JP-2026077366-A - 摩擦攪拌接合システム
Abstract
【課題】接合軌跡が教示軌跡からずれることを防ぎ、高い接合品質を確保できる摩擦攪拌接合システムを提供する。 【解決手段】制御装置3は、モータ軸側エンコーダ及び出力軸側エンコーダ6から出力される信号に基づいて、関節の回動軸のねじれ量を推定するねじれ量推定部91と、モータの電流値に基づいてモータのトルク量を算出し、モータのトルク量に基づいて関節に連結されるアームの撓み量を推定する撓み量推定部92と、関節の回動軸のねじれ量及びアームの撓み量に基づいて、ツールによって接合される一対のワークからの反力によるツールの先端位置のずれ量を推定するずれ量推定部93と、ツールの先端位置のずれ量がなくなるように多関節ロボット動作を制御する動作制御部94と、を備える。 【選択図】図3
Inventors
- 渡部 亮太
Assignees
- 株式会社不二越
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (2)
- 摩擦攪拌接合のツールが装着される多関節ロボットと、前記多関節ロボットの動作を制御する制御装置と、を備える摩擦攪拌接合システムであって、 前記多関節ロボットの少なくとも1つの関節の回動軸は、 モータと、 前記モータのモータ軸に連結される減速機と、 前記モータ軸の回転角度を検出するモータ軸側エンコーダと、 前記減速機の出力軸の回転角度を検出する出力軸側エンコーダと、 を備え、 前記制御装置は、 前記モータ軸側エンコーダ及び前記出力軸側エンコーダから出力される信号に基づいて、前記関節の回動軸のねじれ量を推定するねじれ量推定部と、 前記モータの電流値に基づいて前記モータのトルク量を算出し、前記モータのトルク量に基づいて前記関節に連結されるアームの撓み量を推定する撓み量推定部と、 前記関節の回動軸のねじれ量及び前記アームの撓み量に基づいて、前記ツールによって接合される一対のワークからの反力による前記ツールの先端位置のずれ量を推定するずれ量推定部と、 前記ツールの先端位置のずれ量がなくなるように前記多関節ロボットの動作を制御する動作制御部と、 を備えることを特徴とする摩擦攪拌接合システム。
- 前記多関節ロボットは、ベースと、前記ベースに連結される下アームと、前記下アームに連結される上アームと、を有し、 前記出力軸側エンコーダは、前記上アームの一端が前記下アームと連結される第1上アーム関節及び前記上アームの他端が連結される第2上アーム関節に設置され、 前記ねじれ量推定部は、前記第1上アーム関節の回動軸のねじれ量及び前記第2上アーム関節の回動軸のねじれ量を推定し、 前記撓み量推定部は、前記下アームの撓み量及び前記上アームの撓み量を推定し、 前記ずれ量推定部は、前記第1上アーム関節の回動軸のねじれ量及び前記第2上アーム関節の回動軸のねじれ量、並びに前記下アームの撓み量及び前記上アームの撓み量に基づいて、前記ツールの先端位置のずれ量を推定し、 前記動作制御部は、前記ツールの先端位置のずれ量がなくなるように、前記第1上アーム関節の前記モータの回転角度及び前記第2上アーム関節の前記モータの回転角度についてフィードバック制御を行う ことを特徴とする請求項1に記載の摩擦攪拌接合システム。
Description
本発明は、ロボットを用いて摩擦攪拌接合を行う摩擦攪拌接合システムに関する。 摩擦攪拌接合は、回転させたツールの先端をワークに押し込み、摩擦熱でワークを軟化させ、回転により攪拌して接合部周辺を塑性流動させて練り混ぜることで複数の部材を一体化させる接合方法である。摩擦攪拌接合は、FSW(Friction Stir Welding:摩擦攪拌溶接)とも呼ばれ、専用の摩擦攪拌装置(特許文献1参照)を使う方法と、汎用の多関節ロボットを使う方法とがある。汎用の多関節ロボットを使う場合、自由度が高いため、曲面等の複雑な形状を接合したり、ワーク上面から側面にわたって連続して接合したりできる。 特開2023-167973号公報 本発明の実施形態に係る摩擦攪拌接合システムの全体構成を示す図図1の第1上アーム関節及び第2上アーム関節の内部構成の一例を示す図図1の制御装置のソフトウエアの機能の一例を示すブロック図図3の撓み量推定部による処理を説明する図図1の制御装置によって実現される処理の流れの一例を示すフローチャート 以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。図面に例示される各部材の形状やサイズ、及び部材同士の位置関係等は、本発明の実施形態を把握できる程度に概略的に示しており、本発明の実施形態は図面の例に限定されるものではない。 図1は、本発明の実施形態に係る摩擦攪拌接合システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、摩擦攪拌接合システム1は、摩擦攪拌接合のツール7が装着される多関節ロボット2と、多関節ロボット2の動作を制御する制御装置3と、を備える。