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JP-2026077458-A - ステンレス鋼材及びその製造方法

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Abstract

【課題】高強度であり且つ熱間加工性に優れるステンレス鋼材を提供する。 【解決手段】質量基準で、C:0.001~0.050%、Si:0.01~0.50%、Mn:1.0~3.5%、P:0.050%以下、S:0.0300%以下、Ni:1.5~2.5%、Cr:19.6~22.5%、Mo:0.01~1.00%、Cu:0.01~0.50%、N:0.010~0.090%を含み、残部がFe及び不純物からなり、 式(1):DF=7.2(Cr+0.88Mo+0.78Si)-8.9(Ni+0.03Mn+0.72Cu+22C+21N)-44.9(1) で示されるDFが65.0~80.0であり、 フェライト相が65~80体積%、マルテンサイト相が5~30体積%、オーステナイト相が5~20体積%であり、 前記フェライト相のマイクロビッカース硬さが300HV以上である、ステンレス鋼材である。 【選択図】なし

Inventors

  • 平川 直樹
  • 林 亮佑
  • 濱田 純一

Assignees

  • 日本製鉄株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (8)

  1. 質量基準で、C:0.001~0.050%、Si:0.01~0.50%、Mn:1.0~3.5%、P:0.050%以下、S:0.0300%以下、Ni:1.5~2.5%、Cr:19.6~22.5%、Mo:0.01~1.00%、Cu:0.01~0.50%、N:0.010~0.090%を含み、残部がFe及び不純物からなり、 下記式(1): DF=7.2(Cr+0.88Mo+0.78Si)-8.9(Ni+0.03Mn+0.72Cu+22C+21N)-44.9 ・・・ (1) (式中、元素記号は各元素の含有量(質量%)を表す)で示されるDFの値が65.0~80.0であり、 下記式(2): Md=551-462(C+N)-9.2Si-8.1Mn-29(Ni+Cu)-13.7Cr-18.5Mo ・・・ (2) (式中、元素記号は各元素の含有量(質量%)を表す)で示されるMdの値が100.0~150.0℃であり、 フェライト相が65~80体積%、マルテンサイト相が5~30体積%、オーステナイト相が5~20体積%であり、 前記フェライト相のマイクロビッカース硬さが300HV以上である、ステンレス鋼材。
  2. 質量基準で、Nb:0.010~0.500%、Ti:0.01~0.50%、V:0.01~0.50%、W:0.05~0.50%、Co:0.01~0.30%、B:0.0002~0.0050%、Sn:0.010~0.500%、Al:0.010~0.050%、Mg:0.0002~0.0100%、Ca:0.0002~0.0100%、Ta:0.050%以下、Ga:0.050%以下、Zr:0.01~0.50%、REM:0.0002~0.0100%から選択される1種以上を更に含む、請求項1に記載のステンレス鋼材。
  3. 前記ステンレス鋼材のビッカース硬さが350~450HVである、請求項1又は2に記載のステンレス鋼材。
  4. 破断絞り値が90%以上である、請求項1又は2に記載のステンレス鋼材。
  5. 前記ステンレス鋼材の厚さが0.2~5.0mmである、請求項1又は2に記載のステンレス鋼材。
  6. 質量基準で、C:0.001~0.050%、Si:0.01~0.50%、Mn:1.0~3.5%、P:0.050%以下、S:0.0300%以下、Ni:1.5~2.5%、Cr:19.6~22.5%、Mo:0.01~1.00%、Cu:0.01~0.50%、N:0.010~0.090%を含み、残部がFe及び不純物からなり、 下記式(1): DF=7.2(Cr+0.88Mo+0.78Si)-8.9(Ni+0.03Mn+0.72Cu+22C+21N)-44.9 ・・・ (1) (式中、元素記号は各元素の含有量(質量%)を表す)で示されるDFの値が65.0~80.0であり、 下記式(2): Md=551-462(C+N)-9.2Si-8.1Mn-29(Ni+Cu)-13.7Cr-18.5Mo ・・・ (2) (式中、元素記号は各元素の含有量(質量%)を表す)で示されるMdの値が100.0~150.0℃である圧延材を40~80%の圧延率で調質圧延した後、下記の式(3)で表されるLMPが12000~17000となる条件で加熱する時効処理を行う、ステンレス鋼材の製造方法。 LMP=(t+273)×(C+log tr) (3) 式中、tは加熱温度(℃)、Cは材料定数、trは前記加熱温度での保持時間(h)である。
  7. 前記圧延材は、質量基準で、Nb:0.010~0.500%、Ti:0.01~0.50%、V:0.01~0.50%、W:0.05~0.50%、Co:0.01~0.30%、B:0.0002~0.0050%、Sn:0.010~0.500%、Al:0.010~0.050%、Mg:0.0002~0.0100%、Ca:0.0002~0.0100%、Ta:0.050%以下、Ga:0.050%以下、Zr:0.01~0.50%、REM:0.0002~0.0100%から選択される1種以上を更に含む、請求項6に記載のステンレス鋼材の製造方法。
  8. 前記時効処理における前記加熱温度が350~500℃である、請求項6又は7に記載のステンレス鋼材の製造方法。

