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JP-2026077414-A - 複合紙の分離回収システム及び複合紙の分離回収方法

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Abstract

【課題】 基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙から各構成材料を高精度で分離回収できるようにした複合紙の分離回収システム及び複合紙の分離回収方法を提供する。 【解決手段】 基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙から、各構成材料を、再生可能な状態で分離回収する複合紙の分離回収システムであり、前記複合紙に水を浸透させて第一含侵処理を行うと共に粗粉砕するための湿式粉砕機と、前記複合紙に水をさらに浸透させて第二含侵処理を行うと共に前記基紙のパルプを揉み解すニーダーと、前記複合紙からパルプをときほぐし、前記パルプを水中に分散させる攪拌機と、前記複合紙からパルプを剥ぎ取る高速回転式の離解機と、前記樹脂又は金属と前記パルプとを分離するスクリーンと、を含む、複合紙の分離回収システムとした。 【選択図】図1

Inventors

  • 志賀 博文

Assignees

  • 株式会社タケエイ

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (13)

  1. 基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙から、各構成材料を、再生可能な状態で分離回収する複合紙の分離回収システムであり、 前記複合紙に水を浸透させて第一含侵処理を行うと共に粗粉砕するための湿式粉砕機と、 前記複合紙に水をさらに浸透させて第二含侵処理を行うと共に前記基紙のパルプを揉み解すニーダーと、 前記複合紙からパルプをときほぐし、前記パルプを水中に分散させる攪拌機と、 前記複合紙からパルプを剥ぎ取る高速回転式の離解機と、 前記樹脂又は金属と前記パルプとを分離するスクリーンと、 を含む、複合紙の分離回収システム。
  2. 前記第一含侵処理後の前記基紙の含水率が、50%以上である、請求項1記載の複合紙の分離回収システム。
  3. 前記第二含侵処理後の前記基紙の含水率が、50%以上である、請求項1記載の複合紙の分離回収システム。
  4. 前記分離されたパルプに対して洗浄処理及び脱水処理を行う回転式篩と、前記洗浄及び脱水が行われたパルプに対してさらに脱水処理を行うプレス式脱水機をさらに含む、請求項1記載の複合紙の分離回収システム。
  5. 前記プレス式脱水機による脱水処理後のパルプの含水率が、40~80%である、請求項4記載の複合紙の分離回収システム。
  6. 前記分離されたパルプから樹脂又は金属の残りかすを取り除く液体除塵機をさらに含む、請求項1~5いずれか1項記載の複合紙の分離回収システム。
  7. 基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙から、各構成材料を、再生可能な状態で分離回収する複合紙の分離回収方法であり、 湿式粉砕機により、前記複合紙に水を浸透させて第一含侵処理を行うと共に粗粉砕するための湿式粉砕工程と、 ニーダーにより、前記基紙に水をさらに浸透させて第二含侵処理を行うと共に前記基紙のパルプを揉み解す弛緩工程と、 攪拌機により、前記樹脂又は金属からパルプをときほぐし、パルプを水中に分散させる分散工程と、 高速回転式の離解機により、前記樹脂又は金属からパルプを剥ぎ取る解離工程と、 スクリーンにより、前記樹脂又は金属と前記パルプとを分離する分離工程と、 を含む、複合紙の分離回収方法。
  8. 前記第一含侵処理後の前記基紙の含水率が、50%以上である、請求項7記載の複合紙の分離回収方法。
  9. 前記第二含侵処理後の前記基紙の含水率が、50%以上である、請求項7記載の複合紙の分離回収方法。
  10. 回転式篩により、前記分離されたパルプに対して洗浄処理及び脱水処理を行う洗浄・第一脱水工程と、 プレス式脱水機により、前記洗浄及び脱水が行われたパルプに対してさらに脱水処理を行う第二脱水工程をさらに含む、請求項7記載の複合紙の分離回収方法。
  11. 前記プレス式脱水機による第二脱水工程後のパルプの含水率が、40~80%である、請求項10記載の複合紙の分離回収方法。
  12. 液体除塵機により、前記分離されたパルプから樹脂又は金属の残りかすを取り除くパルプ洗浄工程をさらに含む、請求項7記載の複合紙の分離回収方法。
  13. 前記複合紙が、塩化ビニル樹脂系壁紙であり、前記分離されたパルプの残留塩素濃度が1.0%以下である、請求項7~12いずれか1項記載の複合紙の分離回収方法。