ツール7によって接合される一対のワークW、Wは、一対の治具J、Jによって作業台Tに固定される。一対のワークW、Wは、それぞれ、互いに突き合わされる側面Ws、Wsと、側面Ws、Wsと直交し、ツール7の先端が押し込まれる上面Wu、Wuとを有する。 多関節ロボット2は、複数の関節を有する。各関節は、互いに隣り合う一対のリンクを連結し、動力機構(モータ、減速機、軸受、歯車等)によって駆動し、一対のリンクを相対的に回動させる。図1に示す多関節ロボット2は、関節の数が6の垂直多関節ロボットであり、第1回動軸J1~第6回動軸J6の6個の回動軸を有する。但し、本発明は、関節の数が限定されるものではなく、複数の関節を有するロボットであれば適用可能である。 多関節ロボット2は、床面等の設置面に設置されるベース4と、ベース4に連結される下アーム51と、下アーム51に連結される上アーム52と、を有する。図1に示す例では、設置面は鉛直方向に直交する水平面とする。また、Z軸が鉛直方向、Z軸と直交し、互いに直交するX軸及びY軸によって定まる平面が水平面とする。 ベース4は、台座等に載置される土台ベース41と、土台ベース41に取り付けられる旋回ベース42(第1リンク)と、によって構成される。旋回ベース42は、Z軸方向に伸びる第1回動軸J1回りに旋回(回動)可能である。 下アーム51(第2リンク)は、長手方向を有し、長手方向の一方の端部が旋回ベース42に連結され、他方の端部が上アーム52に連結され、Y軸方向に伸びる第2回動軸J2回りに回動可能である。 上アーム52は、長手方向を有し、長手方向の一方の端部が下アーム51に連結され、他方の端部が手首部55に連結され、Y軸方向に伸びる第3回動軸J3回りに回動可能である。上アーム52は、下アーム51に連結される第1上アーム53(第3リンク)と、第1上アーム53に連結される第2上アーム54(第4リンク)と、によって構成される。第1上アーム53及び第2上アーム54は、長手方向に伸びる中心軸が略同一である。第1上アーム53は、Y軸方向に伸びる第3回動軸J3回りに回動可能である。第2上アーム54は、上アーム52の長手方向に伸びる第4回動軸J4回りに回動可能である。 ツール7は、手首部55及び取付部56を介して第2上アーム54に連結される。手首部55(第5リンク)は、第2上アーム54と連結され、Y軸方向に伸びる第5回動軸J5回りに回動可能である。取付部56(第6リンク)は、ツール7の取付面を有し、ツール7と連結され、ツール7の中心軸である第6回動軸J6回りに回動可能である。 以下、上アーム52の一端が下アーム51と連結される関節を第1上アーム関節6a、上アーム52の他端が手首部55と連結される関節を第2上アーム関節6bと表記する。第1上アーム関節6aの回動軸は第3回動軸J3、第2上アーム関節6bの回動軸は第5回動軸J5である。 ツール7は、駆動モータ(不図示)に連結され、高速で回動する回動部(不図示)を内部に有するスピンドル71と、スピンドル71の回動部に連結されるホルダ72と、ホルダ72に保持されるプローブ73と、を有する。プローブ73は、スピンドル71の回動部とともに高速で回動する。 制御装置3のCPU(Central Processing Unit)31、メモリ32、記憶部33及び入出力I/F(インタフェース)部34は、バス35を介して接続される。プロセッサとしてのCPU31は、予め記憶部33等に記憶されるコンピュータプログラムをメモリ32に読み出して格納し、複数の命令を順次実行する。記憶部33は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であり、コンピュータプログラムやデータを記憶する。入出力I/F部34は、多関節ロボット2等から信号を入力したり、それらに信号を出力したりする。尚、制御装置3の全部若しくは一部の機能は、論理回路あるいはアナログ回路で構成しても良く、また、各種プログラムの処理を、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の電子回路により構成しても良い。 制御装置3は、多関節ロボット2の土台ベース41に内蔵されても良いし、多関節ロボット2の外部に設置されても良い。後者の場合、多関節ロボット2及び制御装置3は、通信ケーブルを介して通信可能に接続される。または、多関節ロボット2及び制御装置3は、無線で接続されても良い。制御装置3の台数は、1台でも良いし、複数台でも良い。複数台の場合、制御装置3は互いに通信可能に接続される。制御装置3は、例えば、スピンドル71の動作を制御する数値制御装置と、多関節ロボット2の動作を制御するロボット制御装置と、によって構成されても良い。以下では、制御装置3の台数は1台とし、1台の制御装置3が、多関節ロボット2の動作を制御するものとして説明する。 図2は、図1の第1上アーム関節及び第2上アーム関節の内部構成の一例を示す図である。