JP-2026077453-A - 使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法及び使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマー
Abstract
【課題】使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法において、安全性が高く、洗浄効果が高い方法を提供する。 【解決手段】使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法は、脱水洗浄工程S3と、分離工程S5/S7と、を備える。脱水洗浄工程は、使用済み吸収性物品の高吸水性ポリマーを含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌して高吸水性ポリマーを脱水する。分離工程は、混合液から高吸水性ポリマーを分離する。 【選択図】図1
Inventors
- 小西 孝義
- 木下 晃吉
- 栗田 範朋
Assignees
- ユニ・チャーム株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (16)
- 使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法であって、 使用済み吸収性物品の高吸水性ポリマーを含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌して高吸水性ポリマーを脱水する脱水洗浄工程と、 前記混合液から前記高吸水性ポリマーを分離する分離工程と、 を備える、方法。
- 前記脱水洗浄工程は、 前記不燃性疎水性有機溶剤と、前記親水性有機溶剤及び前記水のうちの少なくとも一方と、を混合して前記処理液とし、当該処理液を攪拌する第1攪拌工程と、 前記処理液と、前記混合物と、を混合して前記混合液とし、前記混合液を攪拌する第2攪拌工程と、 を備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程の前に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記混合物を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程において前記混合液から前記混合物の他の部材が分離された後に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程において前記混合液から分離された前記高吸水性ポリマーに、衛生処理を施す衛生処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記衛生処理工程は、前記混合液から分離された前記高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程を含む、 請求項5に記載の方法。
- 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物の水分を低減する前処理工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物を内包した包装袋を破袋する破袋工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記分離工程の後に、前記混合液から、前記処理液のうちの前記不燃性疎水性有機溶剤及び/又は前記親水性有機溶剤を分離して、回収する有機溶剤回収工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記不燃性疎水性有機溶剤は、フッ素系有機溶剤及び芳香族系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記親水性有機溶剤は、ケトン系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記水は、酸性水を含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記高吸水性ポリマーを、活性化剤を含む溶液により活性化する活性化工程を含む、 請求項12に記載の方法。
- 前記酸化剤は、オゾン、過酸化水素及び塩素系物質のうちの少なくとも一つを含む、 請求項3、4、6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記高吸水性ポリマーを乾燥する乾燥工程を更に備え、 前記乾燥工程は、 前記脱水洗浄工程の後、及び前記分離工程の後の少なくとも一方で行われ、 低温乾燥又は減圧乾燥で行われる、 請求項1又は2に記載の方法。
- 使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーであって、 多価金属の含有量は0.06質量%以下である、 リサイクル高吸水性ポリマー。
Description
