JP-2026077392-A - 硬質表面用洗浄剤組成物
Abstract
【課題】「水垢汚れ」と「微生物由来の着色汚れ」のいずれに対しても優れた洗浄性を有し、かつ基材低損傷性である、硬質表面用洗浄剤組成物を提供する。更に、水垢汚れに対する洗浄性と微生物由来の着色汚れの洗浄性の両方を一度に向上させる方法を提供する。 【解決手段】(a)成分:無機フッ化物((a1)成分)、アミン化合物((a2)成分)、及びホスホネート基を有する化合物((a3)成分)から選ばれる1種以上のカルシウムイオン捕捉能を有する化合物、(b)成分:芳香族基及びヒドロキシ基を有する分子量が106以上200以下の化合物((b1)成分)、及び銀及び/又は亜鉛を無機担体に担持した化合物((b2)成分)から選ばれる1種以上の細胞増殖阻害能を有する化合物、(c)成分:界面活性剤、及び水を含有し、下式 〔[(a)成分の含有量+(b)成分の含有量]/[(c)成分の含有量]〕 で表される、(c)成分の含有量に対する(a)成分と(b)成分の合計含有量の質量比が、0.1以上4.0未満である、硬質表面用洗浄剤組成物を提供する。また該組成物により、硬質表面の水垢汚れに対する洗浄性と微生物由来の着色汚れの洗浄性を一度に向上させる方法を提供する。 【選択図】なし
Inventors
- 藤田 雄己
Assignees
- 花王株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (9)
- (a)成分:無機フッ化物((a1)成分)、アミン化合物((a2)成分)、及びホスホネート基を有する化合物((a3)成分)から選ばれる1種以上のカルシウムイオン捕捉能を有する化合物、 (b)成分:芳香族基及びヒドロキシ基を有する分子量が106以上200以下の化合物((b1)成分)、及び銀及び/又は亜鉛を無機担体に担持させた化合物((b2)成分)から選ばれる1種以上の細胞増殖阻害能を有する化合物、 (c)成分:界面活性剤、 及び水を含有し、 下式 〔[(a)成分の含有量+(b)成分の含有量]/[(c)成分の含有量]〕 で表される、(c)成分の含有量に対する(a)成分と(b)成分の合計含有量の質量比が、0.1以上4.0未満である、硬質表面用洗浄剤組成物。
- (a1)成分が、フッ化水素、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化リチウム、フッ化アンモニウム、二フッ化水素ナトリウム、及び二フッ化水素アンモニウムから選ばれる1種以上である、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (a2)成分が、モノエタノールアミンである、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (a3)成分が、一般式(2) [式中、R 4a は、塩素原子;アミノ基;アミノ(炭素数1以上4以下)アルキル基;[モノ又はジ(炭素数1以上4以下のアルキル)アミノ](炭素数1以上4以下)アルキル基;含窒素芳香族基で置換されていてもよい炭素数1以上4以下のアルキル基;含窒素芳香族基;又は(塩素原子で置換されていてもよいアリール)チオ基を示す。R 4b は、水素原子、塩素原子又は水酸基を示す。Xは、水素原子又は対カチオンを示す。] で表されるジホスホネート化合物である、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (b1)成分が、一般式(3) [式中、R 5 は、直接結合;又は、炭素数1以上3以下のアルキレン基又はアルキニレン基;を示す。mは、0、1又は2を示す。ただし、R 5 が、直接結合のとき、mは1又は2を示し、R 5 が、炭素数1以上3以下のアルキレン基又はアルキニレン基のとき、mは0を示す。] で表される芳香族化合物である、請求項1に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (b1)成分が、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、及びジエチレングリコールモノフェニルエーテルから選ばれる1種以上である請求項5に記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
- (a)成分:無機フッ化物((a1)成分)、アミン化合物((a2)成分)、及びホスホネート基を有する化合物((a3)成分)から選ばれる1種以上のカルシウムイオン捕捉能を有する化合物、 (b)成分:銀及び/又は亜鉛を無機担体に担持させた化合物((b2)成分)である細胞増殖阻害能を有する化合物、 (c)成分:界面活性剤、 及び水を含有する、硬質表面用洗浄剤組成物。
- 請求項1又は7に記載の硬質表面用洗浄剤組成物を用いる、硬質表面の洗浄方法。
- 洗浄対象が水垢汚れと微生物に由来する着色汚れである、請求項8に記載の硬質表面の洗浄方法。
Description