軸受、歯車、ケーブル等の構成は、図示及び説明を省略する。図2に示すように、第1上アーム関節6a及び第2上アーム関節6bは、モータ81と、モータ81のモータ軸82に連結される減速機83と、モータ軸82の回転方向や回転角度を検出するモータ軸側エンコーダ84と、を備える。また、第1上アーム関節6a及び第2上アーム関節6bは、減速機83の出力軸85の回転方向や回転角度を検出する出力軸側エンコーダ86を更に備える。 モータ81は、制御装置3からの制御信号に従って駆動する。モータ軸側エンコーダ84は、モータ軸82の回転方向や回転角度の検出信号を制御装置3に出力する。同様に、出力軸側エンコーダ86は、出力軸85の回転方向や回転角度の検出信号を制御装置3に出力する。 第1上アーム関節6a及び第2上アーム関節6bを除いた他の関節は、モータ81、減速機83及びモータ軸側エンコーダ84を備える。また、第1上アーム関節6a及び第2上アーム関節6bを除いた他の関節は、出力軸側エンコーダ86を備えても良いし、備えなくても良い。 図3は、図1の制御装置のソフトウエアの機能の一例を示すブロック図である。図3に示すように、制御装置3は、ねじれ量推定部91、撓み量推定部92、ずれ量推定部93及び動作制御部94を有する。 多関節ロボット2が摩擦攪拌接合を行う場合、ツール7の先端であるプローブ73を一対のワークW、Wに押し込むので、その反力によって多関節ロボット2の関節の回動軸(=図2の出力軸85)にねじれが生じる。ねじれ量推定部91は、モータ軸側エンコーダ84及び出力軸側エンコーダ86から出力される信号に基づいて、この関節の回動軸のねじれ量を推定する。 例えば、ねじれ量推定部91は、モータ軸側エンコーダ84から出力される信号からモータ軸側角度θmを算出する。次に、ねじれ量推定部91は、減速機83の減速比Nから出力軸側の角度に換算した換算角度θc=θm÷Nを算出する。次に、ねじれ量推定部91は、出力軸側エンコーダ86から出力される信号から出力軸側角度θoutを算出する。そして、ねじれ量推定部91は、関節の回動軸のねじれ量として、換算角度θcと出力軸側角度θoutとの角度差Δθ=θc-θoutを算出する。ねじれ量推定部91は、算出される角度差Δθに対して、各エンコーダの検出誤差等を考慮した補正を行っても良い。 また、多関節ロボット2が摩擦攪拌接合を行う場合、プローブ73を一対のワークW、Wに押し込む力に対する反力によって、多関節ロボット2のアーム(下アーム51、上アーム52)に撓みが生じる。撓み量推定部92は、モータ81の電流値に基づいてモータ81のトルク量を算出し、モータ81のトルク量に基づいて関節に連結されるアームの撓み量を推定する。 例えば、撓み量推定部92は、予め測定されるモータ81の電流値とモータ81のトルク量との対応表を記憶しておく。そして、撓み量推定部92は、モータ81の電流値を測定し、対応表を参照してモータ81の電流値に対応するモータ81のトルク量を算出する。アームの撓み量の推定処理は、図4を参照しながら説明する。 図4は、図3の撓み量推定部による処理を説明する図である。図4に示す下アーム51は、旋回ベース42に連結される一方の端部に位置する第2回動軸J2を固定端、上アーム52に連結される他方の端部に位置する第3回動軸J3を自由端とする片持ち梁と仮定する。下アーム51の長さL1は、第2回動軸J2から第3回動軸J3までの距離とする。同様に、上アーム52は、下アーム51に連結される一方の端部に位置する第3回動軸J3を固定端、手首部55に連結される他方の端部に位置する第5回動軸J5を自由端とする片持ち梁と仮定する。上アーム52の長さL2は、第3回動軸J3から第5回動軸J5までの距離とする。 下アーム51及び上アーム52は、それぞれ荷重P1、P2がかかるものとする。荷重P1、P2は、プローブ73を一対のワークW、Wに押し込む力に対する反力によるものである。第1上アーム関節6a、第2上アーム関節6bのモータ81のトルク量をそれぞれt1、t2とすると、荷重P1、P2は、P1=t1/L1、P2=t2/L2によって求まる。 ここで、下アーム51、上アーム52のヤング率はそれぞれE1、E2、下アーム51、上アーム52の断面二次モーメントはそれぞれI1、I2とする。ヤング率及び断面二次モーメントは、下アーム51、上アーム52の材質や形状から導かれる既知のパラメータである。そして、荷重P1、P2によって生じる下アーム51、上アーム52の撓み量は、それぞれy1、y2とする。撓み量y1、y2は、公知の材料力学の式に、P1=t1/L1、P2=t2/L2を代入した次式によって求まる。 撓み量推定部92は、第1上アーム関節6a、第2上アーム関節6bのモータ81の電流値に基づいて、それぞれ、第1上アーム関節6a、第2上アーム関節6bのモータ81のトルク量t1、t2を算出する。そして、撓み量推定部92は、第1上アーム関節6a、第2上アーム関節6bのモータ81のトルク量t1、t2を式(1)、(2)に代入し、荷重P1、P2によって