JP-2026077513-A - 化粧部材の製造方法
Abstract
【課題】化粧シートを基板のエッジ部に密着してラッピングし、意匠性及び耐久性が高い化粧部材の製造方法を提供する。 【解決手段】化粧部材10の製造方法では、セメント系の基板11の表面11aに化粧シート12をラッピングする際に、化粧シート12を加熱して軟化させた状態で、基板11の表面11aから表面11aに接続する四方の側面11bに移行するエッジ部11cに化粧シート12を展張させながら貼り付ける。 【選択図】図4
Inventors
- 木村 匡志
Assignees
- アイカテック建材株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20241025
Claims (4)
- セメント系の基板の表面に化粧シートをラッピングして成る化粧部材の製造方法であって、 前記化粧シートを加熱して軟化させた状態で、前記基板の表面から前記表面に接続する四方の側面に移行するエッジ部に前記化粧シートを展張させながら貼り付ける、ことを特徴とする化粧部材の製造方法。
- 前記化粧シートを前記基板にラッピングする前に、前記基板の表面に硬化系樹脂を塗布する、ことを特徴とする請求項1に記載の化粧部材の製造方法。
- 前記化粧シートを50~100℃に加熱して軟化させる、ことを特徴とする請求項1に記載の化粧部材の製造方法。
- 前記基板は、石膏ボード又は押出成形セメント板である、ことを特徴とする請求項1に記載の化粧部材の製造方法。
Description
本発明は、化粧部材の製造方法に関する。 従来より、セメントを原料とする基板の表面に色彩や模様等が付与された化粧シートをラッピングして、高い意匠性を有するとともに耐久性に優れた化粧部材が知られている。 このような化粧部材として、長手方向の木口部分において、基板の裏面まで化粧シートを巻き込んで木口部分を隠すラッピング処理が施したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。 特開平7-052305号公報 本発明の一実施形態に係る化粧部材を適用した外壁を屋内側から視た模式図。図1に示す外壁を屋外側から視た模式図。化粧部材を示す斜視図。化粧シートの断面構造を示す模式図。化粧部材の断面構造を示す模式図。化粧シートを基板の表面上に載せた様子を示す模式図。化粧シートを基板の表面に貼り付けている様子を示す模式図。化粧シートの端部を加熱して軟化させた状態で展張している様子を示す模式図。化粧シートの端部が基板のエッジ部、側面に貼り付けられた状態を示す模式図。 本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、以下では、構成要素の数、数値、量、範囲等に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも構わない。 また、構成要素等の形状、位置関係に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似又は類似するもの等を含む。 また、図面は、特徴を分かり易くするために特徴的な部分を拡大する等して誇張する場合があり、構成要素の寸法比率等が実際と同じであるとは限らない。 <外壁の構造> 図1は、本実施形態に係る化粧部材10を縦横に連結することにより構築された外壁1を建造物(屋内)側から視た模式図である。図2は、外壁1を屋外側から視た模式図である。 外壁1は、建造物の躯体である梁2と、梁2に固定されて取り付けられた化粧部材10と、を備えている。梁2は、例えばH型鋼材から成る。梁2には、建造物の床等の構造部材となる床パネル3が載置されている。外壁1は、梁2と化粧部材10とから成る基本単位を繰り返すことにより構築されている。 図1に示された外壁1は、化粧部材10の押出方向の長さが長いタイプのパネル2枚と短いタイプのパネル6枚とから構成されている。8枚の化粧部材10は、梁2に対して垂直に梁2に取り付けられている。 複数の化粧部材10は、建造物の躯体に沿って、地面に対して垂直面方向に並べられていればよく、化粧部材10の押し出し方向を垂直方向とする「縦張り工法」によって並べられていてもよい。また、化粧部材10の押し出し方向を水平方向とする「横張り工法」によって並べられていてもよい。複数の化粧部材10は、通しアングル4により、それぞれ建造物の躯体である梁2に取り付けられる。なお、通しアングル4は、例えばL型鋼材から成る。 通しアングル4は、梁2に沿って、垂直方向に並べられた化粧部材10の建造物の室内側の上端部及び下端部に複数の化粧部材10を一括りできるように取り付けられている。通しアングル4は、建造物の躯体である梁2に固定されている。 通しアングル4は、LZ金物(Z型クリップ)6と化粧部材10とによって挟持されて固定化されている。 なお、必要に応じて、梁2と化粧部材10との取り付け状態を強化して、安定化するために化粧部材10の幅方向の中央に、通しアングル4に固定されるL型のピースアングル5を取り付けてもよい。 外壁1は、化粧部材10の幅方向の側面10aと壁パネルの押し出し方向の側面10bから形成される建造物の開口を備えていてもよい。この開口は、建造物の窓枠等として利用される。外壁1は、この建造物の開口を補強するために開口補強材7を備えていてもよい。 <化粧部材の構造> 図3、図4に示すように、化粧部材10は、基板11と、基板11の屋外側の一面(表面11a)側に貼り付けられた化粧シート12と、を備えている。 基板11は、押出方向を長軸、幅方向を短軸とする略矩形状に形成された押出成形セメント板であるが、石膏ボード等のセメント系の基板であれば如何なるものであっても構わない。