JP-2026077468-A - 使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法及び使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維
Abstract
【課題】使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法において、安全性が高く、洗浄効果が高い方法を提供する。 【解決手段】使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法は、脱水洗浄工程と、分離工程と、を備える。脱水洗浄工程S3は、使用済み吸収性物品のパルプ繊維を含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌してパルプ繊維を脱水する。分離工程は、混合液からパルプ繊維を分離する。 【選択図】図1
Inventors
- 小西 孝義
- 木下 晃吉
- 栗田 範朋
Assignees
- ユニ・チャーム株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (14)
- 使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法であって、 使用済み吸収性物品のパルプ繊維を含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌してパルプ繊維を脱水する脱水洗浄工程と、 前記混合液から前記パルプ繊維を分離する分離工程と、 を備える、方法。
- 前記脱水洗浄工程は、 前記不燃性疎水性有機溶剤と、前記親水性有機溶剤及び前記水のうちの少なくとも一方と、を混合して前記処理液とし、当該処理液を攪拌する第1攪拌工程と、 前記処理液と、前記混合物と、を混合して前記混合液とし、前記混合液を攪拌する第2攪拌工程と、 を備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程の前に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記混合物を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程において前記混合液から前記混合物の他の部材が分離された後に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記パルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記分離工程において前記混合液から分離された前記パルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、 請求項1に記載の方法。
- 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物の水分を低減する前処理工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物を内包した包装袋を破袋する破袋工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記分離工程の後に、前記混合液から前記処理液のうちの少なくとも前記不燃性疎水性有機溶剤及び/又は前記親水性有機溶剤を分離して、回収する有機溶剤回収工程を更に備える、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記不燃性疎水性有機溶剤は、フッ素系有機溶剤及び芳香族系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記親水性有機溶剤は、ケトン系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記水は、酸性水を含む、 請求項1又は2に記載の方法。
- 前記酸化剤は、オゾン、過酸化水素及び塩素系物質のうちの少なくとも一つを含む、 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記パルプ繊維を乾燥する乾燥工程を更に備え、 前記乾燥工程は、前記脱水洗浄工程の後、及び前記分離工程の後の少なくとも一方で行われる、 請求項1又は2に記載の方法。
- 使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維であって、 前記リサイクルパルプ繊維の嵩比重は、0.045~0.090g/cm 3 、である、 リサイクルパルプ繊維。
Description
本発明は、使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法及び使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維に関する。 使用済み吸収性物品由来のリサイクル部材、例えば、リサイクルプラスチック材料、リサイクル高吸水性ポリマー及びリサイクルパルプ繊維を製造する方法が知られている。例えば、特許文献1には、被吸収液を含む吸水性樹脂から、該被吸収液を排出させること、および、該吸水性樹脂の吸水力を回復させることを特徴とする、使用済みの吸収性物品由来の吸水性樹脂をリサイクルする方法が開示されている。この方法は、(i)被吸収液を吸収した吸水性樹脂を含む使用済みの吸収性物品を、親水性有機溶媒を含む浸漬液に浸漬する浸漬工程;(ii)浸漬工程において、または浸漬工程の前に、使用済みの吸収性物品を破砕して破砕物とする破砕工程;および、(iii)浸漬液と破砕物との混合物から、吸水性樹脂を分離する分離工程を含む。特許文献1では、工程(iii)において、パルプ、不織布、接着剤から選ばれる1種以上の部材をさらに分離回収してもよいとされている。