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JP-2026077486-A - メラミン樹脂製部材の接合方法

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Abstract

【課題】メラミン樹脂からなるメラミン樹脂製部材同士を接合する際に、部材間に接着層を介さずに強固に接合することができるメラミン樹脂製部材の接合方法を提供する。 【解決手段】メラミン樹脂製部材の接合方法は、硬化したメラミン樹脂からなる第1部材4に硬化する前のメラミン樹脂を接触させた状態で接触させたメラミン樹脂を硬化させて第2部材5を成形することで、第1部材4と第2部材5とを接合するメラミン樹脂製部材の接合方法であって、成形圧力を加えて第2部材5を成形する際、第1部材4の第1温度が100℃以上180℃以下の間のある温度に維持された状態で、第2部材5が加熱される。 【選択図】図2

Inventors

  • 吉村 泰博
  • 奈佐 嘉一郎
  • 和田 光平

Assignees

  • 株式会社ニッシン

Dates

Publication Date
20260513
Application Date
20241025

Claims (3)

  1. 硬化したメラミン樹脂からなる第1部材に硬化する前のメラミン樹脂を接触させた状態で接触させたメラミン樹脂を硬化させて第2部材を成形することで、前記第1部材と前記第2部材とを接合するメラミン樹脂製部材の接合方法であって、 成形圧力を加えて前記第2部材を成形する際、前記第1部材の第1温度が100℃以上180℃以下の間のある温度に維持された状態で、前記第2部材が加熱される、メラミン樹脂製部材の接合方法。
  2. 前記第2部材を加熱する部分の第2温度は、前記第1温度以上である、請求項1に記載のメラミン樹脂製部材の接合方法。
  3. 前記第2部材は、前記第1部材に射出成形により成形される、請求項1又は2に記載のメラミン樹脂製部材の接合方法。