本発明は、使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法及び使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーに関する。 使用済み吸収性物品由来のリサイクル部材、例えば、リサイクルプラスチック材料、リサイクル高吸水性ポリマー及びリサイクルパルプ繊維を製造する方法が知られている。例えば、特許文献1には、被吸収液を含む吸水性樹脂から、該被吸収液を排出させること、および、該吸水性樹脂の吸水力を回復させることを特徴とする、使用済みの吸収性物品由来の吸水性樹脂をリサイクルする方法が開示されている。この方法は、(i)被吸収液を吸収した吸水性樹脂を含む使用済みの吸収性物品を、親水性有機溶媒を含む浸漬液に浸漬する浸漬工程;(ii)浸漬工程において、または浸漬工程の前に、使用済みの吸収性物品を破砕して破砕物とする破砕工程;および、(iii)浸漬液と破砕物との混合物から、吸水性樹脂を分離する分離工程を含む。特許文献1では、工程(iii)において、パルプ、不織布、接着剤から選ばれる1種以上の部材をさらに分離回収してもよく、吸水性樹脂を殺菌及び/又は消毒する殺菌・消毒工程を、浸漬工程と並行して、又はその後に行ってもよいとされている。分離された吸水性樹脂、パルプ、不織布は、それぞれ、リサイクル高吸水性ポリマー、リサイクルパルプ繊維及びリサイクルプラスチック材料となりうる。構成部材を回収する対象となる使用済み吸収性物品としては、尿や血液等の液体(被吸収液)を吸収した使用済みの衛生材料が挙げられている。 国際公開第2021/162082号 実施形態に係る使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法の一例を示すフロー図である。 本実施形態は、以下の態様に関する。 [態様1] 使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法であって、使用済み吸収性物品の高吸水性ポリマーを含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌して高吸水性ポリマーを脱水する脱水洗浄工程と、前記混合液から前記高吸水性ポリマーを分離する分離工程と、を備える、方法。 本方法では、まず、脱水洗浄工程において、高吸水性ポリマーを含む混合物と所定の処理液とが混合された混合液を攪拌して高吸水性ポリマーを脱水している。ただし、混合物としては、例えば、使用済み吸収性物品や使用済み吸収性物品由来の複数の部材の集合体が挙げられる。 脱水洗浄工程にて、処理液に、親水性有機溶剤だけでなく、不燃性疎水性有機溶剤を加えること、又は、親水性有機溶剤の替わりに水を用い、不燃性疎水性有機溶剤を加えることで、有機溶剤の効果(後述)を維持しつつ、処理液の揮発性及び引火性を低減できる。それにより、本方法の安全性を高めることができる。なお、親水性有機溶剤と水とは同時に用いてもよい。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤により、混合物中の高吸水性ポリマーと他の部材との結合や高吸水性ポリマー同士の結合を切り、高吸水性ポリマーを処理液中に分散させることができる。例えば、高吸水性ポリマーと他の部材とを接合している接着剤を、不燃性疎水性有機溶剤により溶かして、接合を外すことができる。あるいは、不燃性疎水性有機溶剤により、高吸水性ポリマー同士の結合を外すことができる。そして、混合液を攪拌することで、高吸水性ポリマーを、他の部材から離解させて、液中でバラバラに分散した状態にできる。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方により、混合物中の汚れを除去することができる。すなわち、高吸水性ポリマーにおける親油性の汚れを、不燃性疎水性有機溶剤に溶出させて、除去し、親水性の汚れを、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方に溶出させて、除去できる。それにより、高い洗浄効果を得ることができる。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤により、混合物中の高吸水性ポリマーに吸収されていた水分を脱水できる。このとき、有機溶剤による脱水は、高吸水性ポリマーを不活化していないので、高吸水性ポリマーは吸水性能を維持することができる。それにより、高吸水性ポリマーを吸収性材料として再利用するために、再活性化のような追加の処理をする必要がなく、追加の処理に伴う不純物が混入するおそれがない。なお、脱水のとき、処理液の多くは不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤であるため、少量の水分が残存していても、高吸水性ポリマーが水分を再吸収することを抑制できる。 このように、脱水洗浄工程で、安全性の高い状況で、汚れが除去されて衛生的な高吸水性ポリマーが得られるので、分離工程での分離により、衛生的なリサイクル高吸水性ポリマーを得ることができる。 よって、使用済み吸収性物品由来のリサイクル高吸水性ポリマーを製造する方法において、安全性が高く、洗浄効果が高い方法を提供できる。なお、本方法では、混合物の処理に、概ね有機溶剤を使用しているので、処理に使用される水の量を大幅に低減することができる。 [態様2] 前記脱水洗浄工程は、前記不燃性疎水性有機溶剤と、前記親水性有機溶剤及び前記水のうちの少なくとも一方と、を混合して前記処理液とし、当該処理液を攪拌する第1攪拌工程と、前記処理液と、前記混合物と、を混合して前記混合液とし、前記混合液を攪拌する第2攪拌工程と、を備える、態様1に記載の方法。 本方法では、脱水洗浄工程が、第1攪拌工程と第2攪拌工程とを備えている。まず、第1攪拌工程では、不燃性疎水性有機溶剤と、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方と、を混合して処理液とし、その処理液を攪拌する。不燃性疎水性有機溶剤と、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方とは、疎水性と親水性の関係により、単に混合した状態では分離し易い。そこで、本方法では、両者を混合した処理液を攪拌することで、処理液の分離を抑制できる。その後、第2攪拌工程では、(攪拌された)処理液と、混合物(高吸水性ポリマーを含む)とを混合して混合液とし、その混合液を攪拌する。処理液は、混合物と混合された状態でも分離し易い。そこで、本方法では、処理液と混合物とを混合した混合液を攪拌することで、処理液の分離を抑制できる。