本発明は、硬質表面用洗浄剤組成物、及び硬質表面の洗浄方法に関する。好ましくは浴室、トイレ、シンクなど水回りの硬質表面に用いられる洗浄剤組成物に関する。 我々を取り巻く住環境設備には、タイル、プラスチック、金属等を部材とする硬質表面が存在し、これらの硬質表面には生活場面に於いて様々な着色汚れが付着する環境に晒されている。なかでも、浴室、台所等などの水回りの硬質表面は、生活で使用する水を介して、多くの汚れが残留し、落し難い蓄積汚れとなり、その代表的な汚れが「水垢汚れ」と「微生物由来の着色汚れ」である。 水垢汚れの主な原因としては、脂肪酸のカルシウム塩などからなる石鹸カスと、水滴が原因でケイ酸が硬質表面上に重合して蓄積することで、うろこ状の模様のように沈着する、シリカスケール(主に二酸化ケイ素)の2種類があり、特に後者は非常に落ち難い汚れとして知られている。 また、微生物由来の着色汚れは、細菌(例えばピンク様の着色)やカビなどの真菌類(特に黒ずみ)等が主な原因であると考えられている。 これらの落し難い2種の汚れに対して、シリカスケールからなる水垢汚れ対しては、主に酸性で研磨剤を使って物理的に除去する技術が用いられる一方で、微生物由来の着色汚れに対しては、主にアルカリ性の塩素系漂白剤による酸化漂白する技術が用いられていた。 しかしながら、家事負担の軽減を背景に、難洗浄汚れに対する実効性と家事負担の簡便性を兼ね備えた洗浄剤組成物とそれを用いた硬質表面の洗浄方法が切望されている。 特開2009-184991号公報特開2011-037735号公報 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、「水垢汚れ」と「微生物由来の着色汚れ」のいずれに対しても優れた洗浄性を有する。はじめにカルシウムイオン捕捉能を有する化合物((a)成分)について説明する。 <(a)成分:カルシウムイオン捕捉能を有する化合物> 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a)成分としてカルシウムイオン捕捉能を有する化合物を含む。カルシウムイオン捕捉能を有する化合物を含むことにより、水垢汚れの洗浄効果を高めることができる。 (a)成分は、無機フッ化物((a1)成分)、アミン化合物((a2)成分)、及びホスホネート基を有する化合物((a3)成分)から選ばれる1種又は2種以上を用いることができ、独立に又は混合して、配合又は含有させて、用いてもよい。2種以上を混合して用いる場合の混合比(質量割合)に限定はない。 <(a1)成分:無機フッ化物> (a1)の無機フッ化物としては、フッ化水素酸;アルカリ金属フッ化物、アルカリ土類金属フッ化物等の金属フッ化物塩;フッ化アンモニウム、フッ化アルキルアンモニウム等のフッ化アンモニウム塩;ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸アンモニウム等のフルオロケイ酸及びその塩;フッ化アンモニウムとフッ化水素の複合体、アルカリ金属フッ化物とフッ化水素の複合体等のフッ化水素複合体;等が例示できる。水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、フッ化水素酸、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化リチウム、フッ化アンモニウム、二フッ化水素ナトリウム、及び二フッ化水素アンモニウムが好ましく、洗浄能が高い観点及び経済性の観点から、フッ化ナトリウムがより好ましい。 <(a2)成分:アミン化合物> (a2)のアミン化合物としては、一般式(1) (HO-R1-)fNR2 gR3 h (1) [R1は炭素数2以上8以下のアルキレン基を示す。R2及びR3は、各々独立に水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基を示す。fは1以上3以下の整数を示し、g及びhは、0以上2以下の整数を示す。ただし、f+g+h=3である。] で表されるアルカノールアミンが、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、好ましい。 一般式(1)のアルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミン等が例示できる。水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、モノエタノールアミンが好ましい。 <(a3)成分:ホスホネート基を有する化合物> (a3)のホスホネート基を有する化合物としては、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、ビスホスホネート化合物が好ましい。中でも、下記一般式(2) [式中、R4aは、塩素原子;アミノ基;アミノ(炭素数1以上4以下)アルキル基;[モノ又はジ(炭素数1以上4以下のアルキル)アミノ](炭素数1以上4以下)アルキル基;含窒素芳香族基で置換されていてもよい炭素数1以上4以下のアルキル基;含窒素芳香族基;又は(塩素原子で置換されていてもよいアリール)チオ基、カルボキシ基又はその塩を示す。R4bは、水素原子、塩素原子又は水酸基、カルボキシ基又はその塩を示す。Xは、各々独立に水素原子又は対カチオンを示す。] で表されるビスホスホネート化合物が好ましい。 水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、R4bは水酸基が好ましい。より具体的には、R4bが水酸基であり、R4aがメチル基のエチドロン酸、R4aが2-(ブチルメチルアミノ)エチル基のイバンドロン酸、R4aが(ピリジン-2-イル)メチル基のリセドロン酸、R4aが3-アミノプロピル基のアレンドロン酸、R4aがイミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル基のミノドロン酸、R4aが(イミダゾール-1-イル)メチル基のゾレドロン酸、R4aが2-アミノエチル基のパミドロン酸、R4aが2-(ジメチルアミノ)プロピル基のオルパドロン酸等が例示できる。