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JP-2026077423-A - 焼却残渣の処分方法及び処分システム

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Abstract

【課題】焼却残渣を埋め立てて最終処分する場合において、微生物による焼却残渣成分の分解を促進して安定化期間を短縮可能な技術を提供する。 【解決手段】焼却残渣を処分する方法は、埋立地中に設けた埋め立て区画に焼却残渣を埋め立てることと、埋め立て区画における焼却残渣の埋め立て表面を覆うシートを設けることと、散水装置を用いてシートの下方に水を供給してシートの下方に位置する埋立地内部の含水率を5~30%に維持することと、を含む。散水装置を用いた水の供給により含水率が10~25%に維持されてもよい。 【選択図】図2

Inventors

  • 北垣 剛
  • 師 正史
  • 堀井 安雄
  • 山本 攻
  • 浦邊 真郎

Assignees

  • 株式会社TMEIC
  • 株式会社エックス都市研究所

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (11)

  1. 埋立地中に設けた埋め立て区画に焼却残渣を埋め立てることと、 前記埋め立て区画における焼却残渣の埋め立て表面を覆うシートを設けることと、 散水装置を用いて前記シートの下方に水を供給して前記シートの下方に位置する埋立地内部の含水率を5~30%に維持することと、 を含むことを特徴とする焼却残渣の処分方法。
  2. 前記埋め立て区画に焼却残渣を埋め立てる前に、焼却残渣を水洗浄すること を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の焼却残渣の処分方法。
  3. 前記埋め立て区画から浸出した浸出水、及び前記焼却残渣を洗浄した洗浄水を、浄化装置で浄化処理することと、 前記浄化処理後の水を水タンクに供給することと を更に含み、 前記散水装置からの水の供給が、前記水タンク内の水を用いて行われる ことを特徴とする請求項2に記載の焼却残渣の処分方法。
  4. 前記散水装置からの水の供給が、前記散水装置に接続されて雨水を貯留可能な水タンク内の水を用いて行われる ことを特徴とする請求項1又は2に記載の焼却残渣の処分方法。
  5. 前記散水装置を用いた水の供給により前記含水率が10~25%に維持される ことを特徴とする請求項1又は2に記載の焼却残渣の処分方法。
  6. 前記シートの上方に可搬式の太陽光発電パネルを設けることと、 前記太陽光パネルによる発電電力を用いて前記散水装置を稼働することと を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の焼却残渣の処分方法。
  7. 前記シートの上方に可搬式の太陽光発電パネルを設けることと、 前記太陽光パネルによる発電電力を用いて前記浄化装置を稼働することと を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の焼却残渣の処分方法。
  8. 前記埋め立て表面に追加の焼却残渣を埋め立てる場合、追加の焼却残渣の埋め立て予定区画に位置する前記シート及び前記太陽光パネルを移動させることと、 前記シート及び前記太陽光パネルの移動後に、追加の焼却残渣を前記埋め立て予定区画に埋め立てることと、 前記埋め立て予定区画における追加の焼却残渣の埋め立て表面の上方に、前記シート及び前記太陽光パネルを再配置することと を更に含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の焼却残渣の処分方法。
  9. 前記シートが防水性及び通気性を有する ことを特徴とする請求項1又は2に記載の焼却残渣の処分方法。
  10. 埋立地中に設けた埋め立て区画における焼却残渣の埋め立て表面を覆うシートと、 前記シートの下方に水を供給する散水装置であって、前記シートの下方における埋立地内部の含水率を5~30%に維持するように水を供給する散水装置と、 を備えることを特徴とする焼却残渣の処分システム。
  11. 前記散水装置が前記含水率を10~25%に維持するように水を供給する ことを特徴とする請求項10に記載の焼却残渣の処分システム。