Description

本発明は、基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙から、各構成材料を、再生可能な状態で分離回収するための複合紙の分離回収システム及び複合紙の分離回収方法に関する。 従来、屋内構造物、商業施設や住宅などの壁に、複合紙の一つとして、樹脂系壁紙が広く用いられている。例えば、樹脂系壁紙として広く使われている、塩化ビニル樹脂系壁紙は、ビニール壁紙(ビニールクロス)とも呼ばれ、施工用の原紙(裏打ち紙)にPVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれるプラスチック素材を塗工してシート状とした壁紙である。安価で加工しやすいことから、壁紙として広く普及している。 このように例えばPVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれるプラスチック素材を主原料としたビニールシート等の樹脂系壁紙は、裏打ち紙に塗工されているため、塩化ビニル樹脂系壁紙を100%リサイクルすることは難しかった。そのため、リサイクルしても分離不十分で異物が多いため、従来は、例えば、再生して床材用コンパウンドにしたり、或いは猫砂にしたりされてきた。 樹脂系壁紙の一つである塩化ビニル樹脂系壁紙の分離処理方法としては、例えば、特許文献1がある。例えば、一般的な工程である、ペーパーシュレッダによる切断→1日浸漬→離解を30分→スクリーン分離、という工程を経ても、塩化ビニル樹脂系壁紙を100%リサイクルすることは難しかった。塩化ビニル樹脂系壁紙に対して、一般的な工程である、ペーパーシュレッダによる切断→1日浸漬→離解を30分→スクリーン分離、という工程を経た後、PVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルを測定した結果を図10及び図11に示す。 図10において、「クロス裏面(裏打紙)」とあるのが、分離回収処理前の元々の塩化ビニル樹脂系壁紙の裏打紙側の赤外スペクトルである。図10の「PVC片裏」とあるのが上記工程を経た後のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルであり、「クロス裏面(裏打紙)」の赤外スペクトルとよく似ており、PVC片裏に裏打紙すなわちパルプがかなり残っていることがわかる。 図11において、「クロス表面(PVC)」とあるのが、分離回収処理前の元々の塩化ビニル樹脂系壁紙のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)側の赤外スペクトルである。図11の「PVC片裏」とあるのが上記工程を経た後のPVC片裏の赤外スペクトルであり、「クロス表面(PVC)」の赤外スペクトルとは異なる赤外スペクトルになっている。従って、PVC片裏にパルプがかなり残っていることがわかる。 一方、昨今ではSustainable Development Goals(SDGs、持続可能な開発目標)の取り組みが高いレベルで求められており、特許文献1に記載された方法やシステムによる材料の分離回収よりもさらに精度よく分離回収を行う必要がある。しかしながら、例えば樹脂系壁紙の一つである塩化ビニル樹脂系壁紙のPVC層及び裏打ち層の材料を分離回収するにあたっては、分離しづらいため、塩化ビニル樹脂系壁紙の樹脂を含む各構成材料を高精度で分離回収するのが難しいという問題があった。このように、樹脂層及び裏打ち層の各構成材料を高精度で分離回収するのが難しいという問題があった。そのため、従来技術では、リサイクルしても異物が多いため、再生原料としても製品化出来るレベルではなかった。 また、基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙としては、上記した樹脂系壁紙以外にも、基紙に金属及び/又は樹脂がラミネート加工されたラミネート紙、基紙に金属又は樹脂を蒸着させた紙、などがあるが、いずれも各構成材料に高精度で分離回収するのが難しいという問題があった。