JP-2026077462-A - 位相画像取得システム、位相画像取得装置、プログラム、及び位相画像取得方法
Abstract
【課題】携帯情報端末を利用して位相画像を取得することができる、安価で汎用性のある位相画像取得システム、位相画像取得装置、プログラム、及び位相画像取得方法を提供する。 【解決手段】位相画像取得システムは、サンプルを照明するためのディスプレイ、ディスプレイにより照明されたサンプルを撮像するカメラ、並びに制御部を備える携帯情報端末と、ディスプレイで照明されてサンプルを透過した光をカメラに導く光学系と、を備え、制御部は、各々がサンプルに対する入射角が異なる光でサンプルを照明する複数の照明パターンを順次表示させてサンプルを順次照明するようにディスプレイを制御し、光学系によりカメラに導かれた光により、複数の照明パターンの各々によって順次照明されたときのサンプルのフーリエ変換像を順次撮像するようにカメラを制御し、カメラによって撮像された複数のフーリエ変換像を再構成して位相が回復された位相画像を生成する。 【選択図】図15
Inventors
- 中尾 勇
Assignees
- アークレイ株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (12)
- サンプルの位相画像を取得する位相画像取得システムであって、 前記サンプルを照明するためのディスプレイ、前記ディスプレイにより照明された前記サンプルを撮像するカメラ、並びに前記ディスプレイ及び前記カメラを制御する制御部を備える携帯情報端末と、 前記ディスプレイで照明されて前記サンプルを透過した光を前記カメラに導く光学系と、 を備え、 前記制御部は、 各々が前記サンプルに対する入射角が異なる光で前記サンプルを照明する複数の照明パターンを順次表示させて、前記サンプルを順次照明するように、前記ディスプレイを制御し、 前記光学系により前記カメラに導かれた光により、前記複数の照明パターンの各々によって順次照明されたときの前記サンプルのフーリエ変換像を順次撮像するように、前記カメラを制御し、 前記カメラによって撮像された複数のフーリエ変換像を再構成して、位相が回復された位相画像を生成する、 位相画像取得システム。
- 前記ディスプレイからの照明光を前記サンプルに導く第2の光学系をさらに備え、 前記第2の光学系は、前記サンプルの手前に前記照明パターンの像を形成する結像光学系と、前記照明パターンの像から前記サンプルに向かう光を前記サンプル全体を照明する光に整形する光整形素子と、を備える、請求項1に記載の位相画像取得システム。
- 前記光整形素子は、透過拡散板、ホログラム素子、光学回折素子、フォトニック結晶、又はメタマテリアルである、請求項2に記載の位相画像取得システム。
- 前記制御部は、さらに、前記カメラのレンズの焦点位置を前記光学系に含まれる結像レンズの結像面に一致させるように、前記カメラを制御する、請求項1に記載の位相画像取得システム。
- 前記カメラは、オートフォーカス機能を備えており、 前記制御部は、 合焦位置で基準画像が得られる既知のテストサンプルを撮像させて、得られた撮像画像が前記基準画像と一致する前記レンズの位置を取得し、前記オートフォーカス機能をオフにして、取得した前記レンズの位置を合焦位置として設定する、 請求項4に記載の位相画像取得システム。
- 前記カメラは、オートフォーカス機能を備えていないか、又はオートフォーカス機能をオフにし、 前記制御部は、事前取得された合焦位置を合焦位置として設定する、 請求項4に記載の位相画像取得システム。
- 前記再構成は、シミュレーティットアニーリング、又は量子アニーリングを用いて行う、請求項1に記載の位相画像取得システム。
- 前記携帯情報端末が、前記ディスプレイと前記カメラとが同じ面に配置された携帯情報端末である、請求項1に記載の位相画像取得システム。
- 前記携帯情報端末が、スマートフォン、タブレット型端末装置、又は小型ノートパソコンである、請求項1に記載の位相画像取得システム。
- サンプルの位相画像を取得する位相画像取得装置であって、 前記サンプルを照明するためのディスプレイ、前記ディスプレイにより照明された前記サンプルを撮像するカメラ、並びに前記ディスプレイ及び前記カメラを制御する制御部を備え、 前記制御部が、 各々が前記サンプルに対する入射角が異なる光で前記サンプルを照明する複数の照明パターンを順次表示させて、前記サンプルを順次照明するように、前記ディスプレイを制御し、 前記ディスプレイで照明されて前記サンプルを透過した光を前記カメラに導く光学系により前記カメラに導かれた光によって、前記複数の照明パターンの各々によって順次照明されたときの前記サンプルのフーリエ変換像を順次撮像するように、前記カメラを制御し、 前記カメラによって撮像された複数のフーリエ変換像を再構成して、位相が回復された位相画像を生成する、 位相画像取得装置。
