JP-2026077424-A - 積層基板
Abstract
【課題】低比誘電率および低誘電正接を有し、放熱性の高い積層基板を提供すること。 【解決手段】複数のプリプレグと複数の第2フッ素樹脂含有層と金属箔層とを備える積層基板が提供される。プリプレグは、NEガラスクロスと、NEガラスクロスに担持された第1フッ素樹脂含有層と、を各々含む。第1フッ素樹脂含有層は、無機フィラーを含む。第2フッ素樹脂含有層の各々は、プリプレグの少なくとも一部の主面上に在り、パーフルオロアルコキシアルカン樹脂を含む。金属箔層は、第2フッ素樹脂含有層の一部に接する。無機フィラーは、窒化ホウ素と、アルミナと、酸化チタンとを含む。プリプレグと第2フッ素樹脂含有層と金属箔層との合計厚さが0.80±0.05mmである。 【選択図】 図1
Inventors
- 森 寿義
- 水▲崎▼ 弘章
Assignees
- 中興化成工業株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (6)
- NEガラスクロスと前記NEガラスクロスに担持され無機フィラーを含む第1フッ素樹脂含有層とを各々含む複数のプリプレグと、 各々が前記プリプレグの少なくとも一部の主面上に在りパーフルオロアルコキシアルカン樹脂を含む複数の第2フッ素樹脂含有層と、 前記第2フッ素樹脂含有層の一部に接する金属箔層とを備え、 前記無機フィラーは、窒化ホウ素とアルミナと酸化チタンとを含み、 前記プリプレグと前記第2フッ素樹脂含有層と前記金属箔層との合計厚さが0.80±0.05mmである積層基板。
- 前記第1フッ素樹脂含有層はポリテトラフルオロエチレンを含む、請求項1に記載の積層基板。
- 前記プリプレグを8枚と、前記第2フッ素樹脂含有層を4枚以上6枚以下と、前記金属箔層を2枚とを備え、最も外側の両面にそれぞれ前記金属箔層が1枚ずつ配置されている、請求項1又は2に記載の積層基板。
- 前記第1フッ素樹脂含有層は、前記NEガラスクロスと接し前記無機フィラーを含まない第1サブレイヤと、前記第1サブレイヤの上に在り前記無機フィラーを含む第2サブレイヤとを含む、請求項1又は2に記載の積層基板。
- 前記金属箔層は銅箔である、請求項1又は2に記載の積層基板。
- 前記プリプレグにおける前記NEガラスクロスに担持された前記第1フッ素樹脂含有層の目付が225±20g/m 2 である、請求項1又は2に記載の積層基板。
Description
本発明は、積層基板に関する。 近年、通信の高速大容量化やデバイスの小型化により、無線通信用基板類の発熱量が増加している。世界的な普及のスタートラインに立った5Gの基地局(アンテナ)や高性能サーバー間の接続に光通信が活躍しているが、発熱密度(単位体積あたりの発熱量)が高い。そのため、信頼性を確保するためには効率的な放熱対策が不可欠とされている。一般的には、0.5 W/m・K以上の熱伝導率が求められている。 フッ素樹脂は電気特性が非常に優れた材料であるため、フッ素樹脂を含む誘電体と、導体としての金属箔とを備えた積層板は、高周波帯域を利用した種々のアプリケーションに使用されている。例えば、高周波対応銅張りプリント基板においては、まず低誘電正接が要求されるので、フッ素樹脂をシート化したものが好んで使用されてきた。 特開2021-104624号公報特開2022-186605号公報特開2023-59011号公報 実施形態に係る積層基板の一例を概略的に示す断面図。実施形態に係る積層基板の他の例を概略的に示す断面図。含浸コーティング工程に係る製造ラインの一例を概略的に示す断面図。 フッ素樹脂は、比誘電率および誘電正接の何れも低いという優れた電気特性(誘電特性)を有する。そのため高周波対応のプリント配線基板のプリプレグには、例えば、ガラスクロスにフッ素樹脂ディスパージョンを含浸し焼結したシート、フッ素樹脂フィルム及びフッ素樹脂繊維紙などが使用されてきた。その一方で、平面アンテナに使用される配線基板の場合は、誘電正接については高周波配線基板と同様に低誘電正接の樹脂が用いられるものの、アンテナの小型化が可能になるので比誘電率を高くすることに利点がある。上述のフッ素樹脂の様に、誘電正接が低い樹脂は一般的に比誘電率も低い傾向がある。高比誘電率と低誘電正接とを両立した配線基板を得るために、比誘電率が高い無機フィラーをプリプレグの樹脂に加えることが知られている。 加えて、無機フィラーはフッ素樹脂と比較して熱伝導率が高い。それ故、プリプレグのフッ素樹脂に無機フィラーを含む場合、当該プリプレグの熱伝導性が高くなる。例えば、配線の使用により生じる熱が原因となって、熱膨張等によって基板性能が劣化し得る。