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JP-2026077460-A - 皮膚外用剤組成物の評価方法

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Abstract

【課題】皮膚外用剤組成物による皮膚への効果を簡便かつ高精度で推定評価する。 【解決手段】皮膚外用剤組成物の評価方法では、上記皮膚外用剤組成物を皮膚に塗布することで、上記皮膚外用剤組成物の塗布膜が形成される。赤外領域の光を前記塗布膜に照射することで、前記塗布膜の光学特性値の測定が行われる。上記光学特性値を用いて上記皮膚外用剤組成物の評価が行われる。 【選択図】なし

Inventors

  • 須藤 美由紀
  • 梶原 啓吾

Assignees

  • 花王株式会社

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (7)

  1. 皮膚外用剤組成物の評価方法であって、 前記皮膚外用剤組成物を皮膚に塗布することで、前記皮膚外用剤組成物の塗布膜を形成し、 赤外領域の光を前記塗布膜に照射することで、前記塗布膜の光学特性値の測定を行い、 前記光学特性値を用いて前記皮膚外用剤組成物の評価を行う 皮膚外用剤組成物の評価方法。
  2. 前記光学特性値は、反射率又は透過率である 請求項1に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。
  3. 前記評価は、遮熱効果についての推測評価である 請求項1又は2に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。
  4. 所定波長範囲における前記光学特性値の積算値を算出し、 前記積算値に基づいて前記皮膚外用剤組成物の評価を行う 請求項3に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。
  5. 前記評価は、角層の重層化抑制効果についての推測評価である 請求項1又は2に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。
  6. 所定波長範囲における前記光学特性値の積算値を算出し、 前記積算値に基づいて前記皮膚外用剤組成物の評価を行う 請求項5に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。
  7. 前記所定波長範囲は、780nm以上1800nm以下の範囲である 請求項4又は6に記載の皮膚外用剤組成物の評価方法。