- サンプルを照明するためのディスプレイ、前記ディスプレイにより照明された前記サンプルを撮像するカメラ、並びに前記ディスプレイ及び前記カメラを制御する制御部を備え、前記サンプルの位相画像を取得する位相画像取得装置で実行されるプログラムであって、 コンピュータにより、 各々が前記サンプルに対する入射角が異なる光で前記サンプルを照明する複数の照明パターンを順次表示させて、前記サンプルを順次照明するように、前記ディスプレイを制御するステップと、 前記ディスプレイで照明されて前記サンプルを透過した光を前記カメラに導く光学系により前記カメラに導かれた光によって、前記複数の照明パターンの各々によって順次照明されたときの前記サンプルのフーリエ変換像を順次撮像するように、前記カメラを制御するステップと、 前記カメラによって撮像された複数のフーリエ変換像を再構成して、位相が回復された位相画像を生成するステップと、 を実行させるプログラム。
- サンプルを照明するためのディスプレイ、前記ディスプレイにより照明された前記サンプルを撮像するカメラ、並びに前記ディスプレイ及び前記カメラを制御する制御部を備える携帯情報端末と、前記ディスプレイで照明されて前記サンプルを透過した光を前記カメラに導く光学系と、を備える位相画像取得システムを用いて、前記サンプルの位相画像を取得する位相画像取得方法であって、 前記制御部が、 各々が前記サンプルに対する入射角が異なる光で前記サンプルを照明する複数の照明パターンを順次表示させて、前記サンプルを順次照明するように、前記ディスプレイを制御し、 前記光学系により前記カメラに導かれた光により、前記複数の照明パターンの各々によって順次照明されたときの前記サンプルのフーリエ変換像を順次撮像するように、前記カメラを制御し、 前記カメラによって撮像された複数のフーリエ変換像を再構成して、位相が回復された位相画像を生成する、 位相画像取得方法。
Description
本開示は、位相画像取得システム、位相画像取得装置、プログラム、及び位相画像取得方法に関する。 細胞や血球、その他生体組織は光吸収が少なく屈折率も水に近い。このため、通常の撮像により得られる撮像画像はコントラストが小さいという問題がある。この問題を解決するために定量位相画像の撮影技術が提案されているが、これらの技術ではレーザや干渉計など繊細で高価な装置が必要であるため、これらの技術を医療現場で使用することは困難であった。また、近年、光のフーリエタイコグラフィにより位相画像を抽出する技術が提案されている。 特表2016-530567(特許文献1)には、異なる時刻において複数の入射角で試料を照射するように構成された可変照明装置と、高NAであるレンズを備える光学系と、複数の入射角の異なる入射角に対応する複数の輝度画像を取得するように構成されている放射検出器とを備える、超高NAフーリエタイコグラフィ撮像システムが開示されている。この技術では、可変照明装置にLEDアレイを使用する等、固有の照明装置が必要である。 特表2016-530567 第1の実施形態に係る位相画像取得システムの構成の一例を示す概略図である。携帯情報端末の構成の一例を示す概略図である。携帯情報端末のディスプレイに表示されるパターンの一例を示す模式図である。携帯情報端末のディスプレイに表示されるパターンの変化の様子の一例を示す模式図である。投影光学系の構成の一例を示す概略図である。投影レンズの開口数が大きい場合の照明光の一例を示す模式図である。投影レンズの開口数が小さい場合の照明光の一例を示す模式図である。光整形素子が拡散板である場合の照明光の整形の様子を示す模式図である。光整形素子がホログラム素子である場合の照明光の整形の様子を示す模式図である。ホログラム素子の作製方法を説明するための模式図である。位相画像取得システムのステージの構成の一例を示す概略図である。携帯情報端末のハードウェア構成を示すブロック図である。パターンと入射角との関係を表すテーブルの図表である。第1の実施形態に係る携帯情報端末の機能構成を示す機能ブロック図である。第1の実施形態に係る携帯情報端末の制御部で実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示す撮像処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示す再構成処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2の実施形態に係る携帯情報端末の機能構成を示す機能ブロック図である。