Description

本発明は、熱硬化性樹脂であるメラミン樹脂からなるメラミン樹脂製部材同士を接合するメラミン樹脂製部材の接合方法に関する。 従来、熱可塑性樹脂からなる部材同士を接合する方法については、種々の提案がなされている。一方、熱硬化性樹脂からなる部材同士の接合については、下記特許文献1に開示されるように、1層目の成形後から2層目の射出までの時間を短くすることが知られている。このように1層目の成形後から2層目の射出までの時間を短くすることで、1層目の部材と2層目の部材とを精度よく接着することができる。 特開2007-312840号公報 本発明の一実施形態によるメラミン樹脂製部材の接合方法によって成形された模型歯の一例を示す概略縦断面図である。本発明の一実施形態によるメラミン樹脂製部材の接合方法を実施した場合の接合強度についての試験に用いられる試験体を示す斜視図である。本発明の一実施形態によるメラミン樹脂製部材の接合方法を実施した場合の接合強度についての試験結果を示す表である。 以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。 本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法は、硬化したメラミン樹脂からなる第1部材に硬化する前のメラミン樹脂を接触させた状態で接触させたメラミン樹脂を硬化させて第2部材を成形することで、第1部材と第2部材とを接合する。すなわち、メラミン樹脂製部材の接合方法は、第1部材に第2部材を成形する場合、メラミン樹脂からなる第1部材の硬化した表面に硬化前の溶融したメラミン樹脂を接触させる。ここで、成形圧力を加えて第2部材を成形する際、第1部材の第1温度が100℃以上180℃以下の間のある温度に維持された状態で、第2部材が加熱されるという条件が必要である。なお、第2部材を加熱する部分の第2温度は、前記第1温度以上であるのが好ましい。 第2部材は、例えば射出成形、圧縮成形、又はトランスファー成形によって第1部材に成形される。この場合、第2部材を加熱する部分は、溶解したメラミン樹脂が充填される金型である。第2部材が射出成形により成形される場合、成形機のシリンダー径にも大きく依存するが、第2部材の成形時の成形圧力は、例えば1MPa以上220MPa以下であり、好ましくは10MPa以上200MPa以下であり、より好ましくは100MPa以上150MPa以下である。典型的には、前記成形圧力は、120MPaである。第2部材が射出成形により成形される場合、金型の第2温度は、例えば90℃以上180℃以下である。典型的には、前記第2温度は、170℃である。第2部材が圧縮成形により成形される場合、第2部材の成形時の成形圧力は、例えば1MPa以上20MPa以下であり、好ましくは5MPa以上15MPa以下である。典型的には、前記成形圧力は、10MPaである。第2部材が圧縮成形により成形される場合、金型の第2温度は、例えば160℃以上180℃以下である。典型的には、前記第2温度は、170℃である。第2部材がトランスファー成形により成形される場合、第2部材の成形時の成形圧力は、例えば1MPa以上200MPa以下であり、好ましくは10MPa以上100MPa以下である。典型的には、前記成形圧力は、50MPaである。第2部材がトランスファー成形により成形される場合、金型の第2温度は、例えば160℃以上180℃以下である。典型的には、前記第2温度は、170℃である。 第1部材は、特に問わないが、例えば射出成形により成形される。第1部材の成形後、第1部材の表面が硬化した状態において、第1部材の表面に第2部材が成形される。 第2部材を射出成形により成形する場合、予め金型内には成形された第1部材が配置されている。第2部材を射出成形する際、まずは、ホッパー内に収容された粉状又はペレット状のメラミン樹脂を筒状のシリンダー内に移動させる。シリンダーは、ヒータによって設定温度となるように加熱されている。シリンダー内に移動したメラミン樹脂は、加熱されて溶融する。シリンダー内の溶融したメラミン樹脂は、シリンダーの先端に設けられたノズルを介して、型締めされた金型内に充填される。金型内に充填されたメラミン樹脂は、前述したように金型内に配置された第1部材の表面に接触する。溶融したメラミン樹脂が第1部材の表面に接触する際、メラミン樹脂からなる第1部材の表面は硬化している。 第1部材の硬化した表面に接触したメラミン樹脂は、時間の経過とともに硬化する。このようにして溶融したメラミン樹脂が第1部材に接触した状態で硬化することで、溶融したメラミン樹脂が硬化して形成された第2部材は、第1部材に接合される。ここで、第2部材を成形する際の成形条件は、以下の通りである。 第1部材の第1温度が100℃以上180℃以下の間のある温度に維持された状態で、ヒータなどが内蔵された金型によって第2部材が加熱されるとともに第2部材の成形時の成形圧力が所定値である。金型の第2温度は、前述したように、例えば90℃以上180℃以下であり、典型的には170℃である。金型の第2温度は、第1部材の第1温度以上であるのが好ましい。第2部材の成形時の成形圧力は、前述したように、例えば1MPa以上220MPa以下であり、典型的には120MPaである。 前述したように、第2温度は、成形された第1部材が配置されるとともに溶融したメラミン樹脂が充填される金型の温度である。第1部材は、前述した金型の温度を調整することで第1温度にできる。第1部材の第1温度は、温度計、温度センサーによって直接に測定、温度コントロールされる。 第2部材が第1部材に接合された後、金型の型開きが行われる。金型の型開き後、金型に設けられたピンなどによって、第2部材が第1部材に接合された状態で金型から取り外される。このようにして、メラミン樹脂からなる第1部材とメラミン樹脂からなる第2部材とは、接着剤などを用いずに接合することができる。 本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法を用いて成形される成形品としては、例えば模型歯が挙げられる。