特に通信量が増大している現代において、通信機器に用いられる基板の発熱量が多くなっている。プリプレグの熱伝導性を高めて配線基板の放熱性を向上させることで、発熱に対処できる。 実施形態に係る積層基板では、複数のプリプレグと複数の第2フッ素樹脂含有層と金属箔層とが積層されており、複数のプリプレグの各々は無機フィラーを含む第1フッ素樹脂含有層がNEガラスクロスに担持されたものであり、無機フィラーは、窒化ホウ素とアルミナと酸化チタンとを含む。そして当該積層基板の厚さが、0.80±0.05mmである。低比誘電率・低誘電損失であるNEガラスと、高い熱伝導を発揮する窒化ホウ素、高い熱伝導を発揮し、且つ、高誘電を持つアルミナ、及び高誘電を持つ酸化チタンを添加したフッ素樹脂とでプリプレグを構成することにより、高比誘電率(Dk)及び低誘電正接(Df)であり、熱伝導率が高い積層基板を提供することができる。 積層基板の厚さは、当該基板の複合体としてのバランスの保持に影響するものであり、金属箔層の引き剥がし強さ、誘電特性(Dk及びDf)、及び吸水率を左右するものである。例えば、基板が空気中や周囲環境の水分を取り込むと、誘電特性が変化する。水は比誘電率および誘電正接が非常に高い物質であるため、吸水率が高い基板では誘電特性が変化しやすい。従って、長期的に誘電特性を高く保つためには、低い吸水率も配線基板に求められる。実施形態に係る積層基板では、上述したプリプレグを含み、且つ、厚さが0.80±0.05mm(0.75 mmから0.85 mm)の範囲内にあることで、金属箔層の引き剥がし強さ、誘電特性、及び吸水率が安定化されている。 以下、実施形態に係る積層基板を詳細に説明する。 図1は、実施形態に係る積層基板の一例を示す概略断面図である。積層基板1は、複数のプリプレグ2と、複数の第2フッ素樹脂含有層3と、金属箔層4とを備える。積層基板は、例えば、半導体製造装置に用いられる2GHz帯プラズマ電源、衛星通信用アンテナ、又は放送機器のパワーアンプ等に使用される、金属張積層基板でありうる。 プリプレグ2は、芯材としてのガラスクロス5と、ガラスクロス5の表裏両面上に担持された第1フッ素樹脂含有層6とを備える。プリプレグ2は、誘電体として機能できる。プリプレグ2は、例えばシート状物であり、表面及び裏面を有する。図示する例では、第1フッ素樹脂含有層6は第1サブレイヤ61と第2サブレイヤ62を含む。第1フッ素樹脂含有層6は、サブレイヤに分かれずに単一層でもあり得る。第1サブレイヤ61はガラスクロス5と接しており、ガラスクロス5が有し得る開口部、織組織の隙間及びヤーン同士の隙間に含浸された状態に在り得る。ガラスクロス5は、NEガラスクロスである。 第1フッ素樹脂含有層6は、フッ素樹脂に加えて、無機フィラーとして窒化ホウ素とアルミナと酸化チタンとを含む。窒化ホウ素(BN)及びアルミナ(Al2O3)によって積層基板1の高放熱化が成されており、アルミナ及び酸化チタンによって積層基板1の高誘電化が成されている。具体的には積層基板1は、例えば、3.50±0.05(3.45から3.55)の高比誘電率および0.5W/m・K以上の熱伝導率を達成し得る。なお、無機フィラーの配合によって誘電正接が上昇する傾向があることは知られているが、ガラスクロス5として誘電正接の低いNEガラスクロスを用いることで、無機フィラー配合による上昇を打ち消している。具体的には、積層基板1は、例えば、0.002以下の誘電正接、さらには0.0012以下の誘電正接を達成し得る。 無機フィラーは、例えば、第1フッ素樹脂含有層6のサブレイヤのうち、ガラスクロス5と接する第1サブレイヤ61には含まれず、その上に在る第2サブレイヤ62にのみ含まれ得る。上述したとおり第1サブレイヤ61はガラスクロス5内に含浸され得るが、無機フィラー等を含まないフッ素樹脂の方が含浸性が高い。従って、プリプレグの一体性や強度の観点から、第1サブレイヤ61には中空シリカ粒子を含まない方が望ましい。 第2フッ素樹脂含有層3もプリプレグ2と共に誘電体として機能し得る。第2フッ素樹脂含有層3は、パーフルオロアルコキシアルカン樹脂を含んでいる。第2フッ素樹脂含有層3は、例えば、プリプレグ2と金属箔層4との接着性を高める層として機能する。 金属箔層4は複数ある第2フッ素樹脂含有層3のうちの一部に接しており、積層基板1の外表面の主面を構成する。金属箔層4は、導体として機能し得る。金属箔層4の第2フッ素樹脂含有層3との接触面の表面粗さは、1μm以下であることが好ましい。これにより金属箔層4と第2フッ素樹脂含有層3との界面の平滑性を高くすることができ、伝送損失を低減させることができる。 