第2の実施形態に係る携帯情報端末の制御部で実行される情報処理の流れの一例を示すフローチャートである。合焦条件を説明するための模式図である。図19に示す合焦処理の流れの一例を示すフローチャートである。 以下、図面を参照して、本開示の技術を実施するための形態の一例について詳細に説明する。なお、動作、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符号を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。各図面は、本開示の技術を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本開示の技術は、図示例のみに限定されるものではない。また、本実施形態では、本開示と直接的に関連しない構成や周知な構成については、説明を省略する場合がある。 <第1実施形態> 図1に、本実施形態に係る位相画像取得システム10の構成を示す。 位相画像取得システム10は、フーリエタイコグラフィを用いて位相画像を取得する。図1に示すように、位相画像取得システム10は、携帯情報端末20と検査装置30とを備える。携帯情報端末20は、カメラ21、ディスプレイ23(図2参照)、及び通信部22等を備えたデバイスである。このようなデバイスとしては、スマートフォン、タブレット型端末装置、又は小型ノートパソコンが挙げられる。特に、普及率が高いスマートフォンが好適に使用される。 図2に示すように、フーリエタイコグラフィを実施するために、携帯情報端末20のディスプレイ23に、互いに異なる複数のパターンPを順次表示させて照明を行う。パターンPは、図3に示すように、パターン内に複数の領域25を備え、そのうちの1つの領域25に明画素を表示する明暗画像である。明画素は1画素又は複数の画素からなる。ディスプレイ23の背景画面は黒色とされる。 図4に示すように、パターンPの表示により単一の輝点が表示され、明画素の位置が異なるN個のパターンPi(i=1~N)では、輝点の位置が異なる。パターンPiの表示により、LEDアレイの1つのLEDを発光させた場合と同様に、所定の入射角の光でサンプル37を照明することができる。なお、パターンPi(i=1~N)の各々を区別する必要が無い場合は、パターンPと総称する。 検査装置30は、ステージ31、駆動部32、レンズ等の光学部品を含む光学系80、82、84、85、通信部35、及び制御部36を備えている。光学系85は、サンプル37に照明光を投影するための投影光学系である。検査装置30は筐体30Aを備え、ステージ31、駆動部32、光学系80、82、84、85、通信部35、及び制御部36の各部は、筐体30A内に配置されている。 筐体30Aには、携帯情報端末20を保持するための保持溝30Dが設けられており、携帯情報端末20は所定位置に保持される。また、筐体30Aには、携帯情報端末20のディスプレイ23の一部を露出させるための通過孔30Cが設けられている。サンプル37の測定時には、携帯情報端末20のディスプレイ23からの光は、通過孔30Cを通過し、光学系85によりリレーされて、所定の入射角でサンプル37を照明する。 ここで、図5~図9を参照して投影光学系85の構成について説明する。図5に示すように、投影光学系85は、投影レンズ60、反射鏡62、及び光整形素子64を備えている。投影レンズ60、反射鏡62、及び光整形素子64は、光源であるディスプレイ23上のパターンPからの光の光軸Lに沿って記載した順序で配置されている。光整形素子64としては、透過拡散板、透過型の体積位相ホログラム等のホログラム素子、光学回折素子、フォトニック結晶、メタマテリアル等を使用することができる。パターンPから出射した光は、投影レンズ60により結像され、パターンPの結像面に配置された光整形素子64によりサンプル37全体を照明するように整形される。 図6及び図7に示す構成では、光整形素子64は配置されていない。携帯情報端末20のディスプレイ23に表示したパターンPでサンプル37を直接照明できない場合、サンプル37の近傍にパターンPの像(パターン像)を形成し、その像からサンプル37に向かう光線を照明光として利用する。図6に示すように、パターンPからの光は、投影レンズ60により結像面に結像され、パターン像Ipが形成される。パターン像Ipには、パターンPの輝点に対応する輝点が形成され、点光源である輝点から拡散された光がサンプル37を照明する。パターンPに対して投影レンズ60の開口数が十分に大きい場合、光整形素子64を配置しなくても、パターンPの端部の輝点についても大きい角度の光線が生成され、サンプル37全体が照明される。 