JP-2026077487-A - 模型歯台製造装置及び模型歯台製造方法
Abstract
【課題】複数の模型歯それぞれの歯軸の向きが異なる模型歯台を射出成形によって効率よく製造できる模型歯台製造装置及び模型歯台製造方法を提供する。 【解決手段】模型歯台製造装置1は、固定側金型4と、固定側金型4の一方側に配置され、固定側金型4に対して開閉可能な可動側金型5と、固定側金型4の他方側に配置され、固定側金型4に対して接近する方向又は離間する方向に移動可能な先抜き部6と、先抜き部6に設けられ、歯の形状を模した模型歯が挿入される挿入孔3を形成するための複数の駒片7と、を備え、固定側金型4と可動側金型5とを型締めした状態において、模型歯台2を形成するための空間で樹脂材料が充填される空洞14が固定側金型4と可動側金型5との間に形成され、空洞14の前歯側が空洞14の奥歯側よりも先抜き部6側に位置するように、空洞14が傾斜している。 【選択図】図1
Inventors
- 中村 隆志
- 吉村 泰博
- 細谷 昌広
- 奈佐 嘉一郎
- 和田 光平
Assignees
- 株式会社ニッシン
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (4)
- 歯の形状を模した模型歯が挿入される複数の挿入孔を有し、前記挿入孔のそれぞれが挿入される前記模型歯それぞれの歯軸を異なる方向に傾斜させるように傾斜した模型歯台を製造する模型歯台製造装置であって、 固定側金型と、 前記固定側金型の一方側に配置され、前記固定側金型に対して開閉可能な可動側金型と、 前記固定側金型の他方側に配置され、前記固定側金型に対して接近する方向又は離間する方向に移動可能な先抜き部と、 前記先抜き部に設けられ、前記挿入孔を形成するための複数の駒片と、を備え、 前記固定側金型と前記可動側金型とを型締めした状態において、前記模型歯台を形成するための空間で樹脂材料が充填される空洞が前記固定側金型と前記可動側金型との間に形成され、 前記空洞の前歯側が前記空洞の奥歯側よりも前記先抜き部側に位置するように、前記空洞が傾斜している、模型歯台製造装置。
- 前記模型歯台は、上顎の歯の形状を模した上顎用模型歯が挿入される上顎用模型歯台と、下顎の歯の形状を模した下顎用模型歯が挿入される下顎用模型歯台とを有し、 前記空洞は、前記上顎用模型歯台を形成するための空間である第1空洞と、前記下顎用模型歯台を形成するための空間である第2空洞とを有する、請求項1に記載の模型歯台製造装置。
- 前記複数の駒片は、前記先抜き部に対して、前記先抜き部の移動方向と直交する方向にスライド可能である、請求項1又は2に記載の模型歯台製造装置。
- 歯の形状を模した模型歯が挿入される複数の挿入孔を有し、前記挿入孔のそれぞれが挿入される前記模型歯それぞれの歯軸を異なる方向に傾斜させるように傾斜した模型歯台を製造する模型歯台製造装置を用いた模型歯台製造方法であって、 前記模型歯台製造装置は、 固定側金型と、 前記固定側金型の一方側に配置され、前記固定側金型に対して開閉可能な可動側金型と、 前記固定側金型の他方側に配置され、前記固定側金型に対して接近する方向又は離間する方向に移動可能な先抜き部と、 前記先抜き部に設けられ、前記挿入孔を形成するための複数の駒片と、を備え、 前記固定側金型と前記可動側金型とを型締めした状態において、前記模型歯台を形成するための空間で樹脂材料が充填される空洞が前記固定側金型と前記可動側金型との間に形成され、 前記空洞の前歯側が前記空洞の奥歯側よりも前記先抜き部側に位置するように、前記空洞が傾斜しており、 前記空洞内に充填された前記樹脂材料が固化した後で、前記固定側金型と前記可動側金型とを型開きする前に、前記先抜き部を前記固定側金型から離れる方向に移動させて前記複数の駒片を前記挿入孔から抜き取る先抜き工程を実行する、模型歯台製造方法。
Description