Description

本発明は、皮膚外用剤組成物の評価方法に関する。 一般的に、赤外線は、紫外線とは異なり、人体への悪影響の少ない光であるものと認識されている。このため、人の皮膚への赤外線による影響については、ポジティブなものが多く知られており、ネガティブなものがあまり知られていない。特許文献1には、人の皮膚への赤外線の入射によるネガティブな影響について開示されている。 特許文献1に係る発明は、人の皮膚への赤外線の入射による皮膚の光老化などを課題とし、皮膚への赤外線の入射量を低減する作用を有する皮膚外用剤である。つまり、特許文献1に記載の皮膚外用剤では、皮膚への赤外線の入射量の低減によって、皮膚の光老化などの赤外線による皮膚への悪影響を抑制することができる。 特開2021-070680号公報 本発明の一実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法の一例を示すフローチャートである。実施例1に係る皮膚外用剤組成物の遮熱効果の評価方法の精度を示すグラフである。実施例2に係る皮膚外用剤組成物の角層重層化抑制効果の評価方法の精度を示すグラフである。 以下、本発明の実施形態を説明する。本発明は以下に示す実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る。 [皮膚外用剤組成物の評価方法] (概要) 本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法では、皮膚外用剤組成物の塗布膜の赤外領域における光学特性値を用いて、皮膚外用剤組成物による皮膚への効果の推定評価を行う。特に、本願の発明者は、赤外領域の所定波長範囲における塗布膜の光学特性値の積算値を用いることで、皮膚外用剤組成物による皮膚への効果についてシンプルかつ高精度で推定評価できることを見出した。 本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法で利用可能な光学特性値としては、例えば、各波長の光の反射率及び透過率が挙げられ、反射率又は透過率に基づく特性(例えば、反射率又は透過率に何らかの演算が加えられた特性など)であってもよい。また、本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法の推定評価内容としては、例えば、遮熱効果や、角層重層化抑制効果、皮膚の色変化の抑制効果などが挙げられる。 遮熱効果とは、皮膚外用剤組成物が塗布された皮膚において赤外線の影響による皮膚表面の温度の上昇が抑制される効果である。角層重層化抑制効果とは、皮膚外用剤組成物が塗布された皮膚において赤外線の影響による角層の重層化が抑制される効果である。皮膚の色変化の抑制効果とは、皮膚外用剤組成物が塗布された皮膚において赤外線の影響によって生じる皮膚の赤みが抑制される効果である。 図1は、本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法の一例を示すフローチャートである。以下、図1に沿って本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法について説明する。 (ステップS01) ステップS01では、皮膚外用剤組成物を被験者の皮膚に塗布することで、皮膚外用剤組成物の塗布膜を形成する。皮膚外用剤組成物の皮膚への塗布方法は、皮膚外用剤組成物の塗布膜の光学特性値を正確に測定可能な塗布膜を形成可能であれば特定の方法に限定されない。皮膚外用剤組成物の皮膚への塗布方法としては、例えば、指で塗布する方法、指サックをした指で塗布する方法などが挙げられる。 (ステップS02) ステップ02では、赤外領域に含まれる所定波長範囲についてステップS01で形成した皮膚外用剤組成物の塗布膜の光学特性値の測定を行う。ステップS02では、所定波長範囲において波長を変更しながら連続的に光学特性値を測定可能な装置を用いることが好ましい。反射率及び透過率は、例えば、紫外・可視・近赤外分光光度計(SHIMADZU社製 UV-3600)と積分球とを使用して測定することができる。 所定波長範囲としては、赤外領域の波長が含まれる範囲であればよいが、特に780nm以上1800nm以下の波長が含まれていることが好ましく、更に、その波長範囲が780nm以上1800nm以下であることがより好ましい。なお、ステップS02で実際に光学特性値を測定する波長範囲は、ステップS03で計算に用いる所定波長範囲よりも短波長側にも長波長側にも広いことが好ましい。 (ステップS03) ステップS03では、ステップS02で得られた光学特性値の所定波長範囲における積算値を算出する。光学特性値の積算値は、所定波長範囲内において所定波長間隔で光学特性値を抽出し、抽出された光学特性値の総和として求めることができる。光学特性値の積算値を求めるための所定波長間隔としては、評価内容などに応じて適宜決定可能であり、例えば、1nm又は2nmなどとすることができる。 (ステップS04) ステップS04では、ステップS03で算出した光学特性値の積算値に基づいて皮膚外用剤組成物の評価を行う。光学特性値が反射率(又は反射率に基づく光学特性値)の場合には、光学特性値の積算値が大きいほど赤外線による影響を抑制する効果が高いことが推測できる。また、光学特性値が透過率(又は透過率に基づく光学特性値)の場合には、光学特性値の積算値が小さいほど赤外線による影響を抑制する効果が高いことが推測できる。 (その他の実施形態) 本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法では、求められる評価の精度によっては、光学特性値の積算値を算出するステップS03を実施せず、ステップS04において光学特性値の積算値を用いずにステップS02で得られた光学特性値を用いて皮膚外用剤組成物の評価を行ってもよい。