例えばラミネート紙の例としては牛乳パックがある。牛乳パックは、基紙を間にして、基紙の両面に樹脂がラミネート加工されたラミネート加工紙で形成される。しかし、これを各構成材料に高精度で分離回収し、それらを再生原料としても製品化するのは困難であった。 特開2004-339635 本発明に係る複合紙の分離回収システムの一つの実施の形態を示す概略図である。本発明に係る複合紙の分離回収システムを用いた複合紙の分離回収方法の一つの実施の形態を示す概略プロセス説明図である。本発明に用いられる湿式粉砕機の一つの実施の形態を示す概略構造図である。本発明に用いられるニーダーの一つの実施の形態を示す概略構造図である。本発明に用いられる攪拌機の一つの実施の形態を示す概略構造図である。本発明に用いられる高速回転式の離解機の一つの実施の形態を示す概略構造図である。クロス裏面(裏打紙)と本発明の実施例の工程を経た後のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルの比較を示すグラフである。クロス表面(PVC)と本発明の実施例の工程を経た後のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルの比較を示すグラフである。本発明に係る複合紙の分離回収システムを用いた複合紙の分離回収方法のブロックフロー図である。クロス裏面(裏打紙)と従来技術の工程を経た後のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルの比較を示すグラフである。クロス表面(PVC)と従来技術の工程を経た後のPVC(ポリ塩化ビニル樹脂)の片裏の赤外スペクトルの比較を示すグラフである。 以下に本発明の実施の形態を説明するが、これら実施の形態は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。同一部材は同一符号で示される。 図1において、符号10は、本発明に係る複合紙の分離回収システムの一つの実施の形態を示す。また、図2は、本発明に係る複合紙の分離回収方法の工程例である。さらに、図9は、本発明に係る複合紙の分離回収システムを用いた複合紙の分離回収方法のフロー図である。これら図1~図2及び図9に基づいて、複合紙の分離回収システム及び複合紙の分離回収方法を説明する。 本明細書において、「複合紙」とは、基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙のことを指す。基紙と、樹脂及び/又は金属とを含む複合紙としては、例えば、基紙上に樹脂層が形成された樹脂系壁紙や、基紙に金属及び/又は樹脂がラミネート加工されたラミネート紙、或いは基紙に金属又は樹脂を蒸着させた紙など、紙に樹脂及び/又は金属が合わさった形態の紙であればいずれも含まれる。ラミネート紙の例としては牛乳パックがある。紙に樹脂及び/又は金属が合わさった形態の複合紙としては、基紙上に樹脂及び/又は金属が層状に合わさってなる複合紙でもいいし、紙の繊維に樹脂及び/又は金属が入りこんだ形態の複合紙でもよい。本発明では、基紙上に樹脂及び/又は金属が層状に合わさってなる複合紙が好適である。また、本発明では、紙が主材料として、それに樹脂及び/又は金属が合わさった形態の複合紙が好適である。 図示例では、基紙と樹脂及び/又は金属とを含む複合紙として、樹脂系壁紙の例を示した。また、前記樹脂系壁紙の樹脂が塩化ビニル樹脂(PVC)である例を示したが、本発明において、複合紙に含まれる樹脂は特に制限はなく、公知の基紙と樹脂及び/又は金属とを含む複合紙に広く適用することができる。 複合紙に含まれる樹脂としては、水に溶けない樹脂であればよいもので、合成樹脂であればいずれも含まれる。合成樹脂の例としては、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミド等が挙げられる。 複合紙に含まれる金属としては、特別の限定はないが、アルミニウム、クロム、亜鉛、金、銀、プラチナ、ニッケル等が挙げられる。