なお、図1では、積層基板1の両主面上に金属箔層4が設けられている場合を示しているが、金属箔層4は、積層基板1の表面及び裏面のうち一方の主面上にのみ形成されていてもよい。 積層基板1は、プリプレグ2を8枚と第2フッ素樹脂含有層3を4枚以上6枚以下含むことが望ましい。この様な枚数の組合せで積層基板1を構成すると、プリプレグ2と第2フッ素樹脂含有層3と金属箔層4との合計厚さを0.80±0.05mmの範囲内に制御しやすい。また、ガラスクロス5上に担持する第1フッ素樹脂含有層6の目付が225±20g/m2であることが好ましい。プリプレグ2における第1フッ素樹脂含有層6の目付をこの範囲に制御することで、このようなプリプレグ2を8枚用いた時に上記の合計厚さをより達成しやすくできる。 図2は、実施形態に係る積層基板のより具体的な例を示す概略断面図である。ここでは、プリプレグ2を8枚と、第2フッ素樹脂含有層3を4枚と、金属箔層4を2枚とをそれぞれ含む例を図示する。図2に示す積層基板1は、最外層にそれぞれ位置する金属箔層4の間に挟んだプリプレグ2及び第2フッ素樹脂含有層3の枚数および配置を特定しているものの、図1に示す積層基板1と同様の構成を有している。2枚の金属箔層4の間で8枚のプリプレグ2及び第2フッ素樹脂含有層3は、第2フッ素樹脂含有層3/プリプレグ2/プリプレグ2/第2フッ素樹脂含有層3/プリプレグ2/プリプレグ2/プリプレグ2/プリプレグ2/第2フッ素樹脂含有層3/プリプレグ2/プリプレグ2/第2フッ素樹脂含有層3の順番で積層されている。プリプレグ2及び第2フッ素樹脂含有層3の配置は、図示する例に限られない。 (ガラスクロス) 積層基板はガラスクロスを備えているため、面方向への線膨張を抑制することができる。また、剛性が高まるため、屈曲しても箔切れを抑制することができる。積層基板がガラスクロスを備えていない場合には、リフローに耐えることが困難な可能性がある。 ガラスクロスの厚さは、例えば、0.01mm以上0.2mm以下の範囲内にあり、好ましくは0.02mm以上0.09mm以下の範囲内にある。 より優れた低損失特性を達成するためには、ガラスクロスに起因した誘電体損失を低減することが望ましい。具体的には、ガラスクロスは、周波数1GHzの条件での比誘電率が5以下であり、且つ、誘電正接が0.002以下であることが好ましい。比誘電率及び誘電正接がこの数値範囲を満たしていると、誘電体損失を大きく低減することができる。ガラスクロスの比誘電率及び誘電正接は低いほど好ましい。ガラスクロスの比誘電率及び誘電正接を測定する際には、JIS R 1641:2007に準拠して測定することができる。本実施形態においては、低比誘電率で低誘電損失のガラスクロスとして、NEガラスクロスを用いる。例えば、一般的なEガラスの誘電正接は0.0035であることに対し、NEガラスの誘電正接は、0.0015である。 ガラスクロスは開繊クロスであることが好ましい。開繊クロスは、ガラス糸のフィラメント間が開いた状態、例えば毛羽立った状態であるため、フッ素樹脂含有層がガラスクロス内部によく浸透する。但し、ガラス繊維ヤーンの表面には、大きな突起になりうる毛羽欠点、及び、糸抜けなどの欠陥が少ないことが好ましい。こうした大きな欠陥が少ないことにより金属箔層が損傷するのを抑制することができる。ガラスクロスの織組織は特に制限されず、例えば平織りである。 ガラスクロスの単位面積当たりの質量は、例えば、10g/m2~200g/m2の範囲内にある。ガラスクロスの糸密度は、例えば30本/25mm~90本/25mmの範囲内にある。ガラスクロスの縦方向の糸密度と、横方向の糸密度とは異なっていてもよい。ガラス繊維ヤーン1本当たりのTEX番手は、例えば1g/1000m-100g/1000mの範囲内にある。 (第1フッ素樹脂含有層) 第1フッ素樹脂含有層はガラスクロスの両面上に形成されている。フッ素樹脂含有層は、プリプレグの一部を構成しており、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、及び、パーフルオロエチレンプロペンコポリマ(FEP)からなる群より選択される少なくとも1種を含む。第1フッ素樹脂含有層はPTFEを含むことが好ましい。 第1フッ素樹脂含有層は、少なくとも窒化ホウ素とアルミナと酸化チタンとを無機フィラーとして含む。第1フッ素樹脂含有層は、ガラスクロスと接し無機フィラーを含まない第1サブレイヤと、この第1サブレイヤの上に在り無機フィラーを含む第2サブレイヤとを含み得る。ガラスクロス上に担持される第1サブレイヤが無機フィラーを含まないことにより、長期間に亘りガラスクロスとの接着性を維持し易い。 第2サブレイヤには、窒化ホウ素、アルミナ、及び酸