Description

本発明は、ステンレス鋼材及びその製造方法に関する。 SUS301やSUS304などの準安定オーステナイト系ステンレス鋼材は、調質圧延などの各種処理を施すことにて高強度化させることができるため、高強度部材やばね材などに活用されている。しかしながら、準安定オーステナイト系ステンレス鋼材は、Niを多量に含むためコスト高である。 そこで、準安定オーステナイト系ステンレス鋼材の代わりとして用いることが可能な、フェライト相及びオーステナイト相を含む二相ステンレス鋼材に対するニーズがある。 二相ステンレス鋼材を高強度化する方法として、特許文献1には、950~1150℃の温度範囲で第1の熱処理を施した後に、二相ステンレス鋼を少なくとも10%の圧延率で変形させて成形性を維持したままで少なくとも1000MPaの高レベル引張強度を得て、前記変形後に第2の熱処理を100℃~420℃の温度範囲内で1秒~20分の間行い、降伏強度をさらに向上させることを特徴とする二相ステンレス鋼材の生産方法が提案されている。 特許第6235721号公報 以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。 なお、本明細書において成分に関する「%」表示は、特に断らない限り「質量%」を意味する。 本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、C:0.001~0.050%、Si:0.01~0.50%、Mn:1.0~3.5%、P:0.050%以下、S:0.0300%以下、Ni:1.5~2.5%、Cr:19.6~22.5%、Mo:0.01~1.00%、Cu:0.01~0.50%、N:0.010~0.090%を含み、残部がFe及び不純物からなる組成を有する。 ここで、本明細書において「ステンレス鋼材」とは、ステンレス鋼から形成された材料のことを意味し、その材形は特に限定されない。材形の例としては、板状(帯状を含む)、棒状、管状などが挙げられる。また、断面形状がT形、I形などの各種形鋼であってもよい。これらの中でも、本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、板状(帯状を含む)であることが好ましい。 また、本明細書において「不純物」とは、ステンレス鋼材を工業的に製造する際に、鉱石、スクラップなどの原料、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。例えば、不純物には、不可避的不純物も含まれる。不純物としては、例えばOが挙げられる。Oの含有量は、例えば0.0001~0.0070%である。 なお、各元素の含有量に関して、「xx%以下」を含むとは、xx%以下であるが、0%超(特に、不純物レベル超)の量を含むことを意味する。 本発明の実施形態に係るステンレス鋼材は、必要に応じて、Nb:0.010~0.500%、Ti:0.01~0.50%、V:0.01~0.50%、W:0.05~0.50%、Co:0.01~0.30%、B:0.0002~0.0050%、Sn:0.010~0.500%、Al:0.010~0.050%、Mg:0.0002~0.0100%、Ca:0.0002~0.0100%、Ta:0.050%以下、Ga:0.050%以下、Zr:0.01~0.50%、REM:0.0002~0.0100%から選択される1種以上を更に含むことができる。 以下、各成分について詳細に説明する。 <C:0.001~0.050%> Cは、オーステナイト相の安定度に大きな影響を及ぼす元素である。Cの含有量が多すぎると、延性(加工性)が低下したり、Cr炭化物の析出が促進されて粒界腐食が発生したりすることがある。そのため、Cの含有量を0.050%以下、好ましくは0.045%以下、より好ましくは0.040%以下とする。