0質量%であった。 表5に示す種類及び配合割合となる混合物(実施例1~4、比較例1で調製した混合物a~e、及び、上記混合物f)と普通ポルトランドセメントを混合して粉末状セメント組成物を調製した。得られた粉末状セメント組成物90gと、細骨材270gと、水45gとを、容量約1リットルの練り鉢を用いて、「JIS R 5201:1997(セメントの物理試験方法)」に準拠して混練した。各材料の混練方法は、実施例1と同様にした。 なお、実施例5~7について、セメント混和剤A、セメント混和剤B、及びセメント混和剤Cを、混合物と普通ポルトランドセメントの合計100質量部に対して、各々、1.0質量部、0.01質量部、及び0.21質量部となる量で添加した。 得られた混練物を、二つの型枠(2×2×3cm、6連)に打設した後、テーブルバイブレーターを用いて30秒間振動を加えた。 二つの型枠のうち、一方の型枠は、養生槽内に静置した後、養生槽内の温度を20℃で4時間保持した後、養生槽内が65℃になるまで、昇温速度20℃/時間の条件で昇温し、最高温度(65℃)を4時間保持した後、養生槽内が20℃になるまで、降温速度4.5℃の条件で降温した後、材齢24時間に達するまで養生槽内で養生を行った。次いで、脱型を行い、脱型後の供試体について、30℃、相対湿度60%、二酸化炭素濃度80体積%の養生槽内で48時間炭酸化養生を行った。 二つの型枠のうち、他方の型枠は、養生槽内に静置した後、養生槽内の温度を20℃で4時間保持した後、養生槽内が90℃になるまで、昇温速度20℃/時間の条件で昇温し、最高温度(90℃)を4時間保持した後、養生槽内が20℃になるまで、降温速度4.5℃の条件で降温した後、材齢24時間に達するまで養生槽内で養生を行った。次いで、脱型を行い、脱型を行った。脱型後の供試体について、30℃、相対湿度60%、二酸化炭素濃度80体積%の養生槽内で48時間炭酸化養生を行った。 蒸気養生後の供試体、及び、炭酸化養生後の供試体について、成形したときの両側面が加圧面となるように、2×2×3cmに対応した専用の治具をセットし、荷重用加圧板を用いて、供試体中央部に毎秒600±50Nの割合で載荷して最大荷重を測定した。測定された最大荷重から、上述の式を用いて供試体の圧縮強度を算出した。 粉末状セメント組成物に含まれる石膏の割合、及び、各々の結果を表5に示す。 なお、表5中、「-」は、実験を行わなかったことを示す。 表5から、実施例5~8の脱型時の圧縮強度は、比較例2~3よりも大きく、かつ、炭酸化養生後の圧縮強度は、比較例2よりも大きいことがわかる。 [実施例9~13] 混合物a(実施例1で調製したもの)と普通ポルトランドセメントを、表6に示す配合割合で混合して粉末状セメント組成物を調製した。得られた粉末状セメント組成物90gと、細骨材270gと、水45gとを、容量約1リットルの練り鉢を用いて、「JIS R 5201:1997(セメントの物理試験方法)」に準拠して混練した。各材料の混練方法は、実施例1と同様にした。 なお、実施例13については、セメント混和剤A、セメント混和剤B、及びセメント混和剤Cを、焼成物と普通ポルトランドセメントの合計100質量部に対して、各々、1.0質量部、0.01質量部、及び0.21質量部となる量で添加した。 得られた混練物について、「JIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)」に準拠して、15回の落下運動を行い、フロー値を測定した。フロー値は二回測定した。 結果を表6に示す。 表6の実施例9~12の比較から、普通ポルトランドセメントの配合割合が大きくなれば、フロー値も大きくなることがわかる。 また、実施例13の結果から、粉末状セメント組成物がセメント混和剤を含むことで、普通ポルトランドセメントの配合割合が小さい場合であっても、フロー値を大きくしうることがわかる。