水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、エチドロン酸が好ましい。 一般式(2)のビスホスホネート化合物は、Xが水素原子である酸型で用いてもよいが、Xが、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;アンモニウムイオン:アルキルアンモニウムイオン;マグネシウム、カルシウム等の(1/2)アルカリ土類金属イオン;等である塩型を用いてもよい。入手容易な観点から、Xが水素原子である酸型で用いることが好ましい。 (a)成分は、前記無機フッ化物((a1)成分)、前記アミン化合物((a2)成分)、及び、前記ホスホネート基を有する化合物((a3)成分)、のいずれでもよく、また2種以上を混合して用いることもでき、配合又は含有させて、用いてもよい。2種以上を混合して用いる場合の混合比(質量割合)に限定はない。 組成物中の(a)成分の含有率は、以下のように定義されるものである。 (a1)成分:無機フッ化物 組成物中に含まれる無機フッ化物は、無機陽イオン(溶媒和イオン及びそのクラスターを含む)とフッ化物イオンに解離した無機フッ化物;フッ化物イオンが共存する他の陽イオンと形成した塩となった無機フッ化物;原料の無機フッ化物;等、化学的に許容される全ての化学種を含む。組成物中の含有率は、これら全ての化学種の量を合算し、フッ化ナトリウムに換算した量を用いて算出する。この含有率は、組成物を製造する際の無機フッ化物の配合量をフッ化ナトリウムとして換算した値に等しい。 (a2)成分:アミン化合物 組成物中に含まれるアミン化合物は、原料のアミン化合物;アミン化合物のアミノ基がプロトン和したアンモニウムイオン及びその塩;水酸基からプロトンが解離した陰イオン及びその塩;水酸基からプロトンが解離し、アミノ基がプロトン和した両性イオン;等、化学的に許容される全ての化学種を含む。組成物中の含有率は、これら全ての化学種の量を合算し、エタノールアミンに換算した量を用いて算出する。この含有率は、組成物を製造する際のアミン化合物の配合量をエタノールアミンとして換算した値に等しい。 (a3)成分:ホスホネート基を有する化合物 組成物中に含まれるホスホネート基を有する化合物は、ホスホネート基が全て酸型(一般式(2)のXが全て水素原子)である化合物;一般式(2)の各水酸基が1以上4以下解離した負電荷が(-4)以上(-1)以下の陰イオン並びにこれらの陰イオン性及び中性の塩、ただし、塩の対カチオンが一般式(2)のXで表される対カチオンではなく、組成物中のX以外の対カチオンとなりうる陽イオンも含む;等、化学的に許容される全ての化学種を含む。組成物中の含有率は、これら全ての化学種の量を合算し、エチドロン酸に換算した量を用いて算出する。この含有率は、組成物を製造する際のホスホネート基を有する化合物の配合量をエチドロン酸として換算した値に等しい。 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(a1)成分、(a2)成分、及び(a3)成分から選ばれる1種以上を配合してなる組成物である。各成分の配合量は、該組成物の製造時における有効分換算の配合量であり、これは該組成物中の各成分の含有量に相当する。本明細書では、該組成物100質量部中の(a1)成分、(a2)成分、又は(a3)成分の含有量を含有率として示す。 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物中の(a1)成分の含有率は、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは2.2質量%以下である。 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物中の(a2)成分の含有率は、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物中の(a3)成分の含有率は、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物中の(a)成分の合計((a1)+(a2)+(a3))の含有率は、水垢汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、好ましくは0.05質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。 <(b)成分:細胞増殖阻害能を有する化合物> 本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、(b)成分として細胞増殖阻害能を有する化合物を含む。細胞増殖阻害能を有する化合物を含むことにより、微生物に由来する着色汚れの洗浄性を向上することができる。ここで細胞増殖阻害能とは、細胞膜を損傷して細胞を破壊する、細胞膜をすり抜けて細胞中の酵素等の活性を阻害する、等を含む。 (b)成分は、芳香族基及びヒドロキシ基を有する分子量が106以上200以下の化合物((b1)成分)、及び、銀及び/又は亜鉛を無機担体に担持させた化合物((b2)成分)、から選ばれる1種を用いることができる。 <(b1)成分:芳香族基及びヒドロキシ基を有する分子量が106以上200以下の化合物> (b1)成分の芳香族基及びヒドロキシ基を有する分子量が106以上200以下の化合物としては、微生物に由来する着色汚れの洗浄能が高い観点及び配合安定性の観点から、芳香族基はフェニル基であり、ヒドロキシ基は分子内に一つであることが好ましい。中でも、下記一般式(3)