JP-2026077539-A - 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物
Abstract
【課題】良好な色相を有し、透明性に優れ、且つ耐熱変色性に優れたポリカーボネート樹脂組成物。 【解決手段】芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、ポリエーテル化合物(B)を0.01~4質量部及びトコフェロール(C)を0.00001~0.02質量部含有することを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 【選択図】なし
Inventors
- 赤塚 渉
Assignees
- 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社
Dates
- Publication Date
- 20260513
- Application Date
- 20250227
- Priority Date
- 20241025
Claims (13)
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、ポリエーテル化合物(B)を0.01~4質量部及びトコフェロール(C)を0.00001~0.02質量部含有することを特徴とする芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- ポリエーテル化合物(B)が下記一般式(I)で表されるポリエーテル化合物である請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。 B 1 O-(A 1 -O) a -X-(A 2 -O) b -B 2 (I) (式中、A 1 は直鎖または分岐の炭素数2~6の炭化水素基を、A 2 は、アリロキシ基またはアルコキシ基で置換されていてもよい、直鎖または分岐の炭素数7~20の炭化水素基を示し、B 1 及びB 2 はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~30の炭化水素基を示し、Xは単結合または2価の有機基を示す。aは0または1以上の整数を、bは0または1以上の整数を示し、aまたはbが2以上の場合、A 1 及びA 2 のそれぞれは同一の炭化水素基であってもよく、異なる炭化水素基であってもよい。)
- 前記一般式(I)中のA1が、1,2-エチレン基、1,2-プロピレン基、トリメチレン基、1,2-ブチレン基及びテトラメチレン基からなる群から選択されるアルキレン基である請求項2に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- ポリエーテル化合物(B)の数平均分子量(Mn)が、200~10,000である請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(A)の粘度平均分子量(Mv)が、10,000~50,000である請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- さらに、リン系安定剤(D)を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.005~0.5質量部含有する請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- リン系安定剤(D)が、ホスファイト構造を有するリン系化合物である請求項6に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- リン系安定剤(D)が、ホスファイト構造を有するリン系化合物を2種類以上含み、その内1種類以上がスピロ環骨格を有するホスファイト化合物である請求項7に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- さらに、エポキシ化合物及び/またはオキセタン化合物(E)を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.0005~0.2質量部含有する請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- さらに、脂肪酸エステル(F)を、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、0.01~0.5質量部含有する請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物からなるペレット。
- 請求項11に記載のペレットを成形してなる成形体。
- 光学部品である請求項12に記載の成形体。
Description
本発明は、芳香族ポリカーボネート樹脂組成物に関し、詳しくは、良好な色相を有し、透明性に優れ、且つ耐熱変色性に優れた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及びそれを成形した成形体に関する。 パーソナルコンピュータ、携帯電話等に使用される液晶表示装置には、その薄型化、軽量化、省力化、高精細化の要求に対応するために、面状光源装置が組み込まれている。この面状光源装置には、入光する光を液晶表示側に均一かつ効率的に導く役割を果たす目的で、一面が一様な傾斜面を有する楔型断面の導光板や平板形状の導光板が備えられている。また導光板の表面に凹凸パターンを形成して光散乱機能を付与するものもある。 このような導光板は、熱可塑性樹脂の射出成形によって得られ、上記の凹凸パターンは入れ子金型の表面に形成された凹凸部の転写によって付与される。