金属がアルミニウムなどの蒸着膜である場合、スクリーンの網の目開きサイズとの関係から、100μm以上の厚さのものが好適である。厚さがmm単位の金属の箔なども好適である。 図1に示す本発明に係る複合紙の分離回収システム10は、図2に示されるパルプから構成される裏打紙12上に、樹脂14が積層されて成る樹脂系壁紙16から、樹脂14とパルプ18を、再生可能な状態で分離回収する複合紙の分離回収システムである。 図1に示されるように、複合紙の分離回収システム10は、前記樹脂系壁紙16に水を浸透させて第一含侵処理を行うと共に粗粉砕するための湿式粉砕機20と、前記裏打紙12に水をさらに浸透させて第二含侵処理を行うと共に前記裏打紙12のパルプを揉み解すニーダー22と、前記樹脂系壁紙16からパルプ18をときほぐし、パルプ18を水中に分散させる攪拌機24と、前記樹脂系壁紙16の樹脂14からパルプ18を剥ぎ取る高速回転式の離解機26と、前記樹脂14と前記パルプ18とを分離するスクリーン28と、を含む構成とされている。 図示例では、スクリーン28は、1つ設けた構成例を示した。2つ以上のスクリーンを設ける構成としてもよい。 図1の例では、複合紙の分離回収システム10は、投入口32、金属探知機34を備えている。投入口32から投入された樹脂系壁紙16は、コンベア36で送られ、金属探知機34によって金属探知され、金属異物がある場合には、金属異物が金属異物回収コンテイナー82に分別される(図1及び図9)。投入口32から投入される樹脂系壁紙16の状態を模式的に図2(a)に示す。 金属異物が除去された樹脂系壁紙16は、コンベア36で湿式粉砕機20に送られ、前記樹脂系壁紙16に水を浸透させて第一含侵処理が行われると共に粗粉砕するための湿式粉砕工程が行われる。この湿式粉砕機20を使った湿式粉砕工程では、一定サイズに粗粉砕するとともに裏打紙12の紙層内に水を浸透させる。水に濡らした方が裏打紙12(パルプ18)と樹脂14とが分離し易くなるからである。破砕されて第一含侵処理された樹脂系壁紙16の状態を模式的に図2(b)に示す。水分により樹脂系壁紙16の裏打紙12のパルプ18が膨潤する。前記第一含侵処理後の前記裏打紙12の含水率は50%以上であるのが好ましい。 湿式粉砕機20の例を図3に示す。図3に示すように、湿式粉砕機20は、ケーシング48と、前記ケーシング48に設けられた投入口50と、前記ケーシング48内に設けられた複数の刃先を有する回転刃52と、前記回転刃52に対応して設けられた固定刃54と、を有する構成とされている。前記ケーシング48内には、水が供給されるとともに、投入口50から樹脂系壁紙16が投入される。水に浸されながら、樹脂系壁紙16は、回転する回転刃52と固定刃54によって破砕され、一定のサイズに粗破砕される。粗破砕された樹脂系壁紙16は、下方の貯留タンク55に排出される。 前記湿式粉砕工程後の樹脂系壁紙16は、コンベア38でニーダー22に送られ、前記裏打紙12に水をさらに浸透させて第二含侵処理が行われると共に前記裏打紙12のパルプを揉み解す弛緩工程が行われる。このニーダー22を使った弛緩工程では、前記裏打紙12の紙層内に水を浸透させると共に、パルプを揉み解す。ニーダー22で第二含侵処理された樹脂系壁紙16の状態を模式的に図2(c)に示す。ニーダー22を使った弛緩工程により、水分を強制的に含侵させて裏打紙12のパルプ18がさらに膨潤する。そして、強制的な揉み解しでパルプの繊維同士の絡まりが緩まることとなる。前記第二含侵処理後の前記裏打紙12の含水率は50%以上であるのが好ましい。 ニーダー22の例を図4に示す。図4に示すように、ニーダー22は、円筒状のケーシング56と、前記円筒状のケーシング56に設けられた投入口58と、前記円筒状のケーシング56内に設けられ、複数のブレードを有する回転ブレード体60と、前記複数のブレードに対応した受け部62を形成する邪魔板と、を有する構成とされている。図4の例では、円筒状のケーシング56を一つだけ設けた例を示したが、円筒状のケーシング56は複数個設けるのが好適であり、例