分離された吸水性樹脂、パルプ、不織布は、それぞれ、リサイクル高吸水性ポリマー、リサイクルパルプ繊維及びリサイクルプラスチック材料となりうる。構成部材を回収する対象となる使用済み吸収性物品としては、尿や血液等の液体(被吸収液)を吸収した使用済みの衛生材料が挙げられている。 国際公開第2021/162082号 実施形態に係る使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法の一例を示すフロー図である。 本実施形態は、以下の態様に関する。 [態様1] 使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法であって、使用済み吸収性物品のパルプ繊維を含む混合物と、不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方を含む処理液と、が混合された混合液を攪拌してパルプ繊維を脱水する脱水洗浄工程と、前記混合液から前記パルプ繊維を分離する分離工程と、を備える、方法。 本方法では、まず、脱水洗浄工程において、パルプ繊維を含む混合物と所定の処理液とが混合された混合液を攪拌してパルプ繊維を脱水している。ただし、混合物として、例えば、使用済み吸収性物品や使用済み吸収性物品由来の複数の部材の集合体が挙げられる。 脱水洗浄工程にて、処理液に、親水性有機溶剤だけでなく、不燃性疎水性有機溶剤を加えること、又は、親水性有機溶剤の替わりに水を用い、不燃性疎水性有機溶剤を加えることで、有機溶剤の効果(後述)を維持しつつ、処理液の揮発性及び引火性を低減できる。それにより、本方法の安全性を高めることができる。なお、親水性有機溶剤と水とは同時に用いてもよい。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤により、混合物中のパルプ繊維と他の部材との結合やパルプ繊維同士の結合を切り、パルプ繊維を処理液中に分散させることができる。例えば、パルプ繊維と他の部材とを接合している接着剤を、不燃性疎水性有機溶剤により溶かして、接合を外すことができる。あるいは、パルプ繊維同士を結合している水素結合を不燃性疎水性有機溶剤により切ることができる。そして、混合液を攪拌することで、パルプ繊維を、他の部材などから離解させて、液中でバラバラに分散した状態にできる。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤並びに親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方により、混合物中の汚れを除去することができる。すなわち、パルプ繊維における親油性の汚れを、不燃性疎水性有機溶剤に溶出させて、除去し、親水性の汚れを、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方に溶出させて、除去できる。それにより、高い洗浄効果を得ることができる。 更に、処理液の不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤により、混合物中のパルプ繊維に吸収されていた水分を脱水できる。 このように、脱水洗浄工程で、安全性の高い状況で、汚れが除去されて衛生的なパルプ繊維が得られるので、分離工程での分離により、衛生的なリサイクルパルプ繊維を得ることができる。 よって、使用済み吸収性物品由来のリサイクルパルプ繊維を製造する方法において、安全性が高く、洗浄効果が高い方法を提供できる。なお、本方法では、混合物の処理に、概ね有機溶剤を使用しているので、処理に使用される水の量を大幅に低減できる。 [態様2] 前記脱水洗浄工程は、前記不燃性疎水性有機溶剤と、前記親水性有機溶剤及び前記水のうちの少なくとも一方と、を混合して前記処理液とし、当該処理液を攪拌する第1攪拌工程と、前記処理液と、前記混合物と、を混合して前記混合液とし、前記混合液を攪拌する第2攪拌工程と、を備える、態様1に記載の方法。 本方法では、脱水洗浄工程が、第1攪拌工程と第2攪拌工程とを備えている。まず、第1攪拌工程では、不燃性疎水性有機溶剤と、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方と、を混合して処理液とし、その処理液を攪拌する。不燃性疎水性有機溶剤と、親水性有機溶剤及び水のうちの少なくとも一方とは、疎水性と親水性の関係により、単に混合した状態では分離し易い。そこで、本方法では、両者を混合した処理液を攪拌することで、処理液の分離を抑制できる。その後、第2攪拌工程では、(攪拌された)処理液と、混合物(パルプ繊維を含む)とを混合して混合液とし、その混合液を攪拌する。処理液は、混合物と混合された状態でも分離し易い。そこで、本方法では、処理液と混合物とを混合した混合液を攪拌することで、処理液の分離を抑制できる。そして、処理液の揮発性及び引火性をより低減して安全性をより高め、複数の部材を処理液中でより確実に分散でき、混合物中の汚れをより確実に除去でき、パルプ繊維をより確実に脱水できる。 [態様3] 前記分離工程の前に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記混合物を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、態様1又は2に記載の方法。 本方法は、分離工程の前(脱水洗浄工程と同時を含む)に、混合液を攪拌しつつ、混合液中の混合物(パルプ繊維を含む)を酸化剤で処理する酸化剤処理工程を更に備えている。その酸化剤処理工程により、混合物を漂白、殺菌、消臭することができる。それにより、混合物をより衛生的なものにすることができる。