従来、導光板はポリメチルメタクリレート(PMMA)等の樹脂材料から成形されてきたが、最近では、より鮮明な画像を映し出す表示装置が求められ、光源近傍で発生する熱によって機器装置内が高温化する傾向にあるため、より耐熱性の高いポリカーボネート樹脂材料に置き換えられつつある。 しかしながら、ポリカーボネート樹脂は、機械的性質、熱的性質、電気的性質、耐候性、光線透過率及び透明性に優れるが、最近では導光板の入光部と入光部から離れた場所の色度差を少なくすることが求められており、ポリカーボネート樹脂はPMMAと比べて黄変しやすいという問題がある。 透過率や色相を改良するため、ポリカーボネート樹脂に直鎖アルキル基で構成されるポリアルキレングリコールを配合することが、特許文献1により提案されている。ポリテトラメチレンエーテルグリコールを配合することで透過率や黄変度(イエローインデックス:YI)に改善が見られる。 特に最近、スマートフォンやタブレット型端末等のモバイル端末の製品において、導光板などの光学部品は高度に集積化が進行しており、そのため導光板などの光学部品には、優れた色相(YI)や高度の透明性のみならず、使用時の温度上昇による加熱下にあっても変色し難い、耐熱変色性にも優れることが強く求められる。 特許第5699188号公報 以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明する。 なお、本明細書において、「~」とは、特に断りがない場合、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。 本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物は、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対し、ポリエーテル化合物(B)を0.01~4質量部及びトコフェロール(C)を0.00001~0.02質量部含有することを特徴とする。 以下、本発明の芳香族ポリカーボネート樹脂組成物を構成する各成分、成形体等につき、詳細に説明する。 [ポリエーテル化合物(B)] ポリエーテル化合物(B)としては、好ましくは下記一般式(I)で表されるポリエーテル化合物(B1)が挙げられる。 B1O-(A1-O)a-X-(A2-O)b-B2 (I) 式(I)中、A1は直鎖または分岐の炭素数2~6の炭化水素基を、A2は、アリロキシ基(アリルオキシ基ともいう)またはアルコキシ基で置換されていてもよい、直鎖または分岐の炭素数7~20の炭化水素基を示し、B1及びB2はそれぞれ独立して水素原子または炭素数1~30の炭化水素基を示し、Xは単結合または2価の有機基を示す。aは0または1以上の整数を、bは0または1以上の整数を示し(ただし、aとbが同時に0となる場合を除く)、また、aが0の場合bは2以上の整数を示し、bが0の場合aは2以上の整数を示す。aまたはbが2以上の場合、A1及びA2のそれぞれは同一の炭化水素基であってもよく、異なる炭化水素基であってもよい。 A2が炭素数7~20の直鎖の炭化水素基としては、炭素数が7~20のアルキレン基が好ましく、例えば、炭素数が7のヘプタメチレン基、オクタメチレン基(炭素数8)、ノナメチレン基(炭素数9)、デカメチレン基(炭素数10)、ウンデカメチレン基(炭素数11)、ドデカメチレン基(炭素数12)、トリデカメチレン基(炭素数13)等が挙げられる。炭素数7~20の直鎖の炭化水素基としては、炭素数が7~13のアルキレン基がより好ましい。 炭素数7~20の直鎖のアルキレン基A2によりA2-Oのアルキレンオキシ単位を有することで、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性が向上し透明性に優れ、色相にも優れた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物とすることができる。 A2が炭素数7~20の分岐の炭化水素基としては、炭素数が7~20の分岐のアルキレン基が好ましく、例えば、sec-ヘプチレン基、tert-ヘプチレン基、イソヘプチレン基、sec-オクチレン基、tert-オクチレン基、イソオクチレン基、1-エチルヘキシレン基、1-プロピルペンチレン基、2-エチルヘキシレン基、2-プロピルペンチレン基、sec-ノニレン基、tert-ノニレン基、ネオノニレン基、1-エチルヘプチレン基、1-プロピルヘキシレン基、1-ブチルペンチレン基、2-エチルヘプチレン基、2-プロピルヘキシレン基、2-ブチルペンチレン基、イソデシレン基、sec-デシレン基、tert-デシレン基、ネオデシレン基、1-エチルオクチレン基、1-プロピルヘプチレン基、1-ブチルヘキシレン基、2-エチルオクチレン基、2-プロピルヘプチレン基、2-ブチルヘキシレン基、イソウンデシレン基、sec-ウンデシレン基、tert-ウンデシレン基、ネオウンデシレン基、1-エチルノニレン基、1-プロピルオクチレン基、1-ブチルヘプチレン基、1-ペンチルヘキシレン基、2-エチルノニレン基、2-プロピルオクチレン基、2-ブチルヘプチレン基、2-ペンチルヘキシレン基、イソドデシレン基、sec-ドデシレン基、tert-ドデシレン基、ネオドデシレン基、1-エチルデシレン基、1-プロピルノニレン基、1-ブチルオクチレン基、1-ペンチルヘプチレン基、2-エチルデシレン基、2-プロピルノニレン基、2-ブチルオクチレン基、2-ペンチルヘプチレン基、イソトリデシレン基、sec-トリデシレン基、tert-トリデシレン基、ネオトリデシレン基、1-エチルウンデシレン基、1-プロピルデシレン基、1-ブチルノニレン基、1-ペンチルオクチレン基、1-ヘキシルヘプチレン基、2-エチルウンデシレン基、2-プロピルデシレン基、2-ブチルオクチレン基、2-ペンチルオクチレン基、2-ヘキシルヘプチレン基、イソテトラデシレン基、sec-テトラデシレン基、tert-テトラデシレン基、ネオテトラデシレン基、1-エチルドデシレン基、1-プロピルウンデシレン基、1-ブチルデシレン基、1-ペンチルノニレン基、1-ヘキシルオクチレン基、2-エチルドデシレン基、2-プロピルウンデシレン基、2-ブチルデシレン基、2-ペンチルノニレン基、2-ヘキシルオクチレン基、イソペンタデシレン基、sec-ペンタデシレン基、tert-ペンタデシレン基、ネオペンタデシレン基、イソヘキサデシレン基、sec-ヘキサデシレン基、tert-ヘキサデシレン基、ネオヘキサデシレン基、イソヘプタデシレン基、sec-ヘプタデシレン基、tert-ヘプタデシレン基、ネオヘプタデシレン基、イソオクタデシル(イソステアリル)基、sec-オクタデシレン基、tert-オクタデシレン基、ネオオクタデシレン基、イソノナデシレン基、sec-ノナデシレン基、tert-ノナデシレン基、ネオノナデシレン基、イソイコシレン基、sec-イコシレン基、tert-イコシレン基、ネオイコシレン基が挙げられる。分岐のアルキレン基としては、炭素数が7~13のアルキレン基がより好ましい。 炭素数7~20の分岐のアルキレン基A2によりA2-Oのアルキレンオキシ単位を有することで、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性が向上し透明性に優れ、色相にも優れた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物とすることができる。 A2が炭素数7~20の直鎖または分岐の炭化水素基は、芳香環(芳香族基)あるいは脂環式炭化水素基を有してもよい。例えば、1-フェニルエチレン基のように芳香環を有するものも好ましい。A2が1-フェニル-1,2-エチレンであるエーテル単位A2-Oは、スチレンオキシドあるいは1-フェニルエチレングリコールを原料にして製造できる。1-フェニル-1,2-エチレンと同様なものとして、それをオキシド化合物として例示すると、αメチルスチレンオキシド、ナフタレンオキシド、1,1’-ジフェニルスチレンオキシド等も挙げられる。これらはアルキレン基に芳香環が側鎖として導入され、これにより芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性が特に向上するので好ましい。 また、アルキレン基が芳香環あるいは脂環式炭化水素基と共有した形になるものも好ましく、例えば1,2-エポキシシクロヘキサン、1,2-エポキシ-4-ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。 芳香環族基あるいは脂環式炭化水素基含有のアルキレンオキシ単位を有することで、芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性が向上し透明性に優れ、色相にも優れた芳香族ポリカーボネート樹脂組成物とすることができる。 直鎖または分岐の炭素数7~20の炭化水素基A2は、アリロキシ基またはアルコキシ基で置換されていてもよい。例えば、1-フェノキシメチル基のように芳香環を有するものも好ましい。A2が(1-フェノキシメチル)-1,2-エチレンであるエーテル単位A2-Oは、フェニルグリシジルエーテルを原料にして製造できる。(1-フェノキシメチル)-1,2-エチレンと同様なものとして、それをオキシド化合物として例示すると、ヘキシルグリシジルエーテルが挙げられる。これらはアルキレン基にアリロキシ基またはアルコキシ基が側鎖として導入され、これにより芳香族ポリカーボネート樹脂(A)との相溶性が特に向上するので好ましい。 A2としては、上記した中でも側鎖に芳香環または脂環式炭化水素基を有するアルキレン基が好ましく、特に1-フェニルエチレン基や(1-フェノキシメチル)-1,2-エチレン基が好ましい。 なお、A2-O単位の数bが2以上の場合、A2は同一の炭化水素基であってもよく、異なる炭化水素基であってもよい。 A1は直鎖または分岐の炭素数2~6の炭化水素基である。 直鎖の炭素数2~6の炭化水素基としては、1,2-エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基が挙げられる。 分岐の炭素数2~6の炭化水素基としては、1,2-プロピレン基、sec-ブチレン基、イソブチレン基、tert-ブチレン基、1-メチルブチレン基、1-エチルプロピレン基、2-メチルブチレン基、3-メチルブチレン基、1,2-ジメチルプロピレン基、1,1-ジメチルプロピレン基、tert-アミル基、1,3-ジメチルブチレン基、3,3-ジメチルブチレン基、1-メチルペンチレン基、1-エチルブチル基、2-エチルブチル基等が挙げられる。 A1は、これらの中でも1,2-エチレン基、1,2-プロピレン基、トリメチレン基、1,2-ブチレン基、テトラメチレン基が好ましく、1,2-プロピレン基、テトラメチレン基が特に好ましい。 A1-O単位の数aが2以上の場合、A1は同一の炭化水素基であってもよく、異なる炭化水素基であってもよい。 一般式(I)において、Xは単結合または2価の有機基であるが、2価の有機基としては、X1-O(ここでX1は芳香環を有していてもよい2価の有機基)で表されるものが好ましい。X1はジオール化合物からOH基を除いた残基(以下、残基ともいう)が好ましく、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ネオペンチレン基、n-ペンタメチレン基、n-ヘキサメチレン基等の炭素数1~12の直鎖状または分岐状のアルキレン基