本発明は、歯科模型に用いられ、歯の形状を模した模型歯が設けられる模型歯台を製造する模型歯台製造装置及び模型歯台製造方法に関する。 従来、歯の形状を模した模型歯と、模型歯が挿入される挿入孔を有する模型歯台とを備える歯科模型として、例えば下記特許文献1に開示されるような歯列模型が提案されている。この歯列模型の模型歯肉は、例えば射出成形によって形成される。模型歯肉が射出成形によって形成される場合、模型歯肉の歯根挿入孔は、金型によって成形しやすい形状とされる。具体的には、模型歯肉の複数の歯根挿入孔は、同じ方向に延びて形成されている。そのため、模型歯肉の歯根挿入孔に模型歯が挿入された状態において、模型歯の歯軸は、同一方向に延びており、天然歯の場合と異なっている。天然歯の場合、歯によって歯軸の延びる方向が異なっている(歯によって歯軸の傾斜角度が異なっている)。 特開2007-328083号公報 本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の使用状態を示す概略正面図であり、内部が見えた状態を示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置を示す概略平面図であり、一部を省略して内部が見える状態を示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置を示す概略正面図であり、樹脂材料が充填された空洞を示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の駒片の一例を示す概略縦断面図であり、一部を拡大して示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の駒片の他の例を示す概略縦断面図であり、一部を拡大して示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の使用状態を示す概略正面図であり、先抜き部の移動途中を示している。本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の使用状態を示す概略正面図であり、図6の状態から先抜き部がさらに移動した状態を示している。 以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。 図1は、本発明の一実施形態による模型歯台製造装置の使用状態を示す概略正面図であり、内部が見えた状態を示している。図2は、図1の模型歯台製造装置を示す概略平面図であり、一部を省略して内部が見える状態を示している。図示例では、一方側を下側とし、他方側を上側とする。 本実施形態の模型歯台製造装置1は、歯肉部分を有する模型歯台2を射出成形によって製造する。模型歯台製造装置1によって製造される模型歯台2は、歯の形状を模した複数の模型歯が挿入される複数の挿入孔3を有し、挿入孔3のそれぞれが挿入される前記模型歯それぞれの歯軸を異なる方向に傾斜させるように傾斜している。図1及び図2に示すように、模型歯台製造装置1は、固定側金型4、可動側金型5、先抜き部6、及び複数の駒片7を有する。図示例では、固定側金型4及び可動側金型5は、上下に配置される。 模型歯台2は、複数の模型歯が取り付けられる複数の挿入孔3を有している。図2に示すように、複数の模型歯は、前歯及び奥歯を有するように略U字形状に並べられる。典型的には、人の上顎及び人の下顎に設けられる複数の歯のように並べられる。 上側に位置する固定側金型4は、移動不能に配置される。図示例では、固定側金型4は、固定側型板8及び固定側入子9を有する。固定側型板8は、下方に開口した凹部10を有する。この凹部10には、固定側入子9が着脱可能に設けられる。 可動側金型5は、固定側金型4の一方側に配置される。図示例では、可動側金型5は、固定側金型4の下側に配置される。可動側金型5は、固定側金型4に接触した位置と、固定側金型4から下方に離れた位置との間において、上下方向に移動可能である。