一方で、投影レンズ60の開口数を大きくすると、投影距離が短くなり、レンズのサイズも大きくなる等の課題が生じる。これらの課題を解決するために、開口数の小さい投影レンズ60が使用される。図7に示すように、パターンPに対して投影レンズ60の開口数が小さくなると、照明角度範囲が小さくなり、パターンPの端部の輝点について大きい角度の光線が生成されず、破線の円で囲んだようにサンプル37の一部が照明されない事態となる。これは、位相画像再構成の最適化に用いる現画像との比較誤差最小化の条件数を低下させ、位相精度の低下をもたらす。 このため、本実施の形態では、パターンPの結像面に光整形素子64を配置し、パターンPから出射した光を、サンプル37全体を照明可能な光に整形する。例えば、光整形素子64として透過拡散板64dを配置した場合、図8に示すように、パターン像Ipの輝点からの光が透過拡散板64dにより拡散され、拡散された光がサンプル37を照明する。このため、開口数の小さい投影レンズ60を用いても、パターンPの端部の輝点からの光でサンプル37全体が照明される。 例えば、光整形素子64としてホログラム素子64hを配置した場合、図9に示すように、パターン像Ipの輝点からの光がホログラム素子64hによりサンプル37全体を照明するように回折され、回折された光がサンプル37を照明する。このため、開口数の小さい投影レンズ60を用いても、パターンPの端部の輝点からの光でサンプル37全体が照明される。 ホログラム素子64hは、図10に示すように、同じレーザ光源から生成された物体光L1と参照光L2とを同時にホログラム記録用のフォトポリマー66に照射することで作製することができる。図10に示す例では、レンズ68により集光された物体光L1と平行光である参照光L2とがハーフミラー80により合波され、物体光L1と参照光L2とが同軸でホログラム記録用のフォトポリマー66に照射されている。 物体光をサンプル37全体を照明する光とすることで、ホログラム素子64hに参照光に相当する光を照射すると、サンプル37全体を照明する光が再生される。ホログラム素子64hは、サンプル37全体を照明する光を生成するので、透過拡散板64dを使用する場合と比較して光の利用効率が高くなる。 なお、図5~図9では、左側に光源であるディスプレイ23上のパターンPを配置しているため、反射鏡62により光路を折り曲げている。しかしながら、図1に示すシステムでは、ディスプレイ23はサンプル37の上方に配置されるため、光路を折り曲げる必要はなく、反射鏡62は省略することができる。 図1の説明に戻ると、ステージ31には、測定対象であるサンプル37が載置される。サンプル37は、生体組織等の試料がキュベット等のサンプルセルにセットされたものである。ステージ31の中央には、サンプル37を通過した光を通過させる通過孔31Aが設けられている。サンプル37は、この通過孔31Aの位置にセットされる。 光学系82は光学系80と交差する方向に延在し、光学系84は光学系82と交差する方向に延在する。光学系80は対物レンズ80Aを含み、光学系84は結像レンズ84を含む。光学系80と光学系82との間には反射鏡81が配置され、光学系82と光学系84との間には反射鏡83が配置されている。 通過孔31Aを通過した光は、光学系80に入射し、対物レンズ80Aで集光され、反射鏡81で反射されて、光路が90度折り曲げられる。反射鏡81で反射された光は、光学系82を通過して、反射鏡83で反射されて、再び光路が90度折り曲げられる。反射鏡83で反射された光は、光学系84に入射し、結像レンズ84Aで結像されて、光学系84から出射する。 筐体30Aには、携帯情報端末20のカメラ21を露出させるための通過孔30Bが設けられている。サンプル37の測定時には、光学系84から出射した光は、通過孔30Bを通過してカメラ21に入射する。 ステージ31は、駆動部32によって駆動される。駆動部32は、制御部36の指示に従って、ステージ31を互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向に駆動可能である。また、図11に示すように、ステージ31は、サンプル37を載置するステージ31Cとテストサンプル39を載置するステージ31Dとを備えていてもよい。ステージ31C及びステージ31Dは回転軸31Eの周りに回転可能とされている。駆動部32は、制御部36の指示に従って、ステージ31Cとステージ31Dとを切り替える。 また、筐体30Aの側面には、通信部35が備えられている。サンプル37の測定時には、携帯情報端末20の通信部22と検査装置30の通信部35と