Description

本開示は、焼却残渣を埋め立てて最終処分する技術に関する。 焼却施設から廃棄されるボトムアッシュ(焼却主灰)、フライアッシュ(焼却飛灰)などの焼却残渣は、準好気性の最終処分場に埋め立てられ、30年程度の安定化期間を経ることで、焼却残渣中の有機物、無機塩類、重金属などが低濃度化する。 特許文献1は、焼却残渣を前処理してから最終処分場に埋め立てる技術を開示する。この前処理は、埋め立て前の焼却残渣を人工的に洗浄するものである。焼却残渣の洗浄では、洗浄効率を高めるため、焼却残渣に対する通気と散水が並行して行われる。焼却残渣の洗浄は、焼却残渣層から浸出する水中の全有機炭素濃度(TOC)が基準濃度を下回るまで行われる。前処理後、焼却残渣は最終処分場に埋め立てられる。埋め立て後の焼却残渣には2mm/1日で散水が行われる。 特開2006-281006号公報 実施形態に係る焼却残渣の処分システムの構成例を示すブロック図である。最終処分場の第1の構成例と、最終処分場における焼却残渣の第1の埋立処分例を説明する概念図である。最終処分場の第2の構成例と、最終処分場における焼却残渣の第2の埋立処分例を説明する概念図である。焼却残渣の処分システムの第2の構成例を示すブロック図である。焼却残渣の処分システムの第3の構成例を示すブロック図である。 以下、図面を参照して本開示の実施形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。 1.システムの構成例 図1は、実施形態に係る焼却残渣の処分システムの構成例を示すブロック図である。図1に示される例では、処分システム100が、最終処分場10と、散水装置20と、洗浄装置30と、水タンク40と、浄化装置50と、発電システム60と、を備えている。最終処分場10と浄化装置50の間、浄化装置50と水タンク40の間、水タンク40と散水装置20の間、及び、水タンク40と洗浄装置30の間は、それぞれ配管で接続されている。また、発電システム60と散水装置20の間、発電システム60と洗浄装置30の間、及び、発電システム60と浄化装置50の間は、それぞれ送電線で接続されている。 最終処分場10は、焼却残渣ASを埋め立て処分するための屋外型(オープン型)施設である。最終処分場10は埋立地中に造成される。最終処分場10は、典型的に、地下水の集排水施設、地下水の集水ピット、浸出水の集排水施設、浸出水の集水ピット、及び、ガス抜き施設を備えている。地下水の集排水施設は、最終処分場10の下部で発生する水や湧水を集めて速やかに排除するための施設である。地下水の集水ピットは、地下水の水質のモニタリングを行うための施設である。浸出水の集排水施設は、埋立地に撒かれた水WT1を速やかに集めるための施設である。浸出水の集水ピットは、浸出水の集排水施設で集めた水WT4を浄化装置50に送るための施設である。ガス抜き施設は、埋立地で発生するガスを速やかに排除すると共に、埋立地内部に空気を供給するための施設である。 散水装置20は、水タンク40内の水WT1を埋立地に撒くための装置である。散水装置20は、例えば、埋立地の最表面に網状に設置されるスプリンクラーである。散水装置20からの水WT1の噴射量は、例えば、埋立地内部の含水率が所望範囲(例えば5~30%、望ましくは10~25%、より望ましくは10~15%)に収まるように適宜調整される。ここで、含水率は、埋立地内部の複数地点で直接測定した値の平均を用いてもよいし、埋立地からの浸出水量に基づいて推測した値を用いてもよい。後者の場合、浸出水量は、浸出水の集水ピットで計測される。そのため、1日当りの浸出水量と含水率の関係を事前に特定しておくことで、集水ピットで計測した浸出水量から含水率を推測できる。 洗浄装置30は、埋め立て前の焼却残渣AS(焼却施設から廃棄されるボトムアッシュ、フライアッシュなど)を水洗浄するための装置である。洗浄装置30としては、機械洗浄式(例えば、スパイラル方式、インジェクタ方式)の装置、及び、槽内洗浄方式の装置(水槽内に焼却残渣ASを浸漬して洗浄する)が例示される。水洗浄は、水タンク40内の水WT2を用いて行うことができる。焼却残渣ASを埋め立て前に水洗浄することで、未洗浄の状態で焼却残渣ASを埋め立てる場合に比べて浸出水の処理コスト(つまり、浄化装置50の建設費や消費電力)を削減できる。水洗浄後の焼却残渣AS-Wは、トラックなどの移動体によって最終処分場10に運搬される。一方、水洗浄後の水WT3は浄化装置50に送られる。 水タンク40は、処分システム100で使用される水を蓄えるタンクである。水タンク40は複数個設けられていてもよい。水タンク40には、浄化装置50で処理された水WT5が貯留される。水タンク40には、地下水の集排水施設(又は地下水の集水ピット)から集めた水や、水道水が貯留されてもよい。 浄化装置50は、洗浄装置30からの排出水(水WT3)と、最終処分場10からの排出水(水WT4)を同時浄化する装置である。水WT3には、有機物(BOD、COD)と共にアンモニウム態窒素(NH4-N)も30~100mg/l程度溶出してくる。そのため、浄化装置50では、浸出水処理で実用化されている生物学的脱窒処理が行われる。ここで、通常の硝化処理、脱窒処理、再ばっ気処理のシステムでは、硝化処理に要する送風空気の電気消費量が多い。また、脱窒処理に必要な有機炭素源(メタノール)の添加によるGHG排出量(CO2換算排出量)として、無視できない排出量がある。そこで、浄化装置50では、従来の好気・嫌気処理よりも、嫌気性アンモニア酸化法(アナモックス法)等の電力消費量の少ない脱窒処理、有機炭素源(メタノール)の添加が不要な処理を行って、脱炭素化を図ることが望ましい。 発電システム60は、処分システム100で消費される電力を、自然エネルギーを用いて発電するシステムである。