このように、可動側金型5は、型閉じ位置と型開き位置との間を移動可能である。従って、可動側金型5は、固定側金型4に対して開閉可能である。図示例では、可動側金型5は、可動側型板11及び可動側入子12を有する。可動側型板11は、上方に開口した凹部13を有する。この凹部13には、可動側入子12が着脱可能に設けられる。 このような構成の場合、可動側金型5と固定側金型4とが型閉じ状態では、可動側金型5の可動側入子12は、固定側金型4の固定側入子9と重ね合わされる。可動側入子12と固定側入子9とを重ね合わせつつ、固定側金型4と可動側金型5とを型締めした状態において、固定側金型4と可動側金型5との間には、模型歯台2を形成するための空間で樹脂材料が充填される空洞14が形成される。前述したように、模型歯台2に取り付けられる複数の模型歯は、前歯及び奥歯を有するように略U字形状に並べられる。従って、模型歯台2を形成する空間である空洞14は、前歯側及び奥歯側を有している。この場合、空洞14の前歯側が空洞14の奥歯側よりも後述する先抜き部6側に位置するように、空洞14は、傾斜している。 図3は、図1の模型歯台製造装置を示す概略正面図であり、樹脂材料が充填された空洞を示している。図1から図3に示すように、本実施形態の模型歯台製造装置1によって製造される模型歯台2は、上顎の歯の形状を模した複数の上顎用模型歯が挿入される複数の挿入孔3を有する上顎用模型歯台15と、下顎の歯の形状を模した複数の下顎用模型歯が挿入される複数の挿入孔3を有する下顎用模型歯台16とを有する。そのため、模型歯台2を形成する空間である空洞14は、上顎用模型歯台15を形成するための空間である第1空洞17と、下顎用模型歯台16を形成するための空間である第2空洞18とを有する。第1空洞17と第2空洞18とは、先抜き部6の移動方向と直交する方向に離隔している。図示例では、第1空洞17と第2空洞18とは、左右方向に離隔している。この際、第1空洞17及び第2空洞18の奥歯側同士が対向し、第1空洞17及び第2空洞18の前歯側同士が逆方向に向いている。 第1空洞17の傾斜角度αは、好ましくは1°以上30°以下であり、より好ましくは5°以上15°以下である。典型的には、傾斜角度αは、10°である。第1空洞17の傾斜角度αは、人の上顎の前歯の傾きと人の上顎の奥歯の傾きとを考慮して、上記範囲となっている。第2空洞18の傾斜角度βは、好ましくは1°以上30°以下であり、より好ましくは10°以上20°以下である。典型的には、傾斜角度βは、15°である。第2空洞18の傾斜角度βは、人の下顎の前歯の傾きと人の下顎の奥歯の傾きとを考慮して、上記範囲となっている。図3に示すように、第1空洞17の傾斜角度αは、第2空洞18の傾斜角度βよりも小さい。第1空洞17の奥歯側端部は、第2空洞18の奥歯側端部よりも先抜き部6側に位置している。例えば、第1空洞17の奥歯側端部と第2空洞18の奥歯側端部との間の距離Aは、約3.0mmである。このようにして、第1空洞17の奥歯側は、第2空洞18の奥歯側よりも先抜き部6の近くに位置している。 先抜き部6は、固定側金型4の他方側に配置される。図示例では、先抜き部6は、固定側金型4の上側に配置される。先抜き部6は、固定側金型4の他方側である上部に接触した位置と、固定側金型4から上方に離れた位置との間において、上下方向に移動可能である。このように、先抜き部6は、固定側金型4に対して接近する方向又は離間する方向に移動可能である。図示例では、先抜き部6は、下側に位置する第1片19と、上側に位置する第2片20とを有する。 第1片19は、平面視略四角形の板状であって、板面を上下に向けている。第1片19の上面には、上方に開口する複数の第1凹部21が設けられる。各第1凹部21の底面には、上下方向に貫通する第1挿通孔22が設けられる。第1挿通孔22は、第1凹部21の底面に開口するとともに、第1片19の下面に開口している。第1片19には、上下方向に貫通する複数の貫通孔23が設けられる。