つまり、本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法では、赤外領域の任意の単一の波長における光学特性値を用いて皮膚外用剤組成物の評価を行うことができる。この場合、本実施形態に係る皮膚外用剤組成物の評価方法では、780nm以上1800nm以下に含まれる波長(例えば、1200nm、1500nmなど)における光学特性値を用いることが好ましい。 [実施例] 本発明の実施例について説明する。なお、以下の実施例は本発明の一例に過ぎず、本発明の構成は実施例の構成に限定されない。 (実施例1) 実施例1では、上記実施形態に係る皮膚外用剤組成物の遮熱効果の評価方法の精度を確認した。実施例1ではまず、様々な構成の皮膚外用剤組成物の試験品を作製し、各試験品が塗布された皮膚における赤外線の影響による皮膚表面温度上昇の減少分ΔTを求めた。ΔTを求めるために、まず、被験者の前腕内側部(4cm×4cm)に試験品を塗布(1mg/cm2)し、15分間乾燥させた。次に、疑似太陽光源(朝日分光社製 HAL-320W)を5分間照射し、照射前後の皮膚表面の温度をサーモカメラで計測した。このときの光源と照射対象物(前腕内側部)までの距離は24cmとした。皮膚外用剤組成物が未塗布の部位(素肌)及び皮膚外用剤組成物を塗布した部位のそれぞれについて、照射前と照射後の皮膚表面の温度を測定し、各部位の皮膚表面の温度の上昇幅を求めた。具体的に、未塗布部位の皮膚表面の温度の上昇幅ATは、照射後の皮膚表面の温度A1と照射前の皮膚表面の温度A0を用いて、「温度A1-温度A0」として求めた。また、塗布部位の皮膚表面の温度の上昇幅BTは、照射後の皮膚表面の温度B1と照射前の皮膚表面の温度B0を用いて、「温度B1-温度B0」として求めた。そして、被験者ごとに、未塗布部位の皮膚表面の温度上昇幅ATを6℃となる様に規格化し、以下の式でΔT(℃)を算出した。各被験者は左右の前腕内側部で2回の測定を行った。数値は、その測定値の平均値を用いた。 規格化係数Y=6(℃)/AT(℃) ΔT(℃)=(AT(℃)-BT(℃))×Y 次に、各試験品の塗布膜について780nm以上1800nm以下の波長範囲における反射率の積算値を求めた。まず、被験者の上腕内側部を洗浄、馴化後、前腕内側部に各試験品を塗布し、15分間乾燥させた。分光光度計の積分球開口部に前腕内側を接触させ、反射スペクトル(紫外・可視・近赤外分光光度計(SHIMADZU社製 UV-3600)350nm~2,000nm, 積分球使用)を測定した。予め、試験品未塗布部(素肌)の反射スペクトル(同条件)を測定しておき、試験品塗布部の780~1800nmの波長ごとの反射率から未塗布部(素肌)の780~1800nmの波長ごとの反射率を引いた値を各試験品の反射率とし、780~1800nmの波長範囲の反射率の積算値を求めた。 図2は、横軸(x軸)を780nm以上1800nm以下の反射率の積算値(%)とし、縦軸(y軸)をΔT(℃)とするグラフであり、各試験品について1つのプロットが示されている。これらのプロットを最小二乗法により一次関数として近似するとy=7×10-5x+0.195となり、決定係数R2が0.7813であった[TT(隆1][TT(隆2]。これにより、皮膚外用剤組成物の塗布膜における780nm以上1800nm以下の波長範囲における反射率の積算値を用いることで、皮膚の表面の温度を測定するためのサーモカメラなどの機器を用いることなく、皮膚外用剤組成物の遮熱効果を簡便かつ高精度で推定評価できることがわかった。 (実施例2) 実施例2では、上記実施形態に係る皮膚外用剤組成物の角層重層化抑制効果の評価方法の精度を確認した。実施例2ではまず、3種類の皮膚外用剤組成物の試験品P,Q,Rを用意した。表1,2は、試験品P,Q,Rを構成する成分の含有量(質量%)を示している。 *1)Featheleve PT-7401K Real Pearl Red(CQV社製) *2)Featheleve PT-7801K Real Pearl Blue(CQV社製) *3)Featheleve PT-7901K Real Pearl Green(CQV社製) *4)パールリーム 4(日油株式会社製) *5)フィンソルブ TN(TN-O)(Innospec Active Chemicals LLC社製) *6)シリコーン KF-96A-6CS(信越化学工業株式会社製) *7)FINENEO-IPSE(日本精化株式会社製) *8)T.I.O(日清オイリオグループ株式会社製) *9)ユビナール MC80(BASF社製) *10)SI-タルク JA-46R(三好化成株式会社製) *11)ソフケア ST-G(花王株式会社製) *12)シリコーン X-52-1621(信越化学工業株式会社製) *13)微粒子酸化チタン MT-100TV(テイカ株式会社製) *14)FINEX-50-OTS(堺化学工業株式会社製) *15)シリコーン TSF405A(日硝産業株式会社製) *16)ユビナール A PLUS GRANULAR(BASF社製) *17)TINOSORB S(BASF社製) *18)ユビナール T-150(BASF社製) *19)パラフィンワックス155(G)(日本精蝋株式会社製) *20)DOWSIL AMS-C30 COSMETIC WAX(Dow Silicone社製) *21)DOWSIL SH 3775 M FLUID(Dow Silicone社製) *22)シリコーン KF-6015(信越化学工業株式会社製) *23)シスロール DPHS-SO-(JP)(クローダジャパン株式会社製) *24)スパン 120-LQ-(RB)(Croda Europe社製) *25)1,3-ブチレングリコール-P(KHネオケム株式会社製) *26)メントール JP (TAB) COS(高砂香料工業株式会社製) *27)ハイソルブ EPH(東邦化学工業株式会社製) *28)クレワット N(長瀬産業株式会社製) 次に、各試験品P,Q,Rが塗布された皮膚における赤外線の影響による角層重層化抑制率を求め