そして、処理液の揮発性及び引火性をより低減して安全性をより高め、複数の部材を処理液中でより確実に分散でき、混合物中の汚れをより確実に除去でき、高吸水性ポリマーをより確実に脱水できる。 [態様3] 前記分離工程の前に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記混合物を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、態様1又は2に記載の方法。 本方法は、分離工程の前(脱水洗浄工程と同時を含む)に、混合液を攪拌しつつ、混合液中の混合物(高吸水性ポリマーを含む)を酸化剤で処理する酸化剤処理工程を更に備えている。その酸化剤処理工程により、混合物を漂白、殺菌又は除菌、消臭することができる。それにより、混合物をより衛生的なものにすることができる。このとき、不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤の存在下で酸化剤の処理を行うため、高吸水性ポリマーへの酸化剤によるダメージを抑制できる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、ダメージが抑制されつつ、漂白、殺菌又は除菌、消臭が行われるので、より衛生的な高吸水性ポリマーを得ることができる。 [態様4] 前記分離工程において前記混合液から前記混合物の他の部材が分離された後に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、態様1乃至3のいずれか一項に記載の方法。 本方法は、分離工程において混合液から混合物の他の部材が分離された後に、混合液を攪拌しつつ、混合液中の高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程を更に備えている。その酸化剤処理工程により、高吸水性ポリマーを漂白、殺菌、消臭することができる。それにより、高吸水性ポリマーをより衛生的なものにすることができる。このとき、不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤の存在下で酸化剤の処理を行うため、高吸水性ポリマーへの酸化剤によるダメージを抑制できる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、ダメージが抑制されつつ、漂白、殺菌又は除菌、消臭が行われるので、より衛生的な高吸水性ポリマーを得ることができる。このとき、混合液から他の部材が分離された後にパルプ繊維を酸化するので、混合物中の他の部材の影響がなく、酸化の効率を高めることができる。 [態様5] 前記分離工程において前記混合液から分離された前記高吸水性ポリマーに、衛生処理を施す衛生処理工程、を更に備える、態様1乃至4のいずれか一項に記載の方法。 本方法は、分離工程において混合液から分離された高吸水性ポリマーに、衛生処理を施す衛生処理工程を更に備えている。その衛生処理としては、例えば、蒸気による処理、紫外線による処理が挙げられる。その衛生処理工程、すなわち、衛生性を高める処理により、高吸水性ポリマーに存在する菌や臭気を伴う有機物等を除去することができる。それにより、高吸水性ポリマーをより衛生的なものにすることができる。このとき、混合液から分離された高吸水性ポリマーに衛生処理を施すので、混合物中の他の夾雑物の影響がなく、処理の効率を高めることができる。このように、衛生処理工程では、安全性の高い状況で、菌や臭気を伴う有機物等の除去が行われるので、より衛生的な高吸水性ポリマーを得ることができる。 [態様6] 前記衛生処理工程は、前記混合液から分離された前記高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程を含む、態様5に記載の方法。 本方法では、衛生処理工程が、混合液から分離された高吸水性ポリマーを酸化剤で処理する酸化剤処理工程を含んでいる。その酸化剤処理工程により、高吸水性ポリマーを漂白、殺菌、消臭することができる。それにより、高吸水性ポリマーをより衛生的なものにすることができる。このとき、混合液から分離された高吸水性ポリマーを酸化するので、混合物中の他の夾雑物の影響がなく、酸化の効率を高めることができる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、漂白、殺菌、消臭が行われるので、より衛生的な高吸水性ポリマーを得ることができる。 [態様7] 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物の水分を低減する前処理工程を更に備える、態様1乃至6のいずれか一項に記載の方法。 高吸水性ポリマーを含む混合物に含まれる水分(例えば、尿)の量が多い場合、脱水洗浄工程以降の工程で水の量が多くなり、処理液の組成を制御し難くなるおそれがある。そこで、本方法では、脱水洗浄工程の前に、混合物の水分を低減する前処理工程を含んでいる。それにより、混合物における、脱水洗浄工程以降の工程において、混合物から放出される水分の量を低く制御することができ、処理液の組成を制御できる。また、高吸水性ポリマーを含む混合物に含有される水分の量が多い場合、脱水洗浄工程以降の工程で処理すべき混合物の容積や質量が大き過ぎて、工程の効率が低下するおそれがある。そこで、前処理工程により、混合物の水分を低減することで、脱水洗浄工程以降の工程での混合物の容積や質量を低減でき、工程の効率の低下を抑制できる。 [態様8] 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物を内包した包装袋を破袋する破袋工程を更に備える、態様1乃至7のいずれか一項に記載の方法。 高吸水性ポリマーを含む混合物、例えば、使用済み吸収性物品などは、包装袋に内包されて収集される場合がある。したがって、そのような混合物を処理するためには、包装体から混合物を取り出す必要がある