発電システム60は、例えば、埋立地の敷地の一部に設置される太陽光発電・蓄電システムである。太陽光発電・蓄電システムは、典型的に、太陽光パネルと、インバータなどの電力変換装置と、太陽光パネルの発電電力を蓄える蓄電池と、を備えている。少なくとも散水装置20、洗浄装置30及び浄化装置50の稼働には電力が必要であることから、これらの装置の稼働のための電力を発電システム60で賄うことで、処分システム100のランニングコストを軽減することが可能となる。 2.最終処分場の構成例と焼却残渣の処分例 2-1.第1の例 図2は、最終処分場10の第1の構成例と、最終処分場10における焼却残渣AS-Wの第1の埋立処分例を説明する概念図である。図2には、最終処分場10の断面模式図が描かれている。図2に示される例では、最終処分場10には埋め立て区画11及び12が形成されている。埋め立て区画11及び12は、切栗石群13により区分けされている。切栗石群13は、埋め立て区画の区分け機能に加え、最終処分場10からの浸出水の集排水管14を保護する機能を有している。尚、集排水管14は、上述した浸出水の集排水施設の一部を構成する。 埋め立て区画11には焼却残渣AS-W1が埋め立てられ、埋め立て区画12には焼却残渣AS-W2が埋め立てられている。焼却残渣AS-W1及びAS-W2は、何れも、上述した焼却残渣AS-Wの一例である。焼却残渣AS-W1の上方には可搬式の散水装置21が設置され、焼却残渣AS-W2の上方には可搬式の散水装置22が設置されている。散水装置21及び22は、何れも、上述した散水装置20の一例である。 図2に示される例では、また、散水装置21の上方にシート15が設置され、散水装置22の上方にはシート16が設置されている。シート15及び16は、焼却残渣AS-W1及びAS-W2の表面をそれぞれ覆うように設けられる。シート15及び16は、防水性及び通気性を少なくとも有している。シート15及び16が防水性を有することで、これらのシートの下方への雨水の染み込みを抑えることができる。シート15及び16が通気性を有することで、これらのシートの下方において発生するガス、熱、水蒸気を大気中に放出することができる。 図2に示される例では、埋め立て区画11の上方の埋め立て区画(埋め立て予定区画)17に新たな焼却残渣AS-W(AS-W3)を埋め立てる場合を考える。この場合は、まず、焼却残渣AS-W1の上方に設置されているシート15及び散水装置21が一時的に取り外される(STEP1)。そして、切栗石群13の上方に切栗石群18が設置される(STEP1)。尚、切栗石群13の右上方の一部にスペースが形成されているのは、埋め立て区画12の上方での作業性を確保するためである。切栗石群18の設置に際しては、切栗石群13の上方に浸出水の集排水管を設けてもよい。 続いて、埋め立て区画17に焼却残渣AS-W3が埋め立てられる(STEP2)。焼却残渣AS-W1及びAS-W2同様、焼却残渣AS-W3は上述した焼却残渣AS-Wの一例である。焼却残渣AS-W3の埋め立ては、具体的に、埋め立て区画17に焼却残渣AS-W3を投入した後、所定の層厚に撒き出して転圧する。焼却残渣AS-W3は、微生物による焼却残渣成分の分解を促進し、焼却残渣層の水平方向の通水性を確保するために30cm程度の中間覆土層を含んでいることが望ましい。 続いて、埋め立て後の焼却残渣AS-W3の埋め立て表面に100cm程度の最終覆土層を設け、更にその上方に散水装置21を再設置する(STEP3)。また、散水装置21の上方にシート15を再設置して埋め立て表面を覆う(STEP3)。以上の工程を経ることで、埋め立て区画17に焼却残渣AS-W3が埋め立てられる。 2-2.第2の例 図3は、最終処分場10の第2の構成例と、最終処分場10における焼却残渣AS-Wの第2の埋立処分例を説明する概念図である。図2同様、図3には、最終処分場10の断面模式図が描かれている。 図3に示される例では、散水装置21の上方にシート15が設置され、散水装置22の上方にはシート16が設置されている。ここまでは図2に示した例と同じである。図3に示される例では、更に、シート15の上方には可搬式の太陽光パネル61が設置され、シート16の上方に可搬式の太陽光パネル62が設置される。太陽光パネル61及び62は、発電システム60を太陽光発電・蓄電システムで構成した場合の該システムに含まれる太陽光パネルに相当する構成である。 図2に示した例同様、図3に示される例では、埋め立て区画(埋め立て予定区画)17に新たな焼却残渣AS-W(AS-W3)を埋め立てる場合を考える。この場合は、まず、焼却残渣AS-W1の上方に設置されているシート15、散水装置21及び太陽光パネル61が一時的に取り外される(STEP1)。そして、切栗石群13の上方に切栗石群18が設置される(STEP1)。 続いて、埋め立て区画17に焼却残渣AS-W3が埋め立てられる(STEP2)。この工程は図2に示した例と同じである。続いて、埋め立て後の焼却残渣AS-W3の埋め立て表面に最終覆土層を設け、更にその上方に散水装置21とシート15を再設置して埋め立て表面を覆う(STEP3)。また、シート15の上方に太陽光パネル61を再設置する。以上の工程を経ることで、埋め立て区画17に焼却残渣AS-W3が埋め立てられる。 3.効果 既述のとおり、焼却残渣成分の分解機能を有する微生物の有力候補はアルカリバクテリウム属(Alkalibacterium)の微生物(例えば、Alkalibacterium olivapovliticus)とシュードモナス属(Pseudomonas)の微生物(例えば、Pseudomonas spinosa)であることを本発明者らは特定している。そのため、焼却残渣AS-Wの