基板11は、長手寸法、幅寸法又は厚み寸法が異なるサイズのパネルの中から、個数及び種類のうち少なくとも何れか一方を選択し、建造物の構造に応じて適宜選択することができる。 基板11の表面11aから四方の側面11bに移行するエッジ部11cには、化粧シート12が隙間なく貼り付けられている。 なお、基板11の表面11aにプライマー層を設けても構わない。プライマー層は、基板11の表面11aに熱硬化型樹脂等の硬化型樹脂が塗布され、これを乾燥・硬化させることにより形成される。プライマー層が、基板11表面の細かい凹凸を埋めて平滑化するため、基板11と化粧シート12とが、密着して貼り付けられる。プライマー層の硬貨系樹脂は、例えば、エポキシ樹脂等である。プライマー層の厚みは、例えば約1~100μm程度である。 図5に示すように、化粧シート12は、基材シート13と、模様層14と、保護層15と、を備えている。化粧シート12は、例えばアイカ工業株式会社製の「オルティノ(登録商標)フィルム」であるが、これに限定されるものではない。 基材シート13は、例えば、熱可塑性樹脂により形成されたシートが好ましく、具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル等である。基材シート13は、上述の樹脂を1種又は2種以上を組み合わせて形成される。なお、基材シート13は、着色されても構わない。基材シート13にポリ塩化ビニルを用いた場合、基材シート13を50~100℃に加熱すると、基材シート13は軟化して、塑性変形が進展し易く、弾力が滅失した所謂コシが抜けた状態に至る。基材シート13は、厚みベースで、化粧シート12の大部分を占めている。 模様層14は、基材シート13の表面に積層されている。模様層14は、化粧シート12に所望の模様を付与するものであり、その模様は、例えば、木目、大理石、布目等であるが、模様の種類等は如何なるものであっても構わない。模様層14の形成方法は特に限定されない。なお、模様に代えて、全面ベタ状の模様層14であっても構わない。 保護層15は、模様層14の表面に積層され、模様層14を保護する。保護層15を構成する樹脂は、硬化型樹脂が好ましい。保護層15は、1層のみ設けられても2層以上設けられても構わない。 基材シート13の裏面側には、粘着剤層16が積層されている。粘着剤層16は、基材シート13上に感圧接着剤が塗布されて形成される。感圧接着剤は、例えばアクリル系感圧接着剤等であるが、これに限定されるものではない。粘着剤層16の厚みは、例えば約1~100μm程度である。なお、基材シート13と粘着剤層16との間に、粘着剤層16の粘着剤が基材シート13に浸透することを抑制する図示しない目止層を設けても構わない。また、化粧シート12の裏面には、粘着剤層16から剥離可能なセパレータ17が貼り付けられている。 <化粧部材の製造方法> 次に、化粧シート12を基板11にラッピングする化粧部材10の製造方法について、図面に基づいて説明する。図6~図9は、化粧部材10を製造する工程を図示する模式図である。 まず、図6に示すように、セパレータ17を下に向けた状態で化粧シート12を基板11の表面11aに載せる。このとき、化粧シート12は、その端部が基板11の四方の側面11bに巻き込み可能な位置に位置決めされる。 次に、図7に示すように、化粧シート12の一方端から他方端に向けて順に、粘着剤層16に貼り付けられたセパレータ17を剥がし、セパレータ17が剥がされた領域の化粧シート12を転圧ローラR等を用いて基板11に押し付けることにより、化粧シート12が粘着剤層16を介して基板11に貼り付けられる。なお、基板11への化粧シート12の貼り付けは、基板11の長軸又は短軸の何れの方向に沿って行っても構わない。なお、この時点では、基板11の表面11aには化粧シート12が貼り付けられているものの、基板11の表面11aから四方の側面11bに移行するエッジ部11cには、化粧シート12は未だ貼り付けられていない。 次に、図8に示すように、化粧シート12の端部を作業員が指で摘み、エッジ部11cの近傍に位置する化粧シート12を展張させた状態で、化粧シート12のうちエッジ部11cの近傍に位置する部分をヒートブロワHB等で加熱させる。ヒートブロワHB等の設定温度は、基材シート13が軟化する温度、例えば約50~100℃に設定される。化粧シート12が加熱され、化粧シート12の大部分を占める基材シート13が軟化して弾力が滅失した状態で、作業員が、化粧シート12が四方の側面11bに至るように化粧シート12の端部を引っ張って化粧シート12の塑性変形を進展させ、化粧シート12を側面11b及びエッジ部11cに押し付けて化粧シート12を粘着剤層16を介して基板11に貼り付ける。 そして、図9に示すように、化粧シート12が、所謂コシがない状態でエッジ部11cに貼り付けられることにより、エッジ部11cにおいて浮きや皺の発生を抑制し、化粧シート12が基板11に密着してラッピングされることにより、基板11内への浸水や化粧シート12の剥離を抑制することができる。また、化粧シート12が基板11の表面11aからエッジ部11cを経て側面11bに至るまで一体的にラッピングされていることにより、表面11aから側面11bに至るまで意匠性及び耐久性が高い化粧部材10を得ることができる。 なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。 例えば、化粧シート12の端部を側面11b及びエッジ部11cに貼り付ける際、化粧シート12の端部がヒートブロワHBで加熱されて軟化した状態で展張されることにより、浮きや皺の発生が抑制される態様であれば、化粧シート12の端部を展張させる手段は如何なるものであっても構わない。