図1に示すように、模型歯は、天然の歯牙を模した形状であって、象牙質部1及びエナメル質部2を備える。象牙質部1及びエナメル質部2は、メラミン樹脂から構成されている。エナメル質部2は、象牙質部1の上面及び象牙質部1の外周面の上端部を連続して覆うように設けられる。 本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法を用いて模型歯を成形する場合、エナメル質部2が第2部材に対応し、象牙質部1が第1部材に対応する。すなわち、模型歯を成形する場合、象牙質部1の硬化した表面にエナメル質部2が接合される。従って、象牙質部1とエナメル質部2とを接着剤を用いずに容易に接合することができる。 従来、メラミン樹脂製部材同士を接合する際には、一方のメラミン樹脂製部材が硬化してしまう前に、一方のメラミン樹脂製部材に他方のメラミン樹脂製部材を接合していた。この場合、他方のメラミン樹脂製部材の成形時の成形圧によって、一方のメラミン樹脂製部材にクラック変形等が生じるおそれがあるため、接合不良の要因となりうることがある。一方のメラミン樹脂製部材が硬化した後では、一方のメラミン樹脂製部材に他方のメラミン樹脂製部材を接合できなかった。これに対し、本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法の場合、第1部材の硬化した表面に第2部材が接合される。成形圧力を加えて第2部材を成形する際、第1部材の第1温度が110℃以上180℃以下の間のある温度に維持された状態で、第2部材が加熱される。この際、第2部材を加熱する部分の第2温度は、前記第1温度以上であるの好ましい。従って、本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法によれば、第1部材が硬化した後であっても、接着剤などを用いずに第1部材と第2部材とを強固に接合できる。 本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法の場合、第2部材は、第1部材射出成形後により成形される。従って、本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法によれば、第1部材と第2部材とを容易に接合することができるとともに、第2部材を容易に成形することができる。 図3は、本実施形態によるメラミン樹脂製部材の接合方法を実施した場合の接合強度についての試験結果を示す表である。図3に示す接合強度についての試験に用いられた試験体6から試験体17は、図2に示すように、平面視略長方形の板状であって、第1部材4及び第2部材5を有する。第1部材4及び第2部材5は、平面視略長方形の板状であって、メラミン樹脂からなる。第1部材4の長手方向端部と第2部材5の長手方向端部とは、本実施形態のメラミン樹脂製部材の接合方法で接合される。すなわち、予め成形された第1部材4の硬化した表面に第2部材5が接合される。試験体1から試験体5は、図示しないが、平面視略長方形の板状であって、メラミン樹脂によって一体形成される。具体的には、試験体1から試験体17は、次のとおりである。 試験体1から試験体5は、射出成形により成形される。試験体6から試験体17の第1部材4は、平面視略長方形の板状のメラミン樹脂からなる板部材を長手方向中央部で切断した2つの部材のうちの一方である。前記板部材の切断は、板部材を成形してから2又は3ヶ月後に行われた。前記板部材は、射出成形によって成形される。試験体1から試験体5の射出成形時、及び前記板部材の射出成形時において、ヒータによって加熱されたシリンダーの温度は90℃であり、メラミン樹脂が充填される金型の温度は170℃であり、金型内に充填されたメラミン樹脂の硬化時間は60秒である。 試験体6から試験体17の第2部材5は、第1部材4に射出成形後により成形される。第2部材5を成形する際、内部に第1部材4が配置された金型の温度は170℃である。第2部材5を成形する際、金型内に配置された第1部材4の温度は、図3に示すとおりである。具体的には、試験体6及び試験体7の場合の第1部材4の温度は110℃であり、試験体8及び試験体9の場合の第1部材4の温度は120℃であり、試験体10から試験体12の場合の第1部材4の温度は130℃であり、試験体13から試験体15の場合の第1部材4の温度は140℃であり、試験体16及び試験体17の場合の第1部材4の温度は150℃である。なお、試験体1から試験体5の場合、各試験体は、接合して形成されたものでなく、メラミン樹脂で一体形成されている。従って、図3に示すように、試験体1から試験体5において、温度の欄は空欄としている。試験体6から試験体17において、第2部材5の成形時の成形圧力は、120MPaである。 試験体1から試験体17において、図3に示す大きさ1は、板状の各試験体の厚さを示している。試験体1から試験体17において、図3に示す大きさ2は、平面視略長方形の板状の各試験体の短手方向の長さを示している。試験体1から試験体5において、各試験体の長手方向の長さは、約80mmである。試験体6から試験体17において、各試験体の長手方向の長さは、約80mmである。具体的には、第1部材4の長手方向の長さ及び第2部材5の長手方向の長さは、それぞれ約40mmである。 試験体1から試験体17において、図3に示す強度は、3点曲げ強度試験の結果である。ここでは、3点曲げ強度試験は、JISK7111に準じて行われる。図3において、平均値は、複数の試験体の強度の平均を示している。具体的には、図3において上から数えて1番目の平均値、2番目の平均値、3番目の平均値、4番目の平均値、5番目の平均値、及び6番目の平均値はそれぞれ、試験体1から試験体5の強度の平均、試験体6と試験体7との強度の平均、試験体8と試験体9との強度の平均、試験体10から試験体12の強度の平均、試験体13から試験体15の強度の平均、及び試験体16と試験体17との強度の平均を示している。 図3に示す温度が80℃から100℃の場合、第1部材4に第2部材