このとき、不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤の存在下で酸化剤の処理を行うため、混合物への酸化剤によるダメージを抑制できる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、ダメージが抑制されつつ、漂白、殺菌、消臭が行われるので、より衛生的なパルプ繊維を得ることができる。 [態様4] 前記分離工程において前記混合液から前記混合物の他の部材が分離された後に、前記混合液を攪拌しつつ、前記混合液中の前記パルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、態様1乃至3のいずれか一項に記載の方法。 本方法は、分離工程において混合液から混合物の他の部材が分離された後に、混合液を攪拌しつつ、混合液中のパルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程を更に備えている。その酸化剤処理工程により、パルプ繊維を漂白、殺菌、消臭することができる。それにより、パルプ繊維をより衛生的なものにすることができる。このとき、不燃性疎水性有機溶剤及び親水性有機溶剤のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤の存在下で酸化剤の処理を行うため、パルプ繊維への酸化剤によるダメージを抑制できる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、ダメージが抑制されつつ、漂白、殺菌、消臭が行われるので、より衛生的なパルプ繊維を得ることができる。このとき、混合液から他の部材が分離された後にパルプ繊維を酸化するので、混合物中の他の部材の影響がなく、酸化の効率を高めることができる。 [態様5] 前記分離工程において前記混合液から分離された前記パルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程、を更に備える、態様1乃至4のいずれか一項に記載の方法。 本方法は、分離工程において混合液から分離されたパルプ繊維を酸化剤で処理する酸化剤処理工程を更に備えている。その酸化剤処理工程により、パルプ繊維を漂白、殺菌、消臭することができる。それにより、パルプ繊維をより衛生的なものにすることができる。このとき、混合液から分離されたパルプ繊維を酸化するので、混合物中の他の夾雑物の影響がなく、酸化の効率を高めることができる。このように、酸化剤処理工程では、安全性の高い状況で、漂白、殺菌、消臭が行われるので、より衛生的なパルプ繊維を得ることができる。 [態様6] 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物の水分を低減する前処理工程を更に備える、態様1乃至5のいずれか一項に記載の方法。 パルプ繊維を含む混合物に含まれる水分(例えば、尿)の量が多い場合、脱水洗浄工程以降の工程で使用される水の量が多くなり、処理液の組成を制御し難くなるおそれがある。そこで、本方法では、脱水洗浄工程の前に、混合物の水分を低減する前処理工程を含んでいる。それにより、混合物における、脱水洗浄工程において、混合物から脱水で放出される水分の量を低く制御することができ、処理液の組成を制御できる。また、パルプ繊維を含む混合物に含有される水分の量が多い場合、脱水洗浄工程以降の工程で処理すべき混合物の容積や質量が大き過ぎて、工程の効率が低下するおそれがある。そこで、前処理工程により、混合物の水分を低減することで、脱水洗浄工程以降の工程での混合物の容積や質量を低減でき、工程の効率の低下を抑制できる。 [態様7] 前記脱水洗浄工程の前に、前記混合物を内包した包装袋を破袋する破袋工程を更に備える、態様1乃至6のいずれか一項に記載の方法。 パルプ繊維を含む混合物、例えば、使用済み吸収性物品などは、包装袋に内包されて収集される場合がある。したがって、そのような混合物を処理するためには、包装体から混合物を取り出す必要がある。そこで、本方法では、脱水洗浄工程の前に、混合物を内包した包装袋を破袋する破袋工程を実行する。それにより、混合物が包装袋から取り出されるので、混合物に対して、脱水洗浄工程以降の工程を確実に実施可能とすることができる。 [態様8] 前記分離工程の後に、前記混合液から前記処理液のうちの少なくとも前記不燃性疎水性有機溶剤及び/又は前記親水性有機溶剤を分離して、回収する有機溶剤回収工程を更に備える、態様1乃至7のいずれか一項に記載の方法。 本方法では、分離工程後の混合液から処理液のうちの少なくとも不燃性疎水性有機溶剤又は親水性有機溶剤、あるいは両方を分離して、回収する有機溶剤回収工程を更に備えている。回収された有機溶剤は、例えば、脱水洗浄工程へ供給されるなどの再利用が可能となる。それにより、本方法において、有機溶剤のコスト分の上昇を抑制しつつ、混合物を脱水、洗浄、漂白、殺菌、脱水を行うことができる。 [態様9] 前記不燃性疎水性有機溶剤は、フッ素系有機溶剤及び芳香族系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、態様1乃至8のいずれか一項に記載の方法。 本方法では、不燃性疎水性有機溶剤は、フッ素系有機溶剤及び芳香族系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含んでいるため、パルプ繊維を処理液中に、より確実に分散させ、バラバラな状態にでき、かつ、より確実に親油性の汚れを除去できる。 [態様10] 前記親水性有機溶剤は、ケトン系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含む、態様1乃至9のいずれか一項に記載の方法。 本方法では、親水性有機溶剤として、ケトン系有機溶剤及びアルコール系有機溶剤のうちの少なくとも一つを含むため、パルプ繊維を処理液で、パルプ繊維へのダメージをより抑制しつつ、より確実に脱水することができ、より確実に親水性の汚れを除去できる。 [態様11] 前記水は、酸性水を含む、態様1乃至