また、耐食性の観点から、Cの含有量は低い方がよいが、Cの含有量を低下させすぎるとコストの増加を招く。そのため、Cの含有量を0.001%以上、好ましくは0.002%以上、より好ましくは0.005%以上とする。 <Si:0.01~0.50%> Siは、脱酸元素として添加され、耐酸化性の向上にも有用な元素である。ただし、Siの含有量が多すぎると、硬質化して延性が低下する。そのため、Siの含有量を0.50%以下、好ましくは0.45%以下、より好ましくは0.40%以下とする。また、Siの含有量を過度に低減すると製錬時のコストが増加する。そのため、Siの含有量を0.01%以上、好ましくは0.02%以上、より好ましくは0.05%以上とする。 <Mn:1.0~3.5%> Mnは、オーステナイト相に濃化してオーステナイト相を安定化させるのに重要な役割を持つ元素である。ただし、Mnの含有量が多すぎると、延性に加え、耐食性や熱間加工性も低下する。したがって、Mnの含有量を3.5%以下、好ましくは3.3%以下、より好ましくは3.0%以下とする。また、Mnの含有量を過度に低減すると製錬時のコストが増加する。そのため、Mnの含有量を1.0%以上、好ましくは1.1%以上、より好ましくは1.2%以上とする。 <P:0.050%以下> Pは、Crなどの原料に含有される元素である。Pの含有量が多いと、成形性が低下するため、Pの含有量を0.050%以下、好ましくは0.045%以下、より好ましくは0.040%以下とする。一方、Pの含有量は低い方が好ましいが、Pの含有量を低減することには限界がある。Pの含有量の下限値は、一般的に0.001%、好ましくは0.002%、より好ましくは0.003%である。 <S:0.0300%以下> Sは、様々な原料に含有される元素である。Sは、Mnと結合して介在物をつくり、発銹の起点となることがあるため、Sの含有量が低いほど耐食性が向上する。したがって、Sの含有量を0.0300%以下、好ましくは0.0250%以下、より好ましくは0.0200%以下とする。一方、Sの含有量を低減することには限界がある。Sの含有量の下限値は、一般的に0.0001%、好ましくは0.0005%である。 <Ni:1.5~2.5%> Niは、オーステナイト生成元素であり、オーステナイト相の安定度を調整するために重要な元素である。また、Niは窒化物の析出を抑制し、耐食性を向上させる効果も有する。これらの効果を発揮させるために、Niの含有量を1.5%以上、好ましくは1.6%以上、より好ましくは1.7%以上、更に好ましくは1.8%以上とする。一方、Niの含有量が多すぎると、原料コストの上昇を招くほか、オーステナイト相の割合が高くなることで応力腐食割れなどの問題が生じる可能性もある。そのため、Niの含有量を2.5%以下、好ましくは2.4%以下、より好ましくは2.3%以下とする。 <Cr:19.6~22.5%> Crは、耐食性を確保するのに必要な元素である。この効果を発揮させるために、Crの含有量を19.6%以上、好ましくは19.8%以上、より好ましくは20.0%以上とする。一方、Crの含有量が多すぎると、熱間加工割れをもたらしたり、精錬工程のコスト増加につながったりする。そのため、Crの含有量を22.5%以下、好ましくは22.3%以下、より好ましくは22.0%以下とする。 <Mo:0.01~1.00%> Moは、耐食性を向上させる元素である。この効果を発揮させるために、Moの含有量を0.01%以上、好ましくは0.03%以上、より好ましくは0.05%以上とする。一方、Moの含有量が多すぎると、原料コストが上昇してしまう。そのため、Moの含有量を1.00%以下、好ましくは0.80%以下、より好ましくは0.50%以下とする。 <Cu:0.01~0.50%> Cuは、Mn及びNiと同様にオーステナイト生成元素であり、窒化物の析出を抑制して耐食性を向上させる効果を有する。これらの効果を発揮させるために、Cuの含有量を0.01%以上、好ましくは0.05%以上、より好ましくは0.10%以上とする。一方、Cuの含有量が多すぎると、原料コストの上昇を招くほか、熱間加工性も低下する。そのため、Cuの含有量を0.50%以下、好ましくは0.45%以下、より好ましくは0.40%以下とする。 <N:0.010~0.090%> Nは、Cと同様に、オーステナイト相の安定度に大きな影響を及ぼす元素である。また、Nは固溶して耐食性を高める元素でもある。これらの効果を発揮させるために、Nの含有量を0.010%以上、好ましくは0.020%以上とする。一方、Nの含有量が多すぎると、熱間加工性が低下するとともに、Cr窒化物の析出によって耐食性も低下する。そのため、Nの含有量を0.090%以下、好ましくは0.085%以下、より好ましくは0.080%以下とする。 <Nb:0.010~0.500%> Nbは、窒化物(NbN)や炭化物(NbC)を形成し、加工性を向上させる効果を有する。この効果を発揮させるために、Nbの含有量を0.010%以上、好ましくは0.013%以上、より好ましくは0.015%以上とする。一方、Nbの含有量が多すぎると、延性が低下する。そのため、Nbの含有量を0.500%以下、好ましくは0.300%以下、より好ましくは0.200%以下とする。 <Ti:0.01~0.50%> Tiも、Nbと同様に、窒化物(TiN)や炭化物(TiC)を形成し、加工性を向上させる効果を有する。この効果を発揮させるために、Tiの含有量を0.01%以上、好ましくは0.02%以上、より好ましくは0.03%以上とする。一方、Tiの含有量が多すぎると、延性が低下する。そのため、Tiの含有量を0.50%以下、好ましくは0.30%以下、より好ましくは0.20%以下とする。 <V:0.01~0.50%> Vは、窒化物を形成し、加工性を向上させる効果を有する。この効果を発揮させるために、Vの含有量を0.01%以上、好ましくは0.03%以上、より好ましくは0.05%以上とする。一方、Vの含有量が多すぎると延性及び熱間加工性が低下してしまう。そのため、Vの含有量を0.50%以下、好ましくは0.45%以下、より好ましくは0.40%以下とする。 <W:0.05~0.50%> Wは、耐食性を向上させるのに有効な元素である。この効果を発揮させるために、Wの含有量を0.05%以上、好ましくは0.08%以上、より好ましくは0.10%以上とする。一方、Wの含有量が多すぎると、延性が低下する。そのため、Wの含有量を0.50%以下、好ましくは0.45%以下、より好ましくは0.40%以下とする。 <Co:0.01~0.30%> Coは、高温強度を高め、熱間加工性を向上させるのに有効な元素である。これらの効果を発揮させるために、Coの含有量を0.01%以上、好ましくは0.02%以上とする。一方、Coの含有量が多すぎると、靭性が低下する。そのため、Coの含有量を0.30%以下、好ましくは0.25%以下、より好ましくは0.20%以下とする。 <B:0.0002~0.0050%> Bは、粒界に偏析して熱間加工性を向上させる元素である。この効果を発揮させるために、Bの含有量を0.0002%以上、好ましくは0.0010%以上、より好ましくは0.0015%以上とする。一方、Bの含有量が多すぎると、耐食性が著しく低下する。そのため、Bの含有量を0.0050%以下、好ましくは0.0045%以下、より好ましくは0.0040%以下とする。 <Sn:0.010~0.500%> Snは、耐食性を向上させる元素である。この効果を発揮させるために、Snの含有量を0.010%以上、好ましくは0.020%以上、より好ましくは0.