各貫通孔23は、第1片19の上面に開口するとともに、第1片19の下面に開口している。第2片20は、平面視略四角形の板状であって、板面を上下に向けている。第2片20の上面には、上方に開口する複数の第2凹部24が設けられる。各第2凹部24の底面には、上下方向に貫通する第2挿通孔25が設けられる。第2挿通孔25は、第2凹部24の底面に開口するとともに、第2片20の下面に開口している。 図1に示すように、第1片19の上面に第2片20の下面が重ね合わされた状態で、第1片19と第2片20とは、互いにねじなどで固定される。第1片19と第2片20とが固定された状態において、第1片19の貫通孔23は、第2片20の第2挿通孔25と連続している。従って、第2挿通孔25は、第1片19の貫通孔23と連通しており、貫通孔23を介して第1片19の下面に開口している。 先抜き部6には、複数の模型歯が挿入される複数の挿入孔3を形成するための複数の駒片7が設けられる。図示例では、複数の駒片7のうち、一部の複数の駒片7は、第2片20に設けられ、残りの複数の駒片7は、第1片19に設けられる。 図4は、図1の模型歯台製造装置の駒片の一例を示す概略縦断面図であり、一部を拡大して示している。図5は、図1の模型歯台製造装置の駒片の他の例を示す概略縦断面図であり、一部を拡大して示している。 第2片20に設けられる駒片7は、棒状であって、上下方向に沿っている。第2片20に設けられる駒片7の上端部には、駒片7の軸線を挟んで対向するように一対の軸部26,26が設けられる。一対の軸部26,26は、丸棒状であって、駒片7から互いに離隔する方向に延びている。第2片20に設けられる駒片7の下端部の外形は、模型歯の歯根部の外形形状を有している。第2片20に設けられる駒片7は、第2片20の第2凹部24に設けられる。具体的には、第2片20の第2挿通孔25及び第1片19の貫通孔23に駒片7が貫通した状態で、駒片7の一対の軸部26,26が第2凹部24の底面に載置されることで、駒片7は、第2片20に支持される。駒片7が第2片20に設けられた状態において、駒片7は、第1片19から下方に突出している。 第1片19に設けられる駒片7は、2種類の構成を有している。2種類の構成のうち、一方の構成を有する駒片(以下、一方の駒片という)7は、棒状であって、上下方向に沿っている。一方の駒片7の上端部には、駒片7の軸線を挟んで対向するように一対の軸部26,26が設けられる。一対の軸部26,26は、丸棒状であって、一方の駒片7から互いに離隔する方向に延びている。一方の駒片7の下端部の外形は、模型歯の歯根部の外形形状を有している。図4に示すように、一方の駒片7は、第1片19の第1凹部21に設けられる。具体的には、第1片19の第1挿通孔22に一方の駒片7が貫通した状態で、一方の駒片7の一対の軸部26,26が第1凹部21の底面に載置されることで、一方の駒片7は、第1片19に支持される。一方の駒片7は、第1片19に設けられた状態において、第1片19から下方に突出している。 2種類の構成のうち、他方の構成を有する駒片(以下、他方の駒片という)7は、支持部27及び差込部28を有する。支持部27は、ピン部29及び連結部30を有する。ピン部29は、頭部31を有するピン形状であって、上下方向に沿っている。連結部30は、略矩形のブロック状であって、ピン部29の下端部に設けられる。差込部28は、棒状であって、上下方向に沿っている。差込部28の上端部には、上方に開口する溝部32が設けられる。溝部32の軸方向両端部は、開口している。溝部32の上部の幅は、溝部32の下部の幅よりも小さい。従って、溝部32の内部には、一対の段部33,33が設けられる。差込部28の下端部の外形は、模型歯の歯根部の外形形状を有している。図5に示すように、差込部28は、支持部27に支持される。具体的には、溝部32の軸方向一端側から、ピン部29の下端部を溝部32の上部に通しつつ、連結部30を溝部32の下部に通すことで、差込部28